「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。

1日目は夕方の到着だったので、夕食は和食、下鴨茶寮 北のはなれ(Shimogamo-Saryo-Kitanohanare)でいただくことにしました。その後温泉に浸かり、館内のサロンでまったり。日本の味からアートまで、どっぷり和を感じた滞在をお届けいたします。
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下鴨茶寮 北のはなれ
下鴨茶寮は、世界遺産・下鴨神社の直ぐそばに佇む創業160年の老舗料亭です。
ポルトムインターナショナル北海道には「下鴨茶寮 北のはなれ」があります。泊まった時は、ホテル開業5周年の序の膳プランがありました。季節折々の恵みを少しずつ盛り込み彩り豊かに仕立てたお料理、 自身のペースでゆったりと堪能できそうです。
茶室
・昼食 11:00 - 15:00(LO 14:00)
・夕食 18:00 - 22:00(LO 20:30)
・カウンター席: 6席
・テーブル席: 76席
・個室: 4室
・ドレスコード: スマートカジュアル
北海道から京都へ

飛行機の遅延も想定されたので、少し遅めの時間帯を予約していました。
温泉に行くには時間が足りない、でも待つには時間がありすぎる(単にお腹が空いただけ・笑)。なので、チェックインの際に少し早めることができるか尋ねたところ、快諾していただけ30分ほど早く食べられることになりました。
一度部屋で落ち着き、予約時間の少し前にロビーに降りると、やはりスタッフの方に声がけされ、お店までアテンドしてくれました。
お店に近づくと、北海道の大地を連想させる風景から京都の路地に入ったかのような風景に変わります。北海道にいて京都へ。
余談ですが、以前、苫小牧で(他のホテルですが)「郷土料理のお店を教えて欲しい」と尋ね、教えてもらったのが「京(都)料理のお店」笑。「郷土」が「京都」に聞こえたようです。でもとても美味しかったので、(そのことを思い出し)北海道の食材で調理される京都の老舗のお料理が楽しみでした。
茶室「清風庵」


写真は公式サイトよりお借りしました。
途中、日本文化を体験できる茶室「清風庵」- TEA CEREMONY HOUSE SEIFU-AN -があります。
茶室・数寄屋造の研究第一人者であり建築家、建築史家であった故中村 昌生氏監修のもと、メインフロアに数寄屋建築の茶室・大広間を用意したそうです。茅葺屋根に円窓を設けた二畳台目の小間の茶室、露地を望む八畳の広間、靴のまま利用できる立礼席、大広間を備えた本格的な茶室。周辺の景色や動線も含めた一連の動作も追体験できるようとなっているそうです。
さらに、避難安全検証により内装制限の緩和措置が認められ、木材等は不燃処理をしつつ素材本来の良さを生かしているとか。
茶室の前には、世界各地で高い評価を得る陶芸家・辻村史朗の壺が配されています。
茶室
・営業時間: 13:00-18:00(最終受付17:00)
・定休日: 火曜日・水曜日・木曜日
・薄茶一服/お菓子(体験付)2,500円(税込)
事前予約をすれば、本格的な茶室空間で抹茶と和菓子を楽しめるそうですが、残念ながら滞在中はお休み。部屋に置かれていた情報を読みながら、外からちらっと見学しました。
京料理

入り口では日本人の方が対応してくれました。


一人なのに個室という贅沢。
担当してくれたのは日本語が堪能な外国人の女性でした。所作はきちんと教育されていますし、笑顔が素敵、朗らかで感じのいい方でした。しかし、厳しい日本人がお客ならちょっと・・・。
ただ、エアポートホテルという場所柄、外国人もたくさんいらっしゃると思いますし、老舗のお店で気軽に過ごせると言った点ではいいのかもしれませんね。

お酒類もありますが、このあと温泉にもゆっくり浸かりたかったのでお茶をもらうことにしました。

お茶は、食前から食後まで同じほうじ茶でした。

コース料理ではないので、一度に提供されます。
夕食特別膳
・先附:胡麻豆腐、蒸し雲丹など
・向付:海鮮二種
・焼物:桜鱒の蕗味噌焼きなど
・蒸し物:海鮮茶わん蒸し
・蓋物:かすべおろし餡掛けなど
・油物:天麩羅盛り
・食事:釜炊きご飯、じゃこ、赤だし
・水物:せとか、パイン、イチゴ、和紅茶アイス
・甘味:和菓子




ご飯のお代わりは可能です。遅い夕食なので胃に負担のないものをと考えていたのですが、つい、お代わりして食べ過ぎてしまいました。あまり奈良漬けを好まないのですが、焼き物に添えられていた奈良漬けが美味しくて記憶に残っています。

甘味や水菓子。
抹茶アイスと言われたのですが、和紅茶のアイスでした。好きな味だったのですが、硬くて食べられない。果物のせとか(みかん)とパイナップルはみずみずしくて美味しかったのですが、イチゴは残念な状態。
あくまでも個人的な感想ですが、2日ともフレンチでもよかったかな・・・。
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ゲストサロン

食後はゲストサロンへ。
ここには、江戸時代の絵画を中心として、幕末・明治時代に至る多彩な美術・工芸品が展示されています。
宿泊者限定ですが、他の宿泊者の方にほとんど会わなかったので、ほぼ貸切で観賞できました。


室内の壁を飾るのは、歌川広重や国綱、国貞による浮世絵群。
大判サイズ(39×26.5cm)の紙を複数枚並べた「続き絵」の形式による大画面で、相撲図や美人画などが飾られています。

禅僧で「達磨図」を多数描いた江戸の白隠慧鶴(はくいんえかく、1685〜1768)の水墨画。
季節ごとに入れ替えながら展示されており、江戸中期に活躍した京都の画家、伊藤若冲(1716〜1800)の《石畳に鶏》《松に亀図》《屋根に鶏図》が展示されているときもあるそうです。

漆や印籠などの工芸品、有田焼の皿、そしてお雛様なども所狭しと展示されています。

こんな地図の絵柄の陶器もありました。

ゲストサロンには、普段カギがかけられ湿度や温度管理をしているギャラリーもあります。

こちらには、江戸時代の絵師たちによる作品が並ぶ華やかな空間です。なかでも目を引くのは、中村芳中(生年不明〜1819)の《十二ヶ月花卉図押絵貼屏風》。貸切りで見られる贅沢な空間がそこには広がっていました。
夜景

この日はピンクムーンの満月。
部屋からもきれいな満月が見られたのですが、せっかくなので外に出てみることにしました。
フロントを通るたびにスタッフの方が声をかけてくれます。出かけるとき、『今夜は月が綺麗ですね』と、まるで夏目漱石のような言葉を返してしまいました。でも、誰かに言いたくなるような美しい月でした。
最後は温泉へ。
部屋からは混雑状況もテレビで確認できるのですが、深夜だったので「空いている」の表記。実際、貸切でした。
空港の夜景

部屋に戻るとこの景色。最終便が到着した後の空港のようすです。
部屋からはスカイマークとJALのA350-900が駐機しているのが見えました。飛行機を見ながらの就寝。いい夢が見られそうです^^
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さいごに
1日目は、ポルトムインターナショナル北海道の「和」を堪能してみました。
静かな空間にいると、ここが空港であることを忘れてしまいそうでした。楽しみにしていたゲストサロンのアートも期待以上。連泊にしてよかったです。次回は、朝食とカフェのようすをお届けいたします。
最後までご覧いただきありがとうございます。