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2023年1月最初の記事は、パリ・シャルルドゴール空港のターミナル1での出国のようすをお届けいたします。
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CDG ターミナル1
パリのシャルル・ド・ゴール空港(CDG)。
1974年開港当時にあったのはこのターミナル1だけで、中央に円形型の建物が設置され、その周りに旅客機が駐機するという斬新なデザインの空港ターミナルでした。
中央の建物では、出発時と到着時に透明なチューブ中に設置されたエスカレーターを通ります。初めて通った時は、他に類を見ないこのデザインに圧倒されました。
建築イメージは「タコ」だそうですが、中央部の円形型の建物がカマンベールチーズに似ていると昔言われていたため、いまでもこのターミナルに来ると、カマンベールを思い出します。
歴史あるこのターミナルは、2020年3月、パリオリンピック・パラリンピック(2024年開催予定)に向けて修復が始まりました。2022年12月に運用再開となり、順次、使用(主にスターアライアンス加盟の航空会社など)が始まっています。
急遽ターミナル変更
2022年11月にSQでパリに行かれた方のブログを拝見すると、ターミナル2発着と書かれていました。さらに、同じスターアライアンス加盟のANAの発着もターミナル2に変更されていました。
2022年12月に行く前、いろいろ調べても、ターミナル1は閉鎖中という情報しか出てきませんでした。
なので、ターミナル2に到着するとばかり思っていました。
しかし、出口に向かう道のりで、透明のチューブの中を通っていきました。
ここはターミナル1ではないのか?
なんかキツネにつままれたような感じがして、途中にいたスタッフに尋ねてみると『ここはターミナル1だよ。2023年12月に再開したよ。』と教えてくれました。
そして、帰国便搭乗の前日に、SQからアップデートのメールが届きました(以下、抜粋)。
Singapore Airlines (SIA) has relocated our operations from Terminal 2A to Terminal 1 of Paris Charles de Gaulle (CDG) Airport. Please proceed to CDG Airport Terminal 1 (Hall 1) to check in for your flight SQ335 on・・・.
(大意)SQのCDGでの運用は、ターミナル2Aからターミナル1に変わりました。当日は、ターミナル1にお越しください。
SQの旅程にはターミナル1発着と書かれていたので、それを信じればよかったのですが外資系エアラインの情報は信頼できないこともよくあって・・・。ごめんなさい。
ちょうど過渡期だったようです。
ターミナルの調べ方
(帰ってきてから)使用ターミナルを調べるサイトを見つけました。
出発・到着空港、フライト・日付を入力して「Find」をクリックすれば検索できます。
使用ターミナルの調べる公式サイトは >>> こちら
ANAの場合
CDGのサイトで調べると、ANAの場合、2023年1月13日からターミナル1を使用開始のようでした(1月12日は、直行便なし)。
ちなみに、カタール航空やエティハド航空もターミナル1に戻っていました。
それでは、新しくなったターミナル1をご紹介いたします。
到着
飛行機を降りたら、案内(Baggage Claim Areaなど)に沿って歩いて行けば大丈夫です。
その際、紙もしくはモバイル搭乗券を持っているとスムーズです。
入国審査では、ビジネスクラス以上だと ” ACCES N1 ” という専用レーンを利用できます。
搭乗券には ” ACCES N1 ” の表示があるので、係員の方に見せるだけで通れます。
ただし、日本同様に審査のカウンターが開いている数は少なく(到着時20時台は2カ所)、少し待ちました。入国係官に『2人だけなんだよ。はぁ・・・』と言われましたが、ずらーっと並んでいる入国者を見ると何も言えませんでした。ご苦労様です。
自動化ゲート
2024年11月に行ったとき、日本のパスポート保持者は自動化ゲートが使えるようになっていました。これでかなり時短できます。以下、いずれかのパスポートを持っている場合、入国の際に自動化ゲートを利用できます。
自動化ゲートOK
・日本
・アルゼンチン
・オーストラリア
・カナダ
・チリ
・イスラエル
・メキシコ
・ニュージーランド
・ペルー
・シンガポール
・韓国
・英国
・米国
しかし、入国審査場へ向かう途中、入国審査は「ビジネスクラス用(Acces N1)」と一般の入国審査場が左右に分かれて案内がありました。
私は前の方に続いて Acces N1 に進んだのですが、有人カウンター、しかも1カ所しか開いておらず(他の便の旅客も待っていたので)20分ほどかかってしまいました。この時は自動化ゲートのことを知らなかったのですが、どちらが早かったか?
