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ロンドンでの滞在は、いつものように博物館・美術館巡りです。今回、初めてロンドン自然史博物館へ行ってみました。ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)のすぐそばにあるのですが、いつもV&Aに時間をかけすぎ、かつヘロヘロになってしまうのでなかなか訪問できずにいました。なので、今回はここだけに行こう!と意気込んでやって来ました。じっくり楽しめたロンドン自然史博物館へのアクセスと館内のようすをご紹介いたします。
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アクセス

地下鉄(ディストリクト/サークル/ピカデリー線)のサウスケンジントン(South Kensington)駅改札を出ると、上の写真のような "Museums" という案内板がありますので、その方向へ地下道を5分ほど歩きます。

地下道の途中、左方向にロンドン自然史博物館へ続く道があります。

階段を上がって地上に出てみると、建物が少しずつ見えてきました。
ロンドン自然史博物館には2つの大きな入口があり、このまま歩いて行くと、Cromwell Road の面している Central entrance(中央入口)に繋がります。なお、混んでいる場合は、Exhibition Road 側の East entrance(東側の入口)や反対方向の West entrance(西側の入口)からもアプローチできるようです。
それぞれの入口の近くには、以下のような特徴があります。
入口
・中央:巨大なシロナガスクジラがお出迎え
・東側:アースホール、小惑星を通るエスカレーター
・西側:T rex に一番近い

陰になっていて見にくいのですが、建物の前には、恐竜の骨格模型が飾られています。
予約は必要?
予約はできるので、繁忙期などは公式サイトから予約をした方がいいと思います。
予約していない場合、入場列に並びます。曜日によっては、100m近くの列ができている場合もあるそうです。
2025年2月は、(混んでおり)前日に予約できませんでした。なので、今回は渡航前に予約しました。しかし、ちょうど閑散期だったのか、2026年1月に行ったときは予約しなくても入れました。というか、予約は当日でもできたのですが、予約バーコードを見せるところがありませんでした。
でも、とりあえず予約をしておいて、当日の運用に委ねた方がいいかもしれませんね。
ヒンツェ・ホール(G階)

ロンドン自然史博物館の開設は1881年。その広い館内には、恐竜の化石や鉱物、動植物の標本など1億7000万点以上もの展示があります。建物は、11~12世紀の聖堂によく見られる「ラインラント・ロマネスク様式」です。
正面エントランスを入ると、吹き抜けの Hintze Hall(ヒンツェホール)があり、天井には、25mもの巨大なシロナガスクジラの骨格標本がつり下がっています。お隣のV&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)同様に、目玉は天井から吊り下げるのでしょうか。2017年のリニューアルで登場した彼(?)の名前は HOPE だそうです。すごい迫力です!

キリンの模型の前を通って、館内に入りましょう。
館内マップ

館内は4つのゾーンがありますが、今回時間をかけて回ったのは、グリーンゾーンとレッドゾーンの2つです。ブルーゾーンの恐竜は軽く見て回ったくらいです。特に、レッドゾーンは広くて、他の博物館ではあまり見ない興味深いものがたくさんありました。
ゾーン
・オレンジゾーン:研究センター
・ブルーゾーン:恐竜や哺乳類に関する展示
・グリーンゾーン:昆虫や鳥
・レッドゾーン:火山や地震
行く前は、全部見る!と意気込んでいましたが、展示品が多すぎて無理でした。


入場は無料ですが、寄付は任意です。公式サイトからは館内地図もダウンロードできますが、こちらでマップをもらって、£2を寄付しました。なお、寄付はクレジットカードやデビットカードでも可能です。
ところで、日本でも博物館の経営は大変なようですね。2026年3月上旬には、 文化庁が国立の博物館や美術館の運営について「収益ノルマ」を定めたことが報じられ、物議を醸していましたね。そんな中、同じ国立の博物館が外国人にも無料で開放されているのにはとても感謝しています。でも、ロンドン自然史博物館の館内にはあちこちに寄付ボックスが並んでいましたので、やっぱり経営は厳しいのでしょうね。
外国人観光客は有料に!?
2026年3月26日、イギリス政府は、現在無料で入館できる国立博物館や美術館について、外国人観光客を対象にした有料化の可能性についての検討を始めたそうです。年内にも方向性を示す見通しだそうですが、どうなるのでしょうね。
装飾
展示物だけでなく建物自体、また建物内の装飾も素晴らしいロンドン自然史博物館。
一つ一つ見ていると、時間がいくらあっても足りません。


お猿さんが上っていました・笑。
ブルーゾーン

エントランスホールの展示や影の装飾を一通り見たら、まずは、ロンドン自然史博物館の中で最も人気のブルーゾーンに行ってみましょう。


ブルーゾーンは大階段に向かって左の方向に歩いたところにあり、The Rex が展示されています。

ここには、恐竜の骨格模型だけでなく、精巧に動くアニマトロニクスの恐竜 T Rex (ティラノサウルス)が展示されています。
ティラノサウルスが動いたり吠えたりする展示方法で、子供だけでなく大人も楽しんでいる様子でした。また、この周囲には、化石発掘の様子や恐竜の生活などの展示コーナーになっています。
動線は一方通行になっているため、T rexだけ見て帰ることができないのですが、反対にT rex だけ割愛できる入口もありました。混雑緩和のためでしょうか。The Rex がいるコーナーは少し並ぶと聞いていたのですが、この日はスムーズに見ることができました。クリスマスには、サンタ帽とセーターを着るそうですよ。見たかったなあ。
階段を上る

