この記事は、2年間貯めたカタール航空(QR) のQマイルでJALの特典航空券(国際線)を発券したときのお話しです。
なので、Qマイル数や手順は、2019年当時のものです。
しかし、2022年になって、Qマイルは「Avios」に変更され、ブリティッシュエアウェイズ(BA)やイベリア航空(IB)と合算できるようになりました。
今回は、Aviosnの合算情報を追記しました。
QRマイレージサービス
カタール航空 (QR) のマイレージサービスは「プリビレッジ・クラブ」といいます。
外資系エアラインのマイレージサービスと同様に、年度に4回自社に搭乗して、一定のQポイントを貯めると、上級会員になれます。
Qポイント
上級会員になるために必要なQポイントは、公式サイトにログインしなくても、 Q計算ツール で簡単に計算できます。
以下で、HND⇄FRAのビジネスクラス往復で獲得できるQポイントを見てみます(2022年5月)。
最上級 (プラチナ) 会員になるためには、600 Q points 必要です。
以前は、600 Q points 獲得まで、最安値の「ビジネスPromo」を利用するとすると、年4往復し、日本国内をJALのクラスJ で1往復すると達成できました。
しかし、2022年現在、最安値の「ビジネスBUSLITE(P)」だと、年6往復し、日本国内をJALのファーストクラス(正規料金)で1往復しないと達成できなくなりました。
2年め以降は、必要Q points が、2年で1,080 とハードルが下がるのは同じです。。
引用元>>>Earn Qpoints
QRプラチナ会員
当時はカタール航空の航空券も激安(ヨーロッパまで10万円台)もあったので、簡単にプラチナ会員になることができました。
その時に送られてきたのは、金属のステイタスカードでした。
このカード、端の処理が甘くて、手を切りそうで危なかったです。
セキュリティ
プリビレッジ・クラブのサイトは、2重のセキュリティがかかっています。
パスワードを入れた後、さらに、メールに送られてくる「ワンタイムパスワード」を入れなくてはなりません。
セキュリティがしっかりしているのはいいのですが、検索を繰り返していると、すぐにフリーズします。
そのたび「ワンタイムパスワード」を取得・入力しなければならず、とても使い勝手が悪いものでした。
Al Safwa First Lounge
Al Safwa First Lounge の情報は2019年当時のものです。
カタール航空のプラチナ会員になって一番良かったのは、ビジネスクラス以上に搭乗時、Al Safwa First Lounge を使えることです。
受付に行くと、「Quiet Area(個室) はお使いになりますか?」と(乗り継ぎ時間が十分にあったので)、受付で声がけされました。
水が下から上に登っている泉。
今まで利用したラウンジの中で一番静かで、水の音だけが響いていました。
先にレストランに案内され、その間に Quiet Area の使用の可否を確認してくれるようです。
24時間(メニューは変わりますが)レストランで食事もできます。
SPAは有料ですが、Quiet Areaは無料で利用できます。
ただし、部屋数が少ないので、そのときの運によりますが・・・。
これが、プラチナ会員になってよかった!と思える唯一の恩恵だと思いました。
特典航空券
Qマイルでの情報は、2019年当時のものです。
Qマイル (現在はAvios)は、元々使いづらいのに、あるとき更に改悪されて、世界一(と私は思っています)使いづらいマイレージプログラムになってしまいました。
NRT(成田)からDOH(カタールの本拠地ドーハ) までの必要Qマイルを見てみると・・・
エコノミークラスでの往復が「87000 Qmiles」も必要です。
DOHまでのビジネスクラスの必要マイルは、JALの世界一周特典航空券より多いです!
特典航空券は年間を通して取りやすいのですが、信じられないほどのマイル数が必要です。
特典航空券を取る際、「Q2」と付いているとマイルが倍に跳ね上がります。
直前でも1年を通してでも、QRの特典航空券は取りやすいのですが、それはたくさんQマイルを使ってのお話。
ある日のHNDからDOH往復(ビジネスクラス) に必要なQマイルは「330,600」でした。
同じワンワールドのJALやBA(ブリティッシュエアウェイズ)で33万マイルあれば、どこに何回行けるのでしょう?いや、ファーストクラスに乗れるかも・・・
DOHからヨーロッパに行くのには、さらに追加マイルが必要です。
カタール航空では時どき、ダブルマイルキャンペーンなどあるのですが、それにしても、ふざけた数字です!
