日帰り

列車で行く伊豆急下田 ~新しい「踊り子」と「サフィール踊り子」・乗車記~

2021-04-25

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少し前、伊豆急下田へ日帰りしてきました。

行きは新しい「踊り子」、そして帰りは「サフィール踊り子」に乗りました。それぞれの列車の乗車記と、美味しかった伊豆の味をご紹介したいと思います。

踊り子

特急「踊り子」は、2021年3月13日より、E257系のリニューアル車両に統一されました。

車両エクステリアは、伊豆の「空の色」と「海の色」をイメージした「ペニンシュラブルー」を基調としているそうです。

こちらから乗車します。

今回、1号車(進行方向最前方)の車両に乗りました。

展望席はありませんが、運転室を通して、前方が見られるようです。

車両のインテリアは、伊豆らしい色彩を使用しており、明るい雰囲気です。

また、1・9号車には荷物置き場があるので、大きな荷物も置くことができます。

3号車には、フリースペースもあるようです。

配列は2-2で、座席の間隔も広々としています。

窓側には、コンセントもありました。

座席は、前方に滑り出す形のリクライニングができます。

「踊り子」の新サービス

ところで、東海道線特急では新たな着席サービスが始まり、「踊り子」はそのサービスの対象列車です。

以下、新しいサービスの3つのポイントをご紹介します。

POINT.1  全席指定

特急「踊り子」は全席指定です。

しかし、普通車には、「座席未指定券」というものがあります。

「座席未指定券」とは、乗車日・区間のみを指定し、列車・座席は指定しないというものです。

つまり、全席指定の列車なのですが、普通車だと、座席を指定しなくても空いている列車に飛び乗れるのです。

もちろん、列車・座席を指定する「指定席特急券」もあります。

つまり、「指定券特急券」と、「座席未指定券」の2種類がありますので、乗客の都合で選ぶことができるのです。

普通車の指定席の頭上には3種類のライトが灯っていました。「緑」は指定席、「赤」は空席、「黄色」はこの先の停車駅から予約がある場合を示しています。

指定を受けていない「座席未指定券」であれば、「赤」の座席に座ればいいようです。

大人の休日倶楽部パス

今回、JR東日本のおトクなきっぷ「大人の休日倶楽部パス」を持っている場合、東京ー伊豆急下田の間も利用できます。

普通車なら無料で指定席を取ることができます(6回までの指定席ルール適用)。

ちなみに、グリーン車は追加料金が必要です。

POINT.2  シンプルな特急料金

また、特急料金は分かりやすい料金体系となっています。

以下は一例です。

特急料金

  • 指定席特急券・座席未指定券とも料金は同額。座席未指定券は、追加料金なしで座席指定を受けることができます。
  • 年間を通して同じ料金です。「通常期」・「繁忙期」・「閑散期」の区分はありません。
  • 車内で普通車の特急券を購入すると、駅で事前に購入する特急料金(事前料金)よりも260円(こどもは130円)高くなります。

ちなみに、東京ー伊豆急下田の特急料金は、2,100円です。

POINT.3  えきねっとチケットレスサービス

「えきねっとチケットレスサービス」は、スマートフォンから指定席特急券を購入することで、駅できっぷ(指定席特急券)を受け取ることなく、そのまま乗車できる「えきねっと会員」限定のサービスです。

