JALが前回の失敗を挽回すべく、対策を講じたうえで「スマイルキャンペーン」を再開すると発表しました。
しかし、JALの予約サイト(国内線)を見ていると、ある期間だけ安い運賃が表示されていました。この日程は、スマイルキャンペーンが実施される日程の一部と重なっていました。
これが噂に聞く「ステルスセール」なのか?
今回は、第1回スマイルキャンペーン(特に新しいシステム・仮想待合室)の解説と、同時期に表示されていた安い運賃(ステルスセール?)を比較して、どちらがお得なのかみていきたいと思います。
※当初「サイレントセール」と表記していたものを "stealth sale (ステルスセール)” に変更しました。

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スマイルキャンペーン再開!

4月分のスマイルキャンペーンが、「Web限定 国内線航空券タイムセール」として発表されました。
4月分
〔販売期間〕2023年3月31日(金)00:00~4月1日(土)23:59
〔搭乗期間〕2023年4月22日(土)~4月28日(金)
※5・6月ご搭乗分については別途案内されます。
※小児割引はさらに25% OFF 片道4,950円!!小児割引:各種運賃より25%割引(株主割引、特定路線離島割引は50%割引)
ただし、空港によっては旅客施設使用料(Passenger Facility Charge:PFC)」がかかりますので、必ずしも6,600円となるとは限りません。ちなみに、「東京・羽田」ー「沖縄・那覇」の片道運賃は、6,600円+370円(羽田)+240円(那覇)=7,210円になります。
空港施設利用料については、こちら をご覧ください。
マイルの積算
なお、スマイルキャンペーンの運賃は「運賃9(50%)プロモーション」となります。
なので、普通席だと 50% しか積算されません。
また、ステイタスを獲得するために必要なFLY ON ポイント(FOP)はマイル数に比例しますので、かなり少なくなります。
羽田-那覇
・マイル:492マイル
・FOP:984(492×2)
・FOP単価:約7.3(7,210円÷984)
狙い目
お住まいの地域がどどこかによって変わってくるのですが、羽田空港を利用するなら、沖縄の離島がおすすめです。
「東京・羽田」ー「沖縄・石垣」でみてみると、片道45,000円ほどしていた同時期の運賃が、6,600円(+旅客施設使用料)となるのです。
しかしながら、B737という小型機で、この時期は1日2往復しか直行便がないので、競争率も激しそうです。
ちなみに、FOPは1,224FOPです。
仮想待合室
ところで、再開するスマイルキャンペーンの特徴は、「仮想待合室」を設置することです。
ディズニー等いくつかのテーマパークで、チケット販売日のアクセスエラーを避けるために導入されている仕組みです。
先日販売開始された「ワーナーブラザーズ・スタジオツアー東京」でも、仮想待合室が導入されていました。
ハリポタの場合
【公式】ワーナーブラザース・スタジオツアー東京
予約サイトに入ると(アクセスが集中しているとき)は、仮想待合室では、上の写真のような順番待ち画面(待ち時間と待っている人数)が出ます。
その後、自分の順番になると、自動的に予約画面へ進めるというものです。
上の写真はあくまでも「ワーナーブラザース・スタジオツアー東京」のものですが、JALの予約サイトも同じような仕組みになるのではと、予想しています。
注意点
いつまでもアクセスできない、エラーが出る、といった不具合は防げそうですが、仮想待合室には問題もあります。
以下、注意事項です。
早くアクセスしたら
(タイムセールの開始時間より早くアクセスした場合)
通常どおりページをご覧いただけます。
ただし、オープン時間(2023年3月30日(木)23時30分頃)になりましたら、ページの更新(再読み込み)やページ遷移をされると、仮想待合室準備画面に遷移されます。
なお、サイトへご案内する順番は抽選で割り当てるため、早くアクセスしても順番に影響はございません。
JAL|仮想待合室について
つまり、タイムセールより早く入った場合、仮想待合室には入らず、通常の予約サイトに繋がり、オープン時間になったら、自動的にサイトへ案内されるのかしら?オープン時間後にページの更新をすると、仮想待合室準備画面に移動とは?
私の読解力が乏しいのか、公式サイトのQ&Aに書かれている文章では理解できませんでした。
タイムセール開始後
タイムセールの開始時間以降に仮想待合室に入室した場合、タイムセールの開始時間前の抽選で決まった順番に続いて、先着順での案内となります。
つまり、
1.開始前にアクセス・・・抽選で順番が決まり、(自動的に?)仮想待合室で待つ
2.開始後にアクセス・・・仮想待合室で待ち、「1」の人のあとに先着順で案内される
といった感じでしょうか。
タイムセール開始ぎりぎりにアクセスして、抽選の順番を待つのがいい気がしますが。そうすると、通常のサイトにアクセス集中して繋がらない?
待ち時間
なお、待ち時間は目安となります。サイトの混雑状況に応じて、待ち時間が変動する場合があるようです。
他のテーマパークでの予約時に(同じ仕組みではないかもしれませんが)仮想待合室を利用しました。
その場合も、あと10分と表示されたのに20分以上待つ場合もありました。
画面を離れてもOK?
仮想待合室にいる間、他のページを見たり、画面を離れて他のことをしたりしても問題はないようです。
他のテーマパークの仮想待合室でも、ページを閉じない限り、他のことをしていても問題はありませんでした。
順番が来た場合、仮想待合室の画面にポップアップで案内開始画面が表示されるそうです。
ただし、順番案内後、10分過ぎると、順番は無効となります。
なので、定期的に画面を確認しなくてはいけませんね。
仮想待合室の詳細に関しては、公式サイトも合わせてご覧ください。
こちら >>> JAL | 仮想待合室について
スマイルキャンペーン

