長野

善光寺参り ~アクセスと見どころ~

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「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。

20年ぶりに善光寺に行ってきました。

年を重ねるにつれ感じ方も変わってきており、初めての「お戒壇巡(おかいだんめぐり)」も心に沁みる貴重な体験となりました。今回は、1時間ほどで回れる善光寺についてご紹介いたします。

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アクセス

JR長野駅から善光寺までは、善光寺口バスロータリー「1番のりば(善光寺方面行き)」発の路線バスに乗って行きます。Suicaも使え、2025年10月現在、運賃は190円でした。

午前中の早い時間にでかけたので、まだ空いています。

途中の街並みも美しかったです。

長野駅から15分ほどで到着しました。

善光寺大門のバス停から善光寺本堂までは、徒歩5分程度です。

緩い坂道を上っていく感じになります。

目の前に門が見えてきました。

江戸時代には『一生に一度は善光寺参り』と言われるほど、多くの人が参拝に訪れた善光寺、善行寺如来と呼ばれる「一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)」を御本尊としています。創建から約1,400年経っており、特定の宗派には属さない無宗派の寺として、現在も世界中から多くの人々を受け入れているお寺です。

途中のようすです。

もっとゆっくり見てみたかったですが、今回は先に進みます。

建立は、1707年建立。

国宝に指定される木造建築としては4番目の大きさになるそうです。

本堂を高いところから見下ろすと、鐘を叩く道具であるT字型・撞木(しゅもく)の形をしていることから、撞木造りとも呼ばれています。

善行寺参拝セットは、クレジットカードなどでも支払いが可能でした。ちょっと機械は使いづらかった(分かりにくい)のですが、スタッフの方がそばにいらっしゃるので教えてもらえます。

仁王門

善光寺参りの入口となるのがこの仁王門です(1918年建立)。

正面には阿形(あぎょう)像と吽形(うんぎょう)像。

仏敵からお寺を守る役割があるそうです。

高村光雲・米原雲海によって作られたこの仁王像は、100年後も変わらない姿でいられるよう、建立当初は白色(着色なし)で、月日を経て現在の黒ずんだ色になっていったそうです。また、支えなく、重心のバランスを取ることで自立していることが近年の調査によって判明しました。

背面には三宝荒神(さんぽうこうじん)と三面大黒天(さんめんだいこくてん)が安置されています。

三宝荒神は日本特有の神であり、仏・法・僧の三宝を守護し、不浄を清める神、竈神(かまどしん)、火伏せの神として広く信仰されています。善光寺は幾多の火災に遭っているため、火伏せとして安置されているそうです。

なお、仁王像の原型や三宝荒神・三面大黒天は、史料館に展示されていますので、善光寺に行かれたらぜひご覧くださいね。史料館へは「本堂内陣・お戒壇巡り券」で行くことができます。

仲見世通り

仁王門をくぐると「仲見世通り」と呼ばれる通りがあり、両サイドにはお店が並んでいます。どのお店も美味しそうで、迷ってしまいそうです。帰りに立ち寄ることにしましょう。

六地蔵

ぬれ仏(写真撮り忘れ)の南側に並ぶ六地蔵は、1759(宝暦9)年に浅草天王町祐昌が願主となって造立されました。現在の六地蔵は1954(昭和29)年に再興されたものです。六地蔵とは、私たちが輪廻転生するといわれる地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の六つの世界で、我々衆生を救ってくださる菩薩様だそうです。

山門

善光寺本堂の正面に建つ大きな門。

様式は五間三戸二階二重門、屋根は入母屋(いりもや)造りの栩葺(とちぶき)で、江戸時代中期の1750(寛延3)年に建立され、国の重要文化財に指定されています。

2002年~2007年にかけて行われた「平成の大修理」ののち、2008年から山門の上層部での閲覧が復活しています。

上層部には、智慧の仏である文殊菩薩騎獅像(もんじゅぼさつきししぞう)や、四天王像、四国八十八ヶ所霊場ゆかりの仏像などが安置されています。また、本堂や仲見世通り、仁王門など、眼下に広がる景色を堪能できます。

山門には有名な鳩字の額がかかっています。

鳩字の由来は、額に書かれた「善光寺」の文字の中に五羽の鳩が隠されているためです。スマートフォンの写真を拡大したので少し分かりにくいですが、鳩を見つけていただけますでしょうか。

また、『善』の一字が牛の顔に見えるとも言われています。

本堂に入る前に、常香炉で身を清めるために煙を浴びましょう。

今では、無病息災や、患部に煙をあてると病気が治るという信仰につながっているようですね。

さて、いよいよ「本堂」へ。

本堂は、江戸時代中期を代表する仏教建築として、1953(昭和28)年、国宝に指定されました。人間の煩悩の数とされる108本の柱で造られています。創建以来何度か大きな火事に遭い、今の建造物は、1707(宝永4)年に再建されたものだそうです。

