シンガポールへの電子入国カードで入国、その後、市内へはMRTという地下鉄で移動しました。2020年2月に行ったシンガポールの旅情報です。
シンガポール空港
Maps | Changi Airport Singapore
シンガポール・チャンギ空港には4つのターミナルがあります。
市内へ行くことができる「MRT」の乗り場は チャンギ空港駅(Changi Airport CG2 ) のみで、ターミナル2(T2)とターミナル3(T3)の地下にあります(どちらからも行けます)。一方、ターミナル1(T1)やターミナル4(T4)に到着した場合は、空港間の移動が必要となります。
ポイント
- ターミナル1→2:徒歩かスカイトレインで移動する。所要時間5分ほど。
- ターミナル4→2:無料シャトルバスを利用する。「T4の1F到着フロア (Level 1, opposite Raffles Medical clinic)」に行きシャトルバスに乗ると「T2到着フロア・ドア1 (T2 Arrival Hall Door 1)」に行ける。
飛行機を降りたら
ターミナル1に到着しました。まずは、ゲートからパスポートコントロール (入国審査場) に進みます。「Skytrain to T3」の表示もあり、ちょっと迷いましたが、預け入れ荷物もあるので、「Arrival」の方向へ進みました。電子入国カードを日本出発前に用意しておきました。当日は、パスポートコントロールでパスポートを提示するだけでOKでした。
両替
荷物を引き取り(バゲージクレーム・エリア)の出口付近には、2つの両替所があります。シンガポールに本社があるUOB (United Overseas Bank Limited) と Travelex が並んでおり、この日は、Travelex のほうが若干レートが良かったです。営業時間は24時間です。
シンガポールの通貨
- 通貨単位はシンガポール・ドル(記号は S$、もしくはSGD)
- 補助通貨単位はシンガポール・セント(記号はS¢)
- 2020年2月16日現在、1SGD=約79円です。
- 1SGDまでは硬貨で、2SGDから紙幣になります。
「Sell」と「Buy」のどちらを見るの?
日本円を現地の通貨に変えるとき、「Sell」と「Buy」のどちらを見ればいいのか?迷ったことはありませんか。今回、2つのお店のレートはほぼ同じでしたが、この数字が大きく違うと損をしてしまうこともあります。
外国の通貨を売って、現地通貨に換えるときは「Buy」を見ます。「お店が外貨を買いますよ(Buy)」と覚えれば簡単です。
為替レートの見方
シンガポールの為替レートは、多くが1UNIT(単位) 100円で示されています。(たまに1,000円等異なることもありますが)。空港での為替レートは、100円単位で「1.249」と出ていました。

この為替レートを使って計算してみました。
計算の仕方
「円」÷ 「為替レート」=100円分のシンガポール・ドル
- JPY 100 → SGD 1.245 の場合:JPY 100÷1.249=80.00円(=1SGD)
- JPY 100 → SGD 1.200 の場合:JPY 100÷1.200=83.33円(=1SGD)
つまり、為替レートの数字が大きい店がお得です!
どの両替がお得だったか?
2月のある日の為替レートを比べてみました。
空港(SIN) | ATM(UOB) | クレジットカード(VISA) |
80円 | 81.9円 | 81.199円 |
空港での両替はレートが悪いイメージがありますが、シンガポールは違いました。ATMやクレジットカードよりお得でした。また、MRTに乗るときには SGD が必要なので、着いてすぐ簡単に両替ができるのは便利です。
町中の両替所
シンガポールのショッピングセンターなどにはたくさんの両替所があります。その中でよく使っていたのが以下(カッコ内は最寄り駅)です。
- アーケード(ラッフルズプレイス駅)
- ラッキープラザ(オーチャード駅)
今回、アーケード (Arcade) で両替しました。1万円を換えてSGD6(約480円) ほど、空港より若干レートが良かったです。
今回レートの良かった順
- アーケード(ラッフルズプレイス駅)
- 空港(UOB)
- ATM
- VISAカード
空港で少し両替して、その後、町中で両替するのがお得なようです。次回のために覚えておこうと思います。
ポイント
外国の通貨を売って、現地通貨に換える「Buy」では、数字の大きな両替やさんを選びます。
アーケード(ラッフルズプレイス駅)の地図です
ターミナル3へ
両替も終わったので、税関のグリーンチャンネル(申告ナシ)の出口を通って出ます。出口からまっすぐに進むと「JEWEL」という商業施設があります。出口のすぐそば、この景色を見ながら左手の方向へ進むと・・・
「インフォメーション」や「ATM」があります。
