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【ANA】 世界一周旅行のつくり方 ~必要マイルと特典航空券のルール~

2018-07-12

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世界一周というと、全ての大陸を何ヵ月もかけて何十ヵ国も周るという昔見た映画のイメージがありました。

しかし、スターアライアンスの世界一周特典航空券を使う場合は、10日あれば発券可能でした。

最初に、有償で世界一周旅行を楽しみながら. ANAプラチナステータス獲得! その次の年に、世界一周特典航空券を発券できました。

今回は、世界一周特典航空券を発券するための必要マイルと、特典航空券のルールについてご紹介いたします。

※すでにマイルが貯まっている方は、目次から "世界一周特典航空券のルール” にお進みください。

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貯めたマイルで世界一周

ある年、スターアライアンスの世界一周航空券(Round The World;RTW)を購入し、その時積算したANAマイルをもとに、次の年にもう一度世界一周の特典航空券を発券しようと計画しました。

世界一周特典航空券を使うときは、旅程の距離(マイレージ・mi)の合計によって、必要マイルとルートが決まります。なお、有償と無償(特典航空券)とでは、少しルールが異なります。

今回は、特典航空券のルールについてご紹介いたします。

この記事では、旅程の距離を「マイレージ・mi」特典航空券に必要なマイル数を「ANAマイル」とします。

必要マイル数

世界一周特典航空券を発券する際に基準になるのが、下の表です。

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スターアライアンス世界一周|ANA

私は、赤で囲んだ115,000 ANAマイルを使って旅程を組むことを目指すことにしました。

Book & FLY

まずは、スターアライアンスの Book & FLY というツールを使って、おおまかに全旅程のマイレージを計算してみます。

ちなみに、緯度が高い都市を組み合わせると、マイレージ(距離)は少なくて済みます。

Book & FLY はスマートフォンでも操作できますが、PCで地図を見ながら操作したほうがやりやすかったので、PCの画面でご説明いたします。

※なお、画面のデザインは変更となる場合があります。

新しい旅を始める

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最初に、新しい旅を始める ためにご自身のデータを記入して、スタートします。

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私の出発地は東京発なので、「TYO,JAPAN」と表示されています。

東回りにするため、最初の経由地カナダの「YYZ(トロント)」を入れると、上の画面のように表示されました。

「Toronto」と入れてもOKです。同時に、出発したい日も選びます。

この過程を繰り返します。

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画面の右下に「☑コンプリート」と表示がでたら、世界一周の完了です。

ちなみに、スマホで同じように行ったのが以下の写真です。

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スマートフォンで操作すると、地図が出ないので、都市名(英語)か、3レターを入れていきます。

都市名でも大丈夫ですが、なかには都市名だと出ない場合もあるので、3レターがおすすめです。

必要マイル数

とりあえず、高緯度の旅程「東京→トロント→フランクフルト→香港→東京」でどれくらいの距離になるか調べてみました。

この旅程だと、全旅程が17,892マイレージとなります。

今回、バンコクを経由したかったので、上の旅程の「HKG (香港)」を「BKK (バンコク)」に変えてみると、全旅程は、18,834マイレージとなってしまいました。

先ほどの「必要マイル数の表」ともう一度照らし合わせてみます。

ポイント

  • 14,001~18,000マイレージ:105,000 ANAマイル
  • 18,001~20,000マイレージ:115,000 ANAマイル

つまり、高緯度の香港経由だと、105,000のANAマイル で済みますが、私の旅程(バンコク経由)だと18,000~20,000マイレージの範囲となり、115,000 ANAマイルが必要です。

ということで、115,000マイルを貯めることを目指します。

115,000マイルを貯めるまで

世界一周航空券(ビジネスクラス)を買う前、私が貯めていたANAマイルは、18,500です。

世界一周特典航空券を発券するには、あと96,500マイル必要です(笑)。

足りない分は、以下の2つの方法で貯めました。

有償航空券からのマイル

大人の卒業旅行で世界一周航空券 (ビジネスクラス) を購入しました。

獲得したマイルは、42,250。その旅行に付け足しで購入した分(エコノミークラス)のマイルは、1,043。合わせて、世界一周の航空券(有償)を使って貯まったマイルは、43,293 となりました。

