アブダビには鉄道がないため、移動手段はバスかタクシーの2択になります。上の写真は、アブダビのバスターミナルです。
アブダビで利用したこれらの交通機関についてまとめてみました。
アブダビ国際空港からタクシーに乗る
ミラノからアブダビへは少し遅れて到着しました。
今回は滞在なので「Passport Control-Arrivals」の方向へ進みます。ほとんどが乗り継ぎ旅客なので、入国審査場はガラガラでした。
空港の制限区域(税関など)を出たら、「Taxi」マークに沿って進みます。
エティハド航空が発着するターミナル3はコンパクトなので、分かりやすかったです。
アブダビ・タクシー情報
メリット
- 数が多いので街中でもすぐ乗れる
- 酷暑のアブダビで快適に移動できる
タクシー料金は比較的安いので、バスが走っていない場所へ行くときに便利です。
デメリット
- 現金のみ
- 目的地を知らない(ふりをする?)ドライバーがいる
- 短距離乗車は拒否されることがある
上のデメリットと感じたのは、今回体験したことです。
タクシーの初乗り5Dh.(ディルハム)*1、150円くらいです。しかし、空港から乗る場合は、空港タクシーのみとなり、20Dh.(小型)、もしくは25Dh.(中型) が初乗り料金になります。

空港からシャングリ・ラ・ホテルまで20分くらいで60Dh.でした。最初100Dh.出したら「お釣りはない」と言われましたので、少額紙幣で支払いました。
また、シェイク・ザーイド・グランドモスク(以下、モスク)からシャングリ・ラ・ホテルまでは10分弱で、15Dh.でした。ただし、近いので乗車拒否(5台)にあいました。
路線バスで観光地を周る
アブダビ市内は、路線バスが縦横無尽に走っており、多くの観光客が利用していました。
メリット
- とにかく安い!(市内一律2Dh.)
- 観光地を結んでいる路線がある(モスク⇄ルーブル・アブダビ等)
- 観光地への無料バスがある(空港⇄ルーブル・アブダビ等)
とても安いので、一人旅にはありがたい存在でした。
デメリット
- 交通ICカードを買わないといけない
- 本数が少ない(1時間に1,2本)
- バス停まで猛暑の中を歩かないといけない
市内なら1時間乗っても2Dh.なんと60円!これは使わない理由はない!と思い、酷暑のアブダビで路線バスに乗ってみました。
路線バスを利用したのは以下です。
- バスターミナル ⇄ QASR AL WATAN(大統領官邸)
- バスターミナル → ルーブル・アブダビ
- ルーブル・アブダビ → モスク
アブダビ・バス
路線図もあるのですが、路線が多すぎてどこを見ていいか分かりませんでした。なので、行く前はあまり情報を得ることができませんでした。
ポイント
観光するときに役立つのが94番バス!
他の方のブログや旅行記を拝見して、とりあえず「94番バス」の知識だけ入れて、あとは現地で調べることにしました。2019年8月現在、現金乗車はできなくなっているので、交通ICカード(hafilat smart card:ハフィラット・スマート・カード) が必要です。
基点は「バスステーション」
滞在日数が短く、また初めての訪問の場合、町中にあるバスステーションを中心に動くといいと実感しました。
1日目の動線
ホテル
シャトルバス:無料
グランドモスク
タクシー:25分/50Dh.
バスステーション
バス34番:30分/2Dh.
大統領官邸
バス34番と94番:70分/4Dh.
モスク
タクシー:10分/15Dh.
ホテル
朝10時にホテルの無料シャトルバスを利用してモスク へ行き、そこからタクシーに乗りバスステーションへ。空港でhafilat smart card を買っておけば、モスクからバスで来ることができたようです。ただ、路線バスは30分に一本しかないので、急ぐときはタクシーですね。
バスステーションでは、hafilat smart card を買い、館内にあるインフォメーションカウンターで、大統領官邸へバスで行けるかどうかを尋ねました。英語も問題なく通じます。

いろいろ教えてもらえるので、この後、質問があるたびに立ち寄っていました。
その後、グランドモスクへ行くときは、34番バスで一度バスステーションに戻り、94番バスに乗り換えました。タクシーに比べるとかなり時間はかかりますが、断然安いです!
