UAE

【アブダビ】白亜のシェイク・ザイード・グランド・モスク

2023-08-30

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「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。

ドバイ・アブダビ5日間ツアーの最終日は、空港へ向かう前にアブダビを日帰りします。

今回、このツアーへの参加を決めた理由の一つは、アブダビ観光が含まれていたことです。白亜の「シェイク・ザイード・グランド・モスク」と「ルーブル・アブダビ」、そして「エミレーツパレス」での金ぴかカプチーノを体験します。

今回は、そのうちの一つ、アブダビのシェイク・ザイード・グランド・モスクのようすをご紹介いたします。

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シェイク・ザイード・グランド・モスクまで

JWマリオット・マーキース・ホテル・ドバイからアブダビ市内までは、車で約2時間。

道はきれいだし、今回は大型のバスなのでとても楽でした。日曜日なので、道も空いていました。

アブダビまでの途中の景色を見るのも楽しいのですが、面白かったのが2つの首長国の違い。

ここからアブダビという地点で、街灯の形が変わりました。さらに、緑も多くなってきました。

途中お手洗い休憩をはさんで、先を急ぎます。今回のドライバーKさんは、4日間お世話になりましたが、終始安全運転だったので、とても快適に移動できました。

シェイク・ザイード・グランドモスクを訪れるのは3度めですが、毎回この景色が見えるようになると、ワクワクします。こちらのモスクは非イスラム教徒にも開放されており、年間300万人以上が訪れるという、美しいモスクです。

モスクの名前にもなっているシェイク・ザイードとは、UAE建国の父ザイード・ビン・スルタン・アル・ナヒヤン(1918~2004没)のことです。

※シェイクとは、アラビア語で年長者、指導者という意味だそうです。

彼の命によって、総工費約20億AED(ディルハム/当時のレートで約550億円)かけて造られました。残念ながら、シェイク・ザイードは完成前にこの世を去ってしまいました。モスクの完成後、最初に執り行われた式典が、彼の葬儀だったそうです。

UAE国民にとって、建国の父が埋葬されているこのモスクは、信仰心と愛国心を支える心の拠り所です。礼拝の時間には、多くのイスラム教徒がここを訪れ、祈りを捧げています。旅自体が快適すぎて忘れてしまいがちなのですが、ここはイスラム教のモスクです。しっかり身支度をして入りましょう。今回もマイ・ヒジャブを持参して挑みます。

入り口はこちらです。

服装と持ち込み制限品

さて、こちらの長い通路を進む前に、スタッフの身だしなみチェックを受けなくてはなりません。以前は男女別だったのですが、今回はみんな一緒にチェックを受けました。

異教徒である私たちが見学できるモスクは、あまり多くはありません。その中、 シェイク・ザイード・グランドモスクが異教徒にも開かれているのは、故シェイク・ザイードの "多様性を尊重する" という精神に基づくからだそうです。

ドバイやアブダビを旅していると、その快適さから忘れてしまいがちですが、ここはイスラム圏。快適さは享受しながらも、ルールはしっかり守りましょう。 ルールとは、相応しい服装、飲食禁止、ハグしない、禁煙などですが、きちんと公式サイトにもアップされています(もちろんツアーの案内書にも明記されています)。

2019年に行ったときに比べ、服装などの規定がより具体的になりました。

注意点

・食べ物
・水以外の飲み物
・タバコ/ライター

Wifiルーターやモバイルバッテリーなども持ち込めない場合があります。その場合は預けます。

この他、Vサインなどポーズをしながら写真を撮るのも禁止です。モスクですからね。

なお、以前は、貸し出しのフード付きロングガウンがあったのですが(2023年6月に行ったとき)そのコーナーはなくなっていました。ただし、ツアーだと、もともと貸し出しは不可だったそうですが。

入り口からここまでの間にお店もあり、身だしなみチェックで弾かれてしまったら、そこで覆うものを買うしかありません。隣に肘から先が素肌の女性がいましたが、当然入場は断られていました。ツアーでも「服装規定」に関する案内が送られてくるのですが、実際は、「透けるもの」に厳しかったです(←前回、万全の態勢で臨んだのにNGを出されてしまいました)。

個人で来た場合

個人で来た場合には、以下のような、タブレットでの顧客様情報入力(1人ずつ)が必要です。

注意点

1.性別の選択
2.年齢
3.国籍
4.旅行者か/UAE居住者か
5.居住国
6.旅行会社を通して訪問か否か
7.食べ物の有無

※ 英語表記ですが、タッチ画面で選択していくので難しい点はありませんでした。

なお、こちらの情報は2019年の体験談なので、変わっている場合もあることをご了承ください。

ツアーではこの過程がないので、楽々入場できます。

無料カート

さて、みんな揃って入場。

しかし、モスクの建物まではかなり距離があります。

今回は、ラッキーな人が集まっていたようで、ちょうどカートが戻ってきました。すかさず乗車!ツアーメンバーが少ないと、1台で移動できるので時短にもなりました。

良く見ると、カートの模様は、シェイク・ザイード・グランドモスクの柱のようです。

シェイク・ザイード・グランドモスクの歴史

シェイク・ザイード・グランドモスクの総工費は、約550億円!

