栃木

ふふ日光・宿泊記③ ~極上の夕食と朝食~

2023-07-08

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「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。

「ふふ日光」滞在記の続きです。

せっかくの「ふふ日光」ですので、夕食と朝食付きプランを予約して、思いっきり滞在を楽しもうと思いました。今回は、ふふ日光の日本料理「節中」の夕食と朝食のようすをご紹介いたします。

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夕食

温泉でリラックスしたあとは、ラウンジでまったり。

こういった無料のサービスがあることは、本当に嬉しかったです。

そして、夕食の予約時間になったら徒歩15秒の位置にあるレストランへ。移動距離が短い!その点もストレスフリーです。

節中

ふふ日光のレストランは、鉄板焼き「候」と日本料理「節中」の2カ所がありますが、今回は、日本料理「節中」です。夕食は、料理や器で日本の様式美を表現する新しい形の懐石料理だそうです。

庭園に面した2人席のほか、釘や金具を使わない栃木の伝統技法「組子」を施した個室もありますが、今回は、庭園を眺められる2人席に案内されました。

最初に出されたほうじ茶。透明感のあるきれいなあめ色ですね。

提供された瞬間、立ち上がる湯気とともに、とても豊かな香りが漂ってきました。この香りは、ほうじ茶を焙じているときに生まれる「ピラジン」という成分のようです。

ピラジン

揚げ物などにも含まれている香ばしさに寄与する香り成分

ほうじ茶は高温で炒って作っているので、「カフェイン」や、苦み成分の「タンニン」が飛びやすくなっています。そのため、煎茶などに比べ刺激の少ないお茶となり、胃腸の弱い人も楽しめます。

さらに、ほうじ茶には、食後の口に残る脂っぽさを洗い流してくれる作用もあるそうです。

食前・食中には「ほうじ茶」、食後は「煎茶」と習ったのですが、その理由がなんとなく分かりました。

さて、このままほうじ茶をいただいてもよかったのですが、せっかくなので、お料理に合わせた飲み物をいただくことにしました。「ふふ日光」ではノンアルコールも充実しており、ペアリングもあります。

すでにラウンジでいただいたシャンパンでちょっとほろ酔い気味でした。もっとお酒に強ければ日光・栃木の地酒 利き酒3種セットを楽しみたかったのですが、今回は、ノンアルコールのペアリングにすることにしました。

ポイント

*乾杯:ジョエア
*お椀・お造り:本日のおすすめ
*彩:京都宇治水出し碾茶(てんちゃ)
*焼き物:クラフトブリュー エチュード "きらり31”

ワインと食事のマリアージュはよくありますが、ノンアルコールでのマリアージュなんて、初めてです。

さて、楽しみのお食事が始まります。

ボン・ボニエール

最初は、ボン・ボニエール。

ボン・ボニエールとは、もともとボンボン(Bonbon、糖衣菓子・砂糖菓子)を入れる菓子器です。ふふ日光では、八寸に代わって「ボン・ボニエール」と称して江戸切子や有田焼の器が登場します。

それぞれの器には、笹巻蒸し寿司やイチジクと牛タン、そして蛸みぞれ和えが入っていました。

ボン・ボニエールは、皇室の贈り物としても有名で、幸せが宿る器といわれているそうです。美味しいものが詰まった料理に相応しい名前ですね。

ボン・ボニエールとのペアリングは、ジョエア(ドメーヌ・ピエール・シャヴァン/フランス)。

辛口のノンアルコール発砲飲料。オーガニック栽培されたブドウを使用し、アルコール度数0.1%未満でありながらも、スパークリングワイン風味に仕立てられています。

香りは、ジャスミンや、マンゴー、メロン、そしてバニラやトーストのニュアンスを帯びた繊細さを感じました。口に含むと、心地よい甘みを帯びた果実味に、ヘーゼルナッツなどの香ばしい風味が印象的な1杯です。

お椀

お椀は清汁仕立、穴子日光湯葉しんじょうに、インゲンや蓴菜(じゅんさい)も入っています。

『お椀を開けるときに香りを楽しんでください』と言われ、そーっと開けると、ふんわりと柚子の香りがしました。振り柚子なので、繊細な味の邪魔になることなく、それでいて爽やかな印象となりました。

