去年、大人の卒業旅行に世界一周旅行を計画し、ビジネスクラスの世界一周航空券を発券しました。
初めて高額の航空券を買うので、いろいろな方のブログで勉強して、どのクレジットカードで買うのがいいのか?調べてみました。私は、マイルを貯めて特典航空券を発券したかったので、ポイントががっつり貯まるアメリカンエキスプレスの「スカイ・トラベラー・プレミア・カード」に入会することにしました。
1年間集中して使ってみて、分かったことをご紹介したいと思います。
スカイ・トラベラー・カード
「スカイ・トラベラー・カード」は、航空会社のマイルを貯めることに特化したアメリカンエキスプレスのクレジットカードで、2種類あります。
特典比較
まずは、2種類のカードをを比較してみました。
スカイトラベラー | スカイトラベラー プレミア | |
年会費 | 10,000円 +消費税 | 35,000円 +消費税 |
ポイント(通常) | 1マイル 100円 | 1マイル 100円 |
ポイント(航空券)* | 3マイル 100円 | 5マイル 100円 |
入会時特典 ポイント | 3,000 | 5,000 |
ファーストトラベル ボーナス | 5,000 | 10,000 |
日本語 サポート | グローバル ホット ライン | オーバー シーズ・ アシスト |
(2019年6月現在)
参照:
ポイント (航空券)
対象航空会社(26社) 航空券を、円建てで、対象航空会社のウエブサイトなどから直接カードで購入した場合や、対象旅行会社(日本旅行・アップルワールド)の指定旅行商品を円建てで、対象旅行代理店のウエブサイトや指定店舗などから直接カードで購入した場合(JRの乗車券も購入可)、ポイントがアップします。
- スカイ・トラベラー3倍ボーナス:通常ポイントと合わせて年間(1月~12月)60,000ポイント(カードご利用額200万円相当額)が上限。
- スカイ・トラベラー5倍ボーナス:通常ポイントと合わせて年間(1月~12月)100,000ポイント(カードご利用額200万円相当額)が上限。
対象航空会社
- アシアナ航空
- アリタリア-イタリア航空
- エア タヒチ ヌイ
- ANA
- エールフランス航空
- エティハド航空
- エバー航空
- エミレーツ航空
- オーストリア航空
- ガルーダ・インドネシア航空
- カンタス航空
- キャセイパシフィック航空
- KLMオランダ航空
- シンガポール航空
- スイス インターナショナル エアラインズ
- スカンジナビア航空
- スターフライヤー
- タイ国際航空
- 大韓航空
- チャイナエアライン
- デルタ航空
- 日本航空
- フィリピン航空
- フィンランド航空
- ブリティッシュ・エアウェイズ
- ルフトハンザ ドイツ航空
スカイ・トラベラー・プレミア
年会費は高いのですが、「スカイ・トラベラー・プレミア」に入会することにしました。理由は以下です。
- 39,000ポイント航空運賃(約78万円分: 7,800ポイントの5倍)
- 5,000ポイント(入会時特典)
- 10,000ポイント(ファーストフライトポイント)
5倍だと、合計54,000ポイント(54,000マイル相当)も一気に稼ぐことができます。
因みに スカイ・トラベラー だと、合計31,400ポイント。その差の22,600マイルは(BAの特典航空券に換算すると)国内線の特典航空券1往復半に相当し、年会費の約25,000円の差はカバーできます。
以下、さらにメリットを見ていきます。
メンバーシップ・リワード・プラス
アメリカンエキスプレスのカードには「メンバーシップ・リワード・プラス」というサービスがあります。
通常、3,000円+消費税/年(2年目以降自動更新)の参加登録費が必要です。
これに入ると、ポイントの有効期限が無期限になり、対象店舗でのカード利用100円につき3ポイント貯まります。
スカイ・トラベラー・カードとスカイ・トラベラー・プレミアは、無料でこの「メンバーシップ・リワード・プラス」が付いており、15の対象航空会社で1,000ポイント=1,000マイルで交換することができます。
ANAへの移行時は、別途参加登録料(5,000円+消費税/次年自動更新)が必要です(2020年3月時点)。
キャンセル・プロテクション
急な出張で海外旅行に行けなくなった場合や、突然の病気、ケガによる入院などで、予約していた旅行をキャンセルしたり、チケットを購入済みのコンサートに行けなくなった場合、キャンセル費用などの損害を補償する画期的なサービスです。スカイトラベラー・カード|アメリカン・エキスプレス
これは、普通のスカイトラベラーには付いていません。自己負担額は、「1,000円」または「キャンセル費用の10%相当額」のいずれか高い額です。
