「旅とアロマ」にお越しくださり、ありがとうございます。
ワンワールド加盟航空会社に搭乗時、ワンワールド内であれば(搭乗クラスに関係なく)、ステイタスに応じた恩恵があります。しかし、航空会社の社員といえども、正しい知識を持っている人ばかりではありません。人によっては間違った案内や操作をされることもあります。
今回は、スタッフの知識不足で他社に積算されたり、間違った案内をされてしまった経験から学んだことをまとめてみました。
スポンサーリンク
ワンワールド
航空会社のアライアンスの一つ「ワンワールド」、2024年9月現在、13の航空会社が加盟しています。
ワンワールド加盟航空会社を利用して貯めたポイントなどで上級会員になった場合、同加盟航空会社内のラウンジを相互利用することができます。
例えば、JALのJGP(ワンワールドのエメラルド会員)だと、原則、世界中のワンワールドのファーストクラスラウンジに入ることができるのです。同じ空港に複数のワンワールド加盟航空会社ラウンジがあると、ラウンジのはしごもできるのできます(ただし、カタール航空には別の条件あり)。
ステイタスを持っている人にとっては当たり前の話ですが、航空会社の社員(委託を含む)にはそういう知識がない人もおり、トラブルが発生することもあります。私は、2019年に2回そういった誤案内に遭遇してしまい、もうないかと思ったら2024年に3回目がありました。
以下詳細です。
空港ラウンジが使えない!?
普通は、どこか一つの航空会社に絞って、集中的にマイルやポイントを貯めていきます。
しかし、私の場合、2年間貯めて最上級会員になっていたカタール航空(QR)のマイレージプランからブリティッシュエアウェイズ(BA)のマイレージサービスに変更しようと思い、ワンワールド加盟航空会社に有償搭乗する際、2つのマイレージカードを提出していました。
1つ(BA)はマイル(BAの場合はAvios)を積算するため、もう一つ(QR)はワンワールド加盟航空会社の上級会員としてのステイタスを利用するためです。
その際に問題は発生しました。
東京国際空港HND
JAL(ワンワールド)に搭乗時、東京国際空港(HND) のファーストクラス専用チェックインカウンターで、カタール航空 のステイタス (プラチナ) カードを見せながら、 BA・エグゼクティブクラブの番号(平会員)を伝えBAへのマイル(Avios)積算をお願いしました。
BAではマイルを貯め始めたばかりなので一般会員です。なので、もちろんラウンジの表記がありません。このような場合は、ラウンジ入室時にステイタスのカード(もしくはアプリ)を提示すれば入れます。
また、貨物室へ荷物を預ける場合、ステイタスに応じた(この場合はファーストクラスの)タグをつけてもらえます。
しかし、JALの国際線チェックインカウンターで『ステイタスを持っている航空会社へのマイル積算時以外は、空港ラウンジが利用できない』と言われてしまいました (゚Д゚;) 搭乗券にラウンジ名が印刷されていないことが理由だそうです。もちろん、ファーストクラスのタグもつけてくれませんでした。
エメラルド・ステータスのお客様は、すべての対象フライトで、ファーストクラスおよびビジネスクラスの空港ラウンジを特別にご利用いただけます。
出所:空港ラウンジ
ワンワールドの公式サイトにも、上記のように書かれています。
ワンワールド アライアンス加盟航空会社ご利用の際には、ワンワールドのエリートステイタスに応じて、チェックインカウンターやラウンジのご利用などさまざまなサービスがご利用になれます。
ワンワールド アライアンス加盟航空会社にご搭乗時、およびサービスをご利用いただく際には、JALアプリまたは上記のワンワールドエリートステイタスカードをご提示ください。
出所:【公式】JAL
そして、JALのサイトにも、ステイタスに応じて利用できる旨が記載されています。
このときは全く話が通じないスタッフだったのですが、結局、ラウンジの表記がない搭乗券でも、入室時にワンワールドのエメラルド会員カード(航空会社は問わず)を見せるだけで、ステイタス通りファーストクラスラウンジに入ることができました。
チェックインカウンターで言われたことを、ファーストクラスラウンジのスタッフの方に伝えると『今回、BAに積算されているので表示されないだけで、ラウンジはご利用いただけますよ。』とのことでした。まさか、航空会社(しかもチェックインカウンターの)社員が知らないとは思わず、ラウンジで速攻でコメントカードを書きました。
このときは、ラウンジのスタッフが正しい知識を持っていたので入室でき、最後の鉄板焼き料理を堪能できました。
