「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。
JR東日本のびゅうトラベル「パッケージツアー」を利用して、長野県の小諸と軽井沢に行ってきました。一人での日帰り旅です。
紅葉が見たくて急遽計画した旅ですが、心が躍るほどの美しい紅葉を見ることができました。どの風景も美しくて、写真を選ぶのに迷ってしまいましたので、2回に分けてお届けしたいと思います。
※2020年秋の旅行記です。2023年の情報を追記しました。
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はじまりは東京駅
早朝の東京駅を出発しました。
今回利用するのは、北陸新幹線あさま号です。指定席を選ぶとき「空いている車両」も表示されるので、その車両の席を選びました。半分ぐらいの乗車(ほとんどの方が降りたのは軽井沢)でした。
駅弁屋 祭
旅行気分を盛り上げるため、東京駅の構内「駅弁屋 祭」で朝ごはんを買いました。6時台でも開いており、大賑わいでした。
目的地ではたくさん歩くので、炭水化物中心の朝ごはんにしてみました。最初少ないかなぁと思っていたのですが、けっこうお腹がいっぱいになりました。
日程
今回の日程は、以下です。
東京
- 北陸新幹線あさま号(普通車・指定)
佐久平
- JR普通列車
小諸
- 徒歩5分→ 「懐古園」散策
- しなの鉄道 普通列車
軽井沢
- 白糸の滝散策
- 北陸新幹線あさま号(普通車・指定)
東京
JR佐久平駅
JR佐久平 (さくだいら) 駅は、北陸新幹線と在来線の小海 (こうみ) 線が乗り入れており、両路線 の接続駅となっています。
新幹線を降りたら、案内に沿って進むだけです。
エスカレーターで上がって、左の方向へ進むと小海線の佐久平駅があります。
小海線
小海線は、山梨県北杜市の小淵沢駅から長野県小諸市の小諸駅 までを結ぶJR東日本の鉄道路線で、「 八ヶ岳高原線」の愛称が付けられています。
乗り継ぎ時間は10分くらいしかなかったので、そのまま進めばよかったのですが、新幹線の車窓から見た景色を見たくて、少し駅の外に出てみました。改札は一か所で、小海線の駅とは反対にバスのロータリーがあります。
惹かれたのはこの赤です。
早朝の気温は5℃。キーンと冷えた空気の中、言葉では表せないほどの美しい紅葉に見とれてしまいました。
本当に美しくて、ずーっと見ていたかったのですが、予定していた列車に乗り遅れると次の列車は40分後なので、ホームへ急ぎます。
ちなみに、佐久平駅から小諸に乗り継ぐ際には、事前に時刻表を確認して乗り継ぎに便利な新幹線を選ぶといいようです。
JR小海線の佐久平駅は、普通列車が新幹線の上を走るという全国でも珍しい構造になっています。
新幹線の改札を出て、佐久平駅の待合スペースを抜けるとホームです。
狭いホームなので、列車が来るまで待合スペースで待つようです。
この路線は、通勤通学の足ともなっているので、地元の人に紛れて観光客がちらほら・・・といった感じです。ホームからは、こんなに美しい景色を見ることができました。
目的地の小諸駅 (終点) までは約20分の乗車です。市街地を通っていきますが、遠くに山々を見ながら進んでいきました。
JR小諸駅
駅舎の写真はないのですが、一番先に目に入ってきたものを撮りました(笑) どの野菜も美味しそうです。
旅の始まりですが、どうしても欲しくなり、帰りに野菜をいくつか買ってしまいました (笑)。大根を持って、この後行く軽井沢を歩くことになってしまったのですが、大きなエコバックを持っていてよかったです。
駅のすぐそばには、停車場ガーデンがありました。こちらは、2014年には「緑の環境デザイン賞25周年記念継続優良賞」にノミネートされ、最高の「国土交通大臣賞」を受賞するなど、管理方法も注目されています。