例えば、キャンセル費用が10万円だった場合、1,000円よりもキャンセル費用の10%に相当する額(1万円)の方が高くなります。そのため、支払われる保険金は10万円から1万円を引いた9万円となります。
オーバーシーズ・アシスト
グローバル・ホットラインは、海外情報サービス(例:病院の場所を教えてくれる)を利用できます。
一方、オーバーシーズ・アシストは、それに加えて緊急支援サービス(例:救急車を呼ぶ、入院の手続きなど)があります。
しかも、24時間通話料無料、またはコレクトコールで利用できます。
航空便遅延費用補償
基本カード会員本人が海外に行く場合、航空便の遅延により臨時に出費した宿泊料金や食事代を補償してくれます。手荷物の到着遅延や紛失したことにより負担した衣類や生活必需品の購入費用も補償してくれます。※補償の適用には所定の条件があります。
カードの特典などは変更する可能性もありますので、公式サイトでご確認ください。
実際に使った感想
唯一残念に思ったのは、「プライオリティパスは非対象」という点です。
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード (年間費29,000円+消費税) だと、国内外1,000ヶ所以上の空港VIPラウンジを利用できる、プライオリティ・パス・メンバーシップ に、基本カード会員と家族カード会員は年会費無料(通常は99米ドル)で登録できます。しかし、スカイ・トラベラー・プレミア・カードには、その特典がありません。
しかし、一年使ってみたところ、このデメリットが気にならない特典を得ることができました。
ポイント5倍
繰り返しになりますが、これが一番のメリット!貯めたポイントは、15の航空会社のマイルや提携ホテルクーポンに変え、利用することができます。
対象航空会社
- アリタリア-イタリア航空 「クラブ・ミッレミリア」
- ヴァージン アトランティック航空 「フライングクラブ」
- ANA 「ANAマイレージクラブ」
- エティハド航空 「エティハド ゲスト」
- エミレーツ航空 「エミレーツ・スカイワーズ」
- エールフランス/KLM航空 「フライングブルー」
- カタール航空「プリビレッジクラブ」
- キャセイパシフィック航空 「アジア・マイル」
- シンガポール航空 「クリスフライヤー」
- スカンジナビア航空 「SAS ユーロボーナス」
- タイ国際航空 「ロイヤルオーキッドプラス」
- チャイナエアライン 「ダイナスティ・フライヤー・プログラム」
- デルタ航空 「スカイマイル」
- フィンランド航空 「フィンエアー・プラス」
- ブリティッシュ・エアウェイズ 「エグゼクティブ・クラブ」
Aviosへポイント移行
獲得したポイントは、皆さんおすすめの BAのエグゼクティブ・クラブのマイル (Avios) に移行することにしました。
アメックスから承認メールが来た後、すぐには反映されず不安でしたが、次の日には、移行されたAviosを確認することができました。
特典航空券を発券
国内線
行きは JAL155便(羽田-三沢)、帰りは JAL146便(青森ー羽田)で予約しました。
同時期の航空代金(ウルトラ先得)を、JALのHPで確認すると、
- JAL155 15,290円
- JAL146 16,290円
今は12,000Avios必要ですが、1年前(改悪前)は、9,000マイル使って同時期31,580円分(往復)の航空券を、1,160円の諸税のみで獲得することができました。
国際線
- JAL957(諸税:3,910円)
- JAL958(諸税:3,620円)
こちらも改悪前に発券した旅ですが、BAのAviosを使って往復13,500Avios(行き:ビジネスクラス・帰り:エコノミークラス)+7,530円でプサンにも行けました。
2019年6月以降、必要Aviosは変更され、以前はエコノミークラスの往復は9,000Aviosだったものが、12,000になりました。
保険やイレギュラー時のサポートは手厚いのですが、幸い、何もトラブルがなかったので、使うことはありませんでした。でも、いざという時のためにあると安心です。
こんな方におすすめ
- 対象航空会社で高額の航空券を購入する方
- 家族まとめての航空券代(対象航空会社)を支払う方
- JALの特典航空券(国内線)を使いたい方
一年間使ってみて、たまったポイントをBAのエグゼクティブクラブに移行することで、BAのマイル (Avios) をたくさん貯めることができました。そして、そのAviosを使って、同じワンワールドの航空会社・JALの特典航空券を予約できました。
対象航空会社でいつも航空券を買っている方や、JALの特典航空券を発券したい方、ホテルの宿泊には興味がない方、にはおすすめのカードだと思います。
最後までご覧いただきありがとうございます。