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京都観光におすすめ!「「地下鉄・バス1日券」の使い方 ~清水寺・嵐山・嵯峨野、そして大原散策~

2021-10-30

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京都へ一人旅。主に、公共交通機関を利用して観光しました。

京都のバスや電車、そして地下鉄は、一人旅の強い味方となります。今回は、「バス+地下鉄一日券」を利用できる範囲で、観光してみることにしました(といっても、ほとんどの有名観光地へ行けるのですが・・・)。

今回は、一人旅でフリーパスを使って回った観光地をご紹介いたします。

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地下鉄バス1日券

「地下鉄・バス1日券」は、京都の地下鉄、市バス、京都バス、京阪バス、西日本JRバスに1日何回でも乗車できるフリーパス(バスは一部路線を除く)。2024年3月現在、大人は1,100円、子供は550円です。24時間券ではないので、指定日のみの利用となります。

購入場所

「バス+地下鉄一日券」は、地下鉄の乗り場で購入できます。

その他、コンビニエンスストアや店舗等でも発売しています。

開始日を自分で決められるタイプなので、見つけたら、前日に買っておいても大丈夫です。

バスの場合

バスは、京都市内全域を網羅しているので、世界遺産や寺院、有名な観光地へのアクセスが比較的簡単です。

旅行者が多い時間帯た区間は、とても道も車内も混んでおり「歩く方が早いのではないか」と思うこともありそうです。そんなときは地下鉄も利用するとスムーズにいくかもしれません。

市バス(緑)

市バス

うすい緑のバスで、京都市内の大抵のエリアを走っており、市内の観光地巡りに大変便利です。

京都バス

茶っぽい色のバスで、市バスの次に利用する頻度が高いバスです。
特徴としては、右京区・左京区のエリアに強く、嵐山方面や岩倉方面の路線は充実しています。また人気の鈴虫寺や苔寺へのアクセスも京都バスを利用します。

京阪バス

山科・醍醐エリア及び京都市内中心部の路線。
ただし、京都比叡山線・京都比叡平線・京都松井山手線・京都交野なんば線・定期観光バス・高速バス・空港リムジンバスなど一部の路線を除きます。

西日本JRバス

京都駅~栂ノ尾間の均一区間内を走るバスです。

観光によく利用したのは、市バス と 京都バス でした。この2社だけで、有名な観光地ヘは、もれなく行くことができます。

バスには交通系ICカード(ICOCAやSuicaなど)も利用できますが、4回以上乗る予定なら、断然「一日券」をおすすめします。

乗り方

2021年9月30日以前の一日券

上の写真はバス1日券(販売終了)の裏面ですが、雰囲気だけお届けしたくて載せました。

乗車1回目は、運賃箱のカード挿入口にカードを通します。すると、裏面に日付けが印字されます。乗車2回目からは裏面の日付けを乗務員に見せるだけでスムーズに乗り降りすることができます。

清水寺方面へ行ったときのバスの車内です。

朝早い時間帯だったので空いていましたが、観光客が増えた今、乗るのが大変な時間帯もあるかもしれませんね。

市内観光

私が、ある日まわった観光地は、以下です。

観光地

*清水寺
*野宮神社
*竹林の小径
*嵐山公園
*渡月橋

「清水寺」方面と「嵐山」方面は、全く違った方向です。

「嵐山」方面には、野宮神社・竹林の小径・嵐山公園・渡月橋、が含まれます。

「清水寺」と「嵐山」はかなり離れていますが、朝早く出発すれば、余裕で両方へ行くことができました。

清水寺

市バスのバス停

西洞院辺りのホテルに宿泊していたので、「四条西洞院」のバス停から、市バス 207系統 (清水寺・東福寺行) に乗りました。

目的地(バス停)は 清水道(きよみずみち) です。そこは、市バスと京都バスの両方が停まります。

途中、祇園や八坂神社を通っていきます。

バスの中で写真を撮った時は、全く気づきませんでした。可愛いゆるキャラ(?)が写っていました。

清水道 A

清水道(きよみずみち) で降りました。

後ほど示す地図上で、「清水道 A」で記されている場所です。

すぐそばにある「松原通」の坂道を上っていくと、清水寺に着きます。

朝6時半のようす

清水寺は、朝6時から開門しているので、早朝の参拝がおすすめです。

名探偵コナンの工藤新一くんが蘭ちゃんに告白した場所です(←分かるかしら?^^)一度、来てみたかったのです。

早朝の清水寺の観光のようすは、こちらをどうぞ。

早朝の清水寺・参拝 ~静寂と清々しさを感じる旅~

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清水寺からの帰り

ところで、来るときは大丈夫だったのですが、帰りは少し迷ってしまいました。

ちょっと、トリッキーなのです。「清水道」の北 (祇園方面) 行きの 停留所は、2カ所あります。

  • 京都銀行前【祇園以北方面】:86・100・202・206
  • 東山区役所前【市場通方面】:58・80・106・207
清水道 B(東山区役所前)

