楽しみだった、The Okura Tokyo のクラブラウンジ。
コロナ禍では、1日3回のフードプレゼンテーションが実施されています。
今回は、チェックインからチェックアウトまでのようすをご紹介いたします。

The Okura Tokyo のクラブラウンジ

クラブラウンジは、プレステージタワーの37階に位置しています。
ダイニングは、約430㎡を有する広々とした空間です。
座り心地のよい大きなソファと肘掛椅子が設置され、コロナ禍かどうかは分かりませんが、隣席との距離も十分にありました。

一番人気は、窓側のちょっと半個室のような感覚を楽しめる場所。最終日に利用することができました。
コロナ禍では朝食サービスが中止となっていますが、営業時間内の飲み物と、1日3回のフードプレゼンテーションを楽しめます。
サービス
・10:00~14:00 飲み物のみ
・14:00~16:30 ライトリフレッシュメント
・17:00~19:30 イブニングカクテル(中学生以上の利用可)
・19:30~21:00 ナイトスナック(中学生以上の利用可)
※ 酒類の提供は、11時~20時(1テーブル4名まで)となっていました(2022年2月現在)
クラブフロア、ヘリテージウィング以外の宿泊者も利用できますが、各プレゼンテーション毎に8,500円(税サ込)かかります。
ライトリフレッシュメント

シャングリ・ラ東京のメロンジュースと同じく、The Okura Tokyo と言えば丸ごとオレンジジュース!

本当に美味しいオレンジジュースでした(^^)

この日のシャンパンは、POMMERY (ポメリー) でした。
ただ、普通のポメリーではなく、ポメリー・ブリュット ロワイヤル(マグナム)! 初めて見ました。
シャンパンは、一般的に、白ブドウの「シャルドネ」と黒ブドウの「ピノ・ノワール」「ピノ・ムニエ」の3種類のブドウを使って造ります。
ポメリー・ブリュット ロワイヤル は、「シャルドネ」、「ピノ・ノワール」、「ピノ・ムニエ」を同率でブレンドしているそうです。
そして、気になるのは、やっぱりその香り。
シャンパンの香り
ワインやシャンパン・スパークリングワインのアロマとは、醸造中に生まれる香りです。ブドウ果汁からワインになる過程でさまざまな
香りが生まれてきます。
- 第1アロマ:最初に香り立つアロマは、原料となるブドウ由来のものです。
- 第2アロマ:発酵由来のものです。
- 第3アロマ:木樽熟成や瓶内熟成を経たワインが持つ香りです。
第1アロマと第2アロマは、ワインをグラスに注いだだけの状態で感じることのできる香りです。
一方、第3アロマは、ワイン等を空気に触れさせると立ちのぼってくるものです。
熟成香である第3アロマは「ブーケ」とも呼ばれ、複雑性や香りの広がりを感じることができます。
一般に、ワインが心地よい味わい、またフレッシュであるとき「そのワインはミネラリー」とか、「ミネラル香がある」とか表現することがあります。

緑がかった淡い黄色で、生き生きした泡立ちです。
ポメリー・ブリュット ロワイヤル の香りは、瑞々しい柑橘類や白い花、そして赤い果実も感じました。そして、全体的にフレッシュ感があるミネラル香。
3種類のブドウの絶妙なバランス、一口含むと、柑橘類や洋梨などの果実の香りが広がりました。
贅沢な丸ごとオレンジジュースにマグナムのポメリー!あることを試してみたくなりました。

こんな変なことをするのは、私だけでしょうね(笑)。
周囲にどなたもいらっしゃらなかったので、丸ごとオレンジにポメリーを入れて、ミモザを作ってみました。
もちろん、とても美味しかったです。オレンジの中でも、はじける泡を感じました。
ノンアルコールのスパークリングワインや、その他の飲み物は、冷蔵庫に入っていて、自由にいただけました。
軽食のメインのブッフェカウンター。
この日はお昼ご飯を食べ損ねていたので、軽食でも、好きなものを好きなだけいただけるのは嬉しかったです。
お料理

ライトリフレッシュメントの時間帯は、サンドイッチやケーキ、フルーツなどが並べられていました。
温かくてサクサクのポテトパイが、(個人的に)一番美味しかったです。
スコーンもあるので、好みのアフタヌーンティーが作れますね。
遅いランチとなったので、つい食べ過ぎてしまいました。
メロンとパイナップルが、甘くてジューシーでした。
イブニングカクテル

