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2025年1月8日より、日本のパスポートを持っている人は、英国(イギリス)入国前に ETA(電子渡航認証システム)の登録が必要となりました。
今回は、実際にETAを申請した方法(つまづいた点も)をご紹介いたします。
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UK ETA
英国ETAの導入は2段階に分かれており、国によって導入時期が異なります。
非欧州国籍
2025年1月8日からイギリスへの渡航にETAが必要
日本はここに含まれます。
欧州国籍
2025年4月2日からイギリスへの渡航にETAが必要(申請は2025年3月5日から可能)
英国のETAは2025年にすべてのビザなし旅行者を対象に開始されます。
UK ETAでは、以下のことがが許可されることになります。
対象
・6ヶ月以内の旅行
・親族訪問、商用
・留学(6ヶ月以内)
・Permitted paid engagementにて滞在
・transit(短時間の入国を含む)
・3ヶ月以内のCreative Worker visa concessionにて滞在
※出所:UK ETA承認メールより
Transit
Passing through a UK airport while on the way to another country is called ‘transiting’.
There are 2 types of transiting:
- ‘airside’ - you do not pass through UK border control before you leave on your connecting journey
- ‘landside’ - you do pass through UK border control, but come back through it and leave the UK within a short amount of time (usually 24 hours)
出所:UK ETA
乗り継ぎ便に乗るために英国の入国審査を受けなければならないtramsit (トランジット) 渡航者は、渡航前にUK ETA認可を申請しなければならない。
エアサイドまたは空港の制限エリアに留まる(英国の入国審査を受けない)者は、ETAの必要性が免除されます。この免除は、ヒースロー空港とマンチェスター空港での乗り継ぎ客にのみ適用されるようです。
一方、24時間以内にヒースロー空港に着いてガトウィック空港がから乗り継ぐ場合は(landsideに該当するので)UK ETAが必要となります。
期間と費用
審査日数は英国3営業日以内です(それ以上かかる場合もあります)と公式サイトには書かれているので、私は出発1週間前に申請しました。

料金・有効期間
・10£(ポンド)
・2年間有効(パスポートの有効期限内)
取得費用は10ポンドですが、支払い通貨によって変わってきます。
2025年1月31日昼ごろのレート(1£=193円)で、日本円で支払う場合は2,009円でした。
準備したもの
・カメラ付きのディバイス(スマートフォン等)
・旅行に持参するパスポート本体
・申請結果を受け取るメールアドレス
・支払いに使用するクレジットカード、デビットカード、Apple Pay、Google Pay
カメラが付いていないパソコンなどでオンライン申請する場合は、アップロードする写真も別途必要です。
申請方法
申請はパソコンでもスマートフォンでも申請できますが、私はスマートフォン(i-Phone)で行いました。
公式サイト

まずは公式サイトを探します。
「英国ETA」の検索ワードで検索して頂き、「GOV.UK」と記載されたページをクリックすると UK ETA の公式サイトが見つかります。なお、在英国日本大使館の公式サイトにもUK ETAのリンク先が貼られていますので、そちらもご覧ください。
模倣サイトによるフィッシング詐欺被害に遭わないようお気を付けください。
公式ホームページのトップ画面から "Apply for an ETA" をタップ、もしくはスクロールしていくと以下の画面があります。

一番下に "You can apply online" と、アプリではなくオンラインで申請するリンクがあるのですが、そのリンク先ではまずアプリが勧められます・笑。
アプリ一択?
しかし、しつこく online を探してタップしていくと、その先に本当にオンラインで申請できるページがありました。なお、オンラインでは、20分間何もしないと(タイムアウトとなり)入力した情報は削除され、最初からやり直さなくてはなりません。
オンライン申請は、アプリに比べて操作可能時間が短かったのと写真の準備が面倒だったので、推奨どおりアプリで申請することにしました。申請後、アプリは削除しても大丈夫です。あくまでもUK ETA申請ツ―ルです。
おおまかな流れは以下です。
- メールアドレスの登録
- パスポートなどの情報提供
- 顔のスキャン・写真アップロード
- 質問(犯罪歴の有無など)への回答
- 申請料の支払い
一度支払った申請料は、間違いがあっても払い戻しはありません。
なので、しっかり確認しながら行いました。
申請方法は JTBさんのガイダンス(日本語)がとても分かりやすかったので、参考にさせていただきました。パソコンでガイダンスを見ながらスマートフォン(アプリ)を操作するとスムーズでしたよ。
- 参考サイト >>> 【公式】JTB uketa_guidance.pdf
アプリ

