「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。
シドニー・キングスフォード空港(国際線ターミナル)から市内(セントラル駅)までは、Airport Linkという電車で12分ほど。便利ですが、オフピークでも大人の運賃は 19.48AUD (オーストラリアドル)・1,948円と高額です。しかし、ひと工夫すれば約300円で移動できます。今回は、その格安移動方法について写真付きでご紹介いたします。
※1AUD=100円で計算しています。
スポンサーリンク
シドニー市内への移動手段
シドニー・キングスフォードスミス空港から市内のセントラル駅までは、距離にして10km弱です。
交通手段として、以下があります。
- 電車(AirPort Link)
- バス+電車(AirPort Link)
- タクシー
- シャトルバス
空港から市内の「Cntral (セントラル) 」駅までの大人運賃を以下比較してみました。
運賃単位:AUD
手段 | 運賃 | 所要時間 (目安) |
---|---|---|
電車 (Airport Link) | 19.48 (off peak) 20.48 (peak) | 13分 |
バス + 電車(Airport Link) | 3.04(off peak) | 40分 |
タクシー | 約80 | 20分 |
シャトルバス (予約) | 16~ | 20分 |
バスや電車、ライトレール(路面電車)は、ピークとオフピークで運賃が変わります。
peak
・朝: 6:30am - 10am
・夕方: 3pm - 7pm
ピークの時間帯は、月曜日から木曜日(祝日を除く)に適応されます。
一番早くて便利なのが、電車(Airport Link) です。
Airport Linkとは
シドニー市内を走る電車は、T1 から T8 まで8つの線があります。
そのうち、空港に入っている T8 は、Airport Link (エアポートリンク) と呼ばれており、空港と主要な駅のみを繋いでいる電車です。Airport Linkの駅は便利な場所(観光地など)に位置しているので、今回は Airport Link 沿線でホテルを探し、結果、行き来が便利でした。
電車は、早朝4時台から深夜12時過ぎまで、6分~30分間隔で運行されています。
電車
車両は2階建てで、地下を走る列車としては世界的にも珍しいそうです。
なお、乗降口部分には、階段を利用しなくても大丈夫な座席もあります。
メリット
・早い!空港から市内中心部まで約15分
・キャッシュレス乗車(クレジットカードのタッチ決済可)
・運行本数が多く、5時から深夜12時まで運行
・主要観光地(ホテル)近くに駅がある
デメリット
・運賃が高い
今回は、空港から簡単にアクセスできるAirport Link の駅「Museum」そばのホテルを予約しました。なお、さらに先の駅「Circular Quay (サーキュラー・キー) 」まで行けば、オペラハウスやロイヤル庭園を観光できるだけでなくフェリーへも接続できます。
運賃が高いのがネックですが、バスと組み合わせることで、劇的に運賃を抑えることができます(利用方法は後ほど)。
運賃はキャッシュレス
ところで、シドニー市内の公共交通機関は、Opal Card(交通系ICカード)やタッチ決済機能が付いたクレジットカードなどを利用するとキャッシュレスで乗ることができます。タッチ決済ができるのは、American Express, Mastercard そして Visa credit あるいは debit cardsです(2024年3月現在)。
なお、キャッシュレス決済は、 contactless (コンタクトレス) といいます。
To pay your bus or train fare, you can use an Opal card, a contactless card or device, or purchase an Opal single ticket. Adult fares apply if you use contactless card or device.
