Japan

コロナの影響を振り返りこれからの旅を考えてみる ~GoToキャンペーン~

2020-05-29

緊急事態宣言の解除が発表され、少しずつ人の動きが活発になってきました。

ただし、段階的な解除なので、遠くへ行けるのはもう少し先になりそうです。

コロナ禍の日本とこれからの旅、そしてgo to キャンペーンについて考えてみました。

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日本の状況

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新型コロナウイルス感染速報 - covid-2019.live のグラフをお借りして、日本の対策をまとめてみました。( )カッコ内は、その日に確認された陽性者の数です (若干サイトによって違いますが、covid-2019.liveの数字を借りました)。

当初は、保健所を通してしかPCR検査を依頼できず、民間の検査会社へ委託することが少なかったので検査数が少ないと言われていました。現在は改善されてきましたが、毎日報告される陽性者数にはブレなどもありました。そんな場合、移動平均 を入れると、ブレを含んで変化するデータの傾向を見ることができるそうです。

移動平均 移動平均とは、時系列データにおいて、ある一定区間ごとの平均値を区間をずらしながら求めたものです。

7日移動平均値が初めてマイナスになったのは4月19日で、初めて二桁マイナスになったのは4月21日です。毎日発表される新規感染者数と移動平均値を見てみると、絶対水準は高止まりしたと言えそうです。

COVID-19のはじまり

時計の針を戻すと、2020年1月16日、日本で初めての新型コロナウイルス・陽性患者が確認されました。2月3日、日本政府は、新型コロナウイルスの感染者が発生して入港先を探していたクルーズ船の ダイヤモンド・プリンセス号 (乗員乗客3,711人) の入港を認め、検疫を始めました。

連日ニュースで、その様子が報道されていましたが、ウィルスに関しては分からないことばかりで、武漢のことやクルーズ船の問題を、身近な問題として考える人は多くなかった気がします。私の周りでも、家で自粛する人と気を付けながら動く人、気にしない人に分かれていました。しばらくはジムも開いていたので、私は(誰とも喋らないようにして)プールで泳いでいました。

  • 2月27日:全国一斉休校要請

北海道など、感染者が増加していた都道府県では、知事が中心となって対策が発表されていました。その中、急に国の一斉休校が発表され、3月2日から順次休校が始まりました。戸惑う人が多い中で、国内でも緊張が高まり始めましたが、まだ出歩いている人も多い感じでした。

私は、ウラジオストク旅行を、出発前日にキャンセルしました。

とても楽しみにしていたのですが「ウラジオストクで、留学生がコロナの陽性となり隔離された」というニュースを前日に見て、不安になったからです。多分行っても大丈夫だったのだと思います。ただ、日本の常識が通じない場所ですし、もし何かあったら帰って来られない可能性もありますので、安全を取りました。

感染者数増加

3月の後半に入り、感染者数が急増し始めました。

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最初に示したグラフで分かるように、3月の半ばくらいまでは、感染のリスクはそれほど大きくないように見えます。また、急な休校要請に対する戸惑いもみられました。

感染者数は、その後1カ月ほどして急増しました。いわゆる指数関数的な増加の特徴です。状況が悪くなるまでは特に問題があるようには見えませんが、感染者が急に増え始めてから慌てていては遅すぎる!と学んだのでした。

その間、都道府県レベルでの対策や緊急事態宣言が出され始めました。同時に、テレビのワイドショーでは、連日「第2の武漢になる」とか「2週間後にはニューヨークのようになる」と煽られ、コロナだけでなく目に見えない不安にも襲われました。でも、医療従事者や介護に携わる皆さんが頑張っていらっしゃる、そして、日本の感染症対策の医療システムが整えられていると信じて、私ができること (家にじっといること) を実践していました。

家では、とにかく除菌に励みました。

  • 4月7日:緊急事態宣言(7都道府県)

4月7日、まず、感染者が多い7都道府県に「緊急事態宣言」が発出されました。その後、4月16日に「緊急事態宣言」は全国に広がりました。連日、ワイドショーやニュースでは、都市部での医療現場の緊迫したようすや、医療マスクやガウンが不足していること、町のドラッグストアの前にはマスクを求める人の列ができている様子を映し出していました。

地方都市に住む友人に聞いたところ、「感染患者が何週間も出ていない地域の保健所でも可哀そうなくらいピリピリしている」状態だったそうです、日本全体で一律に感染者の増加がみられるといったものではありませんでしたが、緊張感は同じような感じだったようです。

