昨年は、隙間を見つけながら飛行機の旅を楽しみました。
その結果(2回のビッグボーナスのおかげで)、初のJAL最上級会員ステイタス「JMBダイヤモンド」を達成しました 。
2022年は、その恩恵を受けながら、旅したいと思っています。
ただ、悩ましいのが、来年「JMBダイヤモンド」を維持するか、一つランクを落とした「JGCプレミア(JGP)」に戻るか、という点です。
なので、いろいろ調べてみました。
すると(今さらながら)、JALのステイタスについては知らないことが多かったです。
今回は、JALステイタス会員のしくみと、体験して分かった「JMBダイヤモンド」のメリットをご紹介いたします。
これからJGC修行を始められる方の情報の一つとなれば幸いです。

JALの FLY ON ステイタス会員
JALのマイレージサービスである 「JMB(JALマイレージバンク)」に入会すると、飛行機に乗るたびマイルが加算されます。
そして、そのマイルとは別に、ポイント(FLY ONポイント:FOP)がもらえます。
毎年1月~12月の12カ月間(暦年)に、この FOP を貯めていくことで、JALの FLY ONステイタス会員になれます。
※ FOPは、ANAでいうプレミアムポイント(PP)ですね。
なお、JALの FLY ON ステイタス会員を目指すには、一定数搭乗(回数)しながら FOP を貯めていく「回数+FOP」の方法もあります。
私が挑戦しているのは、FOPだけを貯めていく方です。
ステイタスの種類
無料で始められる JMB(JALマイレージバンク)のステイタスには、の3つがあります。
最初は、「クリスタル」そして「サファイヤ」、最後は「ダイヤモンド」です。
それぞれの達成基準は?。
- クリスタル:30,000FOP(15,000FOP)、または搭乗回数30回(15回)かつ10,000FOP
- サファイア:50,000FOP(25,000FOP)、または搭乗回数50回(25回)かつ15,000FOP
- ダイヤモンド:100,000FOP(50,000FOP)、または搭乗回数120回(60回)かつ35,000FOP
( )内は、JAL便で達成しなければならない基準です。
JGCを目指す
ところで、同じダイヤモンドでも、「JMB会員/JALカード会員のダイヤモンド」と「JGC会員のダイヤモンド」の2種類があるのです。
最初、この点がよく分かりませんでした(分からなくてもでも、ステイタスの特典は使えるので・・・)。
なので、以下、図にまとめてみました。

一番最初に到達するのは「JMBクリスタル」です。
その後、50,000FOP、もしくは50回 (25回)+15,000FOP 達成すると「JMBサファイア」になります。
「JMBサファイア」になると、JGC (JALグローバルクラブ) への案内が送られてきます。
この JGC への入会資格を得るために飛行機にたくさん乗ることは、「JGC修業」と呼ばれています。
以前は、テレビ番組でも時々取り上げられていましたね。
そして、無事、JGC になることができると、その後、「JGP(JGCプレミア)」 → 「(JGC)ダイヤモンド」へと進むことができます。
なお、JGC は、JALカード・CLIBA以上のクレジットカードへの加入(有料)が条件となるので、選択しないこともできます。
無料のJMBカード保有のまま、もしくは一般のJALカード(クレジットカード)保有のままだと、「JMBサファイア」 → 「JMBダイヤモンド」のコースとなります。
1年間積算したFOPは毎年1月1日にリセットされるので、JGCに加入しない場合、ステイタスを得るためには、再び FOP を貯めなければなりません。
JGC への加入は必須ではありませんが、いったん入会すると、その後のステイタス変化にかかわらず年会費を支払うだけで特典を受け続けらます。
なので、多くの方が、JGC を取得されるのですね。
なお、JGC への申し込みができるのは、JMBサファイア以上のステイタスを保持している期間のみです。
ちなみに、それぞれのステイタスは、搭乗券に以下のように印字されます。
略語
・JMLM…ダイヤモンド
・JGPM…JGCプレミア
・JMGM…サファイア
・JMXM…クリスタル
・JMBM…JMB会員(FLY ON ステイタスなし)
ワンワールド
ところで、JALは、航空会社のアライアンス「ワンワールド」に加盟しているので、同時に、そのアライアンスのエリートステイタスも同時に獲得できます。
ワンワールドに加盟している海外の航空会社を利用する際、このアライアンスのステイタスが基準となります。
ワンワールドのステイタスは、以下の3種類です。( )内はJALのFLY ON ステイタスです。
ワンワールド
・ルビー(クリスタル・JMBサファイア)
・サファイア(JGCサファイア)
・エメラルド(JGP・ダイヤモンド)
ここもちょっと複雑です。
ANAの方が、シンプルで分かりやすいと思います。
しかし、JAL には、ダイヤモンドより20,000FOP少ない状態で、ダイヤモンド会員と似たような恩恵を受けられる「JGP」のランクがあることは、ありがたいと思っています。
ちなみに、BAなど、他のワンワールド加盟航空会社の「ゴールド」を持っていると、JALの「ダイヤモンド」と同等のサービスを受けることができました。
JALだけの特典
また、FLY ON ステイタス会員になれれば、東京ディズニーシーのJALラウンジ「プレシアター」を予約できます(先着順)。
こちらは、JGC にならなくても、クリスタル会員でOKです。
「プレシアター」を予約できると、ショーの優先座席も確保できます。