園内にはハーブなどを売っているお店やカフェがありました。時間があれば、コーヒーを飲みながらもっとゆっくりしたかったです。
JR小諸駅から車で10分のところには、釈尊寺というお寺があります。ここは「牛に引かれて善光寺」伝説の舞台となった場所で、一般には布引観音の名前で親しまれています。
また、日帰り温泉もあり、美しい景色をみながらお湯に浸かれるようです。こちらも次回に・・・。
初めての場所でしたが、もう一度ゆっくり来たいと思ったのでした。
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懐古園 (かいこえん)
それでは、懐古園に進みます。
懐古園は、小諸城の三の門から本丸にいたる城址 (じょうし/しろあと) を整備した場所です。1926 (大正15) 、日本の林学博士であり造園家の本多 静六氏の設計により、近代的な公園に生まれ変わりました。
余談ですが、本多清六氏は、初期の湯布院の町づくりにも影響を与えた方です。
現在は、美術館や記念館、動物園や遊園地などが加えられた複合観光エリアとなっています。JR小諸駅から徒歩3分の場所に入り口 (三の門) があります。
小諸城
平安時代「平家物語」にも登場する源氏・木曽義仲の武将・小室太郎光兼が館を構えたのが小諸の城の起こりです。
小諸城は、日本100名城の一つです。浅間山から千曲川に至る、小諸の地勢を活かした天然の要塞となっていました。さらに、小諸城はその城郭が城下町よりも低い場所に位置する 穴城 (あなじろ) であり、日本で唯一といわれています。
アクセス
JR小諸駅の建物を出て左の方向に進むと、近道がありました。
陸橋を渡ると、懐古園の一部が見えてきます。高峰山や浅間山が遠くに見えます。
憩石 (いこいいし)
懐古園の入り口となっているのは「三の門」です。
近道を通ると、三の門までの道沿いに「憩石」が置かれているのを見ることができます。この憩石には、慶長5年、第二次上田合戦において、徳川秀忠が座ったと伝えられています。
小諸城三の門
徳川家達筆「懐古園」の額がかかる、小諸城本丸から3番目の門です。1615 (元和元) 年に創建されましたが江戸中期の大洪水で流失したため、1765 (明和2) 年に再建されました。
ここを入ると、入場券を売り場があります。
チケット売り場で、(この日の朝に発券した)クーポンを入場券に変えてもらいました。売り場にいた方はとても親切でした。パッケージツアーについていたクーポンを使って、徴古館や併設されている美術館に入ることができると教えてもらいました。
徴古館の入り口で園内マップをもらっておきました。
広い園内をどのように歩くか?チケット売り場の後ろ側の道は2方向に分かれています。
事前情報では、動物園は閉鎖されているということだったのですが、紅葉まつり (2020年10月24日~11月23日)の間は営業しているそうなので、動物園の方向(左側の道)から歩くことにしてみました。
三の門 → 動物園 → 富士見展望台 → 天守台 → 水の手展望台 → 酔月橋 → 二の丸 の順にぐるーっと回りました。
朝9時半ごろ、ほとんど人はいません。ほぼ貸し切り状態の中、黄葉の中を歩いて行きます。
途中、鳥が飛び立ったのか?風が吹いたのか?色づいた葉がひらひらと落ちてきて、ちょっと映画のワンシーンのようでした。
小諸市動物園
緩い坂道を登った先にあるのが小諸市動物園です。
こちらは、1926 (大正15) 年に開園しました。長野県内では最古の動物園で、国内でも上野動物園(東京)、京都市動物園(京都)、天王寺動物園(大阪)、遊亀公園付属動物園(山梨)に次いで5番目に開園した歴史のある動物園だそうです。
作家の村上春樹さんがウェブサイトで「優しい目をしている」と記したメスライオンのナナちゃん。寝てました( ´艸`)
他には、フラミンゴや孔雀、ペンギンなどもいました。しかし、まったりとした動物たちより気になったのは、やっぱり紅葉!黄葉!
