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2026年2月末を持って、シャルルドゴール空港(CDG)と市内(オペラ座付近)とを結んでいた、ロワシーバスが廃止となります。
パリを旅行するときに重宝していたフランスの交通系ICパス・navigo découverte。その使い勝手も変わりそうです。今回は、新しくなった交通運賃の仕組みや navigo の詳細についてまとめてみました。
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基本情報
パリは、有名な観光スポットが(東京で言えば)山手線の内側半分くらいの範囲にギュッと詰まっています。
そんなパリの観光地は、メトロやバスといった公共交通機関とグーグルマップを利用すると簡単にまわれます。利用頻度が高い公共交通機関は、地下鉄(メトロ)や RER、そしてイル=ド=フランス地域圏内を縦横無尽に走るバスです。
RER
RER(エール・ウ・エール)は、フランス国鉄「SNCF」とメトロを経営するパリ市交通財団「RATP」が共同運行する高速郊外鉄道です。
なお、イル・ド・フランス地域圏は、パリを中心とした地方を指し、ヴェルサイユ宮殿やディズニーランドパリも、このイル・ド・フランス地域圏に入ります。
zone

2025年1月より、パリのメトロの料金システムが大きく変わり、市内の公共交通機関で共通の切符「Ticket +」が廃止 となりました。
ただし、ゾーンは残っており、Navigo Week Pass などを購入する際に必要です。
Ticket t+

ところで、2025年に廃止になった、紙の回数券「Carnet(カルネ)」。Ticket t+ が10枚綴りになっており、1枚ずつ買うよりお得で、複数人でのシェアも可能だったため重宝されていました。
また、紙の切符自体が2025年末で完全廃止となり、交通系ICカード Navigo(物理カード)や公式アプリ上で乗車券をチャージするシステムに全面的に移行しています。
大きく変わった点
- 紙の「Ticket+」は廃止
- すべての乗車券はICカード「Navigo Easy」か、公式アプリから購入
チケットとカード
パリの公共交通機関について知る際、押さえておかない言葉があります。

青い線で囲んだ Metro-RERチケットなどは、乗車時に必要なチケット・フリーパスです。
オレンジ色で囲んだNavigo Easy などは、上のチケットやフリーパスをチャージするためのカードです。
2025年以降、鉄道系チケットは「鉄道系」のみ、バス・トラム系チケットは「バス・トラム」のみでしか乗り継ぎできません。例えば、メトロからバスへ乗り継ぐ場合、それぞれ新しいチケットが必要になります。ここが大きく変わった点ですね。また、チケットやフリーパスの種類によって、チャージできるカードが違います。
以下、公共交通機関のチケットの詳細を見ていきたいと思います。
Metro-Train-RER tickets
2025年1月から、パリの鉄道料金は「Metro-Train-RER チケット」に一本化されました。
Metro-Train-RER tickets は、最初の改札通過から2時間有効で、対象サービス区間なら何度でも乗り替えができる片道使い切りのチケットです。
| 区分 | 運賃 |
|---|---|
| 大人 | €2.55 |
| 子供(4〜9歳) | €1.30 |
4歳未満は無料です。
大人の料金は一律(€2.55)で、メトロ全線、RER(近郊急行)、そしてパリ近郊(ゾーン1-5)の鉄道がすべて利用可能です。以前のゾーン分け制度がなくなり、一律料金でパリ郊外までアクセスが可能となったのは朗報ですね。ただし、空港は除きます。
これまでの t+ チケットや区間制の RER 運賃に代わる新しい標準チケットです。
利用可能
・メトロ全線(Metro 1-14)
・RER全線(RER A, B, C, D, E)
※空港を除く
・Transilien(近郊鉄道)
・特急トラム(T11, T12, T13)
・モンマルトルのケーブルカー
利用不可
・CDG 空港(RER B 利用)
・Orly 空港(Metro 14 利用)
・バス
・路面トラム(T1-T10)
・Noctilien(深夜バス)
通常の Metro-Train-RER チケット(t+)では、空港駅まで行けないので注意しましょう。
Bus-Tram tickets
Bus-Tram チケット(t+ Bus-Tram)は、パリのバスとトラム専用のチケットです。
料金は €2.05 で、最初のタッチから90分間有効です。時間内ならバスとトラムの乗り換えが何度でも可能ですが、同じ路線での折り返しは不可です。
Île-de-France モビリテ圏内のすべての RATP バスとトラム路線で利用可能です。また、シャルルドゴール空港(CDG)から市内への新ルート 9517番のバスにも利用できます。
利用可能
・一般バス
・深夜バス Noctilien
・路面電車(T1〜T10)
交通系ICカード "Navigo"

