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春から大きく変わる! JAL国内線の新運賃!!

2022-02-12

JALグループは、2023年4月12日搭乗分より、国内線運賃制度を変更します。

「先得」や「特便」に導入されていた予測残席数のシステムが「普通運賃」にも導入され、国内線運賃の名称や各種取り扱いも変更されます。

実質値上がりしていますが、おトクになる点もあります。
・往復旅程なら5%OFF
・小児割引・障がい者割引・介護帰省割引は各種運賃よりディスカウント
・直行便の就航がない区間や複数便を乗り継ぐ旅程でも、運賃のラインナップが充実

今回は、JAL公式サイト 新しくなった国内線運賃のご紹介 をもとに、JALの国内線の運賃がどのように変わるのか見ていきたいと思います。

※ 新運賃制度での販売開始は、2022年5月17日に開始されています。

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国内線の新運賃制度

JALは、新運賃のポイントとして、以下の3つを掲げています。

  1. シンプルでわかりやすい運賃ラインナップ
  2. おトクな割引制度
  3. 使いやすいマイル「特典航空券PLUS」の導入

今回は、有償の航空券だけに注目して、①シンプルで分かりやすい運賃ラインナップと、②おトクな割引制度、をみていきます。

シンプルでわかりやすい運賃ラインナップ

今まで9つあった主要運賃は、新運賃制度では、「フレックス」・「セイバー」・「スペシャルセイバー」の3つに集約されます。

現行主要運賃 ラインナップ:新主要運賃 ラインナップ
https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/fare-change-2023/