ブロードウェイ・ミュージックシアターの「ビッグバンドビート」がエントリー受付(抽選)となってしまった今、必ずショーを見られるのはとってもありがたい特典です(←私だけ?・笑)
東京ディズニーシーのチケットが取りやすくなった今、「プレシアター」を予約できた日にパスポートを買うようにしています。
JGC
ところで、JGCになるには、以下のいずれかのクレジットカードを持たなければなりません。
- JALカードのCLUB-Aカード、もしくは CLUB-Aゴールドカード
- JALダイナースカード、もしくはプラチナ
(出所)JCG入会資格
上記のカードを更新すれば、自動的に 上級会員の資格(ワンワールド・サファイア)を維持 できます。
また、JGCになると、家族が1人でも条件を達成すると、本人のカードに付随して「家族カード」も発行できます。
本会員と生計を同一にする「配偶者」、「ご両親」、「18歳以上のお子さま」は年間のご搭乗実績にかかわらず、ご希望に応じて家族会員としてご入会いただけます。
JALグローバルクラブやJALカードのサービス(一部対象外)なども本会員と同様のサービスをご利用いただけます。
ご入会にあたって(JGC)

例えば、JMBクリスタルの会員は、「ワンワールド・ルビー」です。
しかし、JGCになっていれば、翌年以降飛行機に乗らなくても、JGCクリスタル(=JGC ワンワールド・サファイア)の資格が維持できるのです。
海外のエアラインだと、何年も飛行機に乗らないと一般会員に戻ってしまうのですが、JAL(ANAも)では、対象クレジットカードを保持し続けるだけで、ステイタスも維持できるのです。
サファイア比較
以下、「JMBサファイア」と「JGCサファイア」の特典の一部を比較してみました。
サービス | JMB | JGC |
---|---|---|
国内線前方座席指定 | ー | 〇 |
国内線優先搭乗 | ー | 〇 |
ラウンジの利用 | ー | 〇 |
国際線優先搭乗 | 〇 | ◎同行者1名可 |
特に差が出るのが、ラウンジ使用の可否です。
国内線ではあまり気にならないかもしれませんが、JGC になっていると、エコノミークラスでも、国際線搭乗前にラウンジに立ち寄れるのは嬉しいです。
なので、飛行機での旅が好きな方(ご家族も)にとっては、年会費以上のメリットを得ることができると思います。
なお、FLY ON ステイタスカードおよびJGC ワンワールド サファイアカードは、希望されたお客さまにのみ発行されます。
緑のJGCカード