「えきねっとチケットレス割引」も適用されるので、便利でおトクに利用できます。

2021年9月30日までは、300円引きになります。

新しいサービスを利用して「踊り子」に乗る場合「座席未指定券」を買っておけば、乗車前に座席指定を受けなくても、車内に空席があれば着席できます。

また、乗車前に指定席券売機やみどりの窓口で座席指定を受けることもできます。

おすすめの座席

座席のおすすは、海側の座席「A」です。踊り子は、進行方向の左側(座席AとB)が海側となります。

今回、出発後一寝入りして起きたら、窓の外には、こんな景色が広がっていました。新しい「踊り子」は、景色を楽しめるように、窓が大きくなったそうです。

到着

東京からの乗車時間は2時間50分です。新しい「踊り子」は揺れも少なく、快適に(ほとんど寝て)伊豆急下田に到着しました。

折り返しの列車まで、少し散策します。

伊豆急下田

伊豆急下田駅の改札は、自動改札ではありませんでした。ただし、Suicaのタッチパネルはあります。

金目亭

昼食は、口コミが良かった「金目亭」でいただくことにしました。

伊豆急下田駅からは、徒歩10分くらいの海沿いの場所にあります。

朝食が安くて美味しいそうですが、昼食もリーズナブルな価格でした。

momoka
momoka
どれも美味しそうで迷います。

食券販売機で食券(番号付き)を買って、お店の人に渡します。そして、番号が呼ばれたら、取りに行きます。

金目の姿煮と極上金目の煮付で迷ったのですが、お刺身が付いていた極上金目煮付定食にしてみました。

金目の煮付のイメージが変わりました。ふわふわの白身に濃い目の味付けがとてもよく合っています。

今まで食べた金目の煮付と全く違う感じでした。極上金目だったから、余計にそう感じたのかもしれません。

ただ、金目の姿煮定食は(ある意味)写真に偽りがありました。

隣の方が召し上がっていたのですが、写真より、かなり大きいのです!お皿からはみ出しそうでした。

写真を変えた方がいいかもしれません (笑)

