沖縄は梅雨に入り、関東も今日は暑い1日のようです。こんな日は、海辺の町に行って、冷たくてスッキリするものを飲みたくなりました。1年前に行った、スペインの海辺の町・Getaria (ゲタリア)のお話です。
※以前アップした記事ですが、写真を少し変えて再アップしました。
世界一周とゲタリア
ゲタリアには、世界一周の旅の途中で立ち寄りました。
世界一周といえば、フェルディナンド・マゼラン (Fernão de Magalhães)を思い出していました。マゼラン(1480年-1521年) は、1519年に始まる航海でスペイン船の艦船隊を率いたポルトガルの冒険家です。しかし、以下のような文を見つけました、
つまり、マゼランに代わって残りの部下を率いた フアン・セバスティアン・エルカノが、初の世界一周を達成したそうです。
そして、ゲタリアは、そのエルカノの故郷です。エルカノには、サンセバスチャンから路線バスで簡単に来れます。バスのすぐそばには、エルカノの銅像もありました。
また、バスが到着したこの広場には、ELKANO(エルカノ) という名のミシュラン一つ星のレストランもありました。このレストランは、魚介の炭火焼がおいしいことで有名なお店です。残念ながら、このときは定休日だったので、またぜひ行きたいと思っています。
このときは、ゲタリアで友人と待ち合わせしていました。今回連絡手段がない友人 (海外SIMなし) と初めての町で待ち合わせ!という結構リスキーな計画だったのですが、先に着いた友人がバス停で待ってくれていたので、無事出会うことができました。
ヒラメの炭火焼き
エルカノといえば、ヒラメの炭火焼きが有名です。友人と合流した14時過ぎ、焼き魚の匂いに惹かれて、開いているレストランに入りました。


魚の形をした網で焼くのが、レストラン・ELKANO発のゲタリア風炭火焼きだそうです。
大好きなタコを頂きながら、ヒラメの炭火焼きが出来上がるのを待ちます。
おすすめなのが、スペイン語でRodaballo(ロダバージョ) と呼ばれるダルマガレイです。炭焼き独特の香ばしさに、ニンニクとオリーブオイルが相まって、新鮮な魚が更に美味しく仕上がっていました。
価格は重さによって変化します。シェアする人数に合った大きさの魚を準備してくれるそうなので、一人で来ても大丈夫かもしれません。
アンチョビ作り体験
MAISOR(マイソール) は、カンタブリア海で釣れる魚で作ったアンチョビなどの缶詰が買えるお店です。


奥の部屋で一匹ずつ手作業で丁寧にさばき、小さな骨を取り除きながら作っていました。一般のアンチョビに比べると値段は少々高めですが、味はまろやかで、食べやすかったです。
商品の中には、ヴィネガー漬けもあり、味はまるでシメサバのようでした。味見をさせてもらった後は、ゲタリアのアンチョビの歴史のビデオ(英語)を見て、アンチョビ作り体験に入ります。
塩漬けのカタクチイワシの骨を取り、丁寧に開いて水分を取り、一枚一枚びんに外側から詰めていき、最後にオイルを流し込んだら出来上がりです。
2人で1個なのがちょっと残念でしたが、予約をしてくれた友人に、お礼として差し上げました^^
お店には、アンチョビの他、ワインや缶詰、魚介ソースなどがあって、どれもお土産に喜ばれそうです。冷蔵のアンチョビは日持ちしないそうので、缶詰・瓶詰の食材をたくさん買いました。
Edificio Astillero, Puerto 3, 20808 Guetaria
チャコリ
チャコリ(バスク語: Txakoli/スペイン語:Chacolí) とは、微発砲の辛口ワインです。アルコール度数が低く(8から11.5%)、ポルトガルの Viho Verde(ビーニョヴェルデ:緑のワイン) に似ています。
ブドウ品種はバスク原産の2品種のみで、白ブドウはオンダリビ・スリ、黒ブドウ品種はオンダリビ・ベルツァです。https://auxamis.com/world/winekatushin/winekatushin200903.pdf
スペインBAR(バル)で頼むと、グラスに高いところから注いでくれるパフォーマンスが見られます。食前酒として、ピンチョス(小皿料理)と一緒にいただくことが多い飲物です。以前は長距離輸送に適さず、ほとんどが地元バスク地方で消費されていましたが、最近は日本でも飲めるようです。
ワイナリー
ゲタリアの町中から坂道を上りたどり着いた家族経営のワイナリーへ行ってみました。要予約で、このときは2人だけのツアーでした。
建物の裏には、ワイン畑が広がっています。