そのそばにスカイトレイン乗り場への表示がありました。こちらの方向へ進みます。
エスカレーターを上がると出発階です。
一度出発階に戻って、空港内のスカイトレインに乗るようです。
約2分ごとに運行しているので、乗り過ごしてもすぐにやってきます。所要時間は約5分です。
とにかく、表示通りに進めばOKです。矢印は上方向ですが、地下へ向かいます(笑)。
地下に向かうエスカレーターは、スターバックスの後ろ側にありました(2020年2月現在)。
あとは下りるだけです。
MRT
市内へ行くには一度乗り換えないといけませんが、MRTは安くてとても便利です。
チケットの種類
チケットは、大まかに分けて3種類あります*1。「どのチケットを買うか?」が、今回一番迷った点です。滞在中、主にMRTを使って移動しようと思っていますが、滞在時間が少ないので乗る回数も少ない!そんなとき、どのチケットを選ぶとお得なのか?考えてみました。
種類 | メリット | デメリット |
Standard Ticket (6回までチャージできる) | ・少ない乗車回数に対応 ・乗車分の運賃のみ | ・小銭が必要 |
Singapore Tourist Pass (乗り放題バス) | ・チャージの手間なし ・路線バスでも利用可 | ・デポジット返却はTicket Officeのみ |
ez-link Card (チャージ式ICカード) | ・割安・MRTとバス利用可 ・チャージにクレカが使える | ・デポジットの返却なし ・最低チャージ10SGD〜 |
以下、詳しく見ていきます。
Standard Ticket
Standard Ticket (スタンダード・チケット)は、10セントのデポジットが含まれています。乗るたびにチャージしますが、往復分のチャージもできるので、あまり面倒だとは感じませんでした。3回乗車すると10セント返却となり、6回乗車すると自動的に10セントの割引となります。
Singapore Tourist Pass
Singapore Tourist Pass (シンガポール・ツーリスト・パス) は、1Day(20SGD)・2Day(26SGD)・3Day(30SGD)の3種類があります。空港駅のStandard Ticket の券売機と反対方向に販売機がありました。
それぞれ、10 SGDのデポジットが含まれていて、パス購入日から5日以内に返却すると払い戻しを受けられます。デポジット返却は、16カ所のTicket Officeのみです。
詳しくは公式サイトをご覧ください⇒ singapore-tourist-pass
ez-link Card
ez-link Card (イージーリンク・カード) は、チャージ式ICカードで、Standard Ticket よりも約30%安くなります。初期の値段は12SGDで、ディポジット (5SGD) と7SGD分があらかじめチャージされています。
MRTのMap を見ながら、 運賃計算ツール を使うと、割引された運賃が確認できます。
計算ツールの使い方
「Boarding at」に乗車駅を入れ(プルダウン式)、「Alighting at」に下車駅を入れ、「Add Trip to Journey」をクリックすると距離と運賃がでます。Standard Ticket では「2.7 SGD」だったので、「0.77 SGD」も安くなりました。
滞在時間が短い私にとっては、チャージの最低金額が10SGD〜なのがちょっとひっかりましたが、路線バスにも乗れるのは便利です。行動範囲が広がります。「5 SGD」のディポジットを考慮しても、6回以上MRTを使ったりバスに乗ったりする方にはお勧めだと思います。なので、何日か滞在するときにはいいのかなぁと思いました。
購入は、荷物引き取り場所近くの両替所 (税関内) や、改札そばの案内所「Passenger Service*2」でできるようです。
ez-link Card の購入場所と値段
公式サイトによると、セブンイレブンで買うと10 SGDですが、チャージされている額が「2SGD」少ないようです。チャージは、MRT各駅の券売機やセブンイレブン*3でできます。
購入場所はこちらをご覧ください ⇒ 購入場所(英語)
最新情報はこちらでお確かめください ⇒ ez-link.公式サイト(英語)

Standard Ticket の買い方
乗り場のすぐそばに券売機があります。この券売機は、Standard Ticket の購入とチャージ、ez-link Card のチャージ (Top-up:トプアップとも言います) に使えます。
「Buy Standard Ticket」画面の「Map」を選ぶと、路線図がでます。あとは、行きたい駅を選ぶだけです。
注意点
- 「Single」と「Return」の両方の運賃が表示されますので、希望の方を選びます。
- 利用できるのは現金のみです。
さらに、使える現金も運賃によって異なります。