さらに、有償の航空券では燃油サーチャージが不要のカタール航空ですが、特典航空券の諸税は結構高いです。
アップグレード
アップグレードの情報は2019年当時のものです。
特典航空券が使いづらいのなら、アップグレードに使おう!そう思って、アップグレードに必要なマイルを見てみました。
必要なQマイルは、最低でも 63,000、キャンペーンなどで出ている運賃(O,T,N,Q,S) だと126,000 Qマイルも必要です。
さらにふざけた数字で、本当に使えないです!
プリビレッジクラブにもANAと同様のアップグレード使える「Qpoint」があります。
キャンペーンなどの最安値のチケット以外に使えるので、比較的安価なチケットにも利用できるのですが、以前、空席が80%くらいの便でもなかなかアップグレードされませんでした。
これ以上改悪されるのか!?とも思いましたが、12月にプラチナ会員の期限も切れるので未練はありません。
ただし、プリビリッジクラブもソフトランディングなので、すぐに平会員ではなく、次の1年はゴールドになりました。
Qマイルは他社発券がいい!
カタール航空のマイルなのに、カタール便の特典航空券を発券しようとすると、2年間(しかも上級会員になって)貯めた20万マイルでも、中東・DOH(本拠地ドーハ) 往復しかできません。時期によっては、そのDOH往復さえもできません!
世界一退屈な町(と言われている)ドーハに行っても仕方ありません。
一度、乗り継ぎの途中で町中を散策しましたので、それで十分です。
なので、パートナーエアライン (P/A) での特典航空券を探すことにしました。
P/Aでの発券
Qマイルでの特典航空券は、公式サイトの「Redeem Qmile」で行います(2019年11月現在)。
余談ですが、”Redeem” とは、Redeem this coupon for a free cup of coffee. (このクーポン券と引き換えで、コーヒー1杯を無料サービスします。)のように、商品と交換するときに使える単語です。学校では習いませんでしたが・・・。
① Redeem on partner airlines
最近、特典航空券のリクエストはずいぶん簡単になりました。「Serarch flight」をクリックすると、その区間を飛行している便がでます。
② 希望の便をクリックします
これでリクエスト完了です。普通はこれで特典航空券が取れた!となるのですが、やはりカタール航空は違います!
これは、ただのリクエストです。
この後、カタール航空のスタッフが他社に空席照会をして、取得の可否が分かるのです。
一見、サイトで完了しそうな仕組みなのですが、その奥にあるのはアナログな仕組みです(2019年12月現在)。
役立つBAサイト
なので、カタール航空にリスクエストする前に、空席の有無を確認する作業が必要でした。そのときに頼りになるのがBAのサイトです
Book Flights, Holidays & Check In Online | British Airways
BAのサイトにログインした後、「発見(Discover)」→「Aviosを使う(Spending Avios)」→「特典フライトの予約」→「検索と予約」すると、以下の画面がでます。
このサイトで空席がある便を探して、QRのサイトに戻り、上記の ①と② を経てリクエストします。
すると、1~2日後に、「結果は『Contact Centre』にアクセスして下さい」と、メールが来ます。
なので、カタール航空のサイトに再びアクセスして、「Contact Centre」を確認すると、特典航空券が取れたかどうかの返事を読むことができます。
その後、承認して、手数料を払い込むサイトにアクセスして、やっと発券となります。
面倒すぎます。
空席を確認せずにリクエストしたときは全滅でしたが、BAのサイトで空席を確認した後にリクエストすると、特典航空券が無事取得できました。
しかし、この特典航空券は、コロナの影響でフライトキャンセルとなりました。
払い戻しはできたのですが、またまた面倒なやり取りが必要でした。
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BAとの合算
2022年になり、QマイルはAvios に変わり、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)やイベリア航空(IB)のマイレージサービスと合算できるようになりました。
詳しくはこちらをどうぞ。
【2024年】BAとQR,IBのAviosは合算可能!さらにFinnairも加わりました!!
「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。 2022年、BA (ブリティッシュ・エアウェイズ) のロイヤリティ通貨 Avios (アビオス) は、QR (カタール航空)、IB (イベリア航 ...
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さいごに
日本ではマイナーなカタール航空のプリビリッジクラブ。
QマイルがAvios に変わることで使い勝手もよくなりました。
改悪が続いて、以前に比べると使い勝手が悪くなったブリティッシュ・エアウェイズのAvios(エグゼクティブ・クラブ)ですが、カタール航空のAvios(プリビリッジクラブ) よりはましだと思います。
なので、2022年Qマイル(Avios)の使い道は、ブリティッシュエアウェイズAvios への合算をおすすめします。
最後までご覧いただきありがとうございます。