2015年11月、初めてミャンマーへ行ったときに利用したミャンマー国内線Mann Yadanarpon Airlines (マン・ヤダナルポン航空) 搭乗記です。
すでに私が利用したターミナルはなくなっているのですが、機材や手書きのチケットなどとても面白い体験だったので、面白かった思い出としてご紹介したいと思います。
ミャンマー
ミャンマーは、タイ、中国、インドなどに挟まれたインドシナ半島西部の国です。
首都はネピドー(2006年まではヤンゴンでした)で、数年前、軍事政権が崩壊したのをきっかけに民主化が進み、観光地としても注目を浴び始めました。
ミャンマーにおける1~6月の同国来訪者は68万人(前年同期比2%増)西欧からの旅行者は26%減の約9万3千人、北米からは15%減の約4万人であったのに対し、中国人は36%増の約13万人、日本人は約4万8千人、韓国人が約3万2千人でした。(出典:ミャンマー、日韓対象に観光ビザ免除 :日本経済新聞)
ビザ免除
そのような状況下、2018年10月から日本と韓国のパスポート保持者に、1年間ビザの免除(条件付き)という施策が取られました。
条件は、帰りの航空券を持っていること、1,000ドル以上の外国通貨を持っていること等です。
このビザ免除は2020年9月30日まで延長されましたが、今後どうなるのでしょうね。
ミャンマーの時差
ミャンマーと日本の時差は2時間30分です。日本の方が2時間30分進んでいます。30分刻みの時差はちょっと計算が面倒ですが、今はスマホの「世界時計」もあるので、簡単に時刻を確認できるようになりました。
旅程
今回は、バンコクからミャンマーに入ります。
HND BKK RGN (1泊) NYU (2泊) RGN (1泊) BKK HND
- HND:羽田国際空港
- BKK:バンコク・スワナプーム国際空港
- RGN:ヤンゴン国際空港
- NYU:バガン・ニャウンウー空港
バンコクからヤンゴン:国際線
成田空港 (NRT) からミャンマーのヤンゴン (RGN) まで、ANAの直行便(飛行時間は7時間前後)が就航していますが、やはり便利な便は高いですね。なので、私はタイ航空(TG)のバンコク (BKK) 経由でRGNに入りました。
バンコクからヤンゴンまでは1時間ほどのフライトですが、食事サービスがありました。シーフードを事前予約したのですが、この時は、通常のお食事(チキンサラダ)の方が美味しそうでした。
この時は、RGNのターミナル2に着きました。ちなみに、ANAの直行便は新しいターミナル1に発着します。ミャンマーでは合計4泊しました。最初のヤンゴンでは、次の日早朝のフライトだったのでエアポートホテルに泊まり、 帰国前のヤンゴンでは市内のホテルに泊まりました。
エアポートホテル
エアポートホテル 「High Five Hotel」に泊まりました。
エアポートホテルと言ってもタクシーで空港から15分ほど (5,000KS/400円位) かかりました。ホテルまでの道は外灯が少なく、20時すぎですが、道は結構混んでいました。
道が混んでいると聞いていたのですが、夜までも続いているとは思いませんでした!
このホテルを選んだのは(その当時選択肢が少なかったのですが)口コミが良かったからです。
お部屋は清潔で、シャワーのお湯も問題なく出ました。スタッフも親切で、次の日のタクシーも手配してくれました。問題は全くありませんでした。1回停電があったくらいです(笑)。
ミャンマーでの両替
ミャンマーの通貨はチャット (KS) といいます。
1,000KSが約80円です(2018年8月現在)。
「KS」は、国外持ち出し禁止通貨なので、日本では両替できません。
RGNに到着した後、荷物引き取りのターンテーブルの横(税関検査場の前)に並んでいる両替所で両替できました。レートは、それぞれ微妙に違いましたが、市内と遜色ない感じでした。
今回、ホテルや国内線の航空券は、現地バガンにある「サラトラベル」さんにお願いしており(日本語で細かいリクエストにも応じていただけました)、ミャンマーでの滞在は、ほぼ3泊だったので、50USドルを両替しただけで済みました。
空港では、ATMでのキャッシングも可能でした。でも、手数料が高そうなので使いませんでした。
両替
空港での両替において最も気をつけるべきポイントは2つです。
- 日本円は使用不可
- きれいな紙幣(新札なみ)の用意
空港で両替可能な通貨は「USドル」「ユーロ」「シンガポールドル」「タイバーツ」「マレーシアリンギット」の5通貨だけです。
日本円は街中でしか両替ができません (2015年現在) 。
多くの方が「折り目がついている紙幣」や「汚れている紙幣」の両替は拒絶される場合がある、と注意事項としてあげてくれていたので、私もきれいで折り目のないUSドルを準備しました。両替の時、銀行などでお願いすると新札で受け取ることができます。
そして、他の東南アジア諸国同様、100USドル等高、額紙幣の方がレートが良かったです。
SIMカード
※ 古い空港での写真です.
