Japan

旅の日に太古の森で森林浴 ~沖縄・ガンガラーの谷~

2020-05-16

 

今日、5月16日は「旅の日」です。1689年の今日 (元禄2年3月27日)松尾芭蕉が「奥の細道」の旅へ旅立った日でもあるそうです。コロナ禍で、旅のあり方を考え直すきっかけにもなりました。一日も早く、また自由に旅ができることを願いながら、A350に乗って行った沖縄の太古の森を振り返ってみたいと思います。

ガンガラ―の谷

ガンガラーの谷は、沖縄本島の南部・南城市に位置している神秘的なスポットです。数十万年前までは鍾乳洞だった場所が崩壊してできた谷間に、 自然豊かな森が広がっています。ガイドさんと一緒に歩くツアーでしか行くことができません。

始まりはケイブカフェ

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集合は「ケイブカフェ」です。こちらで受付をします。

入場は、予約時に送られてきたバウチャー (スマホの画面) を見せるだけでOKです。

少し早いツアーに空きがあったので、少し早くスタートしました。

ツアー前の説明

ツアーが始まる前に、ツアーの注意事項や「湊川人」についての説明を聞きます。

港川人 (みなとがわじん/Minatogawa people)とは、約20,000~22,000年前に沖縄県に存在していたとされている人類です。4体が発見され、その内、港川人1号と言われる1体は保存状態がよく、頭の先から足の先まで骨が揃っていました。港川人の身長は、男性が約153~155cm、女性は144cm、筋肉質のしっかりとした体型でしたが、肩や腕の力は弱く、握力と咀嚼力は強かったことが骨から読み取れるそうです。参照:港川人 - Wikipedia

湊川人が見つかったのは、このガンガラーの谷から少し離れた場所でしたが、それでもここはその湊川人の行動範囲だったのなのではないかと考えられています。

湊川人の説明を受けた後は、さんぴん茶(ジャスミンティー)を一人一本受け取りました。

この先、ガイドさんの話を聞きながら、約1㎞(谷の広さは約14500坪)の散策なので、水分補給は大切です。

発掘調査区

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カフェのそばには、現在も発掘調査をしている場所があります。

入り口の近くには、約23,000年前の「世界最古の釣り針」が見つかった場所もありました。

ちなみに、23,000年前はこんな感じだそうです。

今から7万年前、地球上は最後の氷期(最終氷期=ヴュルム氷期)を迎えました。その後、少し寒さがゆるむ時期もありましたが、 約23,000 年前の最も寒い時期には、日本列島でも年平均気温が今より約7℃低くなり、今とはずいぶん違う風景が広がりました。最終氷期から現在へ - 第42回特別展大化石展

ここから緑豊かな森に入ります。

森林浴

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集合場所だった洞窟を抜けると、豊かな緑の森が広がっていました。雨予報が出ていたのですが、うれしい誤算、青空が広がっていました。

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生い茂った森の中を歩きます。足元は整備されているので、スニーカーなどで大丈夫です。ただ、濡れている箇所では少し滑ります。

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道沿いには、トトロがいそうな葉っぱがあります。猫バスを想像しながら歩きましょう(^^)

歩く木

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森の中には川も流れていて、その川のそばの道を歩いて行きます。すると、その道を横切ろうとする木が目の前に現れました。

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「歩く」といっても、心霊的なものではありません (笑)。垂れ下がっている根が地面につき、その根から水分を吸うようになると、後ろ側の根はどんどん死んでしまい、新しい根に取り替わっていくそうです。

つまり、新しい根が前に作られ根付きは枯れ・・・を繰り返すことで、木全体が前方に進む=「歩く」ということらしいです。一歩進むのに何年もかかりますけどね。

洞窟散策

ガンガラーの谷は、自然だけでなく、琉球王朝の時代から地元住民に信仰され続けてきた聖地もあります。

歩いていると、最初のパワースポットである 種之子御嶽 (サニヌシーウタキ) に到着しました。

種之子御嶽は「イナグ洞」と「イキガ洞」の2つの洞窟があります。「イナグ」は女性を意味し、「イキガ」は男性を意味するそうです。

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まずは「イナグ洞」を見学します。ここは、良縁や安産などを願う民間信仰の場所です。この先の下側にある洞窟には入れませんが、少し登ったところから中を覗きます。