「6SGD」以上のチケットを買う場合は「10 SGD」が使えますが、「5SGD」以下の場合は、「5または2SGD紙幣」とコイン(10・20・50セントと、1SGD)だけしか使えません。なので、両替のときに少額紙幣を混ぜてもらいましょう。
今回、空港から「Outram Park」までのチケットを買いました。運賃は、2.7SGD (片道) でした。
あとはタッチして改札を通ります。
乗り換え
https://www.transitlink.com.sg/images/eguide/mrt_sys_map.htm
MRTに乗ってみました
まずは「Changi Airport」駅でMRTに乗り込みます。この後、下の図の①、もしくは②で降りて乗り換えます。
China Town 方面へ
「Expo」で、青色のDowntown Line (ダウタウン線) に乗り換えると便利です。
ラッフルズプレイス方面へ
「Changi Airport」駅は、緑色のEast-West Line (イーストウエスト線) ですが、「Tanah Merah」駅で乗り換えます。
「Tanah Merah (タナ・メラ) 」駅では、両方の扉が開くので、市内へ行く場合は降りる方向に注意が必要です。
「Joo Koon Koon」行きか、その先の「Tuas Link」行きの「MRT」が来るプラットフォームD で乗り換えます。約20分~30分で市内まで行けます。
市内から空港へ
ちなみに、市内から空港へ行く際は、Platform (プラットフォーム) C から乗りました。このとき、市内からのEast-West Line は、同じプラットフォームに着きましたので、そのまま空港行きのMRTを待っていれば大丈夫でした。

ただし、MRT内には禁止 (罰金あり) 行為がありますのでお気をつけください。
MRT内のNG行為
- 飲食:罰金500ドル
- 喫煙:罰金1,000ドル
- ペット・動物の持ち込み:罰金500ドル
- ドリアンの持ち込み:罰金500ドル
- 可燃液体の持ち込み:罰金500ドル
実際にかかった運賃と比較
- | 区間 | Standard Ticket | ez-link Card |
1 | 空港-Outram Park | 2.7 | 1.93 |
2 | China Town-Botanic Gardens | 2.1 | 1.31 |
3 | Botanic Gardens-China Town | 2.0*4 | 1.31 |
4 | Bay Front-China Town | 1.7 | 0.92 |
5 | Raffles Place-Outram Park | 1.7 | 0.92 |
6 | Outram Park-空港 | 2.6*5 | 1.93 |
- | 合計 | 12.8 | 8.32 |
(2020年2月現在)
※ 上の表の「ez-link Card」は、ディポジット分除いた額です。
今回、Standard Ticket を買ったのですが、結構町並みを見ながら歩いたので、ちょうど、1回購入した分でできるチャージ回数に収まりました。交通費は12.8SGD (1,024円) でした。安く移動できました(^^)/
Standard Ticket は、乗るたびにチャージするタイプですが、往復分のチャージもできるのであまり面倒だとは感じませんでした。
ちなみに、Standard Ticket と ez-link Card カードの差をみてみましたが、「4.48SGD」でした。
ez-link Card は、最初にカードにチャージされている7SGD分で結構カバーできます。ただし、チャージは、最低10SGDなので、今回の私の旅程には不向きでした。しかし、6回以上乗るのであれば、デポジット5SGD分は補えるので、ez-link Cardの方が断然お得です。旅行のタイプによって、使い分けるとお得だと感じました。
トラブル発生
チケットに関して、ちょっとトラブルがありました。
ある駅で往復分のチャージをして乗りました。しかし、降りた駅の改札でひっかかってしまいました。きちんとチャージできていなかったのかしら?スマホと一緒にしていたから?理由は分かりませんが、すぐに改札付近のスタッフに状況を説明すると、対応してくれました。その後、私が通過するのを見届けてくれ、OKサインを送ってくれました。帰りに通ったとき、彼はいなくなっていましたが、きちんと往復分が利用できるようになっていました。親切な対応に、ますますシンガポールが好きになりました。
さいごに
シンガポールの空港は、とても便利でした。空港から市内までも簡単にアクセスできます。あまりにも便利で楽しかったので、またすぐに行きたくなってしまいました(笑)。
今回MRTで周った場所のようすはこちらをどうぞ。
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