上記でご紹介した Metro-Train-RER tickets や Bus-Tram tickets は、Navigo(ナヴィゴ)というICカード、もしくはアプリ等にチャージして使います。
Navigoは日本のSuicaやPASMOと似ていますが、お金ではなく「乗車券」をチャージする方式 です。
Navigo にはいくつかの種類があり、短期観光客に便利なのは、"Navigo Easy" や "Navigo Découverte" になるかなと思います。
Navigo Easy

Navigo Easy と呼ばれる交通系ICカードは、発行手数料€2 (アプリでの発行は無料)です。チャージ済みのチケットの有効期限は10年間です。
物理カードの Navigo Easy は、無記名式なので、他人に譲渡したり貸したりすることも可能です。
なお(後述する)、Navigo Day Pass(1日フリーパス)もチャージできます。
購入場所
・Metro、RER、Transilien各駅のチケット窓口
・駅の自動券売機
・パリ市内の提携ショップ
・モバイルアプリ Île-de-France Mobilités app.など
チャージできるチケット
| Metro-Train-RER Tickets | €2.55 |
| Bus-Tram Tickets | €2.05 |
| パリ近郊 ↔ 空港 (RER・列車) | €14.00 |
| One-day Navigo travel card | €12.30 |
| Paris Visite travel pass | €30.60 - €78.00 |
Metro-Train-RER Tickets と Bus-Tram は、Navigo Easy(スマホアプリ、Apple Wallet も同様に)に両方とも同時に入れても問題なく使い分けられます。
ただし、同じカード内に「普通運賃」と「割引運賃」のチケットの混在は不可
そのため、「One-day Navigo travel card(1日フリーパス)」と「Navigo Easy」は、同日ではチャージできませんが、日付が異なる場合は大丈夫です。なお、RoissyBus(€14.00)もチャージできますが、2026年2月末で廃止となります。
壊れた場合
故障が確認された場合、Navigo Easy はチケットオフィスやRATPカウンター、Navigo SNCFサービスチケットオフィスで交換できます。
交換は無料で、故障が Navigo Easy passの販売および使用に関する一般利用規約(英語)に記載された使用注意事項を遵守しなかったことが原因でない場合に限られます。交換には不良品の返品が必要です。
Navigo Découverte

Navigo Découverte は、観光客でも作れる記名式のICカード(発行手数料 €5)です。
物理カードを発行する場合は、写真(縦3cm × 横2.5cm)が必要です。日本にあるような写真を撮る機械(ボックス)が地下鉄駅にもありましたので、もし写真を忘れても、そこで撮って貼れば大丈夫です。
(上記でご紹介した)Navigo Easy がバラ売りチケットに対応していましたが、Navigo Découverte は、パリ全域の公共交通機関が乗り放題になる「Navigo 週間パス」や「Navigo 月間パス」をチャージして使います。

このカードは本人専用です。他人のカードを使うと高額な罰金を取られることもあります。
カードの有効期限は10年で、以下のフリーパスをチャージして使います。
チャージできるパス
・Navigo Day Pass
・Navigo Week Pass
・Navigo Monthly Pass
物理カードを買う場合、Navigo Easy と違い、Navigo Découverte 本体は券売機では買えません。必ず有人窓口か正規販売店へ行ってください。

なお、2025年8月より、シャルルドゴール空港(CDG)の駅窓口では Navigo Découverte の新規販売が終了したそうです。今は、アプリでも買えますので、行く手間が省けたと考えるべきか・・・。
フリーパス
ここからは、フリーパスについてご紹介します。このフリーパスは、バスにもメトロにも乗れますので、乗り継ぎ時にも便利です。Monthly もありますが、旅行者に便利(かなと思う)な2つを以下でご紹介します。
| 種類 | 値段 |
|---|---|
| Navigo Day Pass | €12.3 |
| Navigo Week Pass | €32.4 |
Île-de-France 全域(空港を除く)のメトロ、RER、バス、トラム、Transilien をカバーしています。
Navigo Day Pass
Navigo Day Pass(Navigo 1日パス)は、深夜0時から24時まで有効です。使い始めから24時間ではありませんのでお気を付けください。1日5回以上乗車する場合は、お得になります。
チャージ
・Navigo Easy
・Navigo Découverte
・モバイルアプリ
以前あった Mobilis (モビリス) もRATPの交通機関に乗り放題の1日乗車券でしたが、今は廃止されています。
Navigo Week Pass

