France

ヴェルサイユ宮殿の散策とランチ ~チケットの予約からアクセスも詳しく解説!~

2023-02-01

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フランスに行ったら一度は見てみたい、ヴェルサイユ(ベルサイユ)宮殿。

パリ・ミュージアムパスの対象施設になっており、パリ市内からはメトロ+電車で1時間ほど、簡単に行くことができます。

ヴェルサイユ宮殿内の詳細については、詳しく説明されているブログがたくさんあるので、予約でちょっと迷った点や、アクセスの詳細、そしてヴェルサイユ宮殿周辺のランチ情報と宮殿内部で見逃したくない点をまとめて(←多すぎ・笑)お届けいたします。

2023年2月の体験記です。これから行かれる方の情報の一つとしてお読みいただけますと幸いです。

※この記事はプロモーションを含みます。

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ヴェルサイユ宮殿

ヴェルサイユ宮殿(ベルサイユ宮殿)は、パリから南西約20kmに位置しており、17世紀ブルボン王朝の黄金時代の象徴的存在です。

フランス国王ルイ14世が1682年に建設した宮殿で、かつては沼地だったこの地に、土が運ばれ、森がつくられ、川の流れまで変えられたそうです。1979年、ヴェルサイユの宮殿と隣接する庭園は、世界遺産に登録されました。

上の絵画は、1668年頃の姿ですが、革命後に破壊された建物もあり現在の姿とは少し違います。

宮殿は左右対称の2つのバロック様式の建物(3階建て)から成っており、王の大居室(正殿)や王妃の居室などの見どころが集中する場所を自由に見学することができます。

大居室群には、それぞれ天井に描かれたギリシャの神々にちなんだ名前が付けられています。

予約

ヴェルサイユ宮殿は予約が必要な施設ですが、パリ・ミュージアムパスを持っている(もしくは購入予定)なら、公式サイトから無料で予約できます。

公式サイト

最初、どこから入ればいいのか迷ったのですが、最初の画面の右上にある「🎫Ticketing」をクリックして進むと簡単でした。

step
1
チケットを選ぶ

画面をスクロールして、〔 PALACE TICKET 〕を選び、Book(予約)します。

下の方に "Accessible to Paris Museum Pass (PMP) holders" と書かれているので、パリ・ミュージアムパスを購入する方は、(購入前でも)無料で予約することができます。ヴェルサイユ宮殿と庭園などの無料エリアに入場可能です。

なお、〔Passport〕は、ヴェルサイユ宮殿の主要スポット全てに入場できるチケットですが、パリ・ミュージアムパスの対象外です。

日にちを選ぶと右に予約可能時間が表示されますので、選びます。

〔 FREE ADMISSION PALACE 〕の横にある "No. of tickets" に、行かれる方(パリ・ミュージアムパスをお持ちの人数)を入れればOKです。

希望の時間を選んで〔Add Cart〕でカートに入れます。

途中、寄付しますか?とか、オーディオは必要ですか?とかあるのですが、不要な方は無視して大丈夫です。

step
2
アカウント作成

予約サイトのアカウントをお持ちでない方は、こちらで作成します。

すでにお持ちの方は、メールアドレスとパスワードを入力して、「Confirm」で先に進みます。

step
3
支払い

〔FREE ADMISSION PALACE〕を選択してこのステップまで進んだ場合、支払いの入力項目は表示されませんでした。

その後、確認画面が表示され、General terms and conditions of sale(販売約款)にチェックマークを入れて承諾すれば、予約完了です。

同時に、登録したメールアドレスにも予約確認書が送られてきます。

※販売約款は全て読まないと、✔できませんので、最後までスクロールしましょう。

予約確認書

登録したメールアドレスに予約番号などが書かれたPDFが送られてきますが、予約状況は、公式サイトのマイページからも確認できます。マイページのPDFには地図もありますので、不安な方は、そのPDFを印刷しておくと良いかと思います。

2023年1月現在、ヴェルサイユ宮殿の入場を公式サイトから予約した場合、キャンセルや日時変更はできません(項目がありませんでした)。

今回は、パリ・ミュージアムパスを利用するので無料ですが、チケットを購入する際には、注意が必要かもしれませんね。

パリ・ミュージアムパスについては、こちらをどうぞ。

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なお、敷地内にある他の施設「トリアノン宮殿」や「マリーアントワネットの離宮」への入場には予約は必要ありません(2023年1月現在)。