それまでに持ってたマイル(18,500)と合わせて、61,793になりました。

同時に、世界一周旅行を楽しみながら. ANAプラチナステータスも獲得できました。

しかし、次の目標までは、あと、約50,000マイルを貯めなくてはなりません。

クレジットカード・ポイント移行

ここで、クレジットカード(ダイナース)に貯まっていた無期限のポイントの中から、54,000ポイントを、ANAの54,000マイルに移行(移行料6,000円)しました。

これで、合計115,793マイルとなり、発券することができるようになりました。

※現在、ダイナースカードからの移行は40,000マイルになっています(2023年3月27日現在)。

詳細

・移行レート:1,000ポイント= 1,000マイル
・移行までの所要日数:通常5営業日以内
・年間移行マイル集計期間:12月21日~翌年12月20日
・年間移行マイル数の上限:40,000マイル

その他

今回は上記の方法でANAを貯めましたが、その他にも方法はあります。

飛行機で貯める

一番ANAマイルが効率よく貯まりやすい(費用対効果もいい)、「東京・羽田」-「沖縄・那覇」を繰り返し往復することで、足りないマイルを貯めることができます。本来は、ステイタスを獲得するための方法ですが、足りないマイルを貯めることにも、もちろん使えます。

ポイ活

日々のお買い物をANAマイルにつなげる方法。それは、ポイントを貯める、いわゆる「ポイ活」です。

セブンイレブンでの買い物(nanaco決済やANAカード決済)でもANAマイルは貯まります。nanacoはANAマイルへ直接交換が可能で、「500ポイント=250マイル」のレートで交換できます。 また、ANAカード決済では、カードごとに定められた「ショッピングマイル」が貯まります。

セブンイレブンは、「ANAマイルプラス」の対象店舗ですので、支払いにANAカードを利用するだけで、「200円(税込)につき1マイル」が加算されます。

なお、nanaco決済の場合、マイルへの交換レートは50%のため還元率は0.25%となりますが、ANAカード決済すれば、ANAマイルプラス加算分のマイルだけでも還元率が0.5%となります。

その他、「楽天Edy」や「楽天Pay」を利用した場合(ポイント設定)も、マイルが貯まります。

ご自身の生活パターンに合わせてANAマイルを貯めることができるのが、ポイ活の良いところです。

さて、マイルが貯まったら、特典航空券のルールを見ていきましょう!

世界一周特典航空券のルール

世界一周特典航空券には、以下のようなルールがあります。

  1. 全旅程の距離に応じてマイレージ数を算出(地上交通区間は計算に含まない)
  2. 太平洋、大西洋を1回ずつ飛行機を利用して横断(ルートは東回り、あるいは西回りのどちらか)
  3. 最大12フライト。出発地と最終帰着地の間で最大8回の途中降機が可能
  4. 出発国に戻る最後の国際線搭乗は、最初の国際線搭乗から10日目以降

なんかややこしい?ので、項目ごとに分けて詳しく見ていきたいと思います。

1. マイレージ計算

世界一周航空券の有償と特典航空券の大きな違いは、マイレージの計算の仕方です。

有償の場合は、地上交通区間も移動距離(マイレージ・mi)として加算されてしまいます。一方、特典航空券では加算されません。

日本

上のように、旅行の途中で 電車移動などを挟み、航空券の現地到着地と次の出発地が異なるものを オープンジョー(英: open-jaw)といいます。

旅程をオープンジョーで組むと、自由度が高まり、やり方によっては全旅程のマイレージを節約することができます。 このオープンジョーは、最大4区間組み込むことができます。

押さえておきたい!