Navigo Week Pass(Navigo 週間パス)は、一週間(月-金曜日)パリの公共交通機関がすべて乗り放題になるお得なパスです。多くの旅行者にとって最もコスパの良い選択肢だと思います。
ただし、利用の際に気を付けないといけないポイントがあります。
チャージ
・Navigo Découverte(物理カード)
・モバイルアプリ(Apple Walletも可)
物理カードにチャージするには、Navigo Easy ではなく、Navigo Découverte が必要です。物理カードだと写真が費用ですが。アプリを使って購入する場合は、写真が不要です。
大人・子供同額。月曜日から日曜日まで有効。
有効期限が月曜日から日曜日までなので、木曜日から次の週の火曜日まで使いたい場合は、もう一度購入しなければなりません。
Navigo, one week, please.
窓口でそう言ってお金を差し出すと、Navigo Découverte が買えました。

買う前はよく分からなかったのですが、窓口で「navigo」と「one week」と言えば、Navigo Easyではなく、1週間パリの公共交通機関が乗り放題分のパスがチャージされた Navigo Découverte となります。表面的には 1週間有効な navigo semaine (ナヴィゴ セメーヌ) とは書いてありません。領収書で確認できます。

なお、Navigo Week Pass(navigo semaine) の有効期間は、購入日から7日間ではなく 月曜日から日曜日の1週間 となっています。すぐに使用開始できるのは、月曜日から木曜日までに購入(チャージ)した場合のみです。金曜以降に翌週分のパスが購入可能です。
アプリで購入
ところで、"Navigo Easy" や "Navigo Découverte" は発行手数料がかかります。
なので、これかた購入される方は、アプリも検討されてはいかがでしょうか。
以下のアプリがあります(i-Phoneの方はApple Wallet で購入可能です)。
- Île-de-France Mobilités
- Bonjour RATP
- SNCF Connect(フランスの地方へ行く方におすすめ)

アプリなら、Navigoを持っていなくても、さまざまなチケットやフリーパスが買えます。Navigo Easy や Navigo Découverte といった区別なく、必要なチケットを直接買うことができます。
I-phone だとApple Wallet で直接買えるので、アプリを入れる必要はありませんが、乗り換え情報、当日の運休情報なども見られるので、私はBonjour RATP をインストールしました。アプリ上の「Tickets」から、Navigoを読み込んで、希望の券種を選択して、クレジットカード等で支払えば完了です。
なお、クレジットカードで支払う場合、支払い画面の前にメールアドレスを登録してレシートをもらえるようにするといいと思います。購入証明はいつ何時必要になるかわかりませんので。
10枚つづりの回数券も以前は買えたようですが、現在は終了しています。
Navigo Weekly Pass

Navigo Découverte(物理カード)を持っていなくて1週間のフリーパスが買えます。しかも、カード分の発行料(€5)もかかりません。
注意点は、購入日に気を付けることです。
2026年2月25日(水)に購入しようとすると、有効期限は「2026年2月23日(月)から3月1日(日)」となっています。もし、金曜、土曜、日曜日の3日間に購入(チャージ)した場合は、次の月曜日からしか使えません。金曜日にパリに着いて(そのまま Navigo Week Pass をチャージして)も、使えるのは次の月曜日からとなります。
1週間と言っても、有効となる期間が「月曜日から日曜日まで」と定められています。なので、日曜日から月曜日にまたがって利用することはできません。

なので、日曜日について(その日に購入)、エアポートホテルに泊まり、月曜日から使う計画を立てました。All Zones をチャージしたので、ベルサイユ宮殿やディズニーランドパリまでも追加料金なく周れました。2023年は €27.8でしたが、毎年値上がりしており、2026年2月現在、1週間分の運賃は €32.40 になっています。でも、丸々1週間使えば、すごくお得ですね。
CDGから市内へ
ところで、以前は Navigo Découverte(Navigo Week Passチャージ済)があれば、空港から市内(Opera)までロワシーバスで行くことができました。

しかし、2026年2月末でロワシーバスが廃止となるので、別の方法でアクセスしなければならなくなりました。
9517号線

ロワシーポールから「9517」のバスに乗り、Saint Denis-Pleyel で降り、地下鉄14号線に乗り継ぐとパリ市内へアクセスできます。
「9517」のバスの運賃は、€2.05

14号線に乗り継ぐと、「マドレーヌ」駅や「シャトレ」駅まで、合計€4.60 で移動できることになります(2026年2月現在)。
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さいごに
パリの観光に欠かせない、Navigoについていろいろ調べてみました。
電車の運賃が一律になったので、円安の今、旅行者には嬉しい新システムです。アプリだとカードの発行手数料が不要で、簡単に買えますね。人混みでスマホを出したくない方はNavigo Easy などのカード、便利なのはアプリ。いろいろ選択肢が増えましたね。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。