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アロマで虫よけできるかも!? ~蚊に悩まされる方におすすめの精油~

2021-05-19

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毎年、梅雨の時季は、ジメジメだけでなく、蚊にも悩まされています。

なので、精油を使って、蚊対策をします。

今回は、蚊が嫌うと言われている香りと、精油を使った防虫スプレーの作り方をご紹介いたします。

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精油

精油

精油は、芳香植物から水蒸気蒸留法、または圧縮法で抽出した芳香分子の集合体で、採油後に成分の添加や除去が一切されていないものを指します。

植物や樹木は、害虫や微生物など外敵に襲われてもその場から逃げることができません。そのため、害虫を寄せ付けないために、また傷つけられたときに病気に感染しないよう、自ら殺菌作用のある物質(芳香成分)を放出して身を守ります。

植物や樹木から抽出されている精油(エッセンシャルオイル)は、その植物や樹木がもつ力を凝縮したものです。

蚊が嫌う芳香成分

精油の中には、昆虫が嫌がると言われている香りの成分もあります。

こうした香りを身にまとうことで、蚊などの虫を遠ざけることができると考えられています。

蚊が嫌うとされている芳香成分で、代表的なモノは以下です。

  • モノテルペンアルコール類の「シトロネロール」
  • テルペン系アルデヒド類の「シトロネラール」と「シトラール」

出所:ケモタイプタイプ精油小辞典 v.3

上記の芳香成分を含む精油は以下のようなものがあります。

芳香成分精油
シトロネロールゼラニウム・エジプト、シトロネラ・セイロン、シトロネラ・ジャワ など
シトロネラールユーカリ・レモン、シトロネラ・セイロンシトロネラ・ジャワ など
シトラールレモングラス・リトセアなど

※ シトラールは、ゲラニアールとネラールが一緒になったものです。

※ゼラニウム・エジプト(精油)は、ローズゼラニウムとも呼ばれています。

今回は、レモングラスとシトロネラ・セイロンを使ってみました。

レモングラス

  • 学名:Cymbopogon citratus
  • 科名:イネ科
  • 水蒸気蒸留部位:全草(根以外)

レモングラスは、レモンソウとも言われるインド原産の植物で、熱帯から亜熱帯地方で栽培されている多年草です。タイの代表的なスープ・トムヤムクンの香りづけにも用いられているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。レモンに似た香りは、ストレスを軽減する効果も期待できます。ただし、使用時には注意も必要です。

禁忌事項:50%以下に希釈して使用する(テルペン系アルデヒド類に皮膚を荒らす危険性があるため)

単独でもいいのですが、お好みで、相性のいい精油とブレンドしても使えます。

相性のいい精油

  • 柑橘系
  • シトロネラ

シトロネラ・セイロン

  • 学名:Cymbopogon nardus
  • 科名:イネ科
  • 水蒸気蒸留部位:全草(根以外)

シトロネラ・セイロンは「シトロネラ」だけで表示されることもあります。なので、学名で区別します。

シトロネラには2種類あり、もう一つのシトロネラ・ジャワ(学名:Cymbopogon winterianus)には禁忌事項(50%以下に希釈して使用)があります。なので、禁忌事項や注意事項がない方のシトロネラを選びました。

芳香成分のシトロネラール (Citronellal) は、虫が嫌がる成分とも言われています。その香りはけっこう特徴があります。正直、独特な香りです。なので、あまり親しみを持てない人も多いかもしません。レモングラス同様、蚊が嫌う香りとして、市販の虫よけスプレーにも使われることがあります。シトロネラ(セイロン)の精油は、使用方法や使用料の目安に準ずれば、禁忌事項や注意事項がありません。

独特な香りなので、単体で使うより柑橘系やフローラル系の香りとブレンドすることをおすすめします。

相性のいい精油

  • 柑橘系
  • レモングラス
  • クロモジ
  • ローズ

精油の期待される効果

公益社団法人 日本アロマ環境協会(略称:AEAJ)は、レモングラスとシトロネラの精油(ともに濃度10%以上)を皮膚に付けた場合、蚊の忌避作用があることを確認したと発表しています。

