「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。
QASR AL WATAN(大統領官邸) を見学した後は、路線バスを乗り継ぎ、Sheikh Zayed Grand Mosque (シェイクザイードグランドモスク)に来ました。
ここでは、夜のモスクでアラジンの世界に浸ってみたいと思います。
※情報は2019年のものです。現在とは異なっている場合もあることをご了承ください。

スポンサーリンク
シェイクザイードグランドモスク

2007年に完成したこのモスクは、前アラブ首長国連邦の大統領・故シェイク・ザイードのために造られました。伝統的なイスラムのデザインと近代的な建築技術を用いており、世界一美しいモスクと呼ばれています。
中庭越しの回廊。いくつか撮影スポットが表示されています。美しい花のデザインが入った大理石の中庭。立ち入ることはできないのですが、遠くからでもとても見応えがあります。


印象的な白と花の絵、そして装飾のゴールドが美しいモスクです。
エントランス

以前はモスクのすぐそばに入り口があったのですが、モスクの南にメインゲートができ、大型バスやタクシー路線バスの駐車場とモスクの入り口(球体の建物)がまとめられました。
球体の建物の地下道を通ってモスクに行きます。地上ではモスクまで遊歩道があり、一見その道の先にエントランスがあるような感じですが・・・。
フェイクです(笑)。入り口は球体の建物のみです。
入り口付近にはドレスコードの看板がありました。男性なら、肩ありのシャツと長ズボンであればOKです。女性は、必ず髪の毛をショールなどで覆う必要があります。
女性の服装については係員の判断になるのですが、アバヤ(アラビア 半島の国々の伝統的民族衣装) を入り口付近で貸してもらえるようになりました。
チケット
入場料は無料ですが、2019年に行ったとき、国籍などをインプットしたチケットが必要になりました。球状の建物を入って下がった所に発券機があり、情報(氏名は不要) をインプットすれば、QRコードのついたチケットがでます。
見学者管理のようで、統計データを取っているのでしょうね。質問は以下です。
- NATIONALITY:国籍
- GENDER:性別(Male/男性・Female/女性)
- AGE GROUP:年齢層
- RESIDENT OR TOURIST:観光なら「TOURIST」を選択
- EMIRATES:UAEでの滞在場所
- WITH A TOUR OPERATOR:個人旅行なら「No」を選択
チケットの予約
公式サイトの Booking(予約) で、事前予約することができます。
入場時、予約あり・なしに分かれていたので、予約があればスムーズに入れます。予約は簡単でした。

ほどんどがプルダウンメニューになっているので簡単です。

チケットは印刷することもできますが、入力したメールアドレスにも同じものが送られてきました。このチケットは、入り口だけでなく、モスク内の部屋に入る際にもチェックされました。

・・・
別の方に『こんにちは(だよねー)』と言われました。
室内へ入る時、2人スタッフがいて、最初中国語で挨拶されましたが、QRコードを確認したもう一人のスタッフが日本語で挨拶してくれました。
個人情報は、こういった形でも使われるようです。
夕暮れのモスク

バス移動が思った以上に時間がかかったので、一番見たかった夕暮れに間に合わないかと思ってしまいました。おまけに、入口がモスクから遠くなってしまったので、10分以上歩かなければなりません。
ギリギリ間に合ってよかったです。
以下、時系列に写真を並べてみました。スマホとデジカメ両方の写真が混じっているので、少し色合いは違いますが。夕暮れとモスクをお楽しみください。

この時間帯にしか見られないピンクに染まるモスク!