本堂

本堂の内部は、入り口が俗世、最奥を極楽としています。

善光寺リーフレットより

本堂の内部は、外陣(げじん)、内陣(ないじん)、内々陣(ないないじん)の3つに分かれており、本堂を入ってすぐの場所にはびんずる尊者」が配されており、みなさん自分の体の悪いところと同じ箇所を撫でていました。かなり真剣に。私もしっかり足を撫でてきました。

さらに、外陣には人間を裁く閻魔王、内陣は俗世の救済者である弥勒菩薩が配されており、ご本尊の「一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)」は、内々陣の一番奥にある「瑠璃壇(るりだん)」に祀られています。しかし、ご本尊は絶対秘仏とされているため、そのお姿を見ることはできません(ただし、ご縁を結ぶ方法はあります)。

御朱印

ところで、本堂内の御朱印所でも御朱印をいただくことができます。

善行寺には季節ごとの御朱印があり、行ったときは、季節特別御朱印「秋」の配布中でした。上弦の月に照らされた曼殊沙華の切り絵の『秋』、色とりどりの曼殊沙華に錦秋の野山を思わせる御朱印となっていました。

詳細

・配布期間 9月1日〜
・配布場所 本堂西向拝南側御朱印所
      本堂内御朱印所
・配布時間 9時~16時

※2025年10月現在

おかいだん

善光寺リーフレットより

瑠璃壇の下には、極楽浄土への往生が約束されると言われている「お戒壇(かいだん)めぐり」があります。

ご本尊の真下にある真っ暗な通路を進み、暗闇の中で「極楽の錠前」を探り、触れることができるとご本尊とご縁が結ばれるとか。

急な階段を下りると、本当に真っ暗な道を進んでいくことになり、途中で断念される方もいらっしゃいました。普通は、暗い場所に一定時間いれば目が慣れてくるものですが、こちらは完全な暗闇で人の気配も感じませんでした。

なので、何度も、前の方をつついてしまいました・笑。

案内書には、ご縁を結ぶための、以下のようなポイントが書かれていました。

おかいだん巡り

・右手を壁に当てながらゆっくり歩く
・壁に置く手は腰の位置にする

ただし、腰の位置と言っても人ぞれぞれです。なので、壁に触れている右手を上下に動かしながら歩くといいようです。

全体の長さは44.8mであると言われていますが、完全暗闇なので、もっと長く感じました。分からないまま進んでいると・・・

ふと右手に縦長の棒のようなものが!

ちょうどご本尊の下まで来たようです。仏具の独鈷(とっこ)の形をしたT型の頑丈な鍵でした。その鍵に触れることで、ご本尊(阿弥陀如来)とご縁を結ぶことができました。

その後、右に曲がると明かりが見えてきました。

ホッとすると同時に、達成感がある「お戒壇めぐり」でした。

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日本忠霊殿(善光寺史料館)

次は、日本忠霊殿へ。

1906(明治39)年に境内に建立され、1970(昭和45)年に現在の三重塔構造に建て替えられました。

戊辰戦争から第二次世界大戦に至るまで、戦没者240万余柱の英霊を祀る我が国唯一の仏式による霊廟です。

1999(平成11)年に、日本忠霊殿の一階に善光寺所蔵の什物(じゅうぶつ)を常時展示する「善光寺史料館」併設されました。

史料館には、かつて本堂に架けられていた絵馬(金色で善光寺と書かれたもの)や善光寺信仰の歴史を垣間見ることができるだけでなく、快慶一門の作による阿弥陀如来像、ダライ・ラマ法王14世が来寺された際に開眼された砂曼荼羅(すなまんだら)なども展示されています。

初めて本物の砂曼荼羅を近くで見たのですが、言葉を失うほど感動しました。

映画の中でしか見たことがない砂曼荼羅。静寂の中、僧侶たちが祈るように極彩色の砂を落とし作る様子は、チベット仏教の究極の芸術ともいえるものですよね。完成後はすぐに壊されてしまうのですが、ここでは綺麗な姿のまま展示されていました。必見です。

厄除け

まだまだ見どころがある善光寺。

風鈴の音が心地よい場所で、最後は厄除けのおまいりをすることにしました。

季節の味

参拝の後は、「仁王門」と「山門」の間に広がる仲見世通りで一息つくことにしましょう。

お蕎麦も食べたいし、おやきも・・・

と思っていたのですが、朝食をたっぷり食べたせいであまりお腹が空いていない。なので、一つに絞り、季節の味覚だけいただくことにしました。

できたてモンブランパルフェ。

上品な甘さと栗そのままを食べているような風味で、最高でした^^

本当は小布施まで足を伸ばしたかったのですが、こちらで大満足!やっぱり秋の味覚はいいですね。

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さいごに

20年ぶりの善光寺まいり。

前回は仲見世通りでお蕎麦を食べたこと、すごく歩いて足が痛くなったことしか記憶になかったのですが、年を重ね、心に染み入る場所が見つかり、いい思い出となりました。また、近いうちに参拝したいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございます。

-長野