
世界一周の途中で立ち寄ったサンセバスチャン。
2017年は、MARTIN BERASATEGUI (マルティン・ベラサテギ) に行ってみました。その際にいただいた素敵なお料理をご紹介いたします。
MARTIN BERASATEGUI
MARTIN BERASATEGUI は、サンセバスチャンから約7㎞離れた場所に位置しています。なので、タクシーで行きました。20分ほどです。前回行った気軽なARZAKと少し雰囲気が違う高級レストランです。でも、ランチなので、けっこう気さくな服装の方もいらっしゃいました。なかにはアジア系のツアーの方々も!
こちらは、当日 グラン・デギュスタシオン コース (計16品) か、アラカルトメニューの選択となっていました。迷いましたが、せっかくなので、コースをいただくことにしました。
デギュスタシオン コース
デギュスタシオン コースとは、味見コースを意味しています。
シェフの得意料理を少量多皿で出すコースのことで、アミューズ(仏: amuser)という先付けから始まり、前菜として冷たいもの、温かいもの、スープなどが組まれ、魚、肉、チーズを使った料理、そしてデザートが3~4種類ほど出てきます。合計10皿以上のコースが流行しており、そのスタイルはまるで日本の懐石料理のようだと評されることもあります。ただし、最後のデザートの数が多いところが異なっています。
食前酒はチャコリ

まずは、チャコリ

やはりBARと違って、高いところから注ぐスタイルではありませんでした。
チャコリについてはこちらをどうぞ。
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パン

パンも美味しかったのですが、これでお腹いっぱいにしてはいけない!
でも食べたい!
調整が難しいですね。

バターは4種類、手前からビーツ・塩・ほうれん草・キノコです。
アミューズ


こちらは、1995年のお皿から。
スモークしたウナギの稚魚とフォアグラのミルフィーユ。

盛りだくさんの アミューズ・ブーシュ(amuse bouche:ひとくちのお楽しみ)。
パンとこれだけでお腹がいっぱいになりそうです。

最後はウニ。和食の器のようでした。舌だけでなく目でも楽しむお皿が次々と出てきます。
前菜・サラダ

2017年の新作は、キャビアのゼリーです。
塩漬けアスパラガスやアスパラガスクリームが入っていました。ホワイトアスパラガスが大好きな私にとって嬉しい一品!

カキのマリネ、キュウリとK5(最初に飲んだチャコリ)のかき氷、そしてピリ辛リンゴ。
かき氷の冷たさとカキの豊潤な香りで、口の中が爽やかになりました。

目にも美しいお皿です。タラマ(?)・ビーツ・酸味のあるホースラディッシュがアクセントになっていました。

見ているだけで楽しくなる次のお皿は、2001年からのロングセラー、野菜の芯のサラダとレタスです。野菜の芯がこんなに美しくなるなんて!サラダには、海の幸にクリームとヨードソースがかかっています。出汁を彷彿とさせる繊細なジュレも香草のアクセントに!
料理も美味しいのですが、そのお料理を引き立ててくれるお皿も素敵です。

手長海老の炭火焼き。アニス風味の海鮮ソースと海老殻のマヨネーズ。メインパスしてもう一皿食べたいくらい好みの味でした。

このあたりで、ソムリエの方におすすめの地元・バスクのワインを選んでもらいました。
初バスクワイン、フルボディで美味しかったです

トリュフと発酵キノコ。
う~ん、食べなれていない高級食材は・・・私の舌が追い付いていないだけだと思います(笑)。
メイン

パリパリのお煎餅のような蓋を外してみると、

メルルーサの炭火焼きレッドカレー味が下に隠れていました。添えられたマテ貝は、上品なタイ料理といった感じでした。

もうそろそろお腹が限界なとき、ガツンときました。お肉料理の小鳩です。
デザート

最後は、甘いもののオンパレードです。まずは、レモン・バジルソース・インゲン・アーモンド。

別腹は存在すると実感した一皿
アーモンドのスポンジ(右上)が口の中に入れるととろけるのです。味といい、触感といい最高で、お腹いっぱいなのに、もう一皿食べたいと思いました。

「もう食べられない」と言いながら、コーヒーとチョコレートを完食。
アラカルトメニューにあった「アップルパイwithバニラアイス」が食べたかったのですが、コースをとおしてシェフの世界観を味わうお料理を選んだため、寄り道ができませんでした。
お隣のカップルがアラカルトメニューで、最後にアップルパイを食べていて・・・パイのサクッていう音が離れたテーブルまで聞こえてきました。感想を伺うと、最高に美味しかったそうです。さらなる別腹で食べられたかもしれません(笑)。
さいごに

お会計はおしゃれな箱に入ってきました。
MARTIN BERASATEGUI ここは、久しぶりに背筋をよくしていただく雰囲気のレストランでした。ただし、ランチなので服装はおしゃれしている方もいれば、普段着の方もいらっしゃり自由度もあるようです。スタッフもとてもフレンドリーなので堅苦しいことはありません。
ただし、コースは、私たちにとっては多かったかな?
予約は、公式HPから可能で、今年のお料理も見ることができます。
最後までご覧いただきありがとうございます。