朝方に雨が降ったようで、少し岩肌が濡れていますので、足元に気を付けながら見学しました。

ただし、洞窟の中にある鍾乳石は直接見ることができません。なので、ガイドさんが写真を見せてくれました。(写真は、実際に行かれた時にお楽しみに・・・🌿)。

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さらに歩いていると、前方に イキガ洞 が見えてきました。ここは、子宝や命の成長を拝む場所です。

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洞窟の中は暗いので、一グループに1つ、ランタンを貸してくれます。これをもって進みます。こちらでは大きな鍾乳石を見ることができます(こちらもインパクトのある小鍾乳石なので、写真は控えます)。

頭上注意!

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次は自然にできた通路を通って行きます。ここは崩れた岩が乗っただけの通路です。自然の不思議を感じながら早歩きで通り抜けましょう。

ここを抜けた後、現在は道路となっている場所の下に着きます。

ところで、ガンガラーの谷 とは?

森の中のような場所を歩いてきましたが、本来ここは洞窟の中で、人々が住んでいた地下部分でした。

その洞窟に、昔この辺りに住んでいた人が、上から石を落として遊んでいたそうです。石を落として響いた音が「ガンガラー、ガンガラー」・・・。というわけで、この場所の地名が「ガンガラー」となったそうです。

そんな話を聞きながらトンネルを抜けると・・・

-大主ガジュマル

大主 (ウフジュ) ガジュマルが目の前に現れました。

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高さ20mの巨大なカジュマルは、谷の底から地上に突き出ています。両サイドの石の壁が洞窟の名残です。洞窟の天井が崩れたから、ここまで大きくなったそうです。

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この辺りには横穴の洞窟もあり、人々が住んでいたとも考えられています。

ここまで1時間くらい、木々を見ながら爽やかな風を受け(現実は、家のなかの換気の風・笑)歩き続けました。

このあと、スタッフが作った見晴台から海や湊川人が見つかった遺跡の場所を見ます。

-武芸洞

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最後は、古代人の住居跡である武芸洞です。

ここには、大昔の石棺墓 (せっかんぼ) があります。石棺墓とは、石棺を10cm~20cmか掘ったところに埋めたもので、縄文時代の終わり頃 (約3000年前) から弥生並行時代頃に見られたものです。

この辺りはサンゴ礁が隆起してできた土地 (アルカリ性) なので、発見されたとき、とてもきれいな状態で石棺墓の中に人骨が残っていたそうです。

さらに、武芸洞の石棺墓からは、約3000年前の土器も見つかっています。

石棺墓の石の一部は、地表面に露出している状態でした。

石棺墓がつくられてから3000年間、武芸洞の中は土砂が流れ込むこともなく、当時のまま保存されてきたそうです。

この武芸洞は、太古の人骨が発見されただけでなく、当時のまま保存されていた!というところに魅力を感じました。

3000年もの昔の人々と同じ空間を共有できる唯一無二の場所が日本にあったことにも驚きました。

アクセス

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那覇市内にあるバスターミナルから約50分 (590円)の「玉泉洞」方面へ行くバスに乗りました。

琉球バス系統・54番「前川線東風平廻り」か、83番 「玉泉洞線東風平経由」に乗り「玉泉洞」で下車します。

正確には、「おきなわワールド文化王国」そばのバスターミナルに着きます。

そこから道路を渡って「おきなわワールド文化王国村」とは反対方向へ行くと、ガンガラ―の谷の案内板があります。

バスの時刻表は「バスなび沖縄」で確認しました⇒ 乗り換え案内

さいごに

多くの県で緊急事態宣言が解除されました。まだ県をまたいでの移動は控えるように要請されていますが、なんとなく気持ちはウズウズしてきました。

TwitterのTLにも旅の再開を望んでいる投稿が増えてきた気がします。

移動要請が解除されたら行きたいけど、大好きな場所だからこそ、住んでいる方の気持ちを大切にしたいとも思います。

まずは国内、そして海外へ・・・みんなで楽しく旅ができる日が早く来ることを祈っています。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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