お造り

お造りは、かますの昆布〆、煽り烏賊(あおりいか)に海胆(うに)、そして本鮪です。

ウニを一口食べた瞬間、口の中に濃厚な味が広がりました。産地を伺うと『北海道とロシアの間の北海道より』とか。利尻のウニでしょうか。昨年、利尻島の ホテル雲丹御殿 でいただいたウニの風味が蘇ってきました。一緒に行けなかった夫に、(多分利尻産であろう)極上のウニを味わってもらうことができるとは!利尻(?)のウニのなかでも最上級のものだと感じました。

ところで、ふふ日光の食事は、味だけでなく器も素晴らしいのです。

こちらの飾り皿は、天皇陛下御即位記念に奉祝された「瑠璃銀彩桐鳳凰文 飾り皿」だそうです。

「ロイヤルブルー」と呼ばれる独自の瑠璃釉 (るりゆう) を施した素地に、桐、鳳凰を繊細かつダイナミックに描いたデザインです。幸運の時に現れ幸せと繁栄に導く力を持つとされる端鳥 (ずいちょう) の鳳凰、その周囲には桐と瑞雲、縁には菊の文様をあしらっています。美しいロイヤルブルーのお皿です。

※瑞雲:めでたいことの前兆として現れる雲

お椀とお造りには、本日おすすめのノンアルコールドリンク。

ブドウのジュースだそうです。

お野菜

丸茄子揚浸し、陸蓮根豆富、そして茗荷(みょうが)が添えられています。

茗荷が大好きなのですが、普段食べている茗荷より、香りが強かったような気がします。おいしい♡

ところで、(あえてフリガナをつけなかったのですが)「陸蓮根」とはなんでしょう?

実は、「陸蓮根」と書いて、オクラと読みます。

なるほど!オクラの形は、陸に生える蓮根のようにも見えますものね。

きちんとした懐石のメニューをいただいていると、漢字の勉強にもなります・笑。

旬彩

ルリ金彩盛唐草9寸皿の上にあるお料理は、目梶木 (めかじき) のプロバンス風です。

プロバンス風とは、主ににんにく、トマト、オリーブ油などを用いるフランスのプロバンス地方様式の料理法を指しますが、あまりよく分かりませんでした・笑。

それより気になったのが、めかじきの下にあるカリフローレ/スティックカリフラワー(花蕾の部分が小ぶりで茎の部分が長いカリフラワー)。食感も良く美味しい!初めていただいたのですが、帰宅後にオイシックスの野菜コーナーにあったので、注文してみました。このような場所でお料理をいただくと、見分も広まって嬉しいです。

京都宇治水出し碾茶(てんちゃ)

水出しなので、苦みは少なく、さっぱりした喉ごしでした。

水出し茶

水でじっくり抽出することで、カフェインの抽出量が抑えられるため、緑茶の苦み・渋みも抑えられることになります。

焼き物

焼き物は、那須野ヶ原和牛のローストビーフ。

添えられていたのは、グリーンピースのソースでした。このグリーンピースのソースが絶品で、イメージとしては、口いっぱいにグリーンピース入れて噛んでいる感じでした。塩加減の絶妙で。このスープが飲みたい!そう思った味でした。多分、スープ皿で提供されたとしても、完食できたと思います・笑。

ペアリングは、クラフトブリュー エチュード "きらり31”

宮崎県えびの産茶葉の煎茶で、アミノ酸含有量が高い高品質な早生品種だそうです。

飲みやすく、お肉の脂(といっても気になるほどではありませんが)スッキリと洗い流してくれました。

お食事

さて、ここまでで結構お腹いっぱいになっていたのですが、楽しい食事はどんどん入るようです・笑。

お食事は、鱧(はも)と新生姜の釜炊御飯です。

最初に、鱧の天婦羅が提供されました。これだけいただいても美味しいのですが、ご飯にのせて、丼のようにしていただくようです。

直火で炊いた焚き込みご飯には、新生姜が入っています。ほんのり香る生姜が食欲を増進させます。新生姜なので辛みは少なく、いいアクセントになっていました。もちろん、釜炊きなので、きれいなおこげもできていました。