自動化ゲートOK
1.自動化ゲート(PARAFEエアロック)の前に立つ
2.身に着けているもの(帽子、マスクなど)を外す
3.パスポートの写真ページを開きリーダーに置く
4.ドアが開いたらエアロック入る
5. 画面の指示に従ってカメラをまっすぐ見つめ 指示に従う
文字で見ると難しそうなのですが、指示に従えばいいだけなので簡単です。
- 詳細はこちら >>>空港公団のサイト(英語)
他のターミナルへ
海外の空港の税関は、日本とは異なり、書類も手続きもなく通過できます(申告するものがない場合)。
このときは、Roissypole(ターミナル3周辺)のホテルに宿泊予定だったので、そのまま制限エリアを出てCDGVALの乗り場へ向かいました。CDGVALは、CDGのターミナル間を結んでいる無料シャトルレールサービスです。
ここも案内板を見ながら進めば大丈夫です。
「ターミナル2,3」と書かれている案内板のすぐそば(後ろ側)にあるエレベーターでおります。
ターミナル1に直結しているCDGVALのターミナル1駅は、始発(終点)駅です。
エレベーターのドアが開くと目の前にCDGVALの乗り場があります。
このCDGVALに乗って、「ターミナル3・Roissypole」まで移動します。
ターミナル1からRoissypole(ターミナル3)までの所要時間は5分ほどです。
約5分間隔で運行しているので、待っていればすぐに乗れます。
運行時間は、04:00AM~01:00AMです。
帰国時(出発)
帰国時、空港周辺のホテルに前泊したので、ホテル(Roissypole)からCDGVALに乗ってターミナル1へ。
来たときと同じエレベーター(エスカレーターもあり)で出発階に上がったら、チェックインカウンターを探します。
SQのシンガポール・チャンギ空港(SIN)行きのゲートは18番となっていたので、GATE 10-68 の方向へ進みました。
エスカレーターを上がると、自動チェックイン機があり、そのそばにSQのカウンターがありました。
到着したときには新しさを全く感じなかったのですが、出発カウンター付近は少し新しくなっているようです。
自動チェックイン機は、こちらの航空会社の搭乗時に利用可能です。
操作方法は難しくなかったのですが、私の場合乗り継ぎがあるので、やはりこちらの機械では搭乗券を発券することができませんでした。SQのアプリでモバイル搭乗券も表示できていたのですが、ACCES N1 の表示がなかったので、カウンターへ行くことにしました。
ちなみに、SQのカウンターは出発時刻の3時間30分前にオープンしていました。
SQのチェックインカウンターは「Hall1」。自動チェックインのすぐそば(エティハド航空の隣・一番左側)にシンガポール航空のカウンターがありました。一番端にありましたが、CDGVALの乗り場に近かったので、すぐに見つかりました。
専用レーンが使えたので、待ち時間はありませんでしたが、最初からずーっとフランス語で対応されました(途中、英語通訳の方が助けてくれましたが)。英語通訳の方がいなくなると、(仕方なく)英語に切り替えてくれましたが、英語はあまり得意ではない(話したくない?)ようでした。まあ、外資系エアラインあるあるですね。
出国
ACCESS N1 に向かって進みます。
チェックインカウンターから近い場所に、ACCESS N1 の入り口がありました。
こちらで搭乗券をスキャンさせて通ります。
さあ、再びチューブの中を通っていきます。
出口は、こんな感じです。
その先は・・・
この後、出国審査を受けます。
ここにも ACCESS N1 のレーンがあります。そちらで待っていると、スタッフの方が自動化ゲートを案内してくれました。ちなみに、このまま待っていると一般レーンの途中から割り込むことになるので、待ち時間が発生します。
自動化ゲートができたことでかなり時短になりました。
ラウンジ・ゲートまで
まずは、長い通路を歩いて行きます。
こちらは、オートウォーク(動く歩道?)なので、時短できます。
この辺りに来ると、新しくなったんだなあと感じます。
この先に保安検査場があります。GATE 10-38の方向へ進みます。
保安検査場
保安検査場にも ACCESS N1 の専用レーンがあります。
こちらは以前と違い、とても広くて便利になっていました。2023年に行ったとき、平日の朝9時半頃に通過したときはビジネス専用レーンができていて5分ほどで通過できました。一方、2024年に行ったとき(午後3時ごろ)は一般レーンの先に途中割り込みをする形だったので、少し待ち時間は発生しました。時間帯によって運用が変わるようですね。
でも以前に比べればなんてことない待ち時間でした。
この辺りから、新しいターミナルの威力を感じました。
