私が旅に出る場所は、いつも「そこどこ?」と聞かれることが多いのですが、タスマニア島もその一つ。
でも、観光も食も楽しめるとても素敵な場所でした。
今回は、シドニー経由でタスマニア島の南にあるホバートへの旅をご紹介いたします。
※ 記事の情報は2010年のものです。

タスマニア島
タスマニア島は、オーストラリアの南部にある島でで、その大きさは、北海道より少し小さい感じです。
最近では、タスマニアからの「タスマニアビーフ」も日本のスーパーで見かけるようになりました。
今はのどかな観光地ですが、昔はイギリスからの流刑囚が送られていた島です、
その名残のポート・アーサー監獄もあり、「オーストラリアの囚人遺跡群(Austrarian Convicts Site)」の一部として、世界遺産にも登録されています。
ホバート (HBA) へのフライト
日本からの直行便はないので、シドニーやメルボルンから国内線に乗り換えます。
シドニーから2時間弱、メルボルンからは1時間強のフライトです。
今回はシドニーで乗り継いだのですが、シドニーからは、B737という小型機でした。

簡単な朝食ですが、国内線で食事ができるのって嬉しいです。
ホバート空港(HBA)には11時過ぎに到着しました。

飛行機は機種に向かって右手側 (座席番号にK) を取りましたが、着陸前に島の景色を見ることができました。
日本の離島のようなこじんまりした空港で、ターミナルまでは徒歩で向かいます。
ホテル
今回、急に思い立って行くことになったので、すんなり予約できず、2か所のホテルに泊まることになりました。
ただ、タイプの違うホテルに泊まることができたので、かえって良かったです。
Somerset on the Pier Hobart

1泊目は、サマーセット・オン・ザ・ピア・ホバート。
港のすぐそばにあり、立地も最高です。
空港からはタクシーで20分位、45AUD (オーストラリアドル*1)でした。
スタッフの皆さんもとても親切なホテルです。

今回予約したお部屋は、キッチン、ランドリー付きメゾネットタイプで、4人まで宿泊可能でした。バスルームは、お風呂は1階と2階に1つずつありました。

1日目の夜は、サマランカの広場の近くのスーパーでワインとタコマリネ、サラダ・パスタを買って、お部屋ディナーにしました。
こういうとき、キッチンがついているホテルはいいですね。
Mantra Collins Hotel

2泊目は、ホテルコリンズ に泊まりました。
ここは港からは少し離れますが、お買い物や食事に便利な場所にありました。
ホテルには直接ホテルのHPで予約しました。
初めての場所だったのでいろいろ質問したのですが、即返答がきて好感触を持っていました。
行ってみると、やはり、スタッフの方がとても親切でした。
空港バス乗り場も徒歩圏内にありましたし、1階のカフェで朝食に買ったスープも美味しかったです。
観光案内所

ホバートに関しては情報があまりなかったので、行った先の観光案内所で情報を収集することにしました。
場所は、最初に泊まった、ホテル サマーセット・オン・ザ・ピア・ホバート から歩いて5分の所にあります。

次の日からの1dayツアーを2日分申し込みました。
今回は、 Wineglass Bey(ワイングラス・ベイ)と ワイナリーツアーに参加 します。
ツアーは2人で400ドルでした。
Wineglass Bay
ホバートに滞在したら必ず行きたい観光スポットの Wineglass Bey(ワイングラス・ベイ)。
ピックアップは、サマーセット・オン・ザ・ピア・ホバート ホテルのそばでした。
朝8時頃に迎えがやって、私たち2人だけでスタートしました。
この日は、日中は20℃と予想がでていましたが、風が強く寒かったです。
日本から来ていったダウンジャケットが役立ちました。
出発して1時間半後くらいの地点で、最初の休憩がありました。
タスマニア島はホタテも有名らしく、カレー味のホタテパイが有名だそうで、途中の休憩所でいただきました。

次の休憩はスパイキー橋あたり。運転手のロバートが野生のベリーを探してきてくれました。
ほんのり甘くておいしかったです。

3時間半くらいで、フレシネ湾に到着しました。
ホバートから湾があるフレレシネ半島まで、途中、休憩や寄り道しながらやってきました。
なので、本当はもう少し短時間で来られるかもしれません。
駐車場から少し登ると、ワイングラスのようにきれいな曲線を描いているワイングラス・ベイを見ることができました。

野生のワラビーが駐車場の近くにいました。
全く人間を怖がらない おとなしい彼女。
あちこちで野生の動物たちを見られるのもタスマニア島ならではの風景ですね。
このあと、スリーピングベイなど2か所を周り、帰途へ着きます。
車窓はのんびりした景色が続きましたが、所々、山火事の跡がありました。
タスマニア島は乾燥しているため、落雷が原因でよくあるらしいです。
今回、ツアーガイドのロバートとトレイシーというとってもフレンドリーな二人のおかげでとても楽しい旅になりました。
リッチモンドとワイナリー
次の日のツアーは、9時15分に観光案内所前に集合しました。
この日も参加者は今日も私たちだけだったので、今日のガイド、デイビッドから「リッチモンドとワイナリーどっちに先に行く?」と質問がありました。
結構自由なツアーのようです。
なので、先に観光を済ませ、ゆっくりワインを楽しむことにしました。