割り引き率が最も高かった「ウルトラ先得」は、搭乗日の28日前まで購入できる「スペシャルセイバー」となります。

また、搭乗日の21日まで購入できた「特便割引21」は「セイバー」のカテゴリーとなります。

「大人普通運賃」という基準の運賃の概念がなくなり、当日に購入できる運賃は「フレックス」となります。

CMなどでも聞きなれた「先得」が無くなるのは残念な気がしますが、国際線航空券のカテゴリーと似ているので、違和感はありません。

利用者が気になるのは「スペシャルセイバー」や「セイバー」の中身 "値段" ではないでしょうか。

2023年4月12日の運賃を見てみると、以前「ウルトラ先得」で出ていた "安い” と感じる運賃ではありませんでした。

12,000円で羽田ー那覇を往復できた時代もありましたね。

予測残席数と連動した運賃設定

予約残席数と連動した運賃設定
https://www.jal.co.jp/jp

※国内線の航空券は、330日前から購入できます。

新運賃制度の運賃の特徴は、「予測残席数」によって変動するという点です。

「予測残席数」とは、予約時点における便や搭乗クラスごとの最終的な混み具合の予測値です。予約時の便の空席状況とは異なります。

便ごとの予測残席数に応じて、同じ運賃であっても予約するタイミングや人数によりその額が変動します。

この予測残席数による運賃設定は、今までも「先得」や「特便」にも導入されていました。

ご予約時に予測残席数が多いほどウルトラ先得のような安い運賃種別が設定され、逆に予測残席数が少ないほど特便など高い運賃種別が設定されます。

現在の「先得」や「特便」は、運賃額がお得な順から「C」→「B」→「A」と設定される、予測残席数に連動した運賃となっています。

販売座席数が少ない(予測残席数が多い)ほど、おトクなタイプ(運賃額)で予約・購入できます。

ただし、予測の変動により、購入後により安い運賃種別または運賃タイプに空席が出る場合がありました。

運賃の種類が少ないと、後で安い運賃が出てくる確率はかなり低いのかもしれません。

この方式を、全ての運賃に適応するようです。

ディスカウント方式

新運賃制度では、上記で示した3つのカテゴリーそれぞれに、割引が付くディスカウント方式が採用されます。

割引には、「往復割引」、「小児割引」、「障がい者割引」、そして「介護帰省割引」があります。

往復割引

https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/fare-change-2023/

例えば、往復の旅程を同時に予約する場合、「往復セイバー運賃」が適応されます。

往路と復路で「フレックス」「セイバー」「スペシャルセイバー」のどの運賃の組み合わせても、5%の割引となります。

往復割引は、(かなり前ですが)あったものなので、違和感はありません。

ただ、上の図の「特便+先得」の運賃額と「セイバー+スペシャルセイバー」が同じ額でない場合、5%引きが、必ずしも安くなるとは言えません。

【公式】JAL

2023年4月12日の「羽田」→「那覇」の運賃を見てみました。

4月11日まで(片道)1万円前後で購入できていた「羽田ー那覇」の「スペシャルセイバー」の最安値は、13,260円。

かなり値上がりしました。

なので、往復割引ができても、焼け石に水といった感じでしょうか。

その他の割引

現在、小児普通運賃・障がい者割引・介護帰省割引がありますが、特便や先得などの割引運賃から小児割引はありませんでした。

一方、新運賃体系では、全ての運賃(フレックス・セイバー・スペシャルセイバー・往復セイバー)から割り引く「ディスカウント方式」が導入されます。

これまで:各種割引運賃をご利用いただく場合、往路復路それぞれの運賃が合計運賃となり、往復利用による割引はありません。 これから:セイバーとスペシャルセイバーも往復で利用いただくと、割引が適用されます。
https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/fare-change-2023/

対象運賃

フレックス、セイバー、スペシャルセイバー、往復セイバー

「往復セイバー」からも割引されます。

割引率

・小児割引:各種運賃より25%割引(株主割引、特定路線離島割引は50%割引)
・障がい者割引:各種運賃より20%割引
・介護帰省割引:各種運賃より10%割引

税抜運賃からの割引率となります。端数処理の結果記載とおりの割引率にならない場合があります。

詳しくは こちら

乗り継ぎ

新運賃制度では、おトクな乗継運賃が設定されます。

これは、乗り継ぎをされる方には朗報です。小児割引などの各種割引と組み合わせることもできます。

これまで、国内線では "1フライト(区間)=1旅程" が原則でした。

なので、乗り継ぐ場合は、区間ごとの運賃がそのまま加算されていました。

一方、新運賃制度では、乗り継ぎ回数や便数に関わらず、「出発地」から「最終目的地」までが1つの旅程となります。

これにより、直行便の就航がない区間においても、利用できる運賃のラインナップを増やし、直行便と同程度の価格を設定するそうです。

しかし、喜んでばかりいられません。

旅程内の一部の便を取り消し、変更、追加する場合も、新たな出発地から目的地までの旅程であらためて空席照会のうえ、再予約となります。

(新たな旅程の空席照会時に満席の場合は、当該便が変更前と同じ便であっても、もとのご予約を利用した変更を行うことはできません。)

乗継運賃の拡充

これは、果たして、シンプルで分かりやすいものなのか?

反対に、厳しくなるものもあります。

航空券の購入期限

〔2023年4月11日搭乗分まで〕予約日を含めて3日以内だった航空券の購入期限は、下記のように変更されます。

購入期限よりも、各運賃で定める予約期限が短くなる場合は、各運賃で定める予約期限が購入期限となります。

〔2023年4月12日以降搭乗分から〕

新運賃制度では、予約日時などにより24時間以内~72時間以内の3段階に分かれます。

予約時間購入期限
出発120時間より前まで予約後72時間以内
出発120時間前から72時間より前まで予約後48時間以内
出発72時間前から20分より前まで予約後24時間*以内
航空券の購入期限
  • 予約後24時間以内に便が出発する場合は、出発20分前までが購入期限となります。
  • 消費税・旅客施設使用料を除いた金額に適用されます。

ただ、公式サイトで予約するときは「購入期限」が表示されるので、細かな部分を覚える必要はありません。

時間帯の表示方法に変わったのでちょっとトリッキーですが、出発120時間(5日)より前だと、購入期限は、3日(72時間)となります。

なお、未購入の予約内容を変更する場合は、予約をすべて取り消しのうえ、改めて新規で予約することになります。

シンプルで分かりやすい・・・?

