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シドニー郊外にある国立公園ブルーマウンテンズ。100万ヘクタールもの広大な場所に、有名な奇岩・スリーシスターズや、滝、鍾乳洞などの多くの見どころがあり世界遺産にもなっています。前回行ったのは記憶にも残っていない大昔。今回は、トロッコ列車、ロープーウェイ、ゴンドラがある「シーニックワールド」からブルーマウンテンズの絶景を楽しみます。
電車とバスでの行き方と、効率的な周り方をまとめてみました。
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行き方

ブルーマウンテンズ観光の拠点となる Katoomba (カトゥーンバ) 駅までは、シドニー市内にある Central (セントラル) 駅からアクセスします。
私は Mascott (マスコット) 駅からへ移動してセントラル駅に移動して、ブルーマウンテンズラインに乗り継ぐことにしました。平日の朝6時台に出発。早朝の一人歩きは不安だったのですが、駅までの道も構内も(想像していたより人が多く)危険は感じませんでした。
Central (セントラル) 駅に着いたら案内板に沿って進み、 Katoomba (カトゥーンバ) 駅までブルーマウンテンズラインで移動します。ブルーマウンテンまでの電車は、30分~1時間間隔で運行されているようです。
Katoomba駅
セントラル駅からカトゥーンバ駅まで約2時間。直通列車なのでそのまま乗っていればいいのですが、カトゥーンバ駅は終点ではないので、乗り過ごし注意です。
行きは、進行方向に向かって左側の座席に座りました。左側だと直射日光を避けることができ、郊外の景色も楽しめます。ちなみに、夕方に帰るときも左側の座席だと、夕日を見ながら帰って来られるそうです。

カトゥーンバ駅には有人の改札はなく、降車後は、通路にある機械にオパールカードやタッチ決済機能の付いたクレジットカード等をタッチさせます。ここにタッチした後1時間以内にバスに乗り継ぐと、運賃が割引になります。

こちらは帰りのものですが、きちんと割引(2AUD・約200円)されていますね。
バスに乗り継ぎ

カトゥーンバ駅の近くからバスに乗ってシーニックワールドへ向かいます。
バス停までは3分ほどです。
駅には2か所の出口があり、こちらは南出口で、付近にはトロリーツアーショップなどがあります。

バス停は、こちらのキャリントンホテルの前にありました。
ここからエコーポイントやシーニックワールドなどの観光地へアクセスできます。
朝早い時間帯ですが、数人がバスを待っていました。
こちらのバス停にも時刻表はあるのですが、実際に乗ったのは、その時刻表に表示がない時間帯のバスでした。バス停の時刻表を見て『バス来ないね』と歩いて行かれた方もいらっしゃったのですが、transportnsw で検索した方が正確でした。ちなにみ、歩くと30分ほどかかります。


ここまで来るときに電車の時間を検索したのと同じサイトなのですが、出発地と到着地を入力するだけで、出発時間や運賃などが表示されます。

途中通ったのは、とてもかわいい町でした。
10月から11月にかけては、紫のジャカランダの花が咲き乱れる美しい時期を迎えます。もし、ジャカランダの木があったらより美しい光景になるのでしょね。

ジャカランダとはこういった花です。日本では、2月ごろ熱海で見られるそうです。
ちなみに、このときバスに乗っていたのは6人ほど、そのうちが5人が日本人でした・笑。
到着

降りたバス停はこちらです。
時刻表には "Scenic world (Temporary Stop)” と "Scenic world" の2種類があったのですが、その違いが分かりませんでした。とりあえずシーニックワールドのバス停は、こちらだけのようです。
張り切りすぎて、開演30分前に到着してしまいました・笑。
開演前には行列ができていると聞いていたのですが、さすがにこのとき(9月の平日)は、同じバスに乗ってきた1人しかいませんでした。建物の中には入れませんが、デッキから風景を眺めることはできます。

雄大な山並みやジャミソン渓谷を覆いつくすユーカリの樹海が望める展望台。風が強かったのですが、いいお天気に恵まれました。
9月はけっこう晴れの日が多いようですね。
入館