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一生に一度は見てみたい! 幻想的な夜のシェイク・ザイード・グランドモスク
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交通ICカードの買い方
hafilat_smart_card公式サイト の中にある「Download announcement」に、カードの種類が表示されていました。旅行者が使えるのは、上から2つ「Temporary Card(期間制限あり)」か「Permanent Card(無記名)」のようです。
※現在、hafilat_smart_card公式サイト が見られなくなっているのでリンクを外しました。
実際に買ってみました
バスステーションの建物のなかに券売機(英語あり)がありました。クレジットカードを入れる場所がありましたが、現金しか使えないようです。使い方が分からなくて困っていると、何人か親切に教えてくれました。
「Permanent Card(無記名)」が欲しかったのですが、どうやったらたどり着けるのか、結局分かりませんでした。みなさんこちらで苦労されているようです。
結局、上の写真の「Recharge(Add Balance)」を選びました。 「Local Pass」を選ぶと、ウィークリーパス(40Dh.) しか表示されなかったからです。
すると、複数のタイプが表示されました。
- カード代+15Dh.分のチャージ
- カード代+20Dh.分のチャージ
- カード代+25Dh.分のチャージ
- カード代+好きな金額
バス料金は、アブダビ市内だと2Dh、アブダビ郊外は2Dh + 0.05Dh / kmです。今回行きたい観光地は市内にあるので、2Dh.×乗車回数でいいのですが、チャージする機械を見つけるのが大変なので、少し多め、20Dh.分チャージしました。
AED=Dh.です。
「CSS(無記名)5Dh.」+「Depositが5Dh.」=10Dh.がカード代のようなので、Permanent Card(チャージ額を自由に選べる5年有効のカード)が買えたようです。
一応、カードにも「Permanent Use」の文字が入っていたので、次回も使えるでしょう。合計30Dh.(約900円)になります。50Dh.を入れたら、お釣りもでました。
使い方・乗り方
バスが来たら手をあげて意思表示をします。乗ったら、車内にあるカードリーダーにhafilat smart card をタッチさせます。緑のチェックがでたらOKです。
目的地に近づいたら車内にある黄色のストップボタンを押して、降りるときに再度カードリーダーにタッチします。
日本の交通ICカードに比べて反応が遅いのでゆっくりタッチするのがコツのようです。
無賃乗車は200Dh.の罰金!ですのでお気をつけください。
どの路線バスも前方座席は女性専用です。現地の方が使うエリアではきちんと守られていました。時々車掌さんぽい人が乗って来て、後ろに座っている女性を前方に促していました。
しかし、観光地付近では、あまり守られていませんでした。カップルの人は2人で前方に座っていましたが、特に注意はされていませんでした。
バスステーション周辺
バスステーションの裏側には、ドバイ発着のバス乗り場ががありました。ドバイに行くには、有人カウンターでチケットを買えるようです。
バスステーションの裏側にあるモール。ここで両替することもできました。
1階にある銀行で両替はできず、2階にある両替屋さんを案内されました。2階といっても、途中2階や駐車場へのアクセスがあるので、実際には4階部分です。ちょっと迷いました。
バス停
町中のバス停には、クーラーが効いた待合室がありました(郊外に行くほどなくなります)。本数が少ない、そして夕方は時刻通りに来ない路線バスですが、ここで気長に待つこともできます。
進行方向を確認する
バス停には路線番号が表示されていますので、目安になります。
バスステーションから大統領官邸まで
大統領官邸方面へ行くには、バスターミナルの前にある歩道橋を渡ったところにあるバス停から、34番バスに乗ります。バス停には番号と「A」という表示がありました。
バス停には「A」もしくは「B」と書かれているのですが、バスステーションから西の方へ行くバスのための停留所が「A」のようでした。反対の路線は「B」となります。
途中、金粉カプチーノで有名な豪華ホテルエミレーツ・パレスや、アブダビの美しい海岸沿いに造られたコルニッシュ・ロードを通って、30分ほどで大統領官邸に到着しました。
大統領官邸のバス停は34番バスの始発/終点なので、そのまま乗っていれば着きます。すぐそばに、大統領官邸のビジターセンターがありますので、簡単にアクセスできます。
無料バス
アブダビ市内の観光地「ルーブル・アブダビ」と「モスク」には空港を発着する無料バスもあります。
ルーブル・アブダビ前のバス停
ルーブル・アブダビの前の広い道路沿いにバス停があります。ミニバス・A19の運行は1時間に1本です。
モスク前のバス停(A18)
ミニバス・A18は、94番の路線バスと同じバス停を発着しています。モスクへの新しい入り口の近くにあり、そばにはタクシー乗り場もあります。
エティハド航空の無料バス
エティハド航空のエコノミークラスを利用した場合、アブダビ国際空港(AUH) とドバイまたはアル・アインの間の移動にエティハド航空の無料シャトルバスサービスを利用できます。AUHでのエティハド・シャトルバスの乗降場所は、空港建物の1階にあります。予約は乗車24時間前までです。
最新の情報は、エティハド航空の公式サイトでお確かめください。
さいごに
酷暑のアブダビで路線バスの移動は難しいかしら?と思っていたのですが、日傘とサングラス、ガーゼの長袖シャツで防御していたので、あまり苦はなかったです。
却ってバスの中はクーラーが効いているので、やはり羽織るモノはあった方がいいと思いました。
夕方は道が混むのでバスが遅れ気味でしたが、安く移動できるので気長に待ちました。タクシーだと現金を多く用意しないといけないのですが、バスだとその心配もなく、却って気楽でした。
次回は、市内の便利なところにあるホテルに泊まって、またバスであちこち行きたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございます。
*1:1Dh.=約30円。