変更に伴う各種取り扱い

各種(新)運賃の詳細をまとめてみました。

フレックスセイバースペシャルセイバー往復セイバー
適用旅程片道/往復 片道/往復 片道/往復往復のみ
予約変更不可不可不可
予約期限搭乗日当日搭乗日
1/3/7/21日前
搭乗日
28/45/55/75日前
搭乗日
1/3/7/21/28/45
/55/75日前
取消手数料
(出発前)
なしあり:
運賃額の
約5%相当額
約5%相当額:
(55日以上前)
約50%相当額:
(上記以降)
運賃額の
約50%相当額
(出発後)運賃額の
約20%相当額
100%100%100%
小児・障がい者
介護帰省割引
ありありありあり
【公式】JAL より抜粋

※ 全ての運賃において、払戻手数料は廃止されます。

※ 払い戻しの有効期限は、航空券の有効期間内および有効期間満了日の翌日から起算して30日以内になりました。

取消手数料は、「セイバー」が出発時刻まで5%、「スペシャルセイバー」は55日前までが5%、それ以降出発時刻までが50%となります。

往復セイバーは出発時刻まで一律50%です。いずれも、出発後は、運賃額100%の取消手数料がかかります。

これまでは「特便」が出発時刻まで5%、出発後90%、「先得」が54日前から出発時刻まで50%、出発後が90%でした。

なので、フレックス以外のカテゴリーで出発後の払い戻しがなくなってしまったのは、残念です。

当日アップグレードも値上げ!

JAL国内線には「クラスJ 」 と 「ファーストクラス」 という上位クラスがあります(設定がない便もあります)。

現在、当日に空席があれば、それぞれ、普通席に数千円の追加料金でアップグレードできました。

距離(路線)に関係なく一律料金だったので、利用者にとっては、とても嬉しい運賃制度でした。

普通大人運賃では、(私は)決して乗れない、国際線機材のクラスJ 。

この機材にあたると、当日に空席があれば、普通席の運賃(先得・特便でもOK)に+1,000円で羽田から那覇まで横になって行くことができる時代もありました。

国内線だけど国際線!?海外旅行気分になれる JAL国際線仕様機材・搭乗記

さらに、普通席運賃(先得・特便でもOK)に一定の追加料金を支払うと、国内線のファーストクラスに乗ることもできました。

しかし、ここにメスが入ります。

これまで、クラスJ/ファーストクラス運賃は普通席運賃を基準に全路線共通で一定額を加算して設定していましたが、今後は普通席運賃を基準とするのではなく、クラスJ/ファーストクラス運賃をそれぞれ個別に設定します。

これに伴い、クラスJ/ファーストクラス運賃と普通席運賃の価格差は全路線共通の一定額ではなく、路線ごとに距離などに応じて異なるようになります。

PRTIMES

新運賃の設定イメージ

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000633.000030684.html

新運賃制度では、普通席運賃を基準とするのではなく、「クラスJ運賃」、「ファーストクラス運賃」をそれぞれに設定します。

これにより、普通席とクラスJ 、そしてファーストクラスの運賃は、路線(距離に応じて)異なるようになります。

【公式】JAL

4月11日57,910円(最安値)だったファーストクラスの料金(羽田→那覇)も、かなり値上がりします。

新運賃制度導入後は、クラスJ とファーストクラスだけが満席で普通席はガラガラといった現象も減るのでしょうか。

ちなみに、この新運賃に先駆け、2022年4月15日搭乗分から、ファーストクラスやクラスJ へのアップグレード運賃も値上げとなっています。

区間ファーストクラスクラスJ
東京―大阪10,000円2,000円
東京―福岡10,000円2,000円
東京―札幌10,000円2,000円
東京ー沖縄(那覇)12,000円3,000円
大阪ー沖縄(那覇)10,000円2,000円
大阪―福岡1,000円
新アップグレード料金