まずは、1823年に囚人によって建設されたリッチモンド橋を見に行きました。
オーストラリア最古の石橋だそうで、市内から45分くらいで到着しました。
リッチモンドは、タスマニアの歴史を伝える町と言われ、19世紀の建物が多く残っています。
ホバートとポートアーサーという町の中間に位置する事から、囚人を移動する際の中継点としても利用されたそうです。

その後、駐車場で降ろされ、待ち合わせ時間だけを告げられました。
しばらく自由時間のようです。
しかし、橋以外何にもありません(笑)
なので、お買い物したり、かわいい街並みを見て、ぼーっとして時間まで過ごしていました。
ワイナリー巡り

まずは、2012年に「TASMANIAN VINEYARD OF THE YEAR」受賞のワイナリーへ。
大好きな Pinot Noir をテイスティングして、3本買いました。
その後はランチです。
ワイナリーをいくつか巡った後に行ったレストランには、チーズ工房も併設していました。
好きなワインを選んで、ランチと一緒にいただける!というおしゃれなプランでした。
サマランカ

最後の日は、町の中心にあるサマランカという地区に行くことにしました。
こにはパブやカフェがいくつもあり、美味しいタスマニアワインやビールとともにお食事することができます。
そのサマランカで有名なのがサタデーマーケット。
朝9時ごろから開いています(雨天はお休みです)。

今回は自家製トマトペーストとオリーブを購入しました。
とても品質がよくて、もうちょっと買ってくればよかったな、と後悔しました。
味見もできるので、いろいろ試して買うことができます。
市内観光バス

ホバートの市内を巡る2階建てのバスもあります。
24時間有効の「シティ・ループ・パス」を利用して、ホバート市内の20か所のバス停で乗り降り自由で観光することができます。
1周は90分で、そのまま乗っていれば、元の場所に帰ってくることができます。
レストラン
ここからは、行ってよかった!レストランを3軒、ご紹介します。
Fish Frenzy

前菜のオイスター、そして白ワイン♡

ソービニヨンブランは、爽やかな味わいで食事にぴったりでした。
タスマニアではピノ・ノワールとシャルドネの栽培が最も多く、その次にリースリングとカベルネ系統が栽培されているそうです。

フィッシュ&チップスはこんな感じできます。開けると…

お魚、ホタテ、イカ、ポテトフライが入っています。どれも美味しかったです。
サマランカ広場のレストラン

サマランカプレイス、噴水や大きなチェスのオブジェ(実際に使えるみたいです)があるサマランカ広場にもカフェやレストランがあり (名前は忘れてしまいました・・・)、そのなかの1軒に入ってみました。
サーモンとステーキを2人でシェアしたのですが、どちらも美味しかったです。
タスマニア島はお食事が美味しいと聞いていましたが、本当にそうでした。
Ball and Chain Grill

ぜひ行ってみたかった炭火焼きのステーキが美味しいレストラン。
17時のオープンに合わせて入ったのですが、あっという間に人でいっぱいになりました。

前菜のサラダ (食べ放題) をいただきながら、メインを待ちます。
シンプルなお皿ですが、お肉の焼き加減もリクエスト通りでおいしかったです。
お土産

お土産は、タスマニアワインとサマランカ・マーケットで買ったオリーブなど、そして「TimTam」。
シドニーの空港では、4個セット20AUDでしたが、町中のスーパーだと3ドルで買えたので、やっぱり町中の方がお得ですね。
市内から空港へのバス

帰国時は市内からバスを利用しました。チケットは、前日に観光案内所で買いました。2泊目から泊まった「ホテルコリンズ」から徒歩5分くらいでしたが、表示がちょっと分かりにくいです。
バス乗り場は、路線バス乗り場の端にありました。
さらに、バスは時間通りに来なかったので、ちょっと焦ることに・・・
なので、少し時間に余裕をもってバス停に向かうといいようです。
さいごに
今回はホバートだけの観光でしたが、大満足の旅になりました。
ホバートには、イギリスのような素敵な建物が多く、明るくて爽やかな風を感じることができるので、とても快適に過ごすことができます。
なので、いつもと違った場所にいってみたい時におすすめしたい観光地です。
タスマニア島には、他に、クレイドル・マウンテン国立公園や、魔女の宅急便のキキが働いていたパン屋さんのモデルにもなったとされるパン屋さんがある「ロス」という小さな町もあるそうです。
いつかまた行ってみたいです。
※ 記事の中の情報は2010年のものです。現在とは、異なると思いますので、町の雰囲気だけ楽しんで頂けましたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
*1:2017年12月現在、87.34円