ちなみに、JGC になっていても、FLY ON ステイタス会員でなくなる(=平JGCというそうです)と、 JGC ワンワールド サファイア になり、翌年は上のような緑のJGCカードとなります。
空港ラウンジは利用できるのですが、ボーナスマイルの積算など、特典の内容は少し変わります。
そして、プレシアターも予約できなくなります。
JALカード
ところで、JGCへの入会は、CLUB-A以上のJALカード(クレジット機能付き)がベースとなっているため、審査落ちするリスクがゼロではありません。
実際に、「サファイアになってから『JALカードDC』に申し込んだら、審査落ちしてしまった」という話を聞いたことがあります。
せっかくJMBサファイアを達成しても JGC になれなければ、JMBサファイア(ワンワールド・ルビー)のままで、空港ラウンジへの入室ができないのです。
なので、JGC修行を行う前にCLUB-A以上のJALカードを発行しておくのがいいでしょうね。
既に持っているJALカードからの切り替えは、比較的簡単なようです。

修行前にJALカードを持っていれば、初回搭乗に対して5,000FOPを加算してもらえるキャンペーンにも参加できます。
一般会員の方も対象ですので、このボーナスキャンペーンにより、上級会員へより早く近づけます。
登録が必要 ですが、2022年も実施されます(ありがたい^^)
- 登録期間:2021年12月20日(月)~2022年12月31日(土)
ちなみに、5,000FOPとは、(先得のチケットだと)羽田ー那覇 に3回以上乗っていただける数です。
JGC・JGP・ダイヤモンド (JMLM) の違い
私ごとですが、昨年、2回にわたるビッグなボーナスのおかげで、2023年3月まで JCGダイヤモンド の恩恵を受けられることとなりました。
【JAL】いきなりの第2回ボーナスFLY ON ポイント!で、修行はあっけなく終了したので2021年度を振り返ってみました
本来は、2022年4月からの特典ですが、いくつかの特典を(ダイヤモンド達成後に)前倒しで利用できます。
それぞれに付与される特典の一部を比比較してみました。
特典比較
JGC | JGP | JMLM | |
---|---|---|---|
マイル有効期限の廃止 | ー | 〇 | 〇 |
ボーナスマイル | 105% | 105% | 130 |
ダイアモンド特典航空券 | ー | ー | 〇 |
DIA/JGP専用保安検査 | ー | 〇 | 〇 |
ダイアモンド・プレミアラウンジ | ー | 〇 | 〇 |
ファーストクラスラウンジ | ー | 〇 | 〇 |
バゲージサービス | ビジネス | ファースト | ファースト |
サービスセレクション(一例) | ー | 30,000eポイント | 60,000eポイント |
個人的に嬉しかった特典を比較してみました。
※ 2021年のボーナスキャンペーンによるステイタス会員には、サービスセレクションは付与されません。
比較してみると、JGC と JGP の間には大きな違いがあることがわかります。
「バゲージサービス」の「ビジネス」や「ファースト」は、預け入れ荷物に付けてくれるタグの違いです。
ファーストタグを付けてもらえると、ほとんど待ち時間なく荷物を受け取ることができます。
その後、少し間が空いて、ビジネスタグの荷物が流れてきます。

