台湾の硬軟まぜた新型コロナウィルスの対策は、感染者数を抑えることで世界中で注目されています。行政と地域ボランティアとの連携がうまくいっているそうです。大好きな場所なので、通常の生活に戻ったら、ぜひまた訪れたい場所です。
そんな台湾のことを考えていると、先日、台湾高速鉄道(新幹線)のドラマを見つけました。高速鉄道に乗った日々を懐かしく思い出しながら、2018年に行った、台湾の台南旅行を振り返ってみました。
※この記事では、駅名を表示する際、「駅」を「站」、「鉄」を「鐵」と記しています。
「台湾高速鉄道」で台南へ
台南は、約300年前にオランダ軍を撃退して以来、200年以上台湾の中心地として栄えていた古都です。
町中には、台湾の統治の歴史を物語る赤嵌楼 (せきかんろう)や、学問の神様・孔子を奉る孔子廟 (こうしびょう) など、史跡や文化財が数多く見られます。
台湾高速鉄道
台湾の 臺灣高速鐵路(Taiwan High Speed Rail)は、2007年に開業しました。 高鉄 (高鐵) とも呼ばれる台湾の新幹線です。日本の新幹線の車両技術を輸出、導入されたもので、日本語では「台湾高速鉄道」と言われています。台湾の最北端から最南端の駅「南港車站〜左営車站(高雄)」を最短1 時間45分(最大2時間25分)で結んでいます。台北から台南へ行くには「台湾高速鉄道」が便利です。
台湾高速鉄道 は、台北市と高雄市を結んでいます。日本から飛行機で台湾に着いたら、空港からそのまま台湾高速鉄道 に乗り継げる便利な鉄道です。
台湾高速鉄道 のチケットは、事前にネットで買うことができます。kkdayさんの「乗り放題パス」がお得です。「乗り放題パス」は、座席も指定できる3日間用のチケットですが、台北と台南を往復するだけでも、普通に指定席を買うよりお得でした。
桃園国際空港 (TPE) から台南まで
台北・桃園空港 (TPE) から台湾高速鉄道の駅である 高鐵桃園站 までは、MRT (台湾の地下鉄)で約20分です。台北市内へ行くことなく、そのまま台南へ行くことができます。
高鐵桃園站 から 高鐵台南站 までは 台湾高速鉄道 で約1時間20分。新幹線を降りたら直結している 沙崙站 まで歩き、さらにローカル線に乗り換えて約20分。列車を乗り継ぎながら台南に到着します。
最後のローカル列車は本数が少ないので、うまく乗り継げない場合は少し待つことになりますが、台湾鉄道を思い存分楽しめる旅となりました。
MRT「桃園機場站」
BRは、桃園 (Taoyuan) 空港の「第2ターミナル」に到着します。税関を出たら、案内表示に沿ってMRT「桃園機場站」を目指します。
MRT
MRT 桃園機場站 (Taoyuan Airport MRT) から 高鐵桃園站 へ移動します。乗り場は結構カオスな時もあります(笑)。紫の列車は 高鐵桃園站 に止まらないので、この青い列車が来るまで待ちます。所要時間は17分、料金は35元 (約125円)です。
※ターミナル1からも乗れ、所要時間は20分(35元)です。
上の写真は、桃園空港へ行く時 (帰り) のものですが、このような案内表示に沿って歩けば、簡単に乗り継げます。駅では、悠遊カード (Easy Card) を買いました。悠遊カードは、MRTの運賃が割引になるICカードです。通常、MRT乗り場や、セブンイレブン等のコンビニで買うことができます。
「乗り放題パス」引き換え
高鐵桃園站 に着いたら、駅の乗車券販売窓口で、プリントアウトした「KKdayのバウチャー」と「パスポート」を見せて、オレンジ色の紙のパスに引き換えてもらいます。複数人で利用の場合、利用される全ての方のパスポートが必要です。
引き換えてもらう際、座席指定もお願いしました。乗りたい時刻を係員に伝えると、いくつか候補をモニターで示してくれます。なので、希望の時間選んで、「乗り放題パス」に記入してもらいました。
自由席に乗る場合には、係員のいる改札口で「乗り放題パス」とパスポートを見せるだけでOKです。
台湾高速鉄道の旅
乗り場近くに駅弁を売るお店がありました。駅弁は温かくて美味しかったです。日本と同等に、景色を見ながら旅することができます。
駅弁を食べて、ちょっとウトウトしていたら到着しました。
高鐵台南站 (高鉄台南駅)
高鐵台南站 から市内 (台鐵台南站) へに行くには、3つの方法があります。
- 列車TRA:25分(25元)
- シャトルバス:約1時間 (無料)
- タクシー:台南中心部まで約30分 (400元)
TRA 台鐵車站
今回は、TRAという列車で行くことにしました。
改札を出たら、TRA 台鐵車站 を目指します。
そのまま左に進みま、出口を右へ進むと…
床に案内表示がありますので、ローカル列車、台鐵 (台鉄) の 沙崙站 へ進みます。表示に沿って進めば簡単です。ここからは、「悠遊カード」が使えます。
ここまで来たらあと少しです。
こんな列車に乗ります。沙崙站 から最終目的地の 台鐵台南站 まで向かいます。
無料バス (高鐵台南站⇄市内)
高速鉄道(新幹線)の改札を出たら、エスカレーターで1階に降り建物の外に出ます。
高鐵台南站 から市街地までのルートは2つありました(2018年現在)。
- H31:奇美博物館ー孔廟ーランディスホテルー三越ー市政府など。
- H62:中華東路東門路口ー關帝廟ー奇美醫院(南台科大)など。
20分おき(07:000~00:00) で出発していますが、市街地までは1時間くらいかかり、台鐵台南站 へは行きません。しかし、路線上にあるホテルに泊まる方には、おすすめの方法です。台湾高鉄のチケットを持っていれば無料ですからね。
台鐵台南站 (台鉄台南駅)
ローカル列車で 台鐵台南站 に着き、改札をそのまま出るとロータリーに出ます。路線バスが多く発着していて、そのまま観光するのに便利です。しかし、私たちが泊まるホテルは、ロータリーと反対側にあったので、地下道を通って、反対側に移動することにしました。
地下道を通って、横断歩道を渡って駅の方向を見た写真です
シャングリ・ラ ホテル
今回は、1万円台で泊まれる シャングリラ ファー イースタン プラザ ホテル (Shangri-La's Far Eastern Plaza Hotel) に泊まりました。
台湾はタクシー料金が安いので、観光にも気軽に使えるのですが、ホテルには「無料シャトル (要予約) があります。主要な観光地を巡ってくれるので、とても便利です。
さいごに
今回は、桃園国際空港から台南までの鉄道の旅をご紹介しました。
台湾は、交通機関が安くて便利で使いやすいです。表示も漢字なので、中国語が分からなくても想像がつきました。
「站」と「月台 (プラットフォーム)」だけ覚えておけば、簡単に旅できました。
最後までご覧いただきありがとうございます。