礼文・利尻

【礼文島】定期観光バスの旅 ~初夏の礼文島・利尻島③~

2022-07-23

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礼文島では、定期観光バスを利用しました。

予約をしていなかったのですが、当日、なんとか参加することができました。

今回は、礼文島の定期観光バスAコース(午前出発)についてご紹介いたします。

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礼文島

礼文島は、稚内市から西へ60km、日本海に位置する最北の離島です。

冬には厳しい偏西風が噴きつける西海岸は、切り立った断崖絶壁が連なっています。一方、東海岸は、ゆるやかな山並みが海へと続いています。

江戸時代の礼文島は、現在のアイヌに直接繋がる人々が暮らす島でした。なので、島の地名も、ほとんどがアイヌ語に由来するものです。礼文島という名前も、アイヌ語の「レプン・シリ」=「沖の・島」という意味からきているそうです。

その礼文島の約半分は、利尻島とともに「利尻礼文サロベツ国立公園」に指定されています。

詳細

利尻礼文サロベツ国立公園は、日本国内最北の国立公園です。

利尻島と礼文島の約半分、稚内市から豊富町・幌延町へ続く海岸砂丘林とサロベツ原野が指定されています。

春から夏にかけて約300種類の高山植物が咲き乱れるため、礼文島は「花の浮島」とも呼ばれています。

私が行ったとき、多くの観光客でにぎわっていましたが、それでも、離島ならではの静けさや空気感が漂っていました。

余談ですが、礼文島には公立の高校もあり(1978年~)、全国から入学する生徒を募集しているそうです。ガイドさんによると、礼文高校の生徒さんは、2週間のロサンゼルス留学に行くとか。こんな美しい場所で3年間過ごすことができて、留学もできるなんて、羨ましいです。

定期観光バス

そんな礼文島では、観光地に連れて行ってくれる定期観光バスが便利です。

定期観光バスには、午前発(所要時間3時間50分)と午後発(所要時間2時間25分)の2つのタイプがありました(2022年当時)。

定期観光バスパンフレットより

※ 最新の情報はこちら >>> 2024年度 全コース一覧

どちらも、フェリーが発着する香深(かふか)港から始まります。

事前予約して、当日、香深フェリーターミナルにある定期観光バスのカウンターで乗車券をもらいます。

しかし、甘く見ていて予約していませんでした。

親切なペンションうーにーのオーナーが確認してくれた時は満席。

なので、教えてもらった方法(路線バス)で回ろうかと思ったのですが、ダメもとでカウンターで尋ねてみました。

すると、『空席がありますよ』との返事!

ラッキーでした。

窓口の方にうかがうと、予約で満席の場合でも、当日、乗れることもあるそうです。

1人だったのでなんとか滑り込めたのかもしれません。

夏休み前でも、事前予約は必要ですね。

2階建てバス

観光バスは、2階席のあるバスでした。

礼文島の観光で利用する道は1本なので、同じ道を帰ってきます。

なので、左右どちらに座っても、海は見ることができます。

私は右側に座りましたので、行きに海を見ながらの観光となります。

キャンペーン

礼文島キャンペーン

ところで、定期観光バスは、キャンペーンの対象(体験)になっていました。

一泊+体験

・ハートランドフェリー(稚内→礼文島)
・ペンションうーにー
・定期観光バス

バスに乗るところにQRコードがあったのでコードを読み込み、これでコンプリートです!

コンプリートすると、クーポン引き換え番号が表示されます。これで、礼文島からの帰りのフェリーのチケットをいただくことができます。このキャンペーンのサイトはよくできていて、使い勝手もよく、景品もフェリーのチケットという高価なものでした。

それでは、観光のようすをご覧ください(^^)

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澄海(すかい)岬

バスは、一路海岸線を進み、澄海(すかい)岬へ進みます。

今回の乗客は約40人。

ガイドさんは声の通る(話がお上手な)方だったので、遠くでも、よく話が理解できました。

皆で高台に上って景色を楽しみます。

澄海岬は、礼文島の西北部にある、湾のように囲まれた岬です。

このあたりは玄武岩という硬い岩から形成されており、波の浸食によって断崖絶壁になっています。

その断崖絶壁のそばで、爽やかな風に吹かれ、素晴らしい景色を見ることができました。

高台からでも海底が見える透明度!

光の角度で海の色が微妙に変化します。

海の透明度の高さから「最も美しい海」と言われているそうです。

この湾を見ながら、オーストラリアのタスマニア島にあるワイングラスベイ(ワイングラスの形をした入江)を思い出しました。

タスマニア島

タスマニア島の方にはビーチがありましたが、風景はちょっと似ていませんか?どうでしょう。

駐車場から展望台まで歩いて、そこから風景を楽しむだけので、滞在時間は20分くらいでした。

バス乗り場の近くに、軽く食事ができる場所や「ぬかホッケ」を作る場所がありました。前日に食べた、生タイプのぬかホッケ。作るのを見てみたかったです。

オマケ情報

なお、澄海岬(すかい岬)へ行く路線バスは確認できませんでした。

なので、定期観光バスに乗れなければ、訪れることができなかった場所です。

レンタカー(レンタルバイク)でも来られますが、こちらも早めの予約が必要です。

スコトン岬

次は、スコトン岬へ。

先日のダーツの旅でも紹介されていた場所ですね。

直線コースで来るなら、香深フェリーターミナルから車で40分です。

展望台からは、目の前にトド島と日本海の大海原、遠くにサハリンの島影をも望める景勝地です。

こちらは、礼文島の最北端の岬です。

ところで、この地は、かつて稚内の宗谷岬とともに日本最北端を名乗っていました。しかし、測量の結果、宗谷岬(北緯45度31分22秒)の方が少しだけ北に位置していることが分かり、人が住んでいる「最北限の地」と呼び方を変えたそうです。

