タイのお祭りの中でも、最も美しいと言われている「ロイクラトン祭り」。
旧暦12月(現在の10月、または11月)の満月の夜にタイ全土で開催され、このお祭りに参加しようと、海外からも多く観光客が訪れます。
今回は、タイ好きの友人に誘われて体験した、ディナークルーズのようすをご紹介いたします。
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ロイクラトンとは
「ロイクラトン」とは、灯籠(クラトン)を川に流す(ロイ)という、タイで古くから続いていた風習です。
河川の水位がもっとも高くなる旧暦12月(現在の10月、または11月)の満月の夜に、人々が川岸に集まり、川の女神“プラ・メー・コンカー”へ感謝の気持ちを捧げます。
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地方ごとに様々な特徴がみられますが、バナナの幹や葉などで模った灯籠の上にロウソクと線香を立て、川に流したのが始まりです。
ワンダフルパール号ディナークルーズ
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今回乗船するのは、ワンダフルパール号。
ピンクのライトアップがひときわ目を惹く、大型のクルーズ船です。
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特別な日の乗船ということで、普段よりも割高でしたが、その分いつも以上の楽しみがありそうです。
・受付場所:リバーシティ内、GATE NO.2の特設カウンター
・催行時間:約5時間
・解散場所:リバーシティ埠頭
・料金:2,100バーツ(約8,400円)
・最少催行人数:1名
乗船
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今回は、シェラトンロイヤルオーキッドの隣にある「リバーシティ」のピア3から乗船します。
※リバーシティー とは、川沿いに船着場を併設したショッピングコンプレックスです。
暮れゆくチャオプラヤ川の景色を見ながら、待つことにしました。
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乗船前にタイ舞踊のウェルカムがあり、18時10分頃、乗船が開始されました。
かなり密な状態で乗り込みましたが、座席は指定席だったので、急ぐことはありません(チケットに書かれている番号が指定座席です)。
胸に張ったシールによって階数が違うようで、クルーズ船のスタッフの方が案内してくれました。
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最上階のオープンエアの座席!
乗船するまでは情報がほとんどなかったので、『夜景が見えるかしら?』といろいろ心配だったのですが、ここなら十分に楽しめそうです。
コース紹介
この日は、チャオプラヤー川沿いにあるリバーシティプラザ内の船着き場が、出発地点となっていました(川を渡ったアイコンサイアムの船着き場出発の場合もあります)。
ワンダフルパール号は、ライトアップされた「ワット・アルン(暁の寺)」、「ワット・ポー」「王宮・エメラルド寺院」などのタイの歴史ある美しい建造物を左右に見ながらゆっくり北上して行き、「ラマ8世橋」で折り返します。そして、「アイコンサイアム」を右に見ながらフォーシーズンズホテル辺りまで南下し、折り返してリバーシティプラザまで戻ってきます。
リバーサイドの美しい夜景を見ながら、ディナービュッフェをいただきます。バンドによるライブ演奏もあるそうです。
見どころは以下です。
ワット・アルン
アユタヤ時代に建てられたれた寺で、三島由紀夫の小説『豊饒の海』第3巻『暁の寺』のモチーフにもなりました。正式な名称はワット・アルン・ラーチャウォーララーム・ラーチャウォーラマハーウィハーン。本尊アルン仏が祭られています。
ワット・ポー
全長50メートルの涅槃仏があることから、別名涅槃寺とも呼ばれています。タイ・マッサージの総本山としても有名。
ワット・プラケオ
エメラルド色の仏像を祭っていることから別名「エメラルド寺院」と呼ばれています。王室の守護寺であるこの格式高い寺院には、僧侶が一人もいないことでも有名です。
ラマ8世橋
クルトン橋、プラピンクラオ橋の交通渋滞緩和のため、1995年に建設された斜張橋です。
ロイヤルオーキッドシェラトンホテルとリバーシティは渡り廊下で連絡しています。
ディナーブッフェ
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最上階には、タイ料理が並べられていました。
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有名なタイ料理はひととおり揃っていましたので、思う存分楽しめます。
フルーツも美味しかったです。
帰るときに気づいたのですが、船内は自由に移動でき、階下のお料理も食べられるようでした。2階にはお寿司もありました。
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食事をしていたら、静かに船は出航しました。