建物の中に入り、名前を告げ、ツアー開始。


友人が、樽の中のぶどうジュースが発酵してパチパチ・ポンポン言っているのを聞いています。


まだ発酵途中のものを飲ませてもらいました。色が濃いちょっと酸っぱいジュースでした。チャコリは、半年寝かせて一年以内に飲み切るそうです。
ワイナリーを見学したあとは、お楽しみの試飲です。ここでは、もう一組日本からのご夫婦がいらっしゃいました。
まずは、歴史やブドウの説明を受けながら乾杯
友人のリクエストで、少し高めからチャコリを注いでくれました。BARなどで見られるこのパフォーマンス、ワイナリーではやらないこともあるそうです。


退職したらスペインともっと深くかかわっていきたいと思っている友人と真剣に商談中(笑)です。私は、そのお話を聞きながら美味しくいただきました。
こちらは、ワイナリーだけでなく、ホテルも経営しているようです。
公式HP >>> aintza
ゲタリアのお買物


チャコリを買って、ホテルに帰る途中、フレンチバスクの商品を取り扱っているお店を見つけました。小さなリモアで旅している私は、もうこれ以上荷物を入れるスペースがないのですが・・・
友人と色違いでジャケット、そしてワンピースも買ってしまいました。普段の生活でモノを減らそうと努力しているのですが、旅先で素敵なものに出合うとつい欲しくなってしまいます( ̄^ ̄)ゞ
ゲタリアのホテル
ゲタリアでは、サイアス ゲタリア オテラ(Saiaz Getaria Hotela)に泊まりました。ここは、15世紀のゴシック様式の建物を利用したホテルです。とっても趣があるホテルなので、残りの時間はホテルでゆっくりすることにしました。
友人が雑誌に載っていたお部屋の写真に一目ぼれして、Booking.comで予約してくれました。あいにくの曇り空だったのですが、それでも素敵な景色を見ることができました。


ホテルの客室には、Wi-Fiインターネット回線、ミニバー、テレビ、エアコンが備わっています。館内は歴史的な雰囲気がありますが、モダンな設備を兼ね備えているので、快適に過ごせます。
朝食




素朴な朝食でしたが、バスクらしいラインナップです。ヨーグルトにフルーツを入れたら、盛りすぎてしまいました(笑)。
アクセス
ゲタリアは、周辺のビルバオやサンセバスチャンからバスで簡単にアクセスできます。
海岸線をバスで30~40分ほどで、海辺の小さな町、ゲタリアに到着します。
路線バス
サンセバスチャン市内からは UK9や UK10、 UK11のバスで乗り換えなしに来ることができます。バスは、Renfe(スペイン国鉄)の駅近くにある長距離バスターミナルではなく、少し離れた路線バスの停留所から乗ります(2019年現在)。
サンセバスチャンの町中ではバスの系統によって停留所が変わるので、ゲタリア方面(終点はスマイヤ)へ行くバスの停留所を見つけるのが、とても難しかったです。
Renfeのサンセバスチャン駅近くのバス停を探したのですが、なかなか見つかりませんでした。結局、サンセバスチャン駅の近くにある観光案内所に戻って尋ねました。この方法が一番確実かもしれません。
バス停に行けば系統の番号が書かれているので間違うことはありません。念のため、乗るときに「ゲタリア行き?」と聞いて確認してから乗りました。これで安心です^^
さいごに
ゲタリアのサンセバスチャン行きのバス停そばの坂を上ると、バレンシアガの美術館があります。今回閉まっていて中を見ることができなかったので、こちらも次回の楽しみにしたいと思います。
美味しい炭火焼きのヒラメを食べて、アンチョビを作りを体験し、ワイナリーでまったり・・・。友人とお揃いの洋服を買って、1泊2日のゲタリアの旅を堪能できました。次に行けるのはいつかしら?
最後までご覧いただきありがとうございます。