クラスJとファーストクラスの当日アップグレード料金は、2023年4月12日搭乗分以降、いずれも10%引き上げられます。

FLY ON ポイント

ところで、運賃や利便性の他に、もうひとつ気になることがありました。

それは、JALのスタイタス会員を目指すために必要な、FLY ON ポイント(FOP)の加算についてです。

今までも、通常のFOPとは別に、航空券の種類によって、搭乗ボーナスFOPが加算されていました。

これが、新運賃制度では、以下のように変わります。

2023年4月12日以降搭乗分

運賃種別搭乗ボーナス
FOP
フレックス・JALカード割引
ビジネスフレックス・離島割引
特定路線離島割引・株主割引
400ポイント
セイバー・スペシャルセイバー・往復セイバー200ポイント
プロモーション・スカイメイト・当日シニア割引
特典航空券・個人包括旅行運賃・包括旅行運賃など
0ポイント
FLY ON プログラムとは

今までは格安チケット「先得」には、搭乗ボーナスFOP は付きませんでしたが、「スペシャルセイバー」に変わると、200ポイント付きます。

しかし、今まで「特割」付いていた400ポイントは、「セイバー」になることで、200FOPと半減してしまいます。

これは、ますます、ステイタス維持が遠のくということなのでしょうか ( ノД`)

現行運賃が終わる前の注意

  • 新運賃:2023年4月12日搭乗開始(2022年5月17日販売開始)
  • 現行運賃:2023年4月11日まで(予約・搭乗とも)

新運賃制度においても、国内線の予約は330日前から始まります。

移行期、新運賃(予約のみ)と現行運賃(予約/搭乗)が重なる時期があります。

現行運賃での搭乗が2023年4月11日なので、その日までに旅行(移動)を終わらせる必要があります。

天候不良などに引っ掛かってしまうと、航空券が使えなくなってしまうので要注意です。

オープンチケット

新運賃制度では、オープンチケットも廃止となります。

オープンチケットとは、搭乗区間のみを指定し、搭乗便の予約をしない航空券を指します。

なので、JALの国内線航空券は、必ず予約と紐付けされるということになります。

2023年4月12日以降は発券済みのオープン券のご利用、ならびにオープン券への変更はできません。

航空券の有効期間内または現行運賃の利用期限内のどちらか早い方までにご利用いただくか、払い戻し手続きをお願いいたします。

なお、払い戻しの際には手数料を申し受けます。(利用期限が過ぎても自動で払い戻しされません。必ずご連絡ください。)

国内線運賃制度変更に伴う各種取り扱い

JAL Webサイト操作における変更点

公式サイトの新運賃制度の記事を隅から隅まで読んでいると、ときどき朗報も見つかります。

2023年4月11日搭乗分まで2023年4月12日以降搭乗分
座席指定状況確認予約完了後にのみ可空席照会結果画面で閲覧可
国内線運賃制度変更に伴う各種取り扱い

今は、予約をしないと空席がどのくらいあるか知ることができません。

なので、いつも Seat Alerts を使っていました。

無料アプリ「Seat Alerts」の使い方 ~事前に空席が分かれば希望の席も狙いやすい!?~

しかし、2023年4月12日搭乗分からは、空席照会結果画面で、座席指定状況を確認することができるようです。

利用者から見るとガッカリポイントが多い新運賃制度(会社としては合理的な改善)ですが、ゆっくり見ていくと、便利になることがもっと見つかるかもしれません(あくまで、希望的観測ですが)。

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さいごに

JALの新運賃制度は、今までの「大人普通運賃」という基準をなくし、「フレックス」に変えることで、全ての運賃に変動制が導入されます。

普通運賃でチケットを購入する人がほとんどいない今、予測残席数に基づく(文字通り)フレキシブルな料金体制は、会社の利益という点から見るといいのでしょうね。

新運賃制度のなかで、一番ショックだったのは、やはり値上がりです。

このご時世、仕方がないと言えば仕方がないことかもしれませんが、今まで(現在も)がおトク過ぎただけに残念です。

ただ、運賃が上がると、利用者が求めることも(サービスの質や定時制など)多くなるかもしれませんね。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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