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新型コロナウイルス 国内感染の状況 より抜粋(2020年5月26日現在)

表には出ていませんが、岩手県は未だに感染者ゼロで、徳島県など1か月以上感染者が出ていない場所もあります。しかし、全国一律に緊急事態宣言が発出され、感染を防ぐために県をまたいでの移動に関しての自粛要請が出ました。理由の一つに、地方都市(特に諸島部)は医療体制が不十分であることが挙げられていました。

正直、日本の医療体制がこんなに感染症に対して脆弱だったとは、思ってもみませんでした。現場の医療関係者の頑張りがなければ医療崩壊してしまう・・・コロナ禍では、日本の弱い部分が、次々にあぶり出されていきました。また、多くのシステムがIT化されていないことや、医療グッズの大部分を輸入に頼っていたことも追い打ちをかけました。

こんな中で「STAY HOME」。家の中での感染対策も行いながら過ごしました。

緊急事態宣言・解除

多くの人が、それぞれの生活を犠牲にしながらのSTAY HOMEでした。発表される感染者数も日に日に少なくなっていきました。

5月14日、日本政府は、47都道府県のうち39県で新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言を解除しましたが、東京など首都圏の1都3県と北海道での継続を決めました。その後、25日の夜、残りの東京など首都圏の1都3県と北海道を解除することを決め、安倍総理大臣が解除宣言を行いました。これで、4月7日に出された宣言はおよそ1か月半ぶりに全国で解除されることになりました。

【解除基準】

以下の3つに着目して解除基準が設けられました。

(1) 直近2週間の新規感染者数:0.5人程度以下

(2) 感染経路不明者の割合

(3) 医療提供体制

「0.5人程度以下」とする基準を上回った北海道、神奈川も、感染経路が追えており、医療提供体制も確保されているとして、解除可能と判断されました。

解除その後

海外のように2~3週間の段階を経ての解除になるため、すぐに県をまたいでの移動ができたり、美術館やテーマパーク、お店の営業が再開されてわけではありません。ただし、通勤する人は確実に増えて電車は混んできたようです。営業再開したレストランやデパートでは、店員さんがフェイスカバーやマスクをして接客しています。

また、国の解除宣言後も、感染者が確認された地域では再び観光施設が閉鎖されるという事態にもなっています。宣言に入る前もそうでしたが、解除後も国と自治体のダブルスタンダードの中で生活しないといけない感じです。あくまで自粛要請なので、罰金などが発生しないのですが・・・。

不安の煽りとできない言い訳

解除が出される前後に、「秋冬の蔓延が怖いです」「インフルエンザとダブルで来る!」という数値的根拠を示さない未来予想のコメントをテレビ番組で聞きました。新型コロナウィルスが流行する前と後では、みんなの意識変わってきて、学習したことも多いはずです。準備や体制も変わってきました。なので、全てが流行前と同じではなく、多くの方の意識が変わったうえでの解除後の生活やコロナを意識した医療体制が整えられていると思うのですが・・・。

仕事ができない人は10のできないことを並べるが、仕事ができる人は「1つのできること」を考えて実行する、という言葉を聞いたことがあります。〇〇が心配、✖✖がないからできない・・・とできない理由を並べ不安を煽るのではなく、一人一人ができることを考えて実行すると、すごい前向きなパワーになると思います。みんなで生活を犠牲にしながら厳しい状況を乗り越えてきたのですからね。

日本モデル

人数
国内感染者16,643 (+35)
回復者13,958 (+163)
死亡者870 (+7)

上の表は5月27日時点での日本の状況です。テレビ東京の夜の番組で見た数字をあげました。いったんPCR検査で陰性になっても再び陽性になることもあるそうですが、約84%もの人が回復されているようです。

お亡くなりなった方にはご冥福をお祈りいたします。そして、新型コロナウィルス対策全ての方の頑張りの足を引っ張るつもりは決してないことをお断りして、数値に注目したいと思います。

新型コロナウィルスの感染による日本の死者数が少ないため、日本のコロナ対策を「日本モデルの成功」とする言葉を聞きました。

本当に?なんでも疑ってみる研究者のクセが抜けません(笑)

【100万人あたりの死者数】

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Our World in Data に、COVID-19による人口100万人に対する死者数が示されていました。日本の感染による死者数がG7の中で最も低かったのは、劣悪な環境の下で頑張ってこられた医療従事者や介護施設のスタッフのおかげだと思っています。

しかし、その数は欧米の国に比べるとかなり少ないのですが、同じことはアジア・オセアニアの他の国にも言えるようです。以下、2020年5月26日現在のアジア・オセアニア地区に絞って見てみました。