液体類
ところで、今回も、荷物は機内持ち込みにしました。
HNDでは預け入れ荷物がなかなか出てこないからです。その代わり、液体類などの持ち込みには注意が必要です。
いつものように、1リットルくらいの大きさのジップロックに、使い捨ての化粧品(100ml以下)を詰めていきました(お見苦しくてすみません)。結構パンパンになっていますが、こういう状態でも HND・SIN・CDG の保安検査場を通過することができました。バッグの中に入れたままでも通過できました。もうすぐ、ロンドンでは液体の持ち込みが緩和されると聞いたのですが、この不便な作業が早くなくなって欲しいです。
なお、CDGとSINの保安検査場の係員は優しかったです。日本語で挨拶してくれました(たまたまかもしれませんが、入国審査も同様でした)。
CDGでは、私の前の人が液体類をそのままスーツケースに入れていたのですが、係員の方がスーツケースを開けて違反物を探して、100mlのジップロックに入れて、そのままスーツケースに戻していました。即、没収とはならないようです。もちろん、ヨーグルトなどは没収となっていましたが(笑)。
ところで、使い捨てカイロは機内持ち込みできるの?
私が滞在していた間、かなり暖かかったです(日中12~15度ほど)。1週間前に行かれたブログ友達の方から『暖かくなるようですよ』と教えてもらっていたので、薄手のセーターにカイロで調整しようと思い幾つか持って行きました。しかし、そのカイロも5つくらい残ってしまいました。
使い捨てカイロは、貼るタイプ・貼らないタイプかかわらず、【公式】JALとANAは機内持ち込み可能です(体験談)。
コードシェア便および他航空会社の運航便が旅程に含まれる場合、他社の手荷物ルールが適用になることがあります。
カナダのバンクーバー空港から出国時(ANA利用時)、7個までと個数制限がありました。
今回は、SQ利用です。実際、HND(12個)・SIN(行き12個・帰り5個)・CDG(5個) どの空港でも、使い捨てカイロが保安検査にひっかかることはありませんでした。2024年にANAで帰国したときも5個ほど持ち込みましたが、全く問題はありませんでした。
ラウンジとゲート
ラウンジからゲートまで異常に遠いと感じたのが、以前のターミナル1の特徴でした。
しかもラウンジは保安検査場の前にあり、いつもかなり混んでいたので、早めにラウンジを出てゲートに向かう必要がありました。
現在はそのラウンジも閉鎖され、新しい場所に移っています。
新しいラウンジは、保安検査場を抜けた先、免税品店が集まっている一角にあります。
案内板に沿って行けば簡単にラウンジまでのエレベーターが見つかりました。免税店のエリアにあるので、搭乗開始までラウンジでゆっくりすることができるようになりました。
なかはかなり広く、食事の品数は少ないですがワインが美味しかったです。
なお、シャワー室を使うときは、レセプションのスタッフに声がけしてカギをもらいます。その際(私はモバイル搭乗券だったからか)パスポートを預けました。
ゲートへ
その後、免税店などのフロアを通って、ゲートへ向かいます。
ゲート付近は、とても開放的できれいでした。
椅子もきれいだし、電源もありました。
搭乗券に書かれていた搭乗時間は 9時40分(定刻の1時間前)だったのですが、実際に搭乗開始となったのは、10時でした。
ここまで、ラウンジから15分弱。かなりスムーズに来られるようになりました。
※ 所要時間は時間帯や混雑の状況によって異なりますので、あくまでも目安としてお考え下さい。
最後のお土産
18番ゲートのそばには、カフェやお土産物屋さんがありました。
免税価格なので、街で買うより少し安かったです。
こちらで、友人へのお土産を買いました。
上の写真は2022年12月のもので、2024年に行ったとき、内容は少し変わっていましたがお土産にできるお菓子は充実していました。
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さいごに
新しくなったCDGのターミナル1。
到着時にはあまり新しさを感じませんでしたが、出発時に変化を感じました。自動化ゲートが導入されており、保安検査場からゲートまで動線が便利になっていて使い勝手がよくなっていました。やはり新しいターミナルやラウンジはいいですね。
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【2024年11月】新しくなった!CDG ターミナル1・スターアライアンス ラウンジ 訪問記
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