以前、飛行機のチケットを購入しなくても空席が分かるアプリ「Seat Alerts」を入手しました。
今回は、これを使って自動チェックイン機に表示されない空席を見つけ出し、アップグレード+希望の席を手に入れることができました。
またまたマニアックな情報ですが、その方法をご紹介したいと思います。
空席確認アプリ
JALの国内線は、航空券を購入しなくては事前の座席指定ができません。
しかし、「Seat Alerts」というアプリ、もしくは EXPERT FLYER というサイトを使えば空席状況や、隣席がブロックされているかどうか調べることができます。
アプリは簡単な英語で利用できます。アプリの操作方法等は、こちらでどうぞ(後半部分です)。
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飛行機の予約前に知っておきたい「機材変更」と「空席照会アプリ」
飛行機の機材変更についてと、事前に空席が分かる無料アプリ「Seat Alerts」についてまとめてみました。
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EXPERT FLYER のアプリが「Seat Alerts」となります。
前回は、空席の多い便を探すために利用しましたが、今回は、アップグレードの可否を事前に知るために利用しました。
アプリは、Android、iPhone のどちらにも対応していますが、ダウンロードは、ご自身の責任の下でお願いいたします。
「キャンセル待ち」でもUG可能
前日の夜に見てみると、JALの公式サイトで「キャンセル待ち」と出ていました。

「Seat Alerts」を使って、当日の朝、空席状況を確認してみました。

当日の朝5時ごろの空席状況
アイコンの見方
- 青色の座席:事前指定済
- 白色の座席:空席
- 白抜き「X」の座席:航空会社によるブロック座席
公式サイト(予約)では、キャンセル待ちと表示されていたのですが、実際には空席(白い部分)があります。
また、2席ほどブロック(白抜きの X)されていました。

と、かなり早めに空港へ向かいました。
予約していたのはお昼過ぎの便ですが、空港に着いたのは6時前 (笑)
実際に空港へ行ってみると、簡単にアップグレードできました。空席状況も「Seat Alerts」で表示されたものと、似ています。
チェックイン後

朝6時過ぎの空席状況
チェックインした後、もう一度「Seat Alerts」を見てみました。
なぜか?私の隣席はブロックとなりました。しかし、国際線機材のビジネスクラスの座席ですので、最後まで空席であるはずがありません。
しかも、「Seat Alerts」では、チェックイン時の画面には表示されなかった空席 (6A) が表示されているではないですか!
早速、チェックインカウンターへ行って、「窓側に空席はありませんか」と聞いてみました。
「1席窓側に空席がありますので、変更しますね」と、無事に窓側のソロシートを手に入れることができます。

当日の朝6時半ごろ
6時30分頃、もう一度予約画面を見てみました。すると「残席4」
「Seat Alerts」で空席、そしてブロックだった座席が、全て開放されたようです。
1回しか検証していないので、毎回同じような状況だとは言えませんが、「キャンセル待ち」となっていても、空港に着いてすぐにアップグレードができないわけではないと分かりました。
国際線機材にこだわる訳
アップグレードのために早めに空港に行くことを友人に話すと、呆れられ、理解されません。でも、せっかくなので、優雅な空間を手に入れたいのです。
クラス J の座席
通常のクラス J の座席(A350)は、上の写真のような感じです。
当日のUG
出発の日、空席があれば、普通席の料金(特典航空券も可)に+1,000円で利用できます。
空席がない場合は、キャンセル待ちとなります。
ワインレッドで落ち着いた雰囲気で、普通席(濃いグレー)に比べると、ゆったりとしています。
しかし、満席になり隣席の人が困ったちゃんだと、寛ぐことができません。前回の便では、1時間以上、お隣の乳幼児の攻撃を受け続けました。
そのときは、我慢の限界を超えてしまったので、空席がたくさんあった普通席に移動させてもらいました。自ら移動するボランタリーダウングレードです。

しかし、国際線機材ではその上をいきます。
国際線機材のクラス J は(アップグレードが叶えば)、同じ+1,000円で上のような座席に座れるのです。
しかも、1-2-1の配列なので、窓側の座席は、1人です!
ちなみに、通常の国内線のファーストクラスの座席は、下のような感じです。
アイボリーの皮張りシートは、B777やB767という種類の国内線の飛行機に搭載されています。
新しいA350という飛行機のファーストクラスの座席がこちらです。映画などが見られる個人用画面が付いています。
当日に空席があれば、普通席に+8,000円で乗ることができます。お食事やお酒類もいただけます。
しかし・・・
国際線機材のクラス J
繰り返しになりますが、ファーストクラス(国内線)といえども、国際線機材のこの空間には叶いません。
食事やお酒はありませんが、映画は見られるし、普通席に+1,000円で、この座席に座れるのです。
座席はフルフラットになりますので、沖縄・那覇空港まで2時間以上、足を延ばして寝ていくことができます(国内線のファーストクラスの座席はフルフラットになりません)。
友人に呆れられながらも、「この座席に座りたい」と争奪戦に参加した次第です。
狙い目は那覇以外の路線
ところで、国際線機材(B777)は、最初、羽田⇔那覇に導入されました。
羽田⇔那覇の運用は、主に上の表で示す「W63 / W64」という座席配置(コンフィグレーション)です。
座席は、ビジネスクラス (JAL SKY SUITE Ⅲ) とエコノミークラスです。総座席数が312席で、普通席が多いのが特徴です。
しかし、最近では、羽田⇔札幌 (新千歳) や羽田⇔伊丹といった沖縄線以外にも、国際線機材が導入されるようになりました。また、週末には、羽田⇔福岡・中部・出雲・徳島・高松や、伊丹⇔那覇でも導入されている日もあります。
ただし、路線によっては、B777以外の中型・小型機となり、上記で紹介した座席とは異なります。

なぜなら、この2路線には、同じ国際線機材 (B777)でも、「W61」という別のコンフィグレーションが導入されているのです。
W61
W61 も、ビジネスクラスは「JAL SKY SUITE Ⅲ」という窓側が一人の座席(ソロシート)ですが、W63 / W64 (那覇便) と違い、 W61 は、3クラスとなっているのです。
ビジネスクラスが42席もあり、さらに、プレミアムエコノミークラス (PY) の座席が設置されています。
以下、簡単に座席数を比較してみました。
ビジネスクラス (クラスJ ) | PY | 普通席 | |
W61 | 42 | 40 | 154 |
W63/W64 | 26 | - | 286 |
多分、プレミアムエコノミークラスは、普通席として販売しているのではないかと想像します。
なので、今のところ、ビジネスクラスの座席へのアップグレードのチャンスが大きいのは、コンフィグレーション「W61」が導入されている「羽田⇔札幌」・「羽田⇔伊丹」となるようです。
さいごに
便によっては、「予約のお客様で満席になりました」とアナウンスしている場合もあるほど、人気のJAL国際線機材・クラス J
今回は、「Seat Alerts」で事前に調べて、アップグレードの可能性を見てみよう!という方法をご紹介しました。「Seat Alerts」で確認しておけば、アップグレードの可能性がない場合は、ゆっくり空港へ出向くようにできますしね。
最近では、札幌や伊丹、時にはその他の路線(羽田発着が多いでですが)にも運用が広がったので、ますます乗れる機会が増えました。

飛行機好きのマニアックなお話にお付き合いくださってありがとうございます。どうぞ良い日曜日をお過ごしください。