中庭の四隅には、高さ約107mの4本のミナレットがあります、また、約17,000㎡の大理石の中庭は、大理石のモザイクとしては世界最大級だそうです。白い外観はマケドニア産のシベック (Sivec)  大理石で作られているそうで、その白さが際立っていました。

収容人数は4万人とも言われています。82個のドームや1300人によって作られた9億円相当のペルシャ絨毯、直径10メートルのスワロフスキーを使ったシャンデリア(7億円)など、想像を超えた豪華さに圧倒されます。

ミナレット

ムスリム(イスラム教徒)は1日5回の礼拝を毎日行わなくてはなりません(シーア派は1日3回)。その時を知らせる集合の呼びかけのことを「アザーン」と言います。

イスラム圏のほとんどのモスクにはミナレット(英:minaret) という塔があり、アザーンは、そのミナレットから流れます。

シェイク・ザイード・グランドモスクのミナレットの先には月が付いていました。

現在は、塔のスピーカーからアザーンを流すそうですが、先端の黒い部分がスピーカーかしら?

シェイク・ザイード・グランドモスク内には時計もあり、現在の時刻は中心の針の部分、周りは、日の出とその日の礼拝の時間を示しているそうです。

回廊

82個のドームと1,000以上の回廊の柱から成るシェイク・ザイード・グランドモスク。

礼拝堂本堂に入るまでの回廊も、息を呑む美しさです。

柱の美しい模様は描かれたものではなく、一つ一つ石をはめ込んだものです。

礼拝堂

礼拝堂へ入る前、ガイドさんが再びチケット(QRコード)を係員に方に見せていました。

こちらからは、また別世界が広がっています。

天井へ目を向けると、美しいシャンデリア。しかも、3つも!

スワロフスキーで作られているそうです。

天井部分には、模様が施された明り取りの窓がありました。

イスラム教徒は、カアバ神殿 (イスラム教の最高の聖地) の方角に向かい祈りを捧げますが、その方角にあるのがキブラの壁です。 ゴールドのくぼみがキブラを示すミフラーブ、メッカの方角を示すくぼみです。写真だと(錯覚で)ゴールドの柱のように見えますが、実際はくぼんでいます。

その傍らに置かれているのが、ミンバル (説教台) です。

壁に書かれた文字の説明を受けたのですが(その時は、ほおーっとしていて)忘れてしまいました。また、聞きに行かねば・笑。

なお、日が傾いて館内が暗くなると、壁の模様が浮かび上がり、さらに幻想的になります。

足元には、手織りのペルシャ絨毯が床一面に敷かれています。

1,200人の職人の手により2年かけて織られたそうで、その大きさは5,627平方メートル、重量は47トン、値段は約9億円、いろんな意味で、このペルシャ絨毯は世界一と言われています

メインの礼拝堂は7,000人以上を収容することができるそうで、昔は絨毯の上を歩けたそうですが、今は見学するのみです。貴重ですものね。

他には、ブルーのシャンデリアもありました。個人的に、この色合いが好きです。

礼拝堂に続く廊下には一部ロープが張られ、自由にあちこちへ行くことはできませんが、それでも美しいモスク内を堪能できます。

偶像崇拝を禁止しているイスラム教なので、モスクの装飾には偶像がありません。

内部は、イスラムアートと呼ばれる、幾何学模様や花や植物を組み合わせており、異教徒ながら厳粛な気持ちになりました。

最後は、無料のカートに乗り込んでビジターセンターへ戻りましょう。

ビジターセンター内には、お土産屋さんやフードコート、お手洗いなどがあります。日程がつまっているので休憩はありませんでしたが、お手洗いで着替える(というか脱ぐ)ことはできました。

ツアーは日中の見学ですが、夜にはモスクが青紫色にライトアップされてまた異なった美しさがあります。行く時間帯によって雰囲気が異なるシェイク・ザイード・グランド・モスク。夕方から夜の雰囲気は、こちらをどうぞ。

一生に一度は見てみたい! 幻想的な夜のシェイク・ザイード・グランドモスク  

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アクセス

もし個人て行く場合、アブダビ中心部からは、タクシーが最も便利です。しかし、時間がある場合は、バスでも行けます。

バス

2019年にアブダビを個人旅行した時は、アブダビのバスステーションから94番のバスに乗りました。バスステーションに行けば、モスクへ行くバスの番号を教えてくれます。

2019年に行ったとき、空港発着の無料バス(A18)が運行されていたのですが、検索してみたところ、情報が出てきませんでした。

なお、ドバイから足をのばす場合、高速バスでアブダビのメインバスターミナルまで行き、そこからタクシー、もしくはバスという手段がありますが、かなり時間がかかります。なので。ドバイからだと、アブダビ観光のオプショナルツアーに参加されることをおすすめします。

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さいごに

シェイク・ザイード・グランド・モスクに大型バスで連れて行ってくれるので、移動は本当に楽でした。

そして、何度訪れても、その豪華絢爛なようすに息を呑み、神聖さに感動しました。 このモスクへの訪問を目的に、旅程を組む方が多いのも納得です。 

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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