こんなに美しい自然とコラボしている動物園へ来たのは、初めてです。
高台にあるので、動物園からはこんな景色も見られます。心が洗われるような景色、素晴らしいひと時を過ごすことができました。
さらに白鶴橋を渡って、富士見展望台の方へ進みます。
富士見展望台
橋を渡ってすぐのところにあった、まるで燃え盛る紅葉。園内どこも素敵だったのですが、個人的にこの色具合に一番惹かれました。
他の木よりも赤くなっていました。太陽の光がよく当たる場所なのでしょうね。
そのザ・ベスト紅葉のすぐそばに富士見展望台がありました。
文字通り、ここからは富士山が見られるのですが、このときは光の加減で見えませんでした。望遠レンズがあれば見られたかしら?
天守台付近の紅葉
天守台近くは、少し広い場所になっています。
けっこうな樹齢(推測)の木々が並んでいます。
どちらを向いてもきれいな紅葉・黄葉の木があり、ずーっと上を向いていたので、首が痛くなってしまいました。それでも、見ましたが (笑)
水の手展望台
天守台を左に進むと、水の手展望台があります。ここからは、西方が大きく開けていて、眼下に千曲川を見ることができます。
展望台にはガイドさんがいらして、いろいろ説明をしてくださいました。コロナ禍でもボランティアのガイドさんがお話をしてくださるのは、とてもありがたかったです。
全長367kmの信濃川の本流、千曲川の源流は関東山地の甲武信岳に発しています。
甲武信の「甲」は甲斐の国、現在の山梨県。「武」は武蔵の国、現在の埼玉県。「信」は信濃の国、現在の長野県を指します。その3つの県にまたがった甲武信ケ岳の西側から千曲川は湧き出し、新潟県へ入り(名前を変えて)千曲川になり日本海に流れ出します。
ちなみに、長野県側(千曲川)は約214km、新潟県側(信濃川)は約153kmです。
水の手展望台を見るために、酔月橋を渡ってみました。展望台と橋の間には深い谷がありました。高台から見ると、ここが自然の要塞だった理由がよく分かります。
北の丸から二の丸へ
北の丸から二の丸の方へ進みます。
途中、樹齢推定500年のケヤキの木がありました。幹まわりは6.5mです。樹木が長生きできるのも、自分の身を自分で守るためのアロマ (芳香成分) を放出しているからです。
ここにある木々は紅葉や黄葉も素晴らしいのですが、樹齢や木々から感じるパワーもすごかったです(あくまで個人が感じたことですが)。
黒門橋のそばには懐古園稲荷神社があります。
本当なら、チケット売り場(入り口)の右側の道を進んで、こちらから入り、最後に動物園の方から出るのかもしれません。
朝9時半ごろはほとんど人がいなくて「穴場を見つけた!」と思っていたのですが、11時頃にもなると、かなり人が多くなってきました。でも、軽井沢に比べれば前々蜜ではありませんが。
小諸城大手門
最後は、懐古園を出て、JR小諸駅をはさんで反対方向にある「大手門」を見に行きました。本丸から数えて4番目の門にあたるので「四の門」ともいわれます。
紅葉(もみじ)まつり
2023年11月10現在、懐古園の紅葉は、ちょうど見どころを迎えており、紅葉まつりが開催されています。
詳細
・日時:2023年10月21日(土)~11月19日(日)
・ライトアップ:10月28日(土)~11月12日(日)
モミジやイチョウ、ケヤキなどが赤・黄・橙色などさまざまな色合いに染まった園内。400年を超える歴史がある石垣と紅葉の彩りは「美しい」以外の言葉が見つかりませんでした。
今年はライトアップもあるので、より一層楽しめそうですね。
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さいごに
軽井沢から列車で20分ほどのところにある小諸の懐古園。お天気にも恵まれたうえ、期待していた以上に紅葉が素晴らしくて、感動しました。今年見た中で一番美しい紅葉・黄葉でした。
毎年、小諸城址懐古園の紅葉は秋が深まる10月下旬頃から色づき始めるのですが、2023年は11月10日現在、見頃を迎えています。モミジやイチョウ、ケヤキなどが赤・黄・橙色などさまざまな色合いに染まるようすは、今でもしっかり記憶に残っています。
懐古園の紅葉狩りのあとは、こちらを散策しました。
しなの鉄道・SR1ライナーで軽井沢、そして白糸の滝へ ~秋の旅日記~
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