世界一周特典航空券のルートは、最初に出発する国に戻って来る必要があります。

ただし、国が同じであれば出発と帰着の都市は異なっても大丈夫です。

以下のように、羽田空港(東京)から出発して、関西国際空港に帰着することもできます。

東京 → パリ → ロンドン → 香港 → 関空

同じ日本でも、到着地と出発地が違うため、これもオープンジョーとなります。

出発国は自由に選べますので、韓国や台湾を発着される方もいらっしゃるようですね。

ただし、出発した国に戻ることが前提です。

2. 太平洋と大西洋の横断

太平洋、大西洋を1回ずつ飛行機を利用して横断する必要があります。

東回りにするか西回りにするかは自由で、一筆書きの要領です。

実際に予約する時、大西洋を渡る区間の特典航空券が一番取りにくかったので、この区間を先に決めてから、前後の旅程(日程)を決めてもいいかもしれません。

3. 最大8回までの途中降機

「最大8回までの途中降機」とは、飛行機を降りて、8カ所ゆっくり宿泊しながら回れるという意味です。

旅程の途中で飛行機を降りる方法は、「途中降機(ストップオーバー)」と「乗り換え」の2種類があります。

  • 途中降機:同一都市に24時間以上の滞在
  • 乗り換え:同一都市に24時間以内の滞在

欧州での途中降機は3回まで、日本国内での途中降機は4回までです。

この途中降機のルールがあるため、1枚の航空券で何か国も訪問できるのです。

全旅程19,297mileで、東京(羽田/成田)→ 那覇[1] → 羽田[2] → トロント → フランクフルト → 羽田[3] → 千歳[4] → 東京(羽田/成田)という旅程も組めます。

これは、海外に出発前と帰国後に、途中降機( 以下の [数字] で示した部分 )しながら、ANA国内線で国内旅行も楽しめます。

ただし、大阪→羽田→成田→香港といった旅程を組んだ場合、同じ東京地区にある「羽田空港」から「成田空港」への移動は、1区間とカウントされてしまいます(地上交通区間は、マイルカウントされません)ので、ご注意ください。

ちょっと立ち寄る場合は「乗り換え」を活用することができます。

24時間以内であれば、いったん入国して市内観光をすることもできます。

例えば、カナダのトロントに早朝8時に到着した後、市内観光を楽しんで、夜8時のミラノ便に乗る場合「乗り換え」扱いとなり、「途中降機」の最大8回の制限にはカウントされません。

また、同一航空券で「乗り換え」の場合、貨物室への預け入れ荷物は、最初の出発地から最終目的まで運ばれます。なので、「乗り換え」の空港で引き取る必要はなく、手ぶらで観光することができます。

また「乗り換え」を利用すると、出発地の空港使用料を節約することもできます。

例えば、バンコク→東京と進む場合に、一度香港を経由するような便もあります。

この場合、便名が変わらなければ 経由、便名が変わると 乗り換え となります。

経由だと飛行機を降りて観光することはできませんが、2フライトでも1フライトの区間として計算されます。

なお、旅程は最大12フライト区間に加え、最大4区間の「地上移動・同じ都市での異なる空港間移動」が可能です。

4. 旅程は10日以上

出発国に戻る最後の国際線搭乗は、最初の国際線搭乗から10日目以降になります。

今回、ほぼ1年前に予約しましたが「特典航空券の空席ありき」の計画になるので、自分の予定と照らし合わせながら、空席を探すのが一番難しかったです。

予約は電話のみ

予約は、ANAマイレージクラブ・サービスセンターへ電話して行います。

発券には手数料が必要です。

プラチナ会員になれたので、世界一周特典航空券は、「プラチナサービス・デスク」で予約できました(^^)。

当然のことながら、有償の航空券に比べて、予約は取りにくかったです。

予約の変更とキャンセル

特典航空券の発券後は、航空会社の変更、ルートや座席クラスの変更はできません。ただし以下の変更は可能です。

  • 同じ航空会社で同じルート同じ座席クラスで日程だけの変更
  • 空席がなくダウングレードして予約していた場合

今回、1区間だけビジネスクラスの空席がなかったので、エコノミークラスで抑えました。直前になってビジネスクラスに空きが出たので、予約し直しました。

その場合、変更した時点でのサーチャージ等が適応されますので、費用の増減があります。また、航空会社の都合による変更には、手数料はかかりませんでした。

発券は、原則、予約完了後すぐです。しかし、航空会社からのリクエストがない限り、お願いすれば少し猶予をいただけます。私の場合、ANA・エアカナダ・タイ国際航空で組んでいたため、発券期日は72時間後でした(今後、変更の可能性もあります)。

なお、旅行開始までであれば、3,000マイルでキャンセル可能です。

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さいごに

世界一周特典航空券(ビジネスクラス)に必要なマイルの貯め方と、世界一周特典航空券を発券するまでに知っておきたいことをまとめてみました。

上記の体験談は、2018年7月にANAマイレージセンターに確認したりしたこと、加えて2020年3月22日にBook and FLYを使って確認したことをもとにしています。

公式ホームページには書かれてない内容も含まれており、ルールが急に変更することもありますので、ご自身が発券する際にも、必ずANAさんに確認なさってください。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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