How to pay your fare
バスや電車乗車時(大人運賃)は
Opalカードやタッチ決済機能の付いたカードやディバイスが利用可能
かつては、短期旅行者もOpal Cardという交通系ICカードを空港で購入しチャージしながら利用する方法が主流でした。チャージ額が運賃を下回っていても改札を通ることができました(次回に清算)。しかし、その便利なシステムが悪用されることが多かったため、現在は最低10AUDないと改札を通れなくなったそうです。
現在ではクレジットカードのタッチ決済機能が利用できるようになったので、旅行者がわざわざ Opal Card を買う必要もなくなりました。タッチ決済でも Opal Cardと同じ割引が適用され、チャージ額を考えながらトップアップ(チャージの意味)する煩わしさや、余らせてしまう悔しさ(笑)もありません。
タッチ決済
使い方もOpal cardと同じで、電車やバスのOpal cardのリーダーにクレジットカードをかざすだけです。カードリーダーにしっかりタッチさせると、問題なく承認され利用できました。ライトレール(路面電車)は、停留所にリーダーがあるので、乗る前と乗った後にタッチします。
なお、子供料金やシドニー在住の方が使う一部の定期券などは従来のOpalカードのみの対応です(2024年2月現在)。
Opal Cardやキャッシュレス決済の場合、 セントラル駅までの(オフピーク)の運賃は、大人の場合 20.15 AUD です。
”Concession (コンセッション)" というのは、オーストラリア政府に認められた現地の大学、専門学校、カレッジに通学する学生さんが利用できる学割などを指します。コンセッションを利用する場合には、Opal Cardが必要です。
- 運賃や経路は、Transport-nswで確認することができます(出発地と到着地、そして時間を選択)。
利用履歴
とても便利なタッチ決済ですが、カードリーダーに利用額が表示されないことが難点です。
クレジットカードの明細では1日分まとめての金額しか分かりません。
しかし、下の写真のように、タッチ決済利用後に Transport Connect の公式サイトにクレジットカードを登録すると、利用履歴(直近10回)を把握することができます。
電車の場合改札を通った時刻が記録されます。
「B」はバス、「T」はAirport Linkの運賃です。バスから電車への乗り継ぎの割引(2AUD)もあり、空港から市内まで、ほんの 3.04AUD (オフピーク時)で移動できました。
スポンサーリンク
格安移動(バス+電車)
さて、上でご紹介した格安の移動方法を写真付きでご紹介したいと思います。
格安になる理由
空港駅からAirport Linkに乗る(もしくは降りる)際、空港にある駅へのアクセス料金として16.68AUDもの追加料金 (Station Access fee) が課されます。つまり空港から市内までは運賃+Station Access feeとなり、これが運賃が高くなる理由です。しかし、空港の外にあるAirport Linkの駅を利用すると、このStation Access feeが不要になります。
シドニーキングスフォード空港外にある一番近いAirport Linkの駅は、(正確には国内線ターミナル)からバスで1駅分離れた「Mascot Station (マスコット駅) 」です。そこからAirport Linkに乗ります。日本からの便が発着する国際線ターミナルから「Mascot Station」までは、420番の路線バスで移動できます。なお、国内線ターミナルと「Mascot Station」の間は350番バスも利用できます。
以下、国際線第一ターミナル(T1)より移動した方法です。
空港からバスに乗る
到着ロビーから出て右の方向へ進み、マクドナルドが見えたらその左側から外に出ます。
すると、道路を隔てた目の前にバス停があります。
RYDGE ホテルの方へ進んだところに横断歩道があるので、そちらから渡ってください。
バス停は1カ所ですが「Mascot Station」と「Burwood Westfield」の逆方向行きのバスが同じバス停を発着していますので、行先を確認して乗りましょう。なお、日中、バスは10分ほどの間隔でやって来ました。
バスは前乗りです。
バスに乗るときと降りるときの2回、タッチ決済機能付きクレジットカード(もしくはOpal card)をしっかりタッチしましょう。タッチを忘れると、罰金200AUD (約2万円)だそうです。
路線バスなので大きな荷物を置く場所はありませんでしたが、みなさん工夫しながら乗っていました。
途中、第3ターミナルや国内線ターミナルを経由して「Mascot Station」に到着しました。時間にして、15分ほどです。空港から市内へ行く場合は終点で降りればいいので、難しくはありませんでした。
バスの降車位置と乗車位置は少し違います。
バスの降りたら、進行方向へ進みましょう。すぐの所に交差点(横断歩道)があるので、そちらを渡ります。