ちなみに、ダイヤモンドならではの特典は、以下です。
- 【国内線限定】有償座席が残っている場合、2倍の必要マイル数で特典航空券を発券
- JALとアメリカン航空搭乗時、ボーナスマイルが130%
- サービスセレクションでの最大60,000円相当の付与
一方、JGPとダイヤモンドとの違いは、あまりないように(個人的には)思えます。
ただ、ご家族の方とよく旅行される方には、とても魅力的なサービスもあります。
パートナーステイタス
それは、サービスセレクションの中にある「パートナーステイタス」です。
JMLM | JGP | |
---|---|---|
パートナーステイタス | 1名 | 1名 (JGC会員) |
マイル | 2,000マイル | 2,000マイル |
JMLM・ダイヤモンド保持者のパートナーは、会員本人と同じような、最上級のラウンジ、セキュリティーレーン、優先搭乗、そしてボーナスマイルなどが付与されるのです。
会員本人が同行しない場合でも、このサービスは利用できます。
パートナーとは
・配偶者
・同性パートナー
・JALカード家族プログラム、およびJALファミリークラブに登録している家族
※ 居住地の一致や関係の証明必要です。
「JGP」でも付与はありますが、ダイヤモンドとの差異は、対象者のステイタスです。
「JGP」だと、パートナーステイタスの対象となる方は、2022年1月31日時点にJGC会員であることが必要となります。
- 詳細はこちら >>> サービスセレクション2022
ファーストクラスラウンジ
ほぼ一人旅の私には、ダイヤモンドだけの特典の中には、余分にかけた費用に見合う特典がない・・・というのが、私の正直な感想でした。
というか、JGPの特典が凄すぎる?
国際線を利用したときの、海外のファーストクラスラウンジは、とても魅力的です。
でも、それは、JGPでも利用できます。
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懐かしいなあ。いつまた行けるのかしら?
なので、現在の(国内線しか利用できない)状況の場合、JGPでも十分だと思っていました。
ただ、書かれていないJMBダイヤモンドならではのメリットを国内線で体感してしまった今、ちょっと悩んでいます。
JGPであった昨年の前半は空席率が多く、隣席が空いているというか、4席独占といった状態でした。
しかし、ダイヤモンドになれた昨年後半からは、空席が少なくなってきました。
あれ!?でも、隣の席が空いている。
ここからは、体験して分かった「ダイヤモンド」ならではの特典をご紹介いたします。
書かれていない "ダイヤモンド" のメリット?
1月のある日、空席があったので、アップグレードを試みました。

隣が空席であった 10G を指定しました。
ただし、この後、隣にどなたかがいらっしゃる場合もあります。

しかし、搭乗時間少し前に見てみると、隣席が「✖」ブロックされています。
上の写真は Seat Alerts というアプリで見たものですが、当日、空港にある自動チェックイン機では表示されませんでした。
なので、どなたかが自動チェックイン機で指定してしまうと、その席は空席でなくなってしまいます。
ガラガラの便で隣席がブロックされるのは知っていたのですが、結構混んでいる便でも、ダイヤモンド会員の隣は最後まで空けておいてくれるような配慮があるようです。
その後、もっと混んでいる便でも、隣はラストプライオリティとして、空席となることが多かったのです。

この席がおすすめ

上の座席表の場合、ダイヤモンドの方の席は、45A / B ・46Gと推測できます。
一席空けた隣の方がダイヤモンドの方の場合、間の席は双方にとってブロックされた座席になりますので、最強かもしれません。
なので、私は 46D を指定しました。

他にもメリットが?
明文化されていないので確約ではないのですが、他にもメリットはがあるようです。
アップグレード
国際線だと、インボランティアップグレード(航空会社の都合でのアップグレード)ということがあります。
予約していたエコノミークラス満席の場合、プレミアムエコノミー、もしくはビジネスクラスにアップグレードしてもらえることです(ビジネスクラス→ファーストクラスもあり)。
一度だけ経験がありますが、国内線しか乗れない今、あまり現実的ではありません。
イレギュラー対応
また、イレギュラー時(遅延やダイバート、欠航時など)の特別対応も、ダイヤモンド会員にはより手厚いようです。
幸い、JALでは遭遇していないので、内容はは分かりません。
しかし、他社の最上級会員(JALのダイヤモンドに匹敵)のとき、遅延時に地上係員がドアサイドからアテンドしてくれ、特別ルートで乗り継いだ経験があります。
国際線同士の乗り継ぎで、その乗り継ぎ時間は、なんと10分!
多分、JALでも、イレギュラー時の対応は凄いのでしょうね。
さいごに
なんか知っているようで知らなかった「JALのステイタス」や「JCG」。今さら周りに人に聞けなくて、いろいろ調べてみました。
いかがでしたでしょうか?複雑ですよね。
そして、初めてダイヤモンドとしてJALに搭乗したとき、JGPとは少し違ったフライトとなりました。
今後は、2023年を見据えてフライトするのですが、ダイヤモンドは、自力で到達するには(私には)ちょっと厳しい。
なので、1年間かけて、ゆっくり考えていこうと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。