すぐそばに民宿があるので、正真正銘の「人が住んでいる最北限」です。

民宿スコトン岬は、毎年数ヶ月だけオープンする、期間限定の宿。

メインのお部屋は海に面しており、青い海だけでなく、天気のいい日には、海から昇る朝日やウニ漁の様子を見ることができるそうです。

島の人 礼文島本店

そばには、「島の人 礼文島本店」があります。

スコトン岬にある唯一のお店で、30年以上続くお店だそうですが、2013年5月にリニューアルオープンしたのでとてもきれいです。販売だけでなく、飲食スペースも併設しているようです。

利尻昆布の粉末を使用した「昆布ソフトクリーム」が人気です。

島の名産、利尻昆布をはじめ、今や全国の物産展でも人気の「島の人 サーモン昆布重ね巻」など礼文島ならではのおみやげ品が揃っています。まとめて買うと送料が無料になるので、礼文島の昆布出汁など、たくさん買って送ることにしました。

なお、「島の人」は新千歳空港にも出店していますが、ネットでも買えるようです。

最後は、最北限にあるトイレへ。

オマケ情報

スコトン岬へは、フェリーターミナルから、路線バスやシャトルバスで来ることができます(所要時間約50分)。

シャトルバスシャトルバス
フェリーターミナル9:25スコトン岬10:28
スコトン岬10:13フェリーターミナル11:16
2022年6月1日~9月30日

滞在時間はほとんどありませんが、この便を利用すれば、午後に桃岩展望台コースのトレイルを(頑張って)歩いて、夕方の利尻島行きのフェリーに乗り継げます。

桃台・猫台

次は、標高50mほどの高さにある「桃台猫台展望台」へ。

そこから望む大きな岩(写真の左)が、桃岩です。

桃岩は、マグマがつくった幅200m〜300m、高さ190mの巨大なドームで、隆起して周囲の地層が浸食されて、桃のかたちが生まれたそうです。桃太郎さんに出てくるような形の桃のようですが・・・

正直(私には)桃に見えませんでした(笑)。

この展望台からは、海岸の「猫岩」そして遠くは「地蔵岩」「元地海岸(メノウ浜)」も見ることができました。

ガイドさん曰く、元地海岸のメノウは自由に取ることができるそうです。

ただ、昔はとても大きな石を探せたのですが、今は小指の爪ほどとか・・・。

ハマナス

定期観光バスのツアーで行ける範囲では高山植物を見ることはできませんでしたが、駐車場のそばには、ハマナスが咲いていました。

ハマナスは、バラ科バラ属の低木樹です。耐寒性が強く海岸などに自生し、初夏に花をつけます。日本では北海道で最も多くみられ、日本海側は島根県までの海岸の砂地に生えるそうです。

バラ科の花なので、香ってみると、バラの香りがしました。

オマケ情報

ちなみに、「猫台・桃台」もシャトルバスで来ることができます。

シャトルバスシャトルバス
フェリーターミナル13:15猫台・桃台13:36
猫台・桃台13:26フェリーターミナル13:47
2022年6月1日~9月30日

こちらも滞在時間はほとんどありませんが、猫台・桃台とフェリーターミナルの間は、歩くこともできます。

北のカナリアパーク

最後の観光地は、礼文島の南部にある北のカナリアパークです。

ここには、映画「北のカナリアたち」のロケ地となった分校があります。

数日前には、北のカナリアで主演された吉永小百合さんがいらしていたそうです。

お天気のいい日には、利尻山の全景を見ることができる景勝地です。

そのそばには、カフェがありました。

店内もお洒落で、大きな窓から景色を楽しみながら、スィーツなどをいただくことができます。

ソフトクリームを買ってみました。

気温が高い日だったので、あっという間にとけてしまいます(早く食べねば)。

そして、利尻島を見ながらのランチ。

おにぎり弁当は、今回泊まったペンションうーにーで、夜にお願いして作っておいてもらったものです(500円)。

風が強くて、おにぎりころりんという状態になってしまいそうでしたが、風光明媚な場所でのランチは最高でした。

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さいごに

今回は、礼文島の定期観光バスAコースで回った場所をご紹介いたしました。

中にはシャトルバス(季節運航)や路線バスで行ける場所もありますが、その場合だと多くは回れません。その点、定期観光バスを利用すると、楽々観光できました(ほんと!乗れてよかったです)。香深フェリーターミナル発着なので、バスでの観光が終わったら、そのままフェリーに乗船して移動もできます。

私は、午後にトレイルを歩くので、ガイドさんに伝えて「北のカナリアパーク」で定期観光バスを降りました。

最高のお天気となった、礼文島トレイルのようすもあわせてどうぞ。

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