坂道の多いポルト。メトロやバスなどが乗り放題の andanteカードと、トラムの2日券 を使えば、主な観光地を楽々移動できます。今回は、トラムのチケットの買い方とおすすめのルートをまとめてみました。
トラム(路面電車)
1872 (March 9th) - Opening of the first line of the Companhia Carril Americano do Porto á Foz e Matosinhos from Alfândega to Foz (Castelo) alongside the river by. Trams of Porto
ポルトのトラムは1872年創業で、最初の路線は Alfândega から Foz (ドゥロ川河口あたり)だったようで、100年以上前の車両が走っているとか!
2019年現在、ポルトのトラムは3路線あります。
*クリックすると、公式HPの時刻表やルートマップに移動します。ルートマップをクリックすると停留所名が表示されます。
迷った点
下調べをしたとき、Google map には、停留所の「Carmo」が2カ所表示されており、別々の路線の停留所のように見えました。
しかし、実際に行ってみると、ポルト大学の横にある「Carmo」は、Line18と22の両方が停車して、乗り継げるようになっていました。ただし、Line22は、旧市街を巡回するため、かなり遅延が発生していました。
お得な2日チケット
トラムを利用するなら、2日券(2day ticket) /10ユーロ(約1,250円)がおすすめです。車内で運転手さんから購入しました*1。1回の乗車運賃が 3.5ユーロなので、とてもお得です。ただ、日にち制なので andanteカード のように自分の都合で開始時刻を決めることができないのが残念な点です。
乗り方
ポルトのトラムの路線はほとんどが一方方向に進みます。車両の前面に、路線番号と行き先(終点)が書かれていますので、困ることはなかったです。乗るときは、手を挙げて「乗ります!」の意思を示してください。私はボーっと立っていたら、スルーされました(笑)。
車内にはチケットを有効化(validation) させる機械がありますが、2日券は紙なので、不要です。前のドアから乗り、運転手さんに2日券を見せるだけでOKでした。トラムは乗り換え毎にチケットが必要なので、2日券だと毎回チケットを買う手間も省けました。
木造のレトロな車内で気分が盛り上がりました。
降りたいときは、ひもを引っ張るといいそうです。私が乗った時は、いつも前方に「 parar(停止)」と表示されていたので、引っ張ることはありませんでした。
以下で、それぞれの路線と見どころをご紹介します。
Line1
Line1は、Douro(ドゥエロ)川沿いを走るリバーサイドラインです。
ドン・ルイス1世橋(Ponte Luís I) 近くの 「Ribeira」 が、始発、もしくは終点になります。トラムの始発(終点)地では、運転手さんが座席の向きを変えます。そして、集電ポールを180°反転させて、折り返し運転の準備する光景が見られます。
停留所のそばにある階段、もしくは坂道を降りると、ドン・ルイス1世橋(Ponte Luís I) の方へ行くことができます。
ケーブルカー乗り場
近くには、ケーブルカー(別料金)の乗り場もあります。
ケーブルカーに乗ってみました
ほんの1分くらいの乗車ですが、ポルトらしい景色が楽しめます。
そして、これに乗って登ったところに、Line22(Carmo行き) の停留所があります。
Foz (Passeio Alegre)
夕方、 Line1の Passeio Alegre(Foz) 行きに乗って、終点で降り、大西洋に沈む夕日を見られるパセイオアレーグレ公園とビーチに行ってきました。のんびりするには最適な場所です。
もう少しいたらきれいな夕日が見られたのですが、市内へのトラムに乗って帰ろうとする人が100人くらい並んでいましたので、早めに帰ることにしました。この辺りには、500番のバスでも来ることができます。バスの方が遅くまで走っているので、ゆっくりできたかもしれません。ただし、バスも満席になりますが・・・。
Line 18
Line18 は、「Carmo」とドウロ川沿いの 「MUSEU C. ELÉCTRICO(鉄道博物館)」 を循環する路線です。
この路線の周辺には観光地はあまりありませんが、「MUSEU C. ELÉCTRICO」 でLine1 に乗り継ぐことができます。
Line 22
ケーブルカー乗り場がある「Batalha-guindais」 からバターリャ広場(停留所は「Batalha」)を通り 「Carmo」 までの旧市街を循環している路線です。
Batalha(バターリャ)
Line 22 の始発/終点は「Batalha-guindais」です。地図上では少し離れていますが、ケーブルカー乗り場に隣接しています。
もう一つの始発/終点の「Carmo」同様に「Batalha-guindais」でも時刻表通りに乗ることができませんでした。その時間帯は20分間隔での運行だったのに、20分近く遅れ、みなさん諦めて去っていきました。私の目的地は、次の「Batalha」だったので歩いた方が早かったです(笑)。
それでも、旧市街の観光に一番利用した路線です。停留所「Carmo」のそばには、カルモ教会があります。さらに、徒歩5分くらいで、ハリーポッターの世界観を彷彿させる美しい本屋さんに行けます。
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ポルトの美しい本屋さん ~アクセスとチケットの買い方~
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São Bento 駅
Line 18 は、リベルタ―デ広場(Praça da Liberdade) の前を通って、São Bento 駅 の付近にも行きます。ここはドゥエロ川から歩いても来れるのですが、かなりの坂道を上ることになります。美しい São Bento 駅 の様子はまた後日アップしたいと思います。
余談ですが、リベルタ―デ広場(Praça da Liberdade) の前にはインターコンチネンタルホテルがあります。他の都市よりもお得に泊まれるので、次回の家族旅行では泊まってみたいと思います。
まとめ
2日間、トラムにお世話になりました。3路線あり、2ヵ所で乗り継ぐことができます。
- Line 1 ⇄ Line18:「MUSEU C. ELÉCTRICO」
- Line 18 ⇄ Line22:「Carmo」(ポルト大学のそば)
夕方や人気観光地の乗り場では長蛇の列ができている場合もあります。さらに、Line22は時刻表通りに来ない場合もありました。しかし、ノスタルジックな木製のトラムは、ポルトガルらしい旅を楽しめるし、坂道の多いポルトに欠かせない交通機関でした。
最後までご覧いただきありがとうございます。
*1:以前は観光案内所で購入できたようですが、この時は車内販売のみでした。今後も変わる可能性があります。2019年4月現在