行き方

ヴェルサイユ宮殿は、列車のチケット "Zone4" に位置しています。

パリ市内からヴェルサイユ宮殿へ列車で行く方法は、3つあります。

RER C線

・RERの "Javel" や "Invalides" などから乗車 "Gare de Versailles Château Rive Gauche (終点)" 下車。
・乗車時間:30分~40分
・ヴェルサイユ宮殿までは徒歩約10分

N線

・”Gare Montparnasse” 乗車 "Versailles Chantiers" 下車
・乗車時間:12分〜25分
・ヴェルサイユ宮殿まで徒歩約25分、もしくはバス

L線

・”Gare Saint-Lazare” 乗車 "Versailles Rive Droite" 下車
・乗車時間:35分〜40分
・ヴェルサイユ宮殿まで徒歩約20分、もしくはバス

3つの路線で、ヴェルサイユ宮殿の最寄り駅が異なります。旅行者にとって便利(最寄りの駅から近い)のは、「RER C線」を利用する方法だと思いますが、モンパルナス駅からアクセスしたい方は「N線」、サン・ラザール駅からは「L線」を利用することもできます。

私は「RER C線」でアクセスしました。以下そのようすです。

C線での行き方

メトロ10号線 "Boulogne Pont de Saint-Cloud" 行きに乗って、C線の始発駅 "Javel" を目指します。

Javel - André Citroën

メトロの Javel - André Citroën駅で降りたら、あとは徒歩です。

地上に出て「RER」の案内に沿って進みます。

横断歩道の先に見えるのが、駅舎です。

”Javel” までは、バスでも来られるようです。

会社員時代にはこの近くにあるホテルが常宿だったのですが、この角度から見たエッフェル塔は初めてで、このルートはお散歩にもいいなと思いました。

改札で Navigo をタッチして入場。

メトロも C線 もNavigo が使えるので、切符を買う手間もなくて楽でした。

Navigoについては、こちらをどうぞ。

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列車は2階席もあります。

ヴェルサイユ宮殿最寄り駅の ”Gare de Versailles Château Rive Gauche (ヴェルサイユ=シャトー駅)” は終点なので、ここまできたら、あとは目的地までのんびり列車の旅を楽しみましょう。

駅から宮殿まで

ヴェルサイユ=シャトー リヴ・ゴーシュ駅を出たら、横断歩道を渡り、グーグルマップを見ながら歩いて行けば迷うことはありません。

ヴェルサイユ市庁舎

横断歩道を渡って右に3分ほど歩くと、ヴェルサイユ宮殿につながる大通りとの交差点に出ます。交差点近くの目印は、右手方向に見えるヴェルサイユ市庁舎です。そこを左側に曲がると、ヴェルサイユ宮殿の入り口が遠くにに見えてきます。

なお、駅舎を出て横断歩道を渡り、左方向へ進んでも、ヴェルサイユ宮殿には到達できます。今回は、ランチができるレストランを探しに、左方向(ソー通り)へ行ってみました。

ランチ

駅のそばには、マクドナルドや簡単に食べることもできるお店もたくさんあるのですが、せっかくなので、ビストロを目指します。

7分ほど歩くと、レストランがたくさんある通りがありました。右方向にはヴェルサイユ宮殿が見えるほどの近さです。

角にある「Le Limousin」というフレンチのお店が有名なようで、子羊のお料理が美味しいそうです。しかし、ちょうどランチの時間帯だったのでかなり混んでいました。なので、そのすぐそばにあったお店のメニューを見ることにしました。

The Coup d'Etat

通りには他にも気になるお店はあったのですが、メニューを見ていると感じのいいお店の方に声をかけられたので、こちらに入ることにしました。

デザート込のコースで34€(約4,760円)。観光地なのでけっこういいお値段ですね。

一人でも予約なしでも気軽に入れるお店でした。

ただし、その後、お客さんで満員になってしまったので、タイミングがよかったようです。

英語は通じますが英語のメニューは作成中ということで、お店の方に説明してもらって決めた「houmous (フムス) と accras de poisson (塩ダラの揚げ物) 、Huile d'olive (オリーブ・オイル) と oignons sont frits(揚げ玉ねぎ)がけ」。