開演時間の15分ほど前に、入館の列ができ始めました。
今回も Klook でオンライン予約したのですが、カウンターで送られてきたQRコードを見せるだけで大丈夫でした。全ての乗り物に乗れるリストバンドを腕に巻いてくれます。また、日本語のリーフレットもあるので、ぜひもらっておきましょう。

建物内には、カフェやお土産物屋さん、そして乗り物の発着場所であるシーニックワールド・トップステーションがあります。そこからは、「1. ゴンドラ(Skyway)」、「2. トロッコ列車」、「4. ロープ-ウエイ」といった3種類の乗り物に乗れ、途中「3.遊歩道」を歩くことができます。
各乗り物の入口に自動改札ゲートがあります。そちらでリストバンドのバーコードをあてることで改札ゲートが開きます(降車時も同様)。
※番号は、便宜上つけたものです。
Skyway
スタッフの方が、『最初にゴンドラ(Skway)に乗ったらいいよ』と教えてくれたので、まずはゴンドラから乗ることにしました。2017年に導入された大型ゴンドラです。

ゴンドラに乗って、720mの距離をゆっくり移動できます(Klook の前売り券では往復)。
ゴンドラからは、左右の雄大な景色を楽しむことができます。
中央の少し高くなった床は透明ガラスになっており、こちらからなら少し高い位置から左右だけでなく、ジャミソン渓谷を270mの高さから覗き見ることもできます。
行き、進行方向の左手に滝が!ゴンドラ内ではアナウンス(英語)もありますので、タイミングよく教えてもらえます(見とれてしまい写真を撮るのが間に合いませんでした・泣)。

ゴンドラを降りたら展望台へ。
魔法で石に変えられてしまった3姉妹というアボリジニの伝説が残る奇岩、「スリーシスターズ」を眺めることができます。
圧巻!
こちらからは左右に分かれる遊歩道があり、それぞれ違った景色が楽しめます。
今回は、アップダウンの少ない右の方へ行ってみました。どちらの道もきれいに整備されています。最高気温は26℃と少し汗ばむ陽気でしたが、風があるので歩いていて気持ち良かったです。ただし、紫外線はかなり強いので、サングラスと防止、UVカット上着でしっかり防御しながら出発!
数分歩いていると、バスが通る大きな道路に突き当りました。
ここまで、先ほどのカトゥーンバ駅 のそばのバス停から、(シーニックワールドで降りなければ)路線バスで来られるようです。

すぐそばの階段を下りてみましょう。
こちらでは、滝全体の姿を見ることができます。
先ほどゴンドラ内から見た滝とは違いますが、それでもかなり迫力がありました。

さて、ゴンドラの乗り場まで戻ったら、シーニックワールド・トップステーションに戻り、次の乗り物に乗ります。
トロッコ

トロッコ列車 (Scenic Railway) と言っても、かなり立派な乗り物です。この乗り物は、世界で最も急勾配の斜面を走るトロッコ列車だそうです。オーファンロックに沿って、シーニックレイルウエイ谷底駅まで移動します。

座席はこんな感じになっており、座席横のボタンを押すことで自分で角度を変えることができます。

最大傾斜は62度にもなります。
操作方法
・ボタン上部を押す:44度
・そのまま:52度
・ボタン下部を押す:62度
調節をしない場合、傾斜は52度のままですす。怖い人と感じた方は、ボタン上部を押すことで傾斜を44度に下げることができます。一方、よりスリルを味わいたい方は、ボタン下部を押せば最大傾斜を64度まで上げることができます。
他の方と相席だったので、オリジナルで乗ることにしました。
ラッキーなことに一番前。
トロッコ列車の前は網になっていますが、スマートフォンの角度を変えれば(その隙間から)きれいに写真を撮ることができました。
乗車時間は2,3分だったと思いますが、世界一の急勾配を駆け抜けるのはスリル満点でした。絶叫系のアトラクションは苦手ですが、こちらはゆっくり走るので全然怖くなく、とても面白かったです。途中トンネスに入りますが、抜けると周りに広がる山々を見ることができ、展望台から見るのとはまた違った景色を楽しむことができました。
私自身が前かがみになったため動画ではあまり急角度を感じることができませんが、もしご面倒でなければ、インスタグラムの写真をスクロースしていただくと動画がでます ↓
遊歩道
ジャミソン渓谷へ下りた後は、少し森の中を歩きます。
10分、もしくは30分(50分は閉鎖中)の各コースに沿って、太古の原生林の間を散策してみましょう。
途中、昔のトロッコを模したものに乗って写真を撮れる場所もありました。
楽しそうです。グループで行っているなら、絶対に写真を撮ったと思います^^

