最近はお出かけする機会も減ったので、過去の飛行機の旅関連のお話を少しずつお届けしたいと思います。第一弾は、お誕生日の日に起こった、出発遅延のお話です。
飛行機の遅延
長年の経験から、飛行機は目的地に着いたらラッキーだと思っています。
ペルーの首都・リマから帰るとき、いつ来るか分からない飛行機をずーっと待っていた思い出があります。また、中国の上海で、新しい出発時刻が知らされず、ツアーの皆さんと、ずーっと旧搭乗口で待っていたこともあります。しかも、ゲートもいつの間にか変わってしまっていました。
さすがに日本では、何の情報もなく出発を待つということはありませんが、それでも、飛行機での移動に遅延はつきものです。

原則、天候不良による遅延に対しては、補償はありません。ただし、払い戻しや、次便(もしくは翌日)への変更は可能です。
一方、航空会社の都合による遅延はどうなるのでしょうか?
LCCは補償がないケースがほとんどですが。ANAやJALだと遅延する時間によって食事券が発行されるケースがあります。

搭乗便が遅延!?
誕生日のフライトを楽しもうと予定した日、ファーストクラスへのアップグレードにも成功して、ラウンジでまったりしていました。
ふと掲示板を見ると、乗る予定の飛行機の便名の横に「遅延」の文字と新しい出発時刻が表示されています。急いで、ラウンジのカウンターに行くと、整備が必要な箇所が見つかったため、乗る予定の便が50分遅れるということでした。
この日は、那覇に行くだけだったので、目的地に到着してくれれば何の問題もありません。
ただ(朝早くに空港に来て)午後便のファーストクラスの空席にアップグレードできていたので、使用機が変更になって、ファーストクラスのついていない飛行機に変わるのだけが心配でした。
遅延の場合、飛行機の種類が変わってしまうこともあります。その場合は、クラスや座席の変更も起こってしまう場合があります。
ラウンジのカウンター・スタッフの方に尋ねてみると、幸い機材には変更なく、座席もそのままだということでした。
喫茶・お食事券
すると、スタッフの方から「お食事券はもうお受け取りですか?」と言われ、「喫茶・お食事券」を発行してもらいました。額面2,000円です。

なぜ、今回、2,000円も頂けたのかは分かりませんが、推測される条件は以下です。
- ファーストクラスに搭乗予定であったこと (オリジナルはクラス J )
- 遅延が50分であったこと
- 羽田→那覇のフライトであったこと
- JALのステイタスがJGPであったこと
国際線でのお詫び関係の金券は搭乗予定クラスに準ずることが多いので、多分、ファーストクラスに搭乗予定だったのが、2,000円も頂けた理由かもしれません(しかし、本当のところは分かりません)。
なお、ラウンジでは「お食事券を受け取っていない方はお受け取りください」と繰り返し案内が入っていました。受け取ったら、搭乗券(もしくは保安検査場で受け取る控え)に印がつけられます。
使える場所
保安検査を受ける前に「喫茶・お食事券」を受け取っている場合は、ターミナルのいろんなレストランやカフェで使えます。国際線のお食事券のように、レストランの指定はありません。ただ、「お店の方に、使用前に可否を伺ってください」と言われました。
しかし、私はすでに(セキュリティチェック後の)ラウンジにいたので、ゲートのそばのお店で使うことになります。
保安検査を受ける前に比べると選択肢は少なくなりますが、おすすめは、JALUXが運営する空港店舗・BLUE SKY(ブルースカイ)です。ここなら、雑誌やマスクなど、お食事以外の買い物にも使えます。
ちなみに、もう一度到着出口から出て(保安検査場外にある)ターミナルのお店でも使うことができます。その場合は、もう一度保安検査を通る必要がありますが、国内線ならできる技です。時間があるときにおすすめの方法です。
結局、私はブルースカイでお菓子を買うことにしました。
この日は、ただ行くだけだったので、到着してくれれば問題はありません。かえって、欲しかったお菓子を無料で手に入れることができてラッキーでした。思いがけない誕生日のプレゼントです(笑)。
「喫茶・お食事券」はおつりがでません。いや、おつり分を放棄したくない!もらい物なのに、セコイ!( ´艸`)
お菓子を3つ選んで、ほんの少し足りなかったのでおにぎりも買って、合計2,100円となりました。ブルースカイでJALカードを使うと5%引きになるので、超過分(100円)が5%引きとなりました。
あと(確認していないのですが)、搭乗口12番のそばにある、お寿司屋さんでも使えるかもしれません。ラウンジでお寿司を食べている方もいらっしゃったので、もしかしたら・・・。次回、同じことがあったら、試してみたと思います(いつ体験できるか分からないですが・・・)。
遅延とその補償
ところで、何分以上出発が遅れたら「遅延」扱いになって、食事券をもらえるのでしょうか?
15分以上の遅延に対しては、理由を明記して、社内向けの書類を書く航空会社もあります。
〇〇分遅れたから「遅延」とする、そして「食事券」を出す、という基準は、航空会社や空港ごとに違うと聞いたこともあります。
原則、天候による遅延には何もないのが普通です。しかし、以前、台風の影響で出発が大幅に遅れたとき、ある国のツアーの方が騒いだため、空港所長の判断により、1人一律1万円のお詫びの金券が発行されたことがあります。
一方、航空会社の都合(整備や機材繰り、乗務員の急病など)による遅延に対しては、LCCでないかぎり、何かしらの保証があるようです。しかし、前述のエアロペルーは、6時間遅延しても何の補償もありませんでした。
機材繰り
ところで、整備作業に入っても、時間内に終わらないこともあり、さらに出発が遅れる場合もあります。
時間までに飛行機は直るかな~と思って、ラウンジの窓から滑走路を見ていました。すると、今着陸したばかりの飛行機が、予定スポット(駐機場)に入ってくるではないですか!
てっきり、修理してからの搭乗だと思っていたら、到着した飛行機を使うための新しい出発時間の設定だったようです。
さいごに
このときは、50分遅れだけで、出発できました。
遅延でちょっとドキドキしたけど、思いがけずお誕生日のプレゼントを手に入れることができて、かえって思い出深い日になりました。
那覇空港から乗り継ぎの方は、次便への振り替えのために「乗り継ぎ案内カウンター」へ行くように、ターミナルでアナウンスが流れていました。このときは、全体的に搭乗者数が少ない時期だったので、全員の振り替えも可能だったのでしょう。
遅延と食事券のお話でした。
最後までご覧いただきありがとうございます。