久しぶりにBAの特典通貨 "Avios" を見てみると、以下のように変わっていた点がありました。
- カタール航空・イベリア航空とAvios合算可能
- 必要Avios(マイル)数の増加
- 座席指定はJAL公式サイトから可能
1と3は嬉しいですが、2は突然の改悪です。
外資系の航空会社だと、告知なしに改悪されるので、発券しようとして気づくことが多いです。
今回は、Aviosの合算の合算によって増えた分を利用して、JALの特典航空券を発券したようすをまとめてみました。
Aviosとは?
Avios とは、International Airlines Group (IAG:国際航空グループ)の特典通貨です。
特典通貨・Aviosとは、特典航空券を発券することができるJALやANAのマイルのようなものです。
マイルと大きな違いは、Aviosは、購入することもできるという点です。

上の航空会社やホテルの利用で、Avios を貯めることができます。
エアライン・パートナーズ
有償で搭乗した際に「Avios」が加算されるのは、以下の5つの航空会社です。
- ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)
- イベリア航空(IB)
- カタール航空(QR)
- Aer Lingus
- vueling
このうち、1~3の航空会社は、アライアンスの「ワンワールド」に加盟しています。
2022年3月から、この1~3の各航空会社で貯めた「Avios」を、好きな時に、1Avios から合算できるようになりました。
「ワンワールド」内で相互に特典航空券を発券できますが、貯めたマイル(Avios)を合算できるのは、画期的なシステムです!
1~3のどの航空会社を選んでもAviosの価値は変わりません。
Aviosを移動させることで、より使い勝手のいい方法を選ぶことができるようになりました(回数制限もありません)。
カタール航空
2022年3月、カタール航空の "Qマイル” は、すべて、1対1で "Avios" に変わりました。
カタール航空(QR)で 20,535Qマイル を持っていた私は、気が付けば、20,535Avios を持っていることになっていました。
単位がAvios に変わっても、以前に保有していたQマイルと同じ有効期限となります。
カタール航空のAvios(旧Qマイル)については、こちらもどうぞ。
-
【カタール航空】Qマイルの使いみち ~ワンワールド特典航空券を発券~
カタール航空のQマイルを使って特典航空券を発券してみました。
続きを見る
私にとっては、Qマイルをどうしようかと思っていた矢先での朗報でした。
なので、カタール航空のAviosを、(私にとって)一番使い勝手のいいブリティッシュ・エアウェイズ(BA)にまとめることにしました。
BAとQRの連携
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とカタール航空(QR)のマイレージサービスの連携操作は、それぞれの航空会社の公式サイトで行うことができます(PC、スマホ両方可)。
私は、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のサイトから手続きしました。
必要なものは、以下です。
- BAのID or 登録メールアドレス、パスワード
- QRのID or登録メールアドレス、パスワード
- スマートフォンなど、SMS認証できる媒体
おおまかな流れは、以下です。
- BAでログイン
- QRでログイン
- Avios移行
うまくいかない場合は、双方の航空会社のアカウントで、フルネームと誕生日が一致しているか確認してみてください。
合算の操作に関しては、ご自身の責任のもとで行ってくださいますようお願いいたします。
合算までの流れ
step
1BAサイトでログイン
「管理」→「マイExective Club メニュー」→「アカウント管理」をクリックしていくと、下の画面が表示されます。

「アカウント管理」の下の方に「Aviosをまとめる」という項目があります。
そちらをクリックすると、QRとIBの合算方法が表示されますので、「Aviosをまとめる」をクリックします。
ここから先は英語のみになりますが、難しくはありませんでした。
step
2航空会社の連携

すると、連携させたい先の航空会社が表示されます。
Combine Avios(Aviosの合算)の下にある「Link accounts now (アカウントを連携する)」をクリックします。
カタール航空のログイン画面が表示されたら、カタール航空の会員情報などを入力して、カタール航空の「プリビレッジ・クラブ」にもログインします。

画面の下のほうに、それぞれのAviosが並んで表示されたら連携は完了です。
step
3Aviosの移行
同じ画面の下の方に、Aviosを移行させるツールが表示されています。
上に表示された航空会社から、下に表示されている航空会社へ移行させることができます。上下は、矢印で変更できます。
あとは、移行させたい数字を入れて「Combine my Avios(Aviosを合算)」をクリックすればOKです。

あっという間、カタール航空のAviosをブリティッシュ・エアウェイズのAviosに移行(合算)することができました。
一度連携してしまえば、あとは、ブリティッシュ・エアウェイズのサイトにログインをするだけで、Aviosを移行することができます。