シャンペンをいただいて、もう一つのワンワールド加盟航空会社のラウンジへ。次のキャセイパシフィック航空のラウンジも(搭乗券にはラウンジは表示されていませんが)、カタール航空のプラチナカードで提示して、番号を確認してくれたのち無事入ることができました。
金浦国際空港
ところが、帰りのソウル・金浦国際空港 (GMP) のJALのチェックインカウンターでも『搭乗券にラウンジが印刷されていないと、空港ラウンジには入れない』とまた言われてしまいました( ゚Д゚)。
しかも、webでBAの番号を登録していたのに、カタール航空の会員番号に勝手に変更されてしまい『これでラウンジが使えます』と・・・。
規則が変わってしまったのかと思い、帰国後にJAL eコンタクトセンターに尋ねてみました。以下がその回答です。
弊社便をご利用時、ワンワールドステイタスをお持ちのお客さまは、マイルの積算先にかかわらずラウンジをご利用いただけます。
こちらも社員の知識不足でした。
GMPは、ワンワールド専用の空港ラウンジがなく大韓航空のラウンジを使うので、エメラルドの表示が必要なのかと思ったのですが、eコンタクトセンターの方によると、空港スタッフの誤案内 だったようです。
〇〇様にはお手数をおかけいたしますが、毎回のご搭乗時に、ステイタスの記載がある、ワンワールドステイタスカードをご提示くださいますようお願い申し上げます。
カウンターでワンワールドステイタスカードを提示したら、積算先を変えられてしまったのですが・・・。
JALは送られてくるコメントが多すぎるのでしょうか。いつも、きちんと内容を把握してもらえず、的外れな回答がやってきます。なので、火に油を注ぐ感じです。ちなみに、ANAは、コメント内容の要約を書いたうえでお詫びや説明があるので、誠意を感じます。
この後は、マイルの積算先が変わってしまっていないことを自分で確認するようにしました。JALの地上係員は信用できません。
後日、誤加算が発覚!
1週間後、マイルが積算されました。しかし、往復ともプラチナのステイタスを持っていたカタール航空(プリビリッジクラブ)に!!
行きのHNDからGMPまでの搭乗券には、BAで登録し、搭乗券にもBAの会員番号が書かれていたので安心していたのですが・・・。いったいどこでカタール航空に変わってしまったのか?
再度メールで尋ねてみました。
以下、回答です。
ご予約記録を拝見いたしましたところ、確かに往復ともブリティッシュ・エアウェイズ(BA)へマイル積算ができるよう、マイレージ番号を登録いただいておりました。
しかしながら、1月××日金浦空港にて往復ともカタール航空(QR)のマイレージ番号へ登録を変更しておりますことを、心苦しくもご報告申し上げます。BAへマイルが積算される前に、登録情報を変更しておりますため、往路便についても情報が更新されてしまい、往復ともQRへマイルが積算された状況でございます。
ラウンジのご利用条件に加え、マイル積算につきましても、金浦空港係員の知識や対応が至らず、弁解の余地もございません。誠に申し訳ございません。
なんですと?(゚Д゚)
BAへ登録しておいたのに・・・。航空会社社員がなぜ勝手に積算先を変えるの・怒!無念のカタール航空への積算です(泣)。上級会員になるために必要な年間積算ポイントが、今回のフライト(往復)では20ポイントだけだったので、JAL国内線のクラスJに1回乗るだけで挽回できる数字ではありますが。重ね重ね残念です。
追記
「誤って加算」された場合のみマイルの削除を依頼でき、付け替えの方法は以下です。
- JALに削除証明を送付してもらう
- BAにFAXで削除証明と事後申請用紙、搭乗券を送付する
わざわざ読者の方が付け変え方法を教えてくださいました。その方は、3日後に無事BAに加算されたそうです。よかったですね(^^)
2回目の誤加算
コロナ禍に入り、海外のエアラインを利用できなくなってしまいました。
今まで恩恵を受けていた BA (ブリティッシュエアウェイズ) での上級会員を維持することが難しくなった(国内線にしか乗れなくなった)ため、JALで上級会員を目指すことにしました。
BA
BAにはソフトランディングという仕組みがあり、「ゴールド」→ 1年後に「シルバー」となります。「ゴールド」で利用できたファーストクラスラウンジへは行けなくなりますが、次年にポイントをためなくても、翌年は「シルバー」に1ランク落ちるだけで、ビジネスクラスのラウンジには行けます。
事前にJALのお客さま番号で登録していました。
しかし、羽田空港のチェックインカウンターで、BAとJALの両方を渡してしまったところ、JALで登録していたものをBAの会員番号に変えられてしまい、意図せずBAに積算されてしまいました。許可も説明もなく・・・。
こちらは、JALに直接電話をして、BAへの誤積算を削除、JALへ積算してもらいました。
ファーストクラスラウンジに入れない!?
