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【JAL】国内線に特典航空券PLUSを導入!貯めたマイルは使いやすくなる?

2022-02-26

2022年2月、JALグループ(以下、JAL)は、新運賃制度に移行するにあたり、マイレージ制度も刷新しました。

特典航空券に変えるために必要なマイルは、ここ数年少しずつ増えてきましたが、今度はどのように変わるのでしょうか。

今回は、 2023年4月12日搭乗分から適応される、JALの新マイレージ制度について詳しく見ていきます。

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JALの国内線・特典航空券

特典をご利用いただける方

JAL特典航空券を利用できるのは、会員本人、会員の配偶者(同性パートナーを含む)、会員の二親等以内の親族の方、義兄弟姉妹の配偶者となります。

PFC

2021年10月31日から、対象空港において、 PFC (Passenger Facility Charge:国内線旅客施設使用料)の代行徴収が始まりました。

特典航空券を発券するときには、以下の追加マイルが追加で必要です。

2023年6月現在・単位:円

発着空港PFC(大人)
新千歳空港*370
仙台空港290
羽田空港370
成田空港450
静岡空港140
中部空港440
伊丹空港340
関西空港440
福岡空港110
北九州空港100
熊本空港200
那覇空港240
JALのPFC

PFC料金は、今後変更される可能性もあります。

どこかにマイル

「どこかにマイル」とは、往復6,000マイルでJALグループ国内線特典航空券を利用できる特典です。

行き先空港は、申し込み時に4つの候補*が表示され、申し込みから3日以内に決定、連絡を受けます。

「どこかにマイル」は、PFCの対象ではありません。

※「どこかにマイル 南の島~那覇・鹿児島発~」は3つの候補。

対象特典

どこかにマイル:
JALグループ国内線 東京(羽田)、大阪(伊丹・関西)、福岡 発着の全路線(直行便のみ)

どこかにマイル 南の島~那覇・鹿児島発~:
JALグループ国内線 沖縄(那覇)、鹿児島発着の離島路線(直行便のみ)

必要マイル数

https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/fare-change-2023/

2023年4月12日搭乗分より適応される新運賃制度にともない、マイレージ制度も 状況に応じて変動するPLUSマイル制度 となります。

基本マイルは変わりません。

しかし、基本マイル数で予約できる席に空きがなくても、便ごとの予測残席数に応じた、追加マイルを使用することで予約が可能となるのです。

上の表は一例ですが、基本マイルで取れる便がどれだけあるのか?が気になります。

なお、予約のタイミングや路線、人数により必要マイル数が変動します。

国際線の特典航空券のシステムと同じですね。

JAL国際線特典航空券PLUS

基本マイル数で予約できる席に空きがない場合、予測残席に応じて変動する追加マイルで予約が可能です(国際線ファーストクラス除く)

新制度によって、以下のサービスが廃止になりました。

  • いつでも特典航空券
  • おともdeマイル割引運賃
  • JMBダイヤモンド特典航空券

予約変更が不可!

以前の特典航空券(2022年4月11日搭乗まで)では、空席があれば「予約の変更」ができました。

しかし、新制度では、特典航空券の予約が一切できなくなりました。

必要マイル数が増えるのは仕方ないとしても、ここが一番痛いです!

予約残席に応じて必要マイル数が変動することに伴い、2023年4月12日以降ご搭乗分から予約変更が不可となります。

国内線運賃制度変更に伴う各種取り扱い

ご搭乗日当日出発空港において、ご予約便より前のJALグループ運航便で、同一区間に空席がある場合も、チェックインカウンターでの予約変更が不可となります。

対象:JAL国内線特典航空券、JALカード navi割引、どこかにマイル

国内線運賃制度変更に伴う各種取り扱い

これらは、新運賃制度(予測残席数による運賃設定)にともなう措置に関連するもので、予約した時点での必要マイル数と利用当日の必要マイル数が異なる場合が生じるためです。なので、予約は330日前から可能ですが、何か月も先の特典航空券を発券するのは、かなりリスクを伴うかもしれません。

なお、未使用特典の払い戻しサービスにおいて、「払戻手数料」を廃止し、「取消手数料」を申し受けます。なお、金額の変更はありません。1名様・1特典につき3,100円(日本地区以外の場合は相当額)です。