夜は、こちらの座席です。
窓から少し離れていますが、スターライトとは別の方角の夜景が楽しめます。
ちなみに、20時には、東京ディズニーランド・シーの花火が見られます(ものすごく遠くですが)。

イブニングカクテルでは、オードブルとともにお酒を楽しみました。

ワインやシャンパンの他にも、気になるお酒が並んでいます。

まずは、ジ・オークラ 甲州 GI Yamanashi をいただきました。
こちらに並んでいるのは、The Okura のラベルが付いている、The Okura Tokyo 厳選のワインです。
なかでも、日本ワイン「ジ・オークラ 甲州」は、チーフソムリエ 渡部明央氏が、甲州種のぶどうを吟味してオリジナルブレンドしたものだそうです。
デイリーワインですが、時間が経つにつれ味がまろやかになり、芳醇な香りが広がってきました。
他のお酒も飲みたかったのですが、好みの味に変わってくるのが分かったので、ずーっと飲み続けていました。

しかし、他のワインもやっぱり気になります。
最後に、少し軽め(ミディアムボディ)の赤ワインをいただくことにしました。
Bouchard Pere & Fils (ブシャール ペール エ フィス) Bourgogne La Vignee Pinot Noir (上の写真の右側)という赤ワインです。
Bouchard Pere & Fils は、1731年からの歴史を誇るブルゴーニュの名門のワイナリーです。
La Vignee (ラ ヴィニェ) とは、 Bourgogne (ブルゴーニュ) 地方の古語で、農夫が1日で作業できる畑の広さを表します。
ブドウの品種は Pinot Noir (ピノノワール) です。フランスブルゴーニュ地方を代表する品種で、他のブドウとブレンドされることが少なく、「穏やかな赤ワインが飲みたい」ときにおすすめです。

木苺などの赤系ベリーや胡椒、ほのかにナッツやバニラといった樽の香りがします。
味は、程よいタンニンや爽やかな酸味もあり、優しい膨らみも感じます。重くないので、最後にちょうどよかったです。
ところで、The Okura Tokyoは、羽田空港のキャセイパシフィック航空のラウンジの食事や飲みものを監修しています。

フレンチトーストはもちろん、キャセイパシフィック航空のラウンジで有名な担々麺も、The Okura Tokyo の心配りが入っていると伺いました。
例えば、麺は、ゲストが食べるときにちょうどいいような固さになるように茹であげるとか。
フレンチトーストが、あんなに高価なものだとは思わなかったので、もっと味わっておけば・・・と、ちょっと後悔しています。

飛行機を見ながら、The Okura Tokyo 監修のお料理を味わえる、稀有な空港ラウンジ。
ラウンジのスタッフの方曰く、現在は、こちらのラウンジは閉鎖しているそうです。
コロナの収束とともに、ラウンジのオープンが待ち遠しいです。
ナイトスナック
そのまま、19時半からは、ナイトスナックの時間帯に入ります。
まん延防止等重点措置の期間、お酒類の提供は、20時まででした。
温かいお料理がないのは残念ですが、最後に、フルーツとケーキなどをいただきました。
この抹茶と粒あんのケーキが、とても好みの味で(お腹はかなりいっぱいなのに、夜遅いのに)、お代わりしてしまいました(^^)

面白かったのが、こちら。「のむ天然おだし」です。

付属の藻塩を少し入れていただきます。
飲んだ後の "だしがら” は、ふりかけにできるそうです。
しかし、ラウンジから持ち出せないので、その味は不明・・・。
部屋に、少し置いてくれていたらいいのに、と思いました。そうすれば、残念な和朝食も、少しは印象がよくなった気がします。
さいごに
初めてのThe Okura Tokyo クラブラウンジ。
酔っ払った若い女性がずーっと大きな声で話をしていて、聞きたくもない話を聞かされたことを除けば、居心地は良かったです。
居心地が良かった理由は、落ち着いたベテランのスタッフの方が、メインに接客してくださったからだと思います。
フードプレゼンテーションは派手なものではありませんが、The Okura Tokyo のソムリエの方が厳選されたお酒とともにいただくには、ちょうどよい量でした(もちろん、ノンアルコールも充実しています)。
知識豊かなプロの方のお話しを伺うのは楽しいです。コロナ禍でなかったら、もっとソムリエの方とお話しがしたかったです。
また、いつか・・・。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。