スマイルキャンペーンが開始された朝4時半ごろ、JALの予約サイトを見てみました。
仮想待合室を確認したかったのですが、拍子抜けするくらい、すんなり繋がりました。
さすがに、「東京・羽田」-「沖縄・石垣」のプロモーションは満席でしたが、「東京・羽田」-「沖縄・那覇」のプロモーションは、平日だと残っていました。
ステルスセール
ところで、第1回のJALスマイルキャンペーン「タイムセール」の概要が発表されたころ、JALも予約サイトを見てみると、運賃がかなり安くなっている日にちがあることに気づきました。
なお、「ステルスセール」という言葉は造語かもしれません。ステルスマーケティング(宣伝であることを消費者にわからないように宣伝をすること)と同じく、消費者には分からない(宣伝がない)安い運賃を、当記事では「ステルスセール」と表現しました。

スマイルキャンペーンが実施されるうち何日かの運賃が、9,000円台(旅客施設使用料込)になっているのです。
前後の日程では15,000~20,000円くらいだったので、びっくり価格です。
これは、国内線の新運賃に導入された「予測残席数のシステム」のからくりでしょうか。
予測残席数
「予測残席数」とは、予約時点における便や搭乗クラスごとの最終的な混み具合の予測値です。予約時の便の空席状況とは異なります。便ごとの予測残席数に応じて、同じ運賃であっても予約するタイミングや人数によりその額が変動します。
この運賃は、梅雨の時季の「東京・羽田」-「沖縄・那覇」が12,000円台なのに比べると、かなりお得です。
片道9,074円(往復セイバー)で1,676FOPを貯めることができ、FOP単価は5.4円となり、かなりお得です。
さらに!

ちなみに、「東京・羽田」ー「沖縄・石垣」の運賃もかなり下がっていました。
往復セイバーだと、片道918マイル、FOPは2,036、FOP単価は約6.3円となります。一方、スマイルキャンペーン6,970円(旅客施設使用料含)では、FOP単価は約5.7円となります。
こちらは、スマイルキャンペーンの方がお得ですね。
どちらがお得?
「東京・羽田」-「沖縄・石垣」など、何万円もする路線なら、もちろんスマイルキャンペーンの方が断然安く、お得です。
しかし、何を一番(焦点)にするかで、お得かどうかは違ってくると思います。
今回は、希望の日程に2つの運賃があったので、日程とFOPを中心に比べてみました。
その結果、以下のようになりました。
片道 | 函館 スマイル | 函館 往復セイバー | 那覇 スマイル | 那覇 往復セイバー |
---|---|---|---|---|
値段 | 6,970円 | 7,789円 | 7,210円 | 9,074円 |
FOP | 424 | 836 | 984 | 1,676 |
FOP単価 | 16.4 | 9.3 | 7.3 | 5.4 |
※スマイルは「スマイルキャンペーン」
※セイバーは、ステルスセール(?)で見つけた往復セイバーの運賃
ということで、私は、往復セイバーの航空券を購入することにしました。
羽田発の函館往復、那覇往復で、5,024FOPが貯まる予定です。
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さいごに
4月の終わりに北海道で桜を見たいと思っていたら、スマイルキャンペーンの再開のメールが届きました。旅は行きたい場所、したいことが一番ですが、「安さ」が後押しすることもあると思います。
今回は、スマイルキャンペーンの開始を待とうと思っていました(残っていれば予約するくらいの緩い感じで)。
しかし、スマイルキャンペーンが始まる前に、(私にとって)かなりお得な運賃を見つけることができました。告知されていないステルスセールなのか、予測残席数の結果なのかは分かりません(勝手にステルスセールと考えましたが・・・)。スマイルキャンペーンに比べると少し高い運賃ですが、アクセスの制限もなく、ゆっくり考えながら購入、足元が広い座席も予約できました。朝に予約して夜に見てみると一部はなくなっていたので、ラッキーでした。
3月後半にダイヤモンド会員の特典60,000eJALポイント、そしてブラックフライデーの500eJALポイント(×購入分)が入っていたので、持ち出しゼロで購入できました。
これも、小網神社のご利益!?
楽しんできたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
※なお、第2回のスマイルキャンペーン開始前にJALのサイトを覗いていみると、今回は、ステルスセールはありませんでした(2023年4月5日7時現在)。