以前は、上の写真の左から入れたのに、観光客が増えたからでしょうか?
メインゲートからモスクまではかなり距離があります。

モスクには全部で82個のドームがあり、一番大きなドームがある場所がメインの礼拝所です。
少しずつライトアップされています。ほんの短い間ですが、ゆっくりと時間が過ぎるように感じました。

約1,000本ある柱には全て宝石が埋め込まれているそうです。ラピスラズリやアメジストを埋め込み、花などの模様を描き、さらに柱の上部にはヤシを模した金色の装飾がしてあります。

徐々に暗くなり、ピンクからブルーになる色の変化も見どころです。その間にモスクを照らすライトアップの色味も少しずつ変化しています。

礼拝堂本堂には、直径10メートル、高さ15メートル、重量9トン以上の世界最大のシャンデリアが飾られています。夜の雰囲気も幻想的でした。

床には、完成まで約2年の歳月を費やした世界最大の手織りのペルシャ絨毯があります。その大きさは5,627㎡、約1,200人の職人によって織られたそうです。以前は、裸足で歩くことができたのですが、ここも厳重に管理され、そばから見るだけとなりました。
夜の回廊

さらに青が濃くなりました。最初に行われたモスクの式典は、ここに埋葬されたシェイク・ザイード氏の葬儀だそうです。
昼間に比べると、見学者の数が少ないのでゆっくり周れます。

大学生の頃、千夜一夜物語(The Arabian Nights) を読破したのですが、そのイメージを思い出しながら見ていました。
アラジンが空飛ぶじゅうたんに乗ってやってきそうです(^^)
千夜一夜物語
イスラム世界における説話集です。初夜の晩、王様に殺されないようよう明け方まで話し続けるという構成です。18世紀初頭、フランスの東洋学者アントアーヌ・ガラン(1646年-1715年)が翻訳して以来、世界文学の名作として広く読まれています。ガランは原典にない「アラジン」や「アリ・ババ」の話を加えたそうです。

夜のツアー
1時間の無料ガイドツアーが次の時間に行われています。
- 10時・11時・17時(日ー木)
- 17時・19時(金)
- 10時・11時・14時・ 17時・19時(土)
※2019年当時の情報です。

ちょっと見にくいのですが、夜空に飛行機を見つけました。機首に向かって右側の席だと、モスクが眼下に見られるのかしら?

帰り、メインゲート近くの入り口にあるドームを(内側から)見上げると、ここもライトアップされていました。
詳細情報

以前に比べると、ビジネス色が濃く(といってもモスクなので入場料は無料です)なっていました。
しかし、上の英文にあるように、金曜日の16時半以降も入場できるようになり、お休みがなくなりました。
また、服装の規定があるだけで、荷物の持ち込みも制限はありませんでした(2019年の情報です)。
見学時間はこちらをどうぞ >>> Visiting Time
アクセス
モスクへは、タクシーかバスで行くことができます。
以下は、2019年に行ったときの体験談です。
バスステーションから

94番の路線バスで40分ほどで到着します。バス停は、バスステーション側にあります(歩道橋を渡らなくて大丈夫です)。

94番バスは、ルーブル・アブダビとシェイク・ザイード・グランドモスク を結んでいます。路線図では「8」がモスクのビジターセンターになっています。
地図と実際の景色が一致しないのですが、私は、モスクのメインゲートを通ったあとで降りました。すぐそばに球体の建物があり、それが目印です。バス料金は2Dh.(約60円) です。
アブダビのバスは現金は使えません。
-
【2019年】アブダビ市内の交通機関 ~タクシーと路線バス体験談~
アブダビの交通機関についてまとめてみました。
続きを見る
アブダビ国際空港から

空港とモスクの間には無料ミニバス(A18) が運行しています。これに乗れば、乗り継ぎ時間を利用して観光することもできます。
乗降場は、94番バスと同じ、モスクのゲートを通った後にありました。

スポンサーリンク
さいごに
2017年に行ったときに比べて、見学方法はかなり変わっていました。
休館日(宗教施設の場合こういうのかしら?)がなくなり、さらに見学者が増えた感じがしました。でも、何度行っても感動する白亜のモスクです。
特に、夕暮れのモスクの幻想的な姿は、一人でも多くの方に見て頂きたいです!
こちらも合わせてどうぞ。
-
見ごたえ十分!ルーブル・アブダビ訪問記
ルーブル・アブダビに行ってきました。
続きを見る
最後までご覧いただきありがとうございます。