
飛行機のチケットを購入しなくても空席が分かるアプリ「Seat Alerts」を入手しました。
今回は、とてもマニアックな情報ですが、その使い方をご紹介いたします。
どなたかのお役に立てれば幸いです。
Seat Alerts
JALの国内線は、航空券を購入しなくては事前の座席指定ができません。
しかし、「Seat Alerts」というアプリ、もしくは EXPERT FLYER というサイトを使えば空席状況や、隣席がブロックされているかどうか調べることができます。
アプリは簡単な英語で利用できます。
step
1アカウント登録
アプリをインストールし、最初に起動した際に、無料アカウント登録の画面が表示されます.
登録する内容は、以下の3つでした。
- メールアドレス
- パスワード
- 名前
入力したら「CREATE ACCOUNT」をタップします。
すると、登録したアドレスに確認メールが届きます。差出人は、The ExpertFlyer.com Team です。
届いたメール内にある「You must click here (個人のリンク先 ) to verify your account.」をクリックすれば、登録完了です。
step
2Create Seat Alert

step
3情報を入力
次に、調べたい便の情報を入力して「Search」をタップします。

上の写真は、2021年3月10日の羽田空港発→那覇空港行き、JAL919便のクラス J を検索するときの入力例です。
ポイント
*空港名は3レターを使うと候補がでます。
*エアラインコードは2レターを入力すると便利です。
*JALの国内線・クラス J はビジネスクラスで検索します。

航空会社を検索するとき、3レターだと、上のような候補がでますが、2レター (JL) だと、JALしか表示されません。

検索すると、上の写真のような座席表が出てきました。青は事前予約席、白は空席です (座席表の見方は、後程ご紹介します )。
私はまだ利用していなのですが、このアプリは、特典航空券の空席照会にも利用できるようです。
空席の見方
以前、JALの公式サイトの空席には、以下のように区別されていました。
- 〇:空席あり(16席以上)
- △:空席あり ( 5〜15席)
~
:空席あり(数字が残席数です)
最近では、少し表示方法が変わりました。残数の表示が「空席あり」、「残席6~15」、そして5席以下は数字がでます。

しかし、16席以上の「空席あり」だと、どれだけ空いているのか?よく分かりません。
JAL 915 (公式サイト)
例えば、ある日の915便は「空席あり」と出ています。
公式サイトでは、予約して初めてどのくらい空席があるか分かります。

実際に予約してみると、この日の915便はほぼ満席で、空いているのは真ん中の席だと判明しました。
コロナ禍の今、できることなら隣席が空いている席を予約したいものです。しかし、座席指定は航空券購入後でないとできないので、空席状況が分からないのです。
Seat Alerts
先ほどと同じ便を、「Seat Alerts」アプリで見てみました。

左の番号は、座席番号です。
表示の詳細
- 青:予約 (指定) 済
- 白:空席
- X:航空会社側の理由でブロックしている座席
- L:お手洗い
- 赤いライン:非常口座席
公式サイトの座席表とは異なり、座席番号57~61に「X」表示があります。
[X:ブロック] は、何らかの理由で販売されていない座席です。その理由は、以下のようなケースが推測されます。
- 乗務員の移動用座席
- ダウングレードのために空けておく座席
- ストレッチャー (病人用) を設置するための座席
- 離陸時のバランス調整のための空席
- 上級会員のための空席(空席が多い場合)
- ラストプライオリティ(最後に開放する座席)
- その他
JL915の場合、後方がブロックされているので、 [X] は、①乗務員の移動用座席と推測されます(100%ではありませんが)。
ただし、乗務員の移動用の場合、他の空席が多い便に振り替えて、お客様に開放する (=予約可能) 場合もあります。
また、一般的に便出発の24~48時間前には、ブロックされた席が(全てではありませんが)開放される場合もあります。
次に、同じく「空席あり」と表示が出ていた別の便 (JL917) を見てみます。
JL 917
めちゃくちゃ空席があります。同じ沖縄へ行く便、しかも値段が一緒なら、こちらの便を予約したいですよね。

予約数が増えたり、ダウンサイジングされた場合は・・・

アプリは、Android、iPhone のどちらにも対応していますが、ダウンロードは、ご自身の責任の下でお願いいたします。
「キャンセル待ち」でもUG可能
前回は、空席の多い便を探すために利用しましたが、今回は、アップグレードの可否を事前に知るために利用しました。