周辺さんぽ

お腹いっぱい、大満足の昼食でした。

近隣には観光地もあるのですが、少し早めに駅に戻って、お土産(金目の煮付け)を買います。

途中、ジャカランダの木を見つけました。

ジャカランダは、南アメリカ原産の常緑高木です。熱海では見たことがあったのですが、こちらでも花が楽しめそうです。

ジャカランダの花は藤紫や白で、街路樹として植わっている場所では、桜並木のような雰囲気になります。

花の時期は6月頃だそうです。

ジャカランダの花については、こちらをどうぞ。

白いジャカランダを探して ~春の風物詩・南アフリカ花紀行~

続きを見る

サフィール踊り子

帰りは、「サフィール踊り子」に乗ります。

サフィール踊り子は、2021年3月14日に東京~伊豆急下田間で、営業運行を開始した全車両グリーン車の列車です。

サフィール (Saphir) とは、サファイアを意味するフランス語です。

宝石のサファイヤのような青く輝く美しい伊豆の海と空をイメージさせ上質・高級で優雅な旅を楽しんでもらいたいという願いから名付けられたそうです。

サフィール踊り子には、グリーン車 (一般座席と個室) とプレミアムグリーン車があります。

出発するとき、隣に、リゾート21(黒船電車)が停まっていました。

プレミアムグリーン車

プレミアムグリーン車は1号車のみで、グリーン車のマークの横にプレミアムマークが付いています。

https://www.jreast.co.jp/saphir/cars/

ゆったりとしたプライベート空間とくつろぎの空間を実現する1+1の座席配列になっており、座席は方向を変えることができるようです。

サフィール踊り子は全席グリーン車ですが、ドアサイドにアテンダントの方はいませんでした。

中に入ってはいけないらしいので、写真は公式サイトからお借りしました。

きっぷ

プレミアムグリーン車のきっぷは、「指定席券売機」か「みどりの窓口」で購入します。ネットでは購入できません。

グリーン個室

せっかくなので、1号車の方から入って車内を歩くことにしました。しかし、通路が狭い・・・。

サフィール踊り子の2~3号車はグリーン車ですが、個室になっています。

きっぷ

1~4名用と1~6名用の2タイプがあります。きっぷの取扱いは、みどりの窓口のみとなります。

グリーン車

今回乗ったのはグリーン車の一般車両です。

大人の休日倶楽部パスを利用したので、えきねっとで座席を指定して、グリーン車分の追加料金(5,150円)のみ支払いました。

電動でリクライニングできます。コンセントは、座席ごとに設置されていました。

https://www.jreast.co.jp/saphir/cars/

リクライニングした感じは、ANAのB787-8(B788)ビジネスクラスの座席「ANA BUSINESS CRADLE」のようでした。

国際線でCRADLEに当たるとガッカリしますが、サフィール踊り子では、快適に過ごすことができました。

momoka
momoka
ただ、前後左右が空席だったからかもしれません。

前の人が全開でシートを倒されると狭く感じるかもしれませんし、後ろにどなたかがいらっしゃると、自分自身も座席を倒すのを躊躇するかもしれない。そういった間隔でした。

きっぷ

一般グリーン車だけは、指定席券売機やみどりの窓口だけでなく、「えきねっと」でもきっぷを購入することができます。

座席の頭上には荷物を置くスペースがありますが、ヨーロッパの列車のようにドアの近くには、荷物を置く台もありました。

5号車は、バリアフリーになっています。

車いす対応座席だけでなく、バリアフリーのお手洗いもありました。

カフェテリア

4号車には、カフェテリアがあります。個室の方から進むと、超狭い通路を通らなくてはなりませんでした。

ただし、一般のグリーン車の方からだと、狭い通路は通らなくても大丈夫なようになっていました。また、個室だと、アテンダントの方が運んで来てくれるので、この狭い通路を通らなくても大丈夫です。

カフェテリアでの食事は、予約のみです。

私はサフィール踊り子の公式サイトから「サフィールpay」を通して予約します。

食事の予約は、空きがあれば当日でも可能ですが、予約はスマートフォンからしかできないので要注意です。

サフィールpay

「pay」とあったので、PayPayのようなものかと思ったのですが、予約・決算サービス(スマホ専用)サイトでした。

登録すると、30日間有効なリンクが登録アドレスに送られてきますので、そちらからにアクセスして、注文・決済します。

カフェテリアが混雑しないように、20分の時間ごとに区切って予約するようになっています。

カフェテリアでは、「Ristorante HONDA」本多哲也氏監修のサフィール踊り子限定のメニューをいただくことができます。

メニューは こちら

予約に必要な情報は以下です。

  1. 乗車日
  2. 列車名
  3. 乗車駅
  4. 降車駅
  5. 号車
  6. 座席

現在、クレジットカードによる事前決済のみ利用できるようです。

サフィールpayでの注文画面には特記事項を記入できる欄があります。そこに「コーヒーは食後にお願いします」と書くと、カフェテリアを出る頃にコーヒーをいただけるそうです。

この日はとても空いていた(車両に5人位ずつ乗車)ので、カフェテリアも空いていたようで、アナウンスで案内もありました。

ポイント

当日は、5分ほど前にカフェテリアへ赴き、QRコードをスタッフの方に見せます。

車内では電波が安定しない場合もあるので、スクリーンショットでQRコードを撮っておきました。

カウンター席とボックス席があります。私の予約した時間帯での利用者は、私を含めて2人でした。

伊豆産フレッシュトマトのスパゲティ(1,100円・税込)をいただきました。温かいパンとミネラルウォーターが付いています。

フレッシュトマトがとても美味しかったです。でも、パスタがぬるくて残念でした。

momoka
momoka
機内食でも〇〇監修の場合(私の少ない経験の範囲ですが)はずれの場合が多いのですが、1回食べられたからいいかな・・・。

伊豆急下田を出発してすぐの時間帯でしたが、新緑や青い空、海といった景色を見ながら食べられました。

しかし、トンネルが多い区間でもあります。

トンネルはいいのですが、一番気まずかったのは列車が停止したときです。隣の列車の人にガッツリ見られる場合があるのです( ´艸`)

その気まずさを気にしなければ、きれいな景色を見ながら食べられる食事は非日常感いっぱいでした。

また、カフェテリアの利用時間は20分です。

慌ただしいのかしら?と思っていたのですが、着席と同時にお料理が出てくるので、ゆっくり食べることができました。

さいごに

今回は、新しい「踊り子」と、全車両グリーン車の「サフィール踊り子」に乗ることが目的の旅でした。

どちらの列車も揺れが少なく、快適に過ごすことができました。

そして、久しぶりの伊豆下田では、美味しい金目も食べることができたし、大満足の1日となりました。

次回どちらに乗るか?尋ねられたら、グリーン席料金がかからない「踊り子」で充分かなと思います。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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