レモングラスやシトロネラは、古くから蚊帳に編みこまれたり、蚊よけとして活用されてきました。これらの植物から抽出される精油に、蚊に対する忌避作用があるかを確認するために、濃度を変えて実験を行いました。レモングラス精油とシトロネラ精油を10%以上の濃度で皮膚に塗布し、5分後の忌避作用を計測したところ、90%以上の忌避作用があることが実験結果として確認できました。

この実験は、ヒトスジシマ蚊に対して行われたものです。

一方、蚊に効果があるとされている精油すべてに、効果があるわけではないという研究もあります。

研究では、虫除けスプレーによく使われている化学物質「ディート」に比べて、シトロネラ(ジャワかセイロンかは不明)は、ネッタイシマカに対してはほとんど効かないとされていました。

参考文献:Journal of Insect Science(英語)

しかし、ネッタイシマカは、日本では、あまり聞かない蚊です。

蚊についても少し調べてみました。

敵を知る

一般的に、日本で見られる蚊は、アカイエカやヒトスジシマカ(ヤブ蚊)、チカイエカだそうです。

アカイエカ

アカイエカは沖縄と小笠原諸島を除き、日本全国に生息します。成虫の体長は約5.5mmで、明るい茶色をしている蚊です。

家の中で見ることが多く、活動(吸血)時間は夕方から夜にかけてです。昼間は、家の壁や天井、タンスと壁の隙間で休んでいます。

夜、痒くて起こ起こされるのは、この蚊のせいのようです。

成虫の活動期も3月~11月と長く、寿命は20~40日とされます。ただし、冬は家の中で冬眠すると考えられていることから、半年ほど生きる場合もあるそうです。アカイエカは、汚れた水の溜まり場で発生することが多いようです。

なので、部屋の周辺で、水が淀んている場所がないように掃除することも必要です。

ヒトスジシマカ

ヒトスジシマカは、黒色に白色の縞がある、通称ヤブカと呼ばれている蚊です。

草むらや公園、庭などの草むらに潜み、近くに来た人や動物を狙います。

活動時間は昼~夕方にかけてが多く、活動時期も5月~11月と夏をピークに動きます。

チカイエカ

活動時間は昼夜を問わず、1年中活動します。アカイエカと同じで天井や壁に潜伏し、冬は暖房のあるビル内で吸血活動をおこなう厄介な蚊です。地下鉄構内や地下街でも活動していることが多く、成虫の寿命は30日ほどといわれています。

チカイエカに対する実験は見つからなかったので、とりあえず、レモングラスとシトロネラ(セイロン)を使って、防御してみたいと思います。

蚊よけスプレー

それでは、精油を使った蚊よけスプレーを作ってみます。

  1. 無水エタノール5mlに精油10滴を加え、よく混ぜ合わせます。
  2. スプレー付き遮光瓶に移した後、水(水道水)を45mlを加えます。
  3. 使用前に毎回良く振ってからお使いください。

虫除けスプレーの場合は、スキンケア目的ではありませんので、水道水でかまいません。

注意点

  • 作ったスプレーは2週間を目安に使い切るようにしてください。
  • 3歳未満の乳幼児には使わないでください。
  • 精油が合わなかったときは、すぐに使用を中止してください。

今回は、レモングラスレモン5滴・シトロネラ (セイロン) 2滴・オレンジスイート3滴というレシピにしてみました。

シトロネラ (セイロン) は、レモンのような香りと紹介されることが多いのですが、結構きつい香りです。なので、そのままだと苦手な香りと感じる方もいらっしゃるかもしれません。柑橘系(ユズやオレンジスイートなど)やハーブ系(ラベンダーやローズマリーなど)の精油を、香りをやわらげることができるのでおすすめです。

また、レモングラスは皮膚刺激性があるので、皮膚につけるスプレーでなく、精油を染み込ませたアロマストーンをそばに置いて使用する方法もあります。

使用する容器

使用する容器(スプレーボトル)は、ポリスチレン製以外(PS)の材質

のものを選びましょう。

なぜなら、精油の成分は、ポリスチレンと化学反応をおこしてボトルが溶ける場合があるからです。

容器

× ポリスチレン(PS)
〇 ポリプロピレン(PP)
〇 ポリエチレン(PE)
〇 ガラス

ガラス製の遮光瓶だと、なお安心です。

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さいごに

今回は、蚊よけスプレーを精油を使って作ってみました。

精油の持っている効能を期待して作っているので、殺虫剤のような効果はありませんが、それでも夏には欠かせないものとなりました。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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