私はi-Phoneを使っているので、Appleのアプリストアからダウンロードしました。
2025年1月時点での評価が低かったのですが、問題はありませんでした。というか、UK ETAの公式アプリなので仕方がありませんね。
申請にかかった時間は10分ほどですが、顔のスキャンがうまくいかなかったので一度削除してやり直しました(なので合計15分くらいです)。
なお、アプリのダウンロードはご自身の責任の下で行ってください。
英国ETA申請
以下、実際の操作手順に操作していてうまくいかなかった点などを加えて、申請方法をまとめてみました。
step
1アプリのダウンロード



アプリを開いたら、以下画面が出てくるので右にスクロールし、"Continue" をタップします。
なお、アプリでの申請は1回(30分以内)で完了する必要があります。戻る機能はなく、とりあえずここまでやって残りは明日といった情報の保存機能もありません(2025年1月時点)。何もしないとタイムアウトとなり、入力した情報は削除され、やり直しとなります。
なので、事前に必要なものは用意しておくといいと思います。
- パスポート
- クレジットカードなど
- 写真を撮れる場所(背景に何もない場所)
途中でうまくいかなかったら、アプリを削除して再ダウンロードすれば最初(上の写真)から始められます。
step
2規約の確認

Apply for an ETA(ETA申請)と Before you start(開始前に)を確認の上 "Start now" をタップします。
同様に、Privacy and terms of use(プライバシーと利用規約)が表示されますので確認した後 "Agree and continue" をタップします。
step
3メールアドレス登録
メールアドレスを枠内に入力し "Continue" をタップ。
すぐに登録したメールアドレスに6桁のセキュリティコードが届きますので、届いたコードを入力し "Continue" をタップします。
もし間違ってメールアドレスを入力していた場合はセキュリティコードは送られてきませんので、アプリを削除、再ダウンロードしてやり直しましょう。
step
4電話番号

電話番号を入力して "Continue" をタップします。
電話番号は日本で使っているもので大丈夫でした。
例:「080-1234-5678」の場合、+81のあと、最初の0を抜かし「80-1234-5678」と入力。

「生体認証チップの入ったパスポートを持っていますか?」と質問されますので、「Yes」と答えて次に進みましょう。
step
5パスポートの写真

上の写真のようになるよう、パスポートの写真のページを撮影して、内容を確認後に "Continue" タップします。

その際、スマートフォンのカメラへのアクセスを許可して、以下の3点がきちんと含まれているか気をつけましょう。
必須
・個人情報ページの4つの角全て
・機械可読領域MRZ(下部の2行の英数字・記号)
・顔写真
ここはすんなり撮影、承認されました。
うまくいかない場合は、パスポートを少し傾け、角度をつけて撮影するといいようです。
step
6生体認証スキャン

パスポートの表紙に上のようなマークがあれは、生体認証チップがあるという意味です。
カバーなどを取ったパスポートを閉じ、スマートフォンのカメラの側をパスポートの下から三分の二辺りに重ねます。
うまくいかない場合 "Try again" をタップしながら繰り返すことができますが、3 回目になると "Skip" が表示されます。どうしてもスキャンできない場合は "Skip" をタップします。

上の写真のようにスマートフォンが重なるように置く(密着させる)とうまくいくと思います。
画面に表示されたパスポートの情報を確認して次へ進みます。
step
7顔のスキャン

次に、顔のスキャン(生体認証)を行います。
"Scan face" をタップし、自分の顔が枠に入るようにスマートフォンの表画面(カメラの付いていない方)に近づけます。これは通常の顔写真の撮影と異なり、自分の顔がスケッチ画のように表示されます。
この操作が一番難しく、うまくいかず、一度アプリを削除してやり直しました。
2回目はスキャンされているときに瞬きをしてみました。それが良かったかどうか分かりませんが、成功しました。
なお、できない場合やデバイスにカメラがない場合、渡航者がスマートフォン操作者と一緒にいない場合は、この手順をスキップできます。渡航者の ETA 申請には影響しないそうです。
step
8顔写真の撮影