現地SIM (データパック&通話可) は、空港の税関を出てすぐの所で買えました。
19時に到着しましたが、お店が開いていました。お店の方にお金とスマホを渡すと、すぐに設定完了となりました。
2015年時点では、Ooredoo (オーレドー) しかありませんでしたが、今は選択肢が増えたようです。
ヤンゴンで友人に連絡する必要が会ったので、最初5,000KS(400円位)をチャージしてもらいました。旅行中、主に使ったのは、メールやLINEの確認くらいです。かなり残ったので、最後は無理やり日本に電話しました(笑)電話代は1分で800KSでした。
空港 (RGN) からのタクシー
※ 古い空港でのカウンターの写真です.
RGN からのタクシーに乗るためには、税関を出てすぐの所にあるタクシーカウンターへ行きました。ホテル名を告げると値段などを書いた紙を渡してくれるので、その紙を持ちタクシーに乗ります。
ホテルにもよりますが、市内まで30分~2時間(ラッシュが凄いのです)8,000KS(約640円)くらいです。料金はチャット (KS) のみで、降りる時に運転手さんに支払います。
運転手さんに決められた値段以上の運賃を要求された場合は、チケットに記載の電話番号にかけると対応してくれるそうです。
*2018年6月22日、空港とヤンゴン鉄道駅を結ぶシャトルバス(500KS)もできたようです。
Shuttle buses to run from Yangon airport to railway station | The Myanmar Times(英語)
RGNからNYUまで:国内線
RGN (ヤンゴン) から NYU (バガン) まで、マン・ヤダナルポン航空 を利用しました。機体はヨーロッパ製の「ATR72-600」というプロペラ機です。
社名の ヤダナルポン の「ヤダナ」は「宝物」、ポンは「集まる」との意味です。
「宝物がいっぱい!」意味が分かるとありがたいエアラインのような気がします。
朝5時にRGNの国内線のカウンター(古い!)へ到着しました。
朝早くから凄い人でした!スタッフはテキパキしていて、英語も問題なく通じました。空港だけでなく、町中のレストランなどでも日本より英語が通じたので、びっくりしました。
体重計ではありあません(笑) 各航空会社のスタッフが、受託手荷物の重さを測っていました。
久しぶり、もぎりタイプの搭乗券です。
国内線も、水のペットボトルはセキュリティチェックで没収されていました。
でも、セキュリティチェック後の待合室には、ウオーターサーバーがありましたので、困ることはなかったです。
待合室の2階にはカフェもあり、朝5時過ぎには開いていました。
6時5分発のバガン行きのフライトは、5時35分から搭乗開始となりました。
アナウンスはなく、皆さん静かに移動しています。オープンスポットなのでバスで移動ですが、日本の中古バスなので、とてもきれいでした。
降りるとき、ブザーは押さなくても大丈夫です(笑)。
搭乗
バガンまでの航空会社は複数ありましたが、今回はツアー会社にお願いしたので、マン・ヤダナルポン航空になりました。
ほぼ満席での出発です。
搭乗機は、5時45分には出発していました。
東南アジアの地方路線にありがちな、皆が乗ったら、すぐに出発するタイプです。
離陸後少しすると、朝日が昇ってきました。
ヤンゴンからバガンへは、機首に向かって右側が東のようです。
国内線、しかも1時間15分の短距離のフライトで朝食サービスがありました。なにげに美味しくて間食してしまいました。CAさんも可愛くて、とても親切でした。
快適に過ごし、20分以上の早着です。預けた荷物はターンテーブルでなく、航空会社スタッフからの手渡しでした。
なんだか、一昔前のノスタルジックな雰囲気です。初めてのミャンマーへの旅は、どこか懐かしくゆる~い感じで始まりました。
現在、いい意味ノスタルジックだったヤンゴンの国内線ターミナルはなってしまったようで、新しいターミナルでの発着になっているようです。
さいごに
私が行った時は、ミャンマーの個人旅行についてまだ情報が少なく、手探り状態でしたが、思っていた以上に不便は感じなかったです。
バガンでは現地ツアーに入ったので、日本語で観光地を回ることができました。
また、ヤンゴンの空港は、昔ながらの空港手続きを体験できたので、今思い返すと、とてもいい思い出です。
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