私は船の後ろ側に向かって座っていたので、進行方向とは逆の景色ですが、クルーズの後半でこちらの方向へ進みます。
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最初に右に見えてきたのは王宮とワットプラケオ。
昼間にしか行ったこと(しかも何十年も前)ない場所ですが、ライトアップされた姿も素敵でした。
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次に左手側に見えてきたのは、ワット・ポー(暁の寺院)です。
こちらも実際に行ったのは十年以上前ですが、辺りが華やかになっていることにビックリしました。
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食事をしていたら、いきなり辺りが暗くなりました。
『何事?』と思ったら、橋の下を通過するところでした。
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立っていても頭をぶつけることはないのですが、それでも、橋の下すれすれのところを通過したときはドキドキしました。
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ライトアップされた「ラマ8世橋」。
『食事しながらメインの建物を見られるのかしら?』と思っていたのですが、まったく問題はありませんでした。
船はゆっくり進んで行くので、お腹いっぱい食事を楽しんでいても、見どころはしっかり見られました。
また、「ラマ8世橋」で折り返すので、行きに見逃しても、帰りに楽しむことができます(行きも帰りも見ましたが・笑)。
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出航1時間20分ほどで、船は、出発した辺り(リバーシティ/アイコンサイアム)に戻ってきました。
「アイコンサイアム」は、比較的新しいショッピングモールです。ブランド品の店だけでなく、とても人気のパッタイのお店など飲食店も入っており、まるでリトルバンコクのような場所です。いつか行きたいと思っているのですが、今回も外観を見ただけで終わってしまいました。
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ところで、11月の満月の夜ということは、日本で皆既月食が見られた日です。
バンコクでも、ほんの少し月が欠けましたが、あっという間にまんまるに戻ってしまいました。
知識として持っていても、見る場所によって月が欠けたり欠けなかったり・・・自然って本当に面白いと思いました。
花火
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ボーっと景色を眺めていたら、ポーンと大きな音が聞こえてきました。
チャオプラヤ川のあちこちで、花火が打ち上げられ始めました。
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日本だと一か所で花火を打ち上げますが、チャオプラヤ川のそばにあるホテルや施設が打ち上げるそうなので、あちこちで見られます。
なので、ちょっと見逃しても問題はありません。
初めての体験ですが、船上から見る花火がこんなに素敵だとは思ってもいませんでした。
1分少々と少し長いですが、動画を撮ってみました。バンコク・チャオプラヤ川の迫力ある花火のようすをどうぞ。
※音楽が入っています。
ロイクラトン体験
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さて、船の旅も最終となり、ロイクラトンを体験する時間となりました。
友人とお喋りをしていると、スタッフが教えてくれました。船の1階に降り、そこでクラトン(灯篭)をもらい、火を点けて列に並びました。船の中、しかもかなり混雑している場所での点灯は、ちょっと怖かったです。
服に火が点かないよう、気を付けながら順番を待ちます。
スタッフに渡して流してもらいます。
流す前に願い事をしないといけないようですが(知らなかったので)流してもらうときに願い事をしていたら、目を開けたら流れてしまっていました(笑)。
でも、初めてのロイクラトン体験!面白かったです。
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さいごに
初めてのチャオプラヤ川のナイトクルーズ。なお、今回は(友人のおかげで)クルーズ船の乗り場の近くホテルに泊まっていたので、下船後もスムーズに帰れました。
美味しい食事を楽しみながら、ライトアップされた美しい寺院や満月、ロイクラトン体験、そして迫力のある花火を楽しむことができました。今年のロイクラトンは終わってしまいましたが、チャオプラヤ川では、新年のカウントダウンの花火も実施されるようです。
2022年のカウントダウンでは、アイコンサイアムで3万発の環境に優しい花火が打ち上げられたとか。2023年も楽しみですね。
次回は、そのホテルの宿泊記をご紹介したいと思います(かーる1世さん、ありがとうございました!)。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。