同じようにはいきませんが、帰宅後、新生姜を買ってきて新生姜の炊き込みご飯を作ってみました。

新生姜は辛み成分も少ないので、生で食べても大丈夫なようです。炊き込みご飯にたくさん入れても辛くはなりませんでした。また、新生姜ご飯は、冷めても美味しく、生姜の殺菌効果を期待してお弁当にも入れてみました(新生姜の時期の我が家の定番メニューになりました^^)。

新生姜ご飯を一口いただいた後は、鱧の天婦羅を乗せて丼たれをかけて鱧丼にしてみました。

どのお料理も美味しかったのですが、こちらが、今回一番記憶に刻まれたお料理でした。

ここでしか味わえない逸品を、時間を気にせず、心おきなく堪能できる幸せ!

デザート

デザートは、クリームチーズのアイスクリームです。

今回は特に伝えなかったのですが、『記念の旅行にこちらを選んでよかった』という食中の会話から察してくれ、デザートがお祝い仕様に変わっていました。こういった心遣いは、さすがにふふ日光ですね。

最後は、煎茶と抹茶しぐれで終了です。

「節中」のお料理は、日光の旬の味だけでなく、全国から選ばれた素晴らしい食材が用いられていました。和の食材を和だけでなく、洋の調理方法でも!和洋折衷の幅広い料理の数々は絢爛 (けんらん) な食器で提供されるので、目でも楽しめました。皇室ゆかりの地にいるからこそ、宮中晩餐会をイメージした贅沢な内容となっているようです。

食後にラウンジで余韻に浸るのもいいのですが、私たちは、たいまつや照明が明るく中庭を照らす中、部屋に急ぎました。

それは、もちろん部屋にあるアレを楽しむため・・・

一息ついて、部屋の温泉でまったり。

柔和な気持ちとともに、1日目が終了しました。

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朝食

さて、2日目の朝。昨日の夜の雨が嘘のようにスッキリ晴れました。

また、前日にあんなにたくさん食べたのに、変な胃もたれは全くありません。かえって、お腹が空いているくらいでした。

さらに、この日は、1年でも何日かあるかどうかの宿泊数が少ない日だったようで、しばらく私たちだけという贅沢な時間を過ごすことができました。

まずは、サラダ。

どの野菜もシャキシャキと歯ざわりが小気味よく、野菜の色彩も瑞々しくて鮮やかです。野菜は栃木県産で、中には無農薬・無肥料の吉原ファームのものもあるそうです。

朝食も目で楽しませてくれます。

これは献上箱をイメージしたものだそうで、箱の上には、縁起物の鈴が付いています。

まるで玉手箱のようなカラフルな朝食。

鰆 (さわら) の子ども「さごし」の西京味噌焼きは、ふっくらとした肉厚な身に味噌の香ばしさが加わり、絶品!どのお料理も土鍋で炊かれた栃木県産こしひかりとの相性が抜群で、またまた朝から幸せな気分になりました。

朝食の〆には、グリーンカレーがかかったお豆腐が登場しました。

和朝食の流れにカレーはどうなのだろう?と思ったのですが、あえて香辛料を使ったメニューを提供することで、消化を促すという狙いが隠されているそうです。ピリッとした辛味はあるものの、グリーンカレーの下には、自家製のお豆腐が隠されており、味をまろやかにしてくれていました。他のお料理の味を邪魔しない味付けになっており、ふふ日光の名物だそうです。

最後は、コーヒーとデザート。

カウンターだと目の前に庭園が広がり、朝の爽やかな光景を見ながら食事をいただくことができます。さらに、スタッフの方が目の前でお料理を説明してくれるので、会話も弾み、美味しいだけでなく楽しい朝食となりました。

そして、朝食後は、チェックアウト時間のギリギリまでお部屋でまったり・・・。

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さいごに

全国でスモールラグジュアリーリゾートを展開する「ふふ」。その名前には、”お客様が、ふふっと微笑んで帰ってほしい” という願いが込められているそうです。到着時から、常にふふっとほほ笑んでいた気がします。もちろん、最後もふふっと微笑んで旅立ちました。

そして、旅の記憶は食の記憶、美味しいものをたくさんいただけたのもいい思いとなりました。

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