顔写真の撮影を行います。
” Continue” をタップしてクリックし、次ページの顔写真の条件を確認後に撮影します。
以下を含む
・背景が明るく、物や人が映っていない
・顔や背後に影がかかっていない
・頭、肩、上半身が見える
・帽子などは外して撮影(宗教的、医学的な場合を除く)
・眼鏡は外して撮影
撮影後、撮影した写真が表示されますので、その写真でよろしければ "Use this photo(この写真を使う)" をタップします。
step
9住所・職業
英語で住所を入力。
その次のページで職業を入力します。
step
10質問
以下の2つの質問に回答しました。
刑事有罪判決を受けたことがありますか?
(複数国での有罪判決を含む)
※労働組合への加入や同性間の関係など、英国で合法とされる活動に対する有罪判決は申告不要です。
これまでに以下の行為に関与または関与を疑われたことがありますか?
・戦争犯罪、大量虐殺、人道に反する罪
・テロリズム(テロリスト集団への支援、または加入を含む)
・過激派集団への支援または過激な見解の表
内容を確認した後、「Yes」か「No」を選択し "Continue" をタップします。

その後、これまでに入力した内容が表示されますので、下にスクロールし、間違いがないか確認します。間違いを見つけたらこの時点で修正できます。
間違いがないことを確認したら、 "Continue" をタップして支払いに進みます。
step
11支払い
支払いはクレジットカードやデビットカードの他にApple PayやGoogle Payが利用可能です。「宣言」の内容を確認したのち、” Continue to payment” をタップしましょう。

” Which country are you applying from? "
直訳すると「どの国から申請していますか?」となるのですが、利用する通貨は選べます。"Japan” を選べば、日本円で決済されまが、日本にいても外貨での支払いも可能です。
私は今より少し円高の時に両替していた英国ポンド(1£=189円)を持っていたので、” United Kingdom” を選んでデビットカード(ポンド)で支払いました。そのため費用は1,890円で済みましたが、同日(1£=193円)の日本円での支払いは2,009円となっていました。
さらに下にスクロールすると、請求先住所が出てきますので、確認後に "Confirm payment" をタップして決済しましょう。これで、申請は完了となります。
決済後

決済が完了すると、「ETA reference number」が発行され、登録したメールアドレスにメールが送られてきます。Yahooのアドレスでも大丈夫でした。
ちなみに、イギリスではYahooニュースは見られませんが(2024年5月に行ったとき)Yahooのメールは確認することができました。UK ETAが承認された後にメールアドレスが重要になることはないと思いますが、不安な方は、Yahoo以外のメールアドレスをご利用ください。
スマートフォンがない場合
UK ETAの申請は公式アプリが推奨されています。
(繰り返しになりますが)UK ETAの公式アプリはあくまでも申請ツールです。公式サイトでも「アプリがインストールできない場合は友人にスマートフォンを借りてください」と書かれていました・笑。
なので、他の方のスマートフォンでも申請できます(申請後アプリを削除)し、代わって申請してあげることもできます。ただし、申請するご本人のパスポートが必要ですし、顔写真などの認証はご本人である必要があります。
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UK ETA承認
審査日数は英国3営業日以内と書かれていましたが、申請して1分後に承認のメールが送られてきました・笑。
ETAの有効期間内であれば英国入国回数の制限はありません。しかし、パスポートの有効期間が満了した際、又は新たに旅券を取得した場合は、改めてETAを申請し直す必要があります。
なお、ETAを取得しても、英国入国が確約されるものではなく、到着時に入国審査を受ける必要があります。
英国入国
日本出発時、チェックインカウンターのスタッフに「ETAはお持ちですか?」と聞かれました。聞かれただけで、特に申請の証を確認されることもありませんでした。
申請を忘れたらどうなる?
BAのスタッフの方曰く、まだ始まったばかりなので、入国拒否にあった方はいないようです。
2025年2月のUK ETA開始後の英国入国。2024年5月の体験と変わっている点はありませんでした。入国のようすは、こちらをどうぞ。
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さいごに
無事承認されたので、2年間はパスポートだけで渡航できます。
他のヨーロッパの国でも2025年にはETIASの導入が予定されています。パスポートひとつで気軽にヨーロッパへ行ける時代が終わってしまうのはちょっと残念ですが、セキュリティなどを考えると仕方がないことなのでしょうね。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。