2024年に入り、JALのマイレージサービスの改悪が進んでいるので、JALのステイタス・JGP(ワンワールド・エメラルド)を持っていますが、アラスカ航空(AS)のマイレージサービスにマイルを積算することにしました。
ある日、キャセイパシフィック航空を利用したとき、またもやHNDのJALでトラブルが発生してしまいました。
詳細
・キャセイパシフィック航空 (CX) に搭乗
・アラスカ航空(AS)にマイル積算
・ラウンジでJGPカード(ワンワールド・エメラルド)を提示
ファーストクラスラウンジに行くと、またおかしなことを言ってくるJALスカイのスタッフに遭遇しました。
『CXの搭乗券にASへのマイル積算なので、JGPでもファーストクラスラウンジへ入れない』と。どれもワンワールド加盟の航空会社です。ラウンジスタッフ曰く『航空会社によって異なる』との見解でした。しかし、そんな説明はどこにも書かれていません。
カタール航空のドーハのラウンジだけは例外がありますが、その他は原則通りだと理解しています。(今後変わるかもしれませんが)その時点では原則通りでした。ワンワールドの公式サイトを見るように促しましたが無視されました。
説明を求める私に『今回はとりあえず入れて』との一言・怒。
社員間の会話でも、目の前で言われると聞こえますよ!自分が間違っているのに『とりあえず』って何ですか!?
また速攻コメントを書きました。以下が返答です。
担当部によりますと、〇〇様におかれましては、ワンワールドアライアンスのステイタスにおいて、エメラルド会員のため、羽田空港の弊社ファーストクラスラウンジをご利用いただけることを、確認いたしました。しかしながら、先般は、対応した係員らの応対が至らず、大変ご不快な思いをおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。
年に10回以上、ファーストクラスラウンジを利用しています。だから「入れる」と言っているのに。「お客様のご理解の通り」とか一言あればいいのですが、JALのコメント対応の部署はアンガーマネジメント対応がとても下手です。
しかも、2019年と同じことが繰り返されたわけですね。
どうやら学習もしないようです。
スポンサーリンク
まとめ
ワンワールド・上級会員が(ステイタスのない、もしくは低い)他社にマイル積算するときの注意点は以下です。
- 会員本人が正しい知識を持つ
- チェックイン時に、「ワンワールドステイタスカード」を提示する
- 搭乗券に、積算したい航空会社のマイレージ番号が記載されていることを確認する
- 搭乗券に「ラウンジ」の記載がない場合、ラウンジの入り口で「ワンワールドステイタスカード」を提示する
なお、キャセイパシフィック航空のチェックインカウンターでは、ステイタスのある航空会社(ワンワールド)のカードを提示すると、マイルの積算先を問わず、ステイタスに応じた lounge invitation を発券してくれます。とても親切な対応だと思います。もちろん、貨物室へ預ける荷物も(何も言わなくても)ファーストクラスタグをつけてくれました。
次回同様のことがあったら、今回送られてきたメールを提示しようと思います。
最後までご覧いただきありがとうございます。