どんなお料理何だろうと思っていたら、そこは流石フレンチ。

美味しいだけでなく、おしゃれな前菜でした。

揚げたての塩ダラ(さつま揚げと言いよりコロッケといった感じ)が美味しかったです。

メインは、クラッシックバーガー。

とてもボリュームがあり、注文通りのミディアムの焼き加減で、こちらも美味しい。しかも、熱々のフライドポテト付きです。

デザートは、大好きなクリーム・ド・ブリュレ

カウンターで仕上げをしていたので、座席まで甘い香りがしてきました。

文句なしの美味しさ♡

大満足のランチ♡

お腹いっぱいになったので、ヴェルサイユ宮殿へ向かいます。

ヴェルサイユ宮殿のエントランス

パリ・ミュージアムパスを持っている場合、「A」というエントランスから入場します。

行く前は「A」が見つかるかしら?と不安だったのですが、まったく心配はありませんでした(笑)。

ただし、矢印が示す右方向ではなく、「エントランスA」は、(予約確認書の地図通り)建物の左の方にあります。

ヴェルサイユ宮殿には2つの豪華な門があり、こちらは「太陽門」と呼ばれる2つめの門です。

金色に輝く豪華な装飾が目を引きました。私が行ったときは閉鎖されていましたが、太陽門から王の中庭を覗くことはできます。

ただし、入場すれば、中庭には行くことができます。

門から見えるのは、1789年10月6日の早朝、8,000人もの群衆が押し寄せた場所です。

宮殿正面の上部には黄金の時計(青い盤)があり、ちょうど王の寝室の真上にあたるそうです。その下にあるのは、マリー・アントワネットが立ったといわれるバルコニーです。

思ったよりも狭くて、(『ベルサイユのばら』のシーンが蘇り)ここに何千もの人が集まったかと想像すると、不思議な気持ちになりました。

なお、そのそばに「エントランスA」がありますので、迷うことなく来られると思います。

こちらで、パリ・ミュージアムパスを提示すればOKです。

宮殿内部よりも先に庭園から見学したい場合は、エントランス「A」の左側の道を進んで行けば、庭園に出ることができます。

ヴェルサイユ宮殿の内部

ヴェルサイユ宮殿の内部に関しては詳細について書かれているブログがありますので、絶対見逃したくないポイントに絞って、ご紹介したいと思います。

※なお、展示品や開放状況は、時期によって変わる場合もあります。

王室礼拝堂

最初の見どころ。

王室礼拝堂は、王室の主席建築家であったジュール・アルドゥアン=マンサールによって1699年から建造が始まり、完成まで11年もの月日を要しました。さらに、2017年より3年間に渡って修復工事が行われ、日本円でいうと20億円もの費用(当時)をかけ、2021年4月に修復が完了したばかりでした。

床には美しい大理石(この日は式典があったようで見えず残念)、正面にはパイプオルガン、天井には、キリスト教の教理である“三位一体”を表現したフレスコ画が描かれています。

礼拝堂は二層で構成され、上階は国王や王族用、1階はそれ以外の信者が利用していましたそうです。ルイ16世とマリーアントワネットの結婚式もここで挙げられました。中には入れませんが、ドアの外からでも十分にその美しさを感じることができました。

2階からの景色

礼拝堂の天井絵は、2階から見た方が迫力がありました。

細部まで凝った造りになっており、じっくり見ていると時間があっという間に過ぎていってしまいます。

振り子時計

もとは、ルイ15世の居室に飾ってあったようです。

振り子時計の上部にあるクリスタル球は、コペルニクスの理論に基づいて太陽の周囲をまわる惑星の動きが装置されています。
ルイ15世は天文学に興味を持っていたそうで、振り子時計は、時刻だけでなく、年・月・曜日のほか月の満ち欠けまで示せるように作られているそうです。