国内線運賃制度変更に伴う各種取り扱い

特典航空券は(ある意味)、オープンチケット並みの利便性があったのですが、この点が変わってしまうのはとても残念です。

ゾーンの刷新

必要マイル数は、従来A~Cの3つの区間で分かれていましたが、新たにA~Gの7つのゾーンに変更されます。

最も少ない基本マイル数は、普通席で4,000マイル(大阪-高知など)、クラスJ で5,000マイル(大阪-高知など) となります。

しかし、全体的には、必要マイルが増えます。

区間現行制度
(基本マイル+PFC)
新制度
(基本マイル+PFC)
東京ー大阪A区間
6,000+PFC
Cゾーン
6,000~19,500
東京―札幌B区間
7,500+PFC
Eゾーン
8,000~33,000
東京ー福岡 B区間
7,500+PFC
Eゾーン
8,000~33,000
東京ー沖縄 (那覇) B区間
7,500+PFC
Fゾーン
9,000~37,500
東京ー久米島/宮古/石垣C区間
10,000+PFC
Gゾーン
10,00043,000
大阪―札幌/沖縄 (那覇)B区間
7,500+PFC
Eゾーン
8,000~33,000
一例

たとえば、東京ー札幌は、普通席特典航空券の必要マイル数が7,500マイル(B区間)でした。しかし、新制度では、Eゾーンとなり、8,000マイル以上必要となります。

少しずつ、必要マイルが増えていますね。

対象クラスが拡大

新マイレージ制度では、JAL国内線特典航空券の対象クラスに、ファーストクラスが追加されます。

単位:マイル

普通席クラスJファーストクラス
東京―大阪6,000
PLUS利用時: ~19,500
7,000
PLUS利用時: ~20,000
12,500
PLUS利用時:~23,000
東京ー札幌8,000
PLUS利用時:~33,000
9,500マイル
PLUS利用時:~34,500マイル
16,000
PLUS利用時:~33,000マイル
東京―沖縄・那覇9,000
PLUS利用時:~37,500
11,000
PLUS利用時:~39,000
18,000
PLUS利用時:~37,000
〔直行旅程〕必要マイル早見表 (片道/1区間)

新マイレージ制度の必要マイル早見表から、区間の一部を抜粋してみました(2022年2月14日検索)。

(予約が取れるかどうかは別として)基本では、普通席の倍のマイルで、ファーストクラスの特典航空券が発券できるようです。一方、予測残席数が少なくなると思われる繁忙期(≒PLUS利用時)には、普通席の上限よりファーストクラスの上限の方が低いという逆転現象も起こっています。

ただ、これは数字上のことなので、実際の運用は必ずしも逆転現象が起こるとは限りません。

「乗り継ぎ」はおトクに!

新運賃制度では、乗り継ぎ回数や便数に関わらず、1つの ”出発地” と1つの ”目的地” の単位で「1旅程」とみなします。

これにより直行便の就航がない旅程においても、直行便と同程度のマイル数で利用できるようになります。

これは、朗報です!

ただし、乗り継ぎ旅程用のマイル数設定がない場合は、直行旅程の各路線における必要マイル数の合算となります。 

また、ファーストクラスの乗り継ぎ旅程のうち、ファーストクラスの設定がない区間はクラスJまたは普通席、クラスJの乗り継ぎ旅程のうち、クラスJの設定がない区間は普通席での利用となります。

特定の路線(2または3区間)を同日中かつ6時間以内に乗り継ぐ場合に利用できます。

一例

発着地経由地発着地基本マイル
(片道)
PLUS利用時
(片道)
札幌東京岡山 出雲 徳島 高松 高知 松山8,000~32,000
札幌大阪隠岐8,000~31,500
札幌東京 大阪沖縄(那覇)10,000~45,500
札幌東京 大阪 / 沖縄(那覇)久米島 宮古 石垣12,000~49,000
ttps://www.jal.co.jp/jp/ja/jalmile/use/jal/domestic-award/miles/

たとえば、以下の旅程は、いずれも「出発地:札幌」、「目的地:石垣」の1旅程とみなします。

〔旅程1〕 札幌-東京-石垣

〔旅程2〕 札幌-東京-沖縄(那覇)-石垣

〔旅程3〕 札幌-大阪-石垣

上記は一例ですが、札幌から東京などを経由して石垣などへ、基本12,000(片道)行けるのはおトクな気がします。

もしかしたら、乗り継ぎが6時間以内なので(空席があれば)、経由地で簡単な観光もできそうです。

JALカードnavi割引

JALカードnavi は、18歳以上30歳未満の学生の方を対象としたJALのクレジットカード(在学期間中は無料)です。JAL Webサイト限定 国内線特典航空券 JALカード navi会員 減額マイルキャンペーン(旧制度)は、「JALカード navi割引」に変わりました。

