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ロンドン・ナショナル ギャラリーへの行き方と見どころ

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印象派

最後は、印象派の画家の作品を見ていきましょう。

ルネサンスから400年以上経ったとき、パリで印象派という画家のグループが誕生しました。

印象派の画家たちは、依然として残っていた「歴史画を頂点とする格付け」にに反抗して、絵画の伝統を無視した絵を描き、個展を開きます。そんな彼らを指示したのは、パリの裕福な市民でした。

この頃になると、依頼主は裕福な市民や画商となっていきます。

展示室41には、セザンヌ、モネ、ルノワール、クリムト、といった美術の教科書でおなじみの名前がならんでいました。

女流画家

Summer's Day
Berthe Morisot

≪夏の日≫は、1841年フランスパリ生まれの女流画家ベルト・モリゾの作品です。

この作品は、フランスのパリにある「ブーローニュの森」を舞台に描かれたものだそうです。

印象派の画家のなかで2大女性画家のひとりと言われているベルト・モリゾ(もう一人はメアリー・カサット)。

柔らかいタッチが特徴の作品です。2024年6月現在、no display (貸し出し中)となっており、戻ってくるのが楽しみな作品です。なお。メアリー・カサットも舟遊びをする ≪夏の日≫ というタイトルの作品を描いており(テラ・アメリカ美術基金蔵)、舟遊びは、当時のお金持ちに人気の遊びだったようですね。

ゴッホ

Portrait of Adeline Ravoux, the Innkeeper’s Daughter
Vincent van Gogh
Room 43

日本で開催されたロンドン・ナショナルギャラリー展では、ゴッホの ≪ひまわり≫ が展示されていましたが、こちらではゴッホの様々な作品を見ることができます。

こちらは、12歳の少女の肖像画で、ゴッホが亡くなる前の10週間で描かれたものだそうです。

A Wheatfield, with Cypresses
Vincent van Gogh
Room 43

個人的に好きなゴッホの作品 ≪糸杉のある麦畑≫ 。サン=レミの療養院にいた頃に、南仏プロヴァンスの田園風景を描いた連作のうちの一つです。

色彩だけでなく、画面から風や香りを感じられる気がします。

ゴッホが糸杉を主題にしたのは、亡くなる前年の1889年。南フランスの町アルルで精神を患いサン・レミの療養院に入院した頃で、弟のテオへの手紙には、『もうずっと糸杉のことで頭がいっぱいだ。ひまわりの絵のようになんとかものにしてみたいと思っている』と綴られていたそうです。

ところで、糸杉は、 地中海沿岸部原産の針葉樹です。

糸杉の香り

糸杉(サイプレス)はヒノキと同じヒノキ科の植物。香りは似ていますが、サイプレスの方がよりフレッシュでグリーン調、まるで森林浴をしている感じになる。

香りを知っているので、活き活きとした糸杉から香りを感じた(気がする)のは私だけでしょうね・笑。

クリムト

Portrait of Hermine Gallia
Gustav Klimt
展示室 41

クリムトはオーストリア、ウィーンを代表する19世紀の画家で、「黄金様式」と呼ばれる金のきらめく画面装飾が特徴です。

ただ、どうしてここに?と不思議に思った通路の一角に飾られていました。しかし、それでも足を止めて見入ってしまう ≪ヘルミーネ・ガリアの肖像≫ 。クリムトらしい耽美(たんび)な女性像が描かれている作品でした。

クリムトが活躍した当時の19世紀は、フランス印象派の運動が目覚ましい時代で、クリムトはその印象派の影響を受けながら、ウィーンの保守主義を打開するウィーン分離派の運動を創立したそうです。

なお、同じ展示室41には、セザンヌ、モネ、ルノワールの作品が並んでいました。

モネやゴッホなどの印象派の絵画をメインにご覧になりたい方は、展示室30-45(メインエントランスから右側)から回られるといいかと思います。

ホドラー

The Kien Valley with the Bluemlisalp Massif
Ferdinand Hodler
展示室 43

最後にご紹介するのは、ノーマークでしたが心揺さぶられた作品。

ホドラーの作品は、いままで意識して見たことなかったのですが、単なる風景画ではなく、山々の風景に命を吹き込んだかのような活き活きとしたアルプスの姿に感動を覚えました。

フェルディナント・ホドラー(1853-1918)は、19世紀末から20世紀初頭のスイスを代表する画家です。スイスでは「国民画家」と呼ばれているそうですが、彼の作品を国外で見られる機会は少ないのではないでしょうか。

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ミュージアムショップ

ところで、ロンドン・ナショナル・ギャラリーも入場料は無料ですが、10ポンドの寄付が推奨されています。

今回も寄付の代わりにお土産をいくつか買ってみました。

日本で開催されたロンドン・ナショナルギャラリー展でもゴッホの顔が描かれた靴下を買ったのですが、今回もゴッホの絵柄の靴下にしてみました。ちょっと足首部分がきつめですが、足元のアクセントになって可愛いので気に入っています。

なお、館内にはレストランや簡単に食事ができるカフェもありますので、ゆっくり休みながら観覧できますね。

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さいごに

世界で一番好きな美術館(同率一位はエルミタージュ美術館)なので、短い滞在日程でしたが、かなりじっくり時間をかけて鑑賞してきました。must see 以外にも新しい発見があり充実したひと時に!

ロンドン・ナショナル・ギャラリーのような市民の手による美術館は、アメリカのメトロポリタン美術館や日本の国立西洋美術館のローモデルにもなっているそうですよ。ロンドンに行かれたら、ぜひ足を運んでみてくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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