- ログインID、もしくはメールアドレス
- パスワード
- 表示されているコード(6桁)
これらを入力して「Continue(次へ)」をクリックします。

登録している携帯電話にメッセージ(6桁の数字)が送られてきますので、その数字を入力して、「Continue(次へ)」をクリックします。
ブリティッシュ・エアウェイズに携帯電話番号を登録していない場合は、「+81」のあとに携帯電話番号の先頭の「00」を除いた数字を入力して、SMS認証を行うことができます。
なお、Aviosの移行(合算)ができるのは、年齢制限などの条件があるようです(以下参照)。
You must be at least 18 years old and be a member of both loyalty programmes. Please make sure your full name and date of birth match on both your British Airways Executive club account and your Qatar Airways Privilege club account.
Qatar|Avios
(大意)
このサービスが利用できるのは、双方のマイレージサービスに登録している18歳以上の会員です。
なお、双方のアカウントにおいて、姓名と誕生日が合致していなければなりません。
Avios数の変化があったので、BA・Aviosの有効期限が36か月延びました(^^)
スポンサーリンク
JAL特典航空券発券に必要なAvios
さて、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のAviosが増えたので、同じくワンワールドに加盟しているJALの特典航空券を発券することにしました。
ちなみに、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は海外の航空会社なので、JALの特典航空券を発券する場合、日本国内(国内線)も国際線の航空券扱いとなります。
Aviosの区間マイル
以下、JALのエコノミークラス(国際線)、もしくは普通席(国内線)を発券するために必要なAviosです。
区間mile (距離) | 必要Avios数 (片道) | 主な路線 |
---|---|---|
1~650 | 7,500 | 羽田-大坂/福岡/札幌 |
650~1,150 | 10,000 | 羽田-沖縄・那覇 東京-ソウル |
1151~2,000 | 11,000 | 羽田-石垣 東京-香港 |
2,001~3,000 | 13,000 | 東京-バンコク 東京-ホーチミン |
31,000~4,000 | 20,750 | 東京-シンガポール 東京-ホノルル |
4,001~5,500 | 25,750 | 東京-ヘルシンキ |
5,501~6,500 | 31,000 | 東京-フランクフルト/パリ |
以前は、短距離において、本家JALより少ないマイル(Avios)で特典航空券を発券できました。
しかし、1,150mile 以下の必要数がまた増え、そのおトク感はなくなりました。
国内線(片道)に必要なAviosとJALマイルを比較すると、以下のようになります。
単位:BA(Avios)・JAL(マイル)
区間 (片道) | BA | JAL (PFC含む) |
---|---|---|
羽田-大阪 | 7,500 | 6,710 |
羽田-札幌 | 7,500 | 8,140 |
羽田-福岡 | 7,500 | 7,970 |
羽田-那覇 | 10,000 | 8,110 |
ブリティッシュ・エアウェイズのAviosで発券した場合、上記の必要Avios数以外に、 PFC (Passenger Facility Charge:国内線旅客施設使用料)が必要です。
【例(往復)】
羽田-札幌:1,280円
羽田-福岡:960円
これらの料金が加算されます。
なお、JALの場合(2023年4月11日搭乗分まで)、PFCはマイルでの支払いとなるため、必要マイル数が多くなっています。
JAL特典航空券を発券
ところで、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)のAvios は、家族でプールすることができます。
今回合算した後の数は、97,500Avios.
またいつ突然改悪されるか分からないので、一気に使ってしまうことにしました。
目的地
目的地をどこにするか迷いましたが、入国が簡単、日本人が多く住んでいて(何かあった時のサービスが充実)、できるだけ費用を抑えることができる場所を選ぶことにしました。
2022年5月1日以降、東南アジアのタイでは、ワクチン完全接種者は「 到着時の検査不要 および 隔離不要」 で渡航が可能となりました。
- 詳細はこちら >>> 大使館からのお知らせ
ということで、目的地をバンコクにすることにしました。
必要Avios

今回は、エコノミークラス(26,000Avios)の空きがなかったため、往復プレミアムエコノミーを選択しました。
円安もあり、以前に比べると倍以上の税金・手数料が必要でした(金額はレートによって変わります)。
ちなみに、JALで発券しようとすると、必要なマイルは、往復で50,000マイルでした(税金・手数料、各種料金は同額)。
JALの方が、(ほんの少し)少ないマイルで発券できますね。
ちなみに、同日の航空券(プレミアムエコノミー)を購入しようとすると、20万円以上もしていました。
燃油特別付加運賃

4年前(コロナ以前)に、同時期の成田ーヘルシンキ便の航空券(日本発着・プレミアムエコノミー)が、この金額より安く購入できたので、やはりかなり値上がりしていますね。
2022年6月1日より、JAL国際線の「燃油特別付加運賃」が値上がりしました。
2022年5月31日までの購入だと 27,410円 だった税金・燃油特別付加運賃が、46,970円へ。
一昔前のヨーロッパ線並みの税金・燃油特別付加運賃となりました(昨今の状況下では仕方ないですが・・・)。
燃油特別付加運賃
航空燃油(シンガポールケロシン)の各日*1のスポット価格の2カ月平均に、同じ2カ月の為替レート平均で円換算した価格によって適用額を確定し、2カ月間固定されます*2。
なお、2カ月間の平均燃油価格が1バレル当たり6,000円を下回った場合は、「燃油特別付加運賃」を適用されません。
*1 市場においてシンガポールケロシンの売買があった日
*2 関係国政府認可状況により、適用額・改定時期・適用期間が異なる場合もあり。
6月からの2か月間の燃油特別付加運賃は、2月~3月の2カ月平均値となります。
現在のゾーンは ”E”、コロナ以前の水準でみると、かなり高額のゾーンです。
しかし、6月から2か月間のゾーンは、"F"、 "G"、 "H" をすっとばして " I " (私が記憶している中では)最高額のようです( ノД`)
- 詳細はこちら >>> 【JAL】国際線「燃油特別付加運賃」
Aviosの料金オプション
ところで、Avios にはオプションがあります。

Avios は購入もできますし、足らない場合は現金で補うこともできるのです。
ただ、今回はプールしている家族分のAviosもあったので、可能な限りAvios を使って費用を抑えることにしました。
なお、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)公式サイトでの発券は簡単に行えるので、手順は割愛しますね。
発券が完了したら、登録しているメールアドレスにe-チケットレシートが送られてきます。
スポンサーリンク
さいごに
今回は、合算によって増えたAviosを使って、JALの特典航空券を発券したお話をご紹介いたしました。
いかがでしたでしょうか。
またまたニッチな情報ですが、いつかどこかで、どなたかのお役に立ちましたら幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。