前日の夜に見てみると、JALの公式サイトで「キャンセル待ち」と出ていました。

「Seat Alerts」を使って、当日の朝、空席状況を確認してみました。

アイコンの見方
- 青色の座席:事前指定済
- 白色の座席:空席
- 白抜き「X」の座席:航空会社によるブロック座席
公式サイト(予約)では、キャンセル待ちと表示されていたのですが、実際には空席(白い部分)があります。
また、2席ほどブロック(白抜きの X)されていました。

と、かなり早めに空港へ向かいました。

予約していたのはお昼過ぎの便ですが、空港に着いたのは6時前 (笑)
実際に空港へ行ってみると、簡単にアップグレードできました。空席状況も「Seat Alerts」で表示されたものと、似ています。
チェックイン後

チェックインした後、もう一度「Seat Alerts」を見てみました。
なぜか?私の隣席はブロックとなりました。しかし、国際線機材のビジネスクラスの座席ですので、最後まで空席であるはずがありません。
しかも、「Seat Alerts」では、チェックイン時の画面には表示されなかった空席 (6A) が表示されているではないですか!
早速、チェックインカウンターへ行って、「窓側に空席はありませんか」と聞いてみました。

「1席窓側に空席がありますので、変更しますね」と、無事に窓側のソロシートを手に入れることができます。

当日の朝6時半ごろ

6時30分頃、もう一度予約画面を見てみました。すると「残席4」
「Seat Alerts」で空席、そしてブロックだった座席が、全て開放されたようです。
1回しか検証していないので、毎回同じような状況だとは言えませんが、「キャンセル待ち」となっていても、空港に着いてすぐにアップグレードができないわけではないと分かりました。
国際線機材にこだわる訳
アップグレードのために早めに空港に行くことを友人に話すと、呆れられ、理解されません。
でも、せっかくなので、優雅な空間を手に入れたいのです。
クラス J の座席

通常のクラス J の座席(A350)は、上の写真のような感じです。
当日のUG
出発の日、空席があれば、普通席の料金(特典航空券も可)に+1,000円で利用できます(2022年4月11日搭乗まで)。
空席がない場合は、キャンセル待ちとなります。
※ 2022年4月15日(金)以降は、路線別に、+1,000円~+3,000円に変わります。
詳細はこちら >>> 【公式】JALグループ、2022年度国内線運賃の一部変更を決定
ワインレッドで落ち着いた雰囲気で、普通席(濃いグレー)に比べると、ゆったりとしています。
しかし、満席になり隣席の人が困ったちゃんだと、寛ぐことができません。前回の便では、1時間以上、お隣の乳幼児の攻撃を受け続けました。
そのときは、我慢の限界を超えてしまったので、空席がたくさんあった普通席に移動させてもらいました。自ら移動するボランタリーダウングレードです。

しかし、国際線機材ではその上をいきます。

国際線機材のクラス J は(アップグレードが叶えば)、同じ+αの料金で上のような座席に座れるのです。
しかも、1-2-1の配列なので、窓側の座席は、1人です!
ちなみに、通常の国内線のファーストクラスの座席は、下のような感じです。

アイボリーの皮張りシートは、B777やB767という種類の国内線の飛行機に搭載されています。

新しいA350という飛行機のファーストクラスの座席がこちらです。映画などが見られる個人用画面が付いています。
当日に空席があれば、普通席に+8,000円で乗ることができます(2022年4月14日まで)。
※2022年4月15日(金)以降は、路線により、+10,000円、もしくは+12,000円となります。
お食事やお酒類もいただけます。
しかし・・・
国際線機材のクラス J

繰り返しになりますが、ファーストクラス(国内線)といえども、国際線機材のこの空間には叶いません。
食事やお酒はありませんが、映画は見られるし、普通席に+αの料金で、この座席に座れるのです。
座席はフルフラットになりますので、沖縄・那覇空港まで2時間以上、足を延ばして寝ていくことができます(国内線のファーストクラスの座席はフルフラットになりません)。
友人に呆れられながらも、「この座席に座りたい」と争奪戦に参加した次第です。
さいごに
今回は「Seat Alerts」の使い方をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
「Seat Alerts」で事前に調べておけば、隣が空席かどうかを調べたり、アップグレードの可能性を見ることができます。
アップグレードの可能性がない場合は、ゆっくり空港へ出向くことができると思います。
飛行機好きのマニアックなお話にお付き合いくだり、ありがとうございました。