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オーストラリアとニュージーランドの季節が他のアジア地域とは反対であるという点はありますが、この地区で見てみると日本の死者数はものずごく少ないほうではないようです。ただ、G7の中ではかなり少ないほうなので、今後、なぜこの国や地域が少ないのか?が、解明されると、世界中の医療や介護に携わる方々の追い風になるような気がします。

一度は感染者数が減ってもまだまだ油断はできない状況なのは皆さん分かっているので、それぞれの方が工夫して難局を乗り切ろうとしているのですね。病院などでクラスターが発生した場合も、さらなる医療従事者やスタッフの皆さまのサポートを望むばかりです。

これからの旅

上のような流れを経て、日本では宣言の解除の後のコロナと共存しながら経済をまわす新しい生活様式が発表されました。

乗客を乗せない飛行機も貨物用に使用され、運航便数が増えてきたそうです。まだまだ飛行機に乗って海外旅行することはできませんが、日本国内での旅は、段階を追って緩和されるようです。

時期県をまたぐ移動等観光振興
ステップ0:

5月25日~

不要不急の県をまたぐ移動は避ける県内で徐々に、人との間隔は確保
ステップ1:

6月1日~

一部首都圏(埼玉・千葉・東京・神奈川),

北海道との間の不要不急の県をまたぐ移動は慎重に

同上
ステップ2

6月19日~

 〇県をまたぐものを含めて徐々に、

人との間隔は確保

ステップ3:7月10日~ 〇*県をまたぐものを含めて徐々に、

人との間隔は確保

*go to キャンペーン支援 (7月下旬~)

移行期間後

8月1日を目途

 〇go to キャンペーンによる支援

Go To キャンペーン

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https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001339698.pdf

国内に向けた観光需要喚起策として「Go To キャンペーン」が始まるそうです。これは、感染の収束を見極めつつ、かつてない規模の旅行商品の割引による観光需要喚起を行い、観光地全体の消費を促進することを目的としています。そのなかに、Go Toトラベル事業(仮称)があるようです。

Go Toトラベル事業(仮称)

日本政府として検討しているGo Toトラベル事業(仮称)は、日本国内での旅行需要喚起 のため、日本国内居住者を想定し、「日本国内における宿泊旅行の費用等を支援するキャンペーン」を 実施しようとするものです。https://www.mlit.go.jp/kankocho/topics06_000261.html

旅行業者経由で期間中の旅行商品を購入すると、代金の半額相当の宿泊割引・クーポン、地域産品や飲食・施設などの利用クーポンを付与されるようです。

上限は1人あたり1泊20,000円分ですが、地域特産品などにも使えるようで、クーポンの発行は7月下旬からになる見通しです。8月の夏休みに合わせて実施できるよう準備を急いでいるそうです。

これからの旅

感染状況が悪化しなければ、6月19日 (金) からは全ての都道府県での移動が緩和される予定です。なので、まずは近場でできる楽しいことを探してみます。

国立科学博物館

6月1日からは、予約制で「国立科学博物館」の見学ができるようです。今までは、「かはくVR」で楽しんでいたのですが、ようすを見て、実際に行ってこようと思います。

予約

予約は、国立科学博物館の 公式サイトから行えます。

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画面の一番下にある「予約について」>「予約サイトへ」をクリックすると、開館日と予約可能日が表示されます  

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9時から20分ごとに50人ずつ予約できます。事前に一般・大学生の方は常設展入館料630円が必要です(高校生以下、65歳以上は無料)が、電子チケットを買っておけばスムーズに入場できるようです。普段はすごく混んでいる場所なので、入場制限がかかっている間に行くのもいいかな、と考えています。

実際に行ってきました

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さいごに

ロックダウンすることなく感染数が減ったことは、医療関係者・介護施設の方々、流通・運輸の方々の頑張りはもちろん、店を閉めざるを得なかった人々、家で我慢をしながら生活した私たち皆の努力の結果だと思います。これからは経済を回していくこと大切な要因になっていくので、まだまだ油断できない状況ではありますが「人が動く」ことも同時に考えていかないといけないようです。

Go To トラベルキャンペーンは、平時だと旅好きにはとてもありがいたいのですが、多くの方は不安が払しょくされないと旅に行こうという気持ちにならないと思います。ホテルやレストラン、観光地で様々な新型コロナウィルス対策 (除菌など) をされていますので、移動できるようになったら、その点にも注目して旅行記を書いていきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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