「清水道 A 」のほぼ真向かいにあるのは、「清水道 C 」です。

清水寺から祇園・四条烏丸方面へは、横断歩道を渡って左の方へ進んだところにあるバス停「清水道 B 」から、58・80・106・207のバスに乗ると、戻ることができるようです。

ちなみに、来たときの降りた場所(清水道のりば A )から、同じ方向へ進むバス(86や100など)に乗ると、京都駅方面へ行くことができます。

嵐山・嵯峨野

地下鉄・バスなび(路線図)

早朝に清水寺に参拝して、途中で朝食を取ってから、午前中に嵐山エリアへ移動しました。

最初の目的地は「野宮(ののみや)神社」です。

そこまで、以下のバスで行くことができます。

市バス

*11系統 (嵐山・嵯峨・山越行):三条京阪、四条河原町、四条烏丸、四条大宮、西院、広隆寺などから
*28系統(嵐山・大覚寺行):京都駅・乗り場C6から

京都バス

*62系統 (清滝行):三条京阪・乗り場Fから
*72系統・77系統:京都駅から(曜日による運航にご注意ください)

野宮神社の最寄りのバス停は、野々宮 です。

野々宮 には、市バスと京都バスの両方が停車します。

バス停からすぐのところに野宮神社への案内板があるので、迷うことはありませんでした。

野宮神社

バス停「野々宮」から徒歩10分弱。

京都・嵯峨野の竹林の中にある野宮神社は、伊勢神宮にお仕えする皇女が身を清めた神聖な場所です。

源氏物語の「賢木(さかき)の巻」の中で、その様子が美しく描写されていることでも有名です。

野宮神社を訪れると、上の写真のような、一風変わった鳥居が目に入ります。この鳥居は「黒木(くらき)の鳥居」と呼ばれています。樹皮をはがす前の木材をそのまま使って建てた珍しいもので、日本最古の鳥居だそうです。

「黒木の鳥居」は、天照大神(あまてらすおおみかみ)に奉仕する斎王が、悪霊などにとりつかれないように建てられたもので、斎王を守ったと伝えられています。

竹林の小径など

「野宮神社」から「竹林の小径」→「嵐山公園」→「渡月橋」の順に歩きました。

11月後半になると、嵐山の紅葉も見頃を迎え、さらに美しい景色が広がるのでしょうね。

この下をトロッコ列車が通るようです。

2021年秋に実際に乗ったようすは、こちらでどうぞ。

【2023年】嵯峨野トロッコ列車の予約方法とリッチ号の乗車記~

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茶寮 八翠

最後にちょっと一息。

翠嵐(すいらん:ラグジュアリーコレクションホテル京都)の「茶寮八翠」に立ち寄ってみました。

「茶寮八翠」は、築100年を超える「八賞軒」という歴史的建造物をリノベーションしたカフェです。

厳かな門から店内への道も趣があり、ちょっと入るのに緊張してしまいました。

一度いただいてみたかった 「翡翠(ひすい)もち」

ぷるぷるの食感がクセになる甘味でした。

ガラス張りの開放的な店内やテラスから、保津川や四季によって移ろいゆく嵐山の景色を望めます。コーヒーを飲みながら、少しゆっくりして、ホテルへ戻ります。

バス停「嵐山」

最後、渡月橋の近くにあるバス停 嵐山 から、四条烏丸方面へ戻ってきました。

午後からは人出が多くなると聞いていたので、午前中にやって来ました。

帰りも午後の早い時間にバスに乗ったので、道もそれほど混んでいませんでした。

烏丸から野々宮までは40分ほどでした。

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大原まで

10月のある日、「地下鉄+バス1日券」を利用して、利用範囲ギリギリの大原まで行ってみました。

京都市内からバスだけでも行けますが、地下鉄とバスを利用するほうが、少し時短になります。

地下鉄の駅「国際会館駅前」で降りたら、すぐそばにあるバス停へ向かいます。

「出口1」が大原行きのバスが停まる「④のりば」に一番近いのですが、かなり階段を上ることになります。「出口3」に繋がるところにエスカレーターがあり、道を渡れば、「④のりば」に行くことができました。