※一部JALカード navi発行の対象とならない学校もあります。

マイル有効期限が在学期間中無期限であったり、特典航空券が最大6割引で交換可能など、おトクな特典がたくさん付いています。

新マイレージ制度では、以下のようになります。

〔必要マイル数〕

従来の1区間3,000マイル/2区間6,000マイルという固定ではなく、JAL国内線特典航空券の各ゾーンおよび乗り継ぎ旅程の基本マイルの一律50%となります。

〔予約変更〕

2023年4月12日以降ご搭乗分から予約変更(当日チェックインカウンター含む)が不可となります。

ご搭乗日当日出発空港において、ご予約便より前のJALグループ運航便で、同一区間に空席がある場合も、チェックインカウンターでの予約変更が不可となります。

国内線先行サービス

(国内線特典航空券の予約期間は)ご搭乗日の330日前の9:30より、ご搭乗日の前日の23:59まで承ります。

JALマイレージバンクに関するQ&A

ところで、一般に、JALグループ便の国内線航空券の発券は、搭乗日の330日前から可能です(各種キャンペーンは除く)。

しかし、現行の制度では、JMBダイヤモンド会員・JGCプレミア会員の方なら、通常の予約開始日時より4日早く発券できました。

プレスリリースにて運賃額が発表され次第、先行予約が可能です。

しかし、新マイレージ制度(2023年4月12日以降の搭乗分)では、この JMBダイヤモンド会員・JGCプレミア会員 の特典にメスが入りました。

〔2023年4月11日搭乗分まで〕搭乗日の330日+4日前の9:30(日本時間)より

 対象クラス:クラス J、普通席

〔2023年4月12日以降の搭乗分〕搭乗日の330日前の7:00(日本時間)より

 対象クラス:ファーストクラス、クラス J、普通席

https://www.jal.co.jp/jalmile/flyon/senko/

JMBダイヤモンド・JGCプレミア会員の方を対象とした国内線先行予約サービスは、上記のように変更となります。

上級会員のメリットは、ほんの2時間30分!?

ちなみに、2023年4月12日搭乗分は、2022年5月17日午前7:00より予約開始となります( JMBダイヤモンド・JGCプレミア会員の方対象) 。

下記で、搭乗予定日の、330日前の日付(ご予約開始日)を検索することができます。

JAL Webサイト操作における変更点

 2023年4月11日搭乗分まで2023年4月12日搭乗分から
コードシェア便の予約JAL Webサイトで予約不可JAL Webサイトで予約可
新規予約時の座席指定予約完了後にのみ可能新規予約時に座席指定が可能。
また、空席照会画面において、選択便のシートマップの閲覧も可能
領収書の発行-支払った国内線旅客施設使用料(PFC)分の領収書の表示が可能
国内線運賃制度変更に伴う各種取り扱い

マイルの利用に関しては厳しくなりますが、Webサイトの操作においては、改善が見られました。

いままで予約時には、Seat Alerts というアプリを使って空席を確認していましたが、新制度を利用する際には、JALの空席照会画面で確認できるようです。

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まとめ

新マイレージ制度の気になる変更点を、以下のように評価してみました。

  • 😢は、利用者にとって残念な点
  • 😊は、利用者にとって良かったと感じる点です。
  1. 予約変更😢
  2. ゾーンの刷新😢
  3. 対象クラス😊
  4. 乗り継ぎ旅程用の必要マイル数の設定😊
  5. PFC😊😢
  6. JALカードnavi割引😢
  7. 国内線先行サービス😊😢

PFCは、マイルで払いたかった方にとっては😢だけど、マイルを使いたくなかった方にとっては😊。

また、国内線先行サービスは、 JMBダイヤモンド・JGCプレミア会員の方 にとっては😢ですが、その他の方にとっては😊です。夏休みや年末年始などの繁忙期の国内線特典航空券が、 JMBダイヤモンド・JGCプレミア会員の方だけでほぼ予約だけで埋まってしまうという事象が、(少しは)回避されるかもしれません。

しかし、何といっても一番残念なのは、予約変更ができなくなること!ここには😢を5つぐらいつけたいくらいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※必要マイル数や条件は今後も変更の可能性がありますので、詳細は、公式サイトでご確認ください。

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