ブルーマウンテンズには、昔、炭鉱があり、その積み出しにトロッコが利用されていたそうです。
こちらでは、旧炭鉱跡地であったブルーマウンテンズ一帯の歴史も学ぶことができます。

遊歩道は、10分・30分・50分とあるのですが、50分は閉鎖されていました。
なので、階段を下りて、30分間の散策を楽しみます。
上の写真は "MOUNTAIN BLUE GUM ("マウンテンブルーガム) " 。
2006年現在で樹齢111年の巨木でした。
名前と見た目だけでは想像がつかないですが、Eucalyptus(ユーカリ属:フトモモ科)と書かれていました。
そう!ユーカリの木なのです。
普段花屋さんでよく見るユーカリとは全く違う姿ですが、ユーカリ(フトモモ科・ユーカリ属)の種類は多く、900種近くも存在すると推定されています(2020年時点) 。
常緑高木となるものが多く、和名のユーカリは、属名"Eucalyptus" の英語読み「ユーカリプタス」を短縮したものです。
ユーカリは2月頃から花が咲き始め、4〜5月頃が見頃となっています。花が咲くころの姿も素晴らしいのでしょうね。オーストラリアの先住民は、ユーカリをすり傷などの消毒薬として利用していたそうで、抗菌や殺菌効果が期待される植物です。
葉の香り
芳香成分 1,8-シネオールが大半を占めるのが特徴で、香りは強いスッとする刺激臭があり
ユーカリの木は根が深く水を吸収しやすい特徴があります。そのせいかどうかは分かりませんが、この辺の地面は、ブナの森を歩いているかのようにフカフカしていました。こちらにはユーカリ以外の樹木もたくさんあります。森から生まれたアロマが大好きな私にとっては、宝物が隠されているかのような場所でした。
ブルーマウンテンズという名前は、気温が高くなるとユーカリの油がにじみ出て青く見えることに由来しているそうです。一度その姿を見てみたいです。

途中、避難所兼休憩所も何カ所かありますので、水を飲みながらゆっくり進みましょう。

ツル植物もあり、こういう姿を見ると、自然の凄さを感じてしまいます。
ロープ-ウエイ

じっくり見て歩くと、時間がいくらあっても足りないくらい。
帰りは、ロープ-ウエイでシーニックワールド・トップステーションへ。

最後に3つ並んだ岩・スリーシスターズを見ながら上がっていきます。
エコーポイント
エコー・ポイント (Echo Point) は、切り立った断崖の下に広がるジャミソン渓谷とアボリジニの伝説が残る奇岩、スリー・シスターズを一度に眺めることができる観光地です。
エコーポイント展望台にあるインフォメーションセンターの横道を入ると、スリーシスターズへ向かう遊歩道へとつながっています。
スリーシスターズと呼ばれる奇岩には、それぞれ Meehni (マイナー) 、Wimlah (ウィムラー)、Gunnedoo (ガナドゥ) という名前がつけられており、マイナーのみ入ることができます。こちらの展望台のそばには、モールやおしゃれなカフェなどもあるので、次回は路線バスに乗って来てみたいです。足腰に自信がある方は、ぜひこの周辺を歩いてみてくださいね。
カトゥ―ンバ駅

カトゥ―ンバ駅 へ戻ってきました。
駅周辺には、Subwayやカフェがあります。お腹がすいてきたのですが、電車の時間がせまっていたので急ぎます。
急いでいるのに、そばに大好きなリンゴの木を発見!
リンゴの花が満開でした。
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さいごに
今回は、電車とバスを乗り継いで、シーニックワールドでブルーマウンテンズの絶景を楽しんできました。公共交通機関は、土日はさらに安くなるようです。ただし、混雑も予想されますので、午前中の早い時間に行かれることをおすすめします。また、動きやすい服装で上着や水もお忘れなく。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。