京都バス

「国際会館駅前」から「大原」まで、京都バスに乗りました。

バス停の「大原」は、終点なので、迷うことはありません。そこは、待合室のような場所になっており、お手洗いもありました。

バスの後ろ側の乗り口

バスは、うしろ乗り・まえ降りで、整理券が発行されるタイプでした。

調整系統(整理券車)に乗車する場合は、必ず入口のカード読み取り機に(下の方から)カードを通してください。

このように、整理券が出るバスの場合、乗るときに「地下鉄+バス1日券」をカード読み取り機に入れます。

入れた「地下鉄+バス1日券」は、読み取り機の上から出てきます。

point

読み取り機の上から出てこない(入れた場所から出てくる)時は、整理券を取っておき、降車時に運転手さんに調整してもらいます。

大原観光

三千院

大原のバス停から徒歩15分ほどで、三千院に着きます。

紅葉には少し早い感じでした。

10月に入り、ツアーの人も多く見かけました。もう少しすると、さらに混んできそうです。

 の庭園が有名な三千院ですが、その中に「わらべ地蔵」と呼ばれる小さなお地蔵さんたちが様々な表情で佇んでいます。

寂光院方面へ

健礼門院大原西

バス停から反対方向となる寂光院方面は、観光バスが入れないほど狭い道を15分程歩くことになるので、個人旅行の方が多かったです。

上の写真の石段を上った先は、「建礼門院大原西(おおはらにしのみささぎ)」。平清盛の娘で安徳天皇の母だった健礼門院徳子の墓所です。

寂光院正門

大原西陵の石段を右手に見ながら15m ほど歩くと、同じく右手に、健礼門院徳子が後半生を過ごしたお寺「寂光院」の正門があります。

10月なのに汗ばむ陽気の日だったので、歩き回っていると、けっこう汗をかきました。しかも、石段も多いので、いい運動になります。

この寂光院が大原草生の地に建立されたのは、京都に平安京が出来る以前のこと。聖徳太子が父用明天皇の菩提を弔うためであったと伝えられています。平清盛の娘である建礼門院が平家滅亡後に晩年を過ごした場所でもあることから、寂光院は『平家物語』にゆかりの深い尼寺でもあります。

諸行無常の鐘(この鐘自体は江戸時代のものだそうです)。

寂光院は『平家物語』の冒頭のあの一文「祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり・・・」の舞台となったお寺だそうです。

鐘は無断で突いてはいけないようですが、一度、どんな音か聞いてみたいです。

本堂

本堂右手から本堂に上ると、お寺の成り立ちなど簡単な説明(5分程)を受けることができます。

そして、その本堂の左横には、「沙羅雙樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす・・・」の沙羅の木がありました。

沙羅の花は7月頃に咲き、1日で散ってしまうそうです。こちらの花も、いつか見てみたいです。

最後は、小さな森のような場所を歩きました。

規模の小さなお寺でしたが、緑が深く、歴史も感じられました。冬景色も見てみたくなりました。

ベニシアさんの世界

ところで、大原と言えば三千院や寂光院が有名ですが、個人的には、もう一つ目的がありました。

それは、ハーブ研究科のベニシアさんの世界を体感することです。

イギリス貴族のベニシアさんは、羽陽曲折の末、大原の古民家に移住しました。そこで、ハーブガーデン造りを始め、ハーブやガーデニングに関する本を執筆しています。

ベニシアさんの手作りの暮らしは、NHKのEテレでも『猫のしっぽカエルの手』で放送されていましたね。上の写真は、寂光院からの帰り道の景色ですが、本で見た(想像していたそのままの)景色が広がっていました。

ベニシアさんの世界観がつまった本を読んでおくと、さらに楽しめます(^^)

大原のカフェ

ベニシアさんの世界を堪能した後、以前から気になっていたカフェに行ってみました。

ランチはこちらの KULM (クルム) と決めていたのですが・・・

まさかの不定期の休日に当たってしまいました(泣)。

ランチやカヌレが食べたかったなあ・・・

残念ですが、また次回に。

PICNIC

拾う神あり・・・

しょぼんとして歩いていると、大原のバス停近くの「PICNIC」のスタッフの方に声を掛けられました。

オープンしたばかりのキッチンカーだそうです。

お腹も空いていたし喉も乾いていたので、バスの出発まで、川のせせらぎと心地よい風を感じながら休憩することにしました。

パンプキンのパウンドケーキと、自家製シーズナルドリンク「えごま紫蘇ソーダ・すだち果汁いり」です。

大原は、柴漬けの産地として名高く、赤紫蘇(しそ)も有名です。

先ほどご紹介したベニシアさんも、紫蘇のジュースで暑い夏を乗り切ったそうで、レシピを紹介されていました。私も、最後は、紫蘇ジュースで乾いた喉を癒しました。

歩き回って疲れ切った体に紫蘇ジュースが染みわたり、なんと美味しかったことか! 冬場は、温かくして飲んでもいいそうです。

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さいごに

今回は、「地下鉄+バス1一日券」の使い方と、それらを使って回った場所をご紹介しました。

複数で移動するならタクシーも選択肢に入ると思いますが、少しでも費用を抑えたいひとり旅。広い京都を巡るには、やはり公共交通機関が強い味方になりますね。

こちらにも立ち寄りました。

秋の京都府立植物園 ~コスモスと秋バラ、そして紅葉の季節~

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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