エントランスホールの戻り階段を上った先には、ダーウィンの石像がありました。
チャールズ・ダーウィンは、イギリス人の自然科学者、地質学者、生物学者で、生物進化論を提唱した『種の起源』の著者ですね。1831年から1836年にかけてのビーグル号による航海で、南米大陸やガラパゴス諸島などを訪れ、多様な動植物の観察を通して進化についての思索を深めました。特にガラパゴス諸島のフィンチ類などから、生物が環境に適応して変化するということに着目しました。

2階から見た景色も圧巻ですね。
すぐそばには、絶滅危惧種や貴重なものが展示された部屋があります。
グリーンゾーン

「Treasures(宝物)」と書かれた部屋には、月の石やアンモナイト、ドードー鳥がありました。
展示品のそばには、触れることができる模型や解説などを読みながら学習できるタッチパネルがありました。最近の展示物は、来館者が何らかの操作や選択を行うことで情報が提供されるインタラクティブ展示が増えましたね。とても興味深かったです。
次は一階に下りて、レッドゾーンに向かいます。レッドゾーンには、火山や宝石など地球に関する展示が並んでいます。その途中(グリーンゾーン)には T rex レストランや展示品がたくさんありました。


ロンドン自然史博物館は化石と現代の生物の骨格標本の展示がとても多いと思います。
その中でも、化石などを壁一面に展示する方法は面白かったです。また、上の写真の右の骨格模型は、EXTINCT MAMMAL(絶滅した哺乳類)のものです。EXTINCT MAMMAL とは、地球上の哺乳類の中で、全ての個体が死亡し、その種が消滅したことを指します。国際自然保護連合(IUCN)によると、1500年以降に絶滅した哺乳類は約80種もあるそうです。
このそばにあったのは、T rex レストラン。日本の国立科学博物館(科博)のレストランは展示場所から離れていますが、ロンドン自然史博物館はレストランやフードワゴンが至る所にあり、気軽に利用できるのもいいなと思いました。
レッドゾーン
レッドゾーンでは、火山や地震の仕組みを学ぶことができます。

レッドゾーンへは、長いエスカレーターを上がって行きます。他のエスカレーターでもアクセスできますが、こちらの方が面白いですよね。このエスカレーターは、Exhibition Road(東側)のエントランス近くにあります。
エスカレーターの前には、ステゴサウルスのソフィがいます。こちらは、アメリカで発見された本物の化石だそうです。
地震のエリアでは、世界中で起こった地震の事例や研究が紹介されており、実際に体験できるコーナーもありました。

神戸のスーパー(イメージ?)を舞台にして地震を再現したコーナーは、レッド・ゾーンの目玉でしょうか。
ここに立っていると、震度4の揺れを体験できます。
安全のため振動はかなり抑えられており「実際の大震災を再現したものではありません」という注意書きがありました。日本に住む者にとっては、びっくりするほどの揺れではありませんが、地震を体験したことがない人にとっては衝撃的なのでしょうね。

その他、鉱物や美しい化石などの展示もあります。
鉱物好きにとっては、天国のような空間でした

大きな calsite(カルサイト)。
日本語では、方解石(ほうかいせき)と呼ばれるパワーストーンのようです。
カルサイトは、地球の深部で形成された独特な鉱物で、光を二重に屈折させる「複屈折」という現象を持っています。” Double vision " と書かれており、覗くと、十字架が二重に見えました。


十字架が2つ見えるのですが、(裏に回ると)実際は、十字架は1つしかありません。
実際に「複屈折」を体験できたのは初めてだったので、とても興味深かったです。
オレンジゾーン
オレンジゾーンにはDarwin Centre(マップの左側中央付近)研究センターがあり、標本の収蔵庫と研究室、研究の様子の公開を兼ねた施設となっています。自然史博物館内で研究されていることなどをパネルを見ながら学ぶことができるそうです。
今回は行きませんでしたが、季節によってはイベントなどもあるようですね。
自然写真
ところで、ロンドン自然史博物館が主催する世界的な Wildlife Photographer of the Year(野生生物写真コンテスト)。一般投票によるコンテストで、過去に選ばれた作品を見ると、(氷河の上で眠るシロクマとか)奇跡の1枚としか思えない瞬間を捉えたものが多いのが特徴です。
今年は、北海道の高校教師、柳楽航平さんの作品が、6万点を超える応募の中から上位5作品に選ばれました。おめでとうございます!
上位5作品はこちらで見ることができます >>> Nuveen People’s Choice Award
柳楽さんの作品は、道東の野付半島でオスのエゾシカが、戦いの末に死んだ別のシカの頭部を角に引っ掛けた様子を撮影したもの。遠くを見つめるエゾシカの視線が気になります。
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さいごに
東京・上野にある国立科学博物館(科博)の展示と(どうしても)見比べてしまいました。
どちらも素晴らしいのですが、ロンドン自然史博物館には、建物の歴史や荘厳さを味わう楽しみもありました(日本の建物ももちろん素敵ですが)。
今回は、クジラの模型が展示されているグリーンゾーンの一部とオレンジゾーンには行けませんでした。そもそも、1回で全てを見るなんて、無理でした・笑。もう一度行くと、また別の楽しみが見つかるかもしれません。いつか、クリスマスデコレーションのT rexを見に行きたいなあ。
最後までご覧いただきありがとうございます。
東京の上野にある、国立科学博物館のようすもあわせてどうぞ。
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