バス停「Mascot Station」とAirport Link の「Mascot」駅との間は、徒歩3分くらいです。バスを降りてどちらへ行ったらいいのか良く分からなかったのですが、同じようにスーツケースを持った人が多く、ついて行くと Airport Link の「Mascot 」駅に着きました。
ここから市内行きの Airport Linkに乗ることができます。
420番のバスとAirport Link に乗って 3.04 AUD (約300円)。少し時間はかかりますが、ほんの少し遠回りすることで「Museum」駅まで片道 16.44 AUD(約1,644円)も節約することができました。(待ち時間も含め)国際線ターミナルから「Mascot Station」まで17分、その後、Airport Linkに乗りついで41分でセントラル駅の一つ先の「Museum」に着きました。
タッチ決済の特典
タッチ決済でも、Opal Card と同じ特典があります。
特典
・1日、もしくは1週間の料金の上限あり
・日曜日の料金の上限あり
・オフピークの料金は30%オフ
・連続した移動の際、乗り換えで2ドル割引。
・ピーク時間以外の料金30%割引
タッチ決済でも運賃の上限(travel caps) が適応されます。
運賃の上限
Transport Connect の Activity は上のように表示されました。
これは、あと44.16AUD利用すれば1週間の上限の運賃 (travel caps) になり。それ以降は無料になるという意味です。
シドニー市内のバスや電車などには、以下のような運賃の上限があります。
1日
・Adult: 17.80 AUD
・Child/Youth and Concession: 8.90 AUD
・Gold Senior/Pensioner: 2.50 AUD
運賃の1日の上限は、大人の場合、月〜木曜(祝日を除く)は17.80 AUD となります。
なお、金曜、土曜、日曜、祝日は 8.90 AUD となります。
1週間
・Adult: 50 AUD
・Child/Youth and Concession: 25 AUD
・Gold Senior/Pensioner: 17.50 AUD
また、1週間(月曜日から日曜日)の運賃の上限は、50 AUD となっており、上限を超えると、それ以降は無料で公共交通機関を利用できます。月曜日から日曜日までを1週間としているので、どこかの段階で運賃の支払いが 50AUD以上になればその日から次の週の月曜日までは無料で利用できるようになるようです。
割引
オフピーク時間帯は運賃が通常料金の30%引きになります。
オフピークは平日朝6時半〜10時、午後3〜7時以外の時間帯です。1時間以内で乗り換えれば追加料金なし!1時間以内に同じ交通機関(電車から電車など)に乗り換えた場合は途中下車とみなされません。そのため、追加料金が無しで目的地へ行くことができます。
大人のOpal Cardと同じく、1時間以内に他の公共交通機関に乗り継ぐ場合、 2 AUD の乗り継ぎ割引があります。
1回の移動で2種以上の交通手段(鉄道、バス、フェリー)を乗り換える場合、それぞれで合計2回の運賃支払いに対して2 AUDの乗り継ぎ割引があります。
- 出所 >>> Opal Card benefits
無料の日?
帰りもオフピークの時間帯に乗って、早めに空港へ行きました。
この日は(理由は分かりませんが)、市内を走るライトレールやバスが無料でした。なので、利用履歴がありません。バスに乗るときにタッチしようとしたら、運転手さんが「タッチしなくていい」というジェスチャーをしました。ということで、最終日は2,8 AUD(280円円)で空港まで移動することができました^^
最終日はバスの運賃が無料だったので、往復でかかった料金は5.84 AUD (584円) とちょっとラッキーな体験となりました。
スポンサーリンク
さいごに
市内までの移動費は高いなあ、Opal Cardを買っても残高が多くならないようにチャージするのが面倒だな・・・と思っていたのですが、シドニー市内の移動は全てキャッシュレス決済で対応できました。しかも、420番バスを利用すれば格安です。また、市内はコンパクトなので、歩くのが好きな方は散策しながらいろんな観光地を周ることもできます。なので、工夫をすれば交通費は安く抑えることができますね。
さらに、最近はもっぱらデビットカードを利用しています。
クレジットカードの手数料が上がるなか、お得に両替・利用できますものね。こちらもあわせてどうぞ。
海外旅行の必需品”Wiseデビットカード” ~登録・入金・気を付ける点~
「旅とアロマ」にお越しくださりありがとうございます。 遅ればせながら、Wise(ワイズ)のデビットカードを作ってみました。 自分の頭の中を整理しながら、登録から申し込み、そして入金、そして実際に使って ...
続きを見る
最後までご覧いただき、ありがとうございます。