ヘラクレスの間

ヘラクレスの間は、先にご紹介した王室礼拝堂ができる前に礼拝堂があった場所で、現在の礼拝堂が完成した後に王の居間として改装されたそうです。

壁には、「パリサイ人シモン家の宴」という、大きな絵画が飾られていました。

メルキュールの間

「メルキュールの間」と呼ばれる寝室です。こちらにも、大きな時計がありました。

メインの寝室ではありませんが、赤を基調とした豪華な装飾に囲まれた部屋です。でも、毎日休むにはちょっと、落ち着かない感じがしました。

いや、王様だとそうは感じないのでしょうね(笑)。

その先にある「アポロンの間」には、太陽王ルイ14世の肖像画が飾られています。

こちらは「戦争の間」にあるルイ14世のレリーフです(肖像画がピンボケだったので代わりにアップしてみました)。

馬に乗ったルイ14世が、敵を蹴散らす姿が表されています。

鏡の間

ヴェルサイユ宮殿で最大の見どころが、この「鏡の間」です。

回廊の長さは約75m、幅は約10m、高さは約12m、回廊の片側に357枚もの鏡が壁一面に張られています。反対側は、17組の巨大な窓がありました。

鏡の間は、元は王の間と王妃の間を結んでいたテラスだったのですが、荒天だと行き来が大変だということで8年ほどかけて回廊に改装したらしいです。

ちょうど、一時的に悪天候になったのですが、周りに遮るものがないので、嵐かと思うほどに風が吹いていきました。

行き来が大変だという話には、納得です。

頭上に目を向けると、ボヘミアングラスのシャンデリアと、ルイ14世の政治と軍事の偉業をテーマにした天井画で埋めつくされています。これらの天井画は、オランダ戦争とフランドル戦争を題材に、ルイ14世の第一画家であった シャルル・ルブラン が手掛けたそうです。

王妃の寝室

マリー・アントワネットだけでなく、歴代の王妃が使用した部屋です。

王妃の朝の特別な謁見や王位継承者の出産などでも使用され、マリーアントワネットはこの場所で公開出産を行ったそうです(ちょっと嫌かも)。

壁の一部にドアがありました(壁紙が同じなのでよく見えないのですが)。

出産のとき、こちらのドアから介添えの人々が出入りしたそうです。

ベッドの左下にも隠し扉があり、1789年10月6日、ヴェルサイユ宮殿に市民が乱入した時、マリー・アントワネットはそこから逃げ出したそうです。

部屋は、片側にバルコニーや窓が造られ、中庭が見られるようになっていました。

この日は、天気予報通り、途中嵐のようになってしまいました。

宮殿内を見学した後、庭園なども散策する予定でしたが、諦めることにしました。庭園自体は開いていたのですが、傘を持ってメリーポピンズになりそうな強風が吹いていましたので。

戴冠の間

こちらの絵画があるのは、戴冠の間(サクレの間)」です。

ここには、有名な『ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠』が飾ってありました。

あれっ!?どこか他でも見た気が・・・。

同じ作品ががルーブル美術館にも展示されています。

作者はどちらもルイ・ダヴィッドですが、ナポレオンの依頼で描かれたのは、ルーブル美術館に展示されている作品だそうです。

一部女性のドレスの色が異なるそうですが理由は分かっていないようです。

ルーブル美術館の作品とこちらの作品とでは、女性のドレスの色が異なっているほか、何か所か違いがあるそうです。なので、じっくり見て比較してみるのも面白いかもしれませんね。

その他の情報

宮殿内にはカフェもあり、休憩したり食事をしたりすることができます。宮殿内の見学コースの最後には、マカロンで有名なラデュレのワゴンも出店していましたので、お土産に買っている方が多かったです。

ただし、お手洗いは(宮殿の広さに比べて少なく)、常に行列ができていました。

パリ市内へ帰るとき、始発ですが、ホームが2つあったのでどちらの列車に乗るのかしら?と思っていたのですが、悩む必要はありませんでした(笑)。どちらのホームでもいいようです。

個人で来られる日本人観光客が多いのでしょうか。

日本語を見て、なんか安心しました。

スケジュール


  • 11:35

    "Javel" 出発

  • 12:03

    Gare de Versailles Château Rive Gauche到着

  • 12:20

    ランチ


  • 13:30

    ヴェルサイユ宮殿入場


  • 15:00

    退場


今回は入場の待ち時間は全くなく、宮殿の見学は、ゆっくり見ても2時間半ほど終了しました。

今回は悪天候だったため庭園の見学を控えましたが、もし行った場合でも、あと30分もあれば十分だと思います。

ちょうどフランス国鉄のストに当たってしまい、運行本数が減っていましたが、行き帰りあまり影響は受けませんでした(パリ市内への帰りは、かなり混んでいましたが)。

なお、グーグルマップでアクセス(列車の運行時間)を検索すると、ストの状況(運行のようす)なども表示されていました。

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さいごに

クリスマスイブに行ったので、閉鎖されている部屋もあり、その部屋にはたくさんの機材やモミの木が置かれていました。

次の日の朝にテレビのニュースを見ていて、その理由が判明!

クリスマスイベントの準備のために、一部閉鎖されていたようです。この日は夕方からお天気が回復したので、庭で花火も上がったようです。クリスマスイブの日は、夜に行ってもいいかもしれませんね。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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