昨年、通信事業各社が格安プランを発表して、新しいプランに変更された方も多いと思います。
私は、以前から利用していた格安SIMブランドの IIJmio (アイアイジェイミオ) の新プラン(ギガプラン)に移行しました。
選んだのは、最安の2GB(858円)
しかし、2022年4月1日より、申込条件の緩和とともに、さらに安くなります。
今回は、格安SIM・IIJmioの新料金について、ご紹介したいと思います。
これからIIJmioに変えてみようかなぁ~と考えていらっしゃる方の情報のひとつとなれば幸いです。
携帯電話ブランド
最初に、携帯電話ブランドのおさらいです。
最近の携帯電話ブランドには以下のようなものがあります。
各社(グループ) | docomo | KDDI | SoftBank | 楽天 | IIJ |
メインブランド | docomo | au | SoftBank | Rakuten Mobile | IIJmio |
(新ブランド) | (ahamo) | (povo) | (LINEMO) |
※表がはみ出している場合は、表自体をスクロールさせてください。
docomo / au / SoftBankが、大手3キャリアと呼ばれています。そこに、楽天が参入しました。
私が利用しているのは、そのキャリアとは違う「格安SIM」と言われている通信事業社の IIJmio (アイアイジェイ ミオ)です。
ちなみに、CMで本田翼さんのダンスが印象的な「LINE MOBILE」は、SoftBankの格安SIMです。また、ガチャピンとムックの「UQ mobile」は、KDDIグループのサブブランドです。
※全てをご紹介しそうとすると伝えたいことがぼやけてしまいますので、上の表には、比較対象としたいブランドだけ抜粋しました。
20GBでの料金比較
上で示した3大キャリアと楽天モバイル、そしてIIJmioの4月からの料金を比較してみました。
ahamo | povo | LINEMO | Rakuten Mobile | IIJmio | |
料金 (税込み) | 2,970円 | 基本料0円 データ追加20GB(30日間) 2,700円 | 2,728円 | 楽天回線エリア 0円(1GBまで)~ 3,278円(無制限) | 2,068円 |
※料金は、2022年3月1日時点です。
それぞれ、通話が5分間無料やデータ追加方式、そしてデータ通信が無制限など、条件に違いはありますが「20GBの容量」だけの視点で比較してみました。
一見するとRakuten Mobile が断然安いプランを発表しており、iPhone 12も利用対象(しかも安く買える)となっているので、とても魅力的に感じました。
ただし、IIJmioには、光回線サービスとIIJmioのSIMサービスのそれぞれ1契約ずつを1セットとして、660円(税込み)が割引になる「mio割」も用意されています。
1か月1GB以下生活
ところで、どのプランを選ぶかを決める前に、ご自身の使用ギガ量を把握しておくといいようです。
1か月1GBでは、以下のようなことができます。
使用ツール | 1GB | 1日換算 | |
---|---|---|---|
![]() | WEB閲覧 | 約4,000ページ | 約130ページ |
![]() | メール送信 | 約2,000通 | 約65回 |
![]() | LINEメッセージ | 約50万回 | 約16,000回 |
![]() | MAP閲覧 | 約270回 | 約9回 |
※上記は目安です。消費するデータ通信量は、実際の電波状況、表示される内容や読み込むファイルの種類などによって変わります。
ちなみに、ラインでの音声通話は、1時間で約25MB、YouTubeを1時間見ると、約1GB使用するようです。
データ通信量
私は、こまめに、自分が使った容量を調べるようにしています。
iPhone/iPadでは、本体でモバイルデータ通信を確認することができます。
確認方法
ホーム画面より「設定」→「モバイル通信」→「現在までの合計」
本体でデータ通信量を確認する場合、最後に統計情報をリセットしてからの累積量が表示されます。
「通信量チェッカー」で検索すると、使用状況を確認できる無料のアプリもあるようです。

データの単位
データの単位を小さい順に並べると、B (バイト) KB (キロバイト)、MB (メガバイト)、GB (ギガバイト)・・・となります。
それぞれ、1,024倍大きくなっていきます。
データ単位
- 1B(バイト)= 1,024KB
- 1MB(メガバイト)=1,024KB
- 1GB(ギガバイト)= 1,024MB (=1,048,576 KB )
783KBをもとに単純計算(×30日)しても、ひと月23,490KB(約23MB)にしかなりません。
ただ、上の数字は、ほとんど外でスマホを使わなかった時のもの(家でWi-Fi利用)です。
ちなみに、3カ月(2月~4月)データ通信量を蓄積してみると、5.2GBとなりました。つまり、私の場合、1月に2GBあれば十分なようです。
なので、月に20GBもの大容量は、私には必要ないかも。(しかし、1GBでは足りない・・・)。

ところで、このブログでは、アフェリエイト (成果報酬型広告) を利用しています。
先日、大手アフェリエイトサービスの「バリューコマース」の、オンラインセミナー「広告主から“直接聞ける”勉強会 」に参加してみました。
そのセミナーで、 IIJmioの方からいろいろお話を伺うことができました。裏話も交えて、IIJmioの新プラン「ギガプラン」についてご紹介したいと思います。
IIJmioとは
IIJmioは独自で回線を持っておらず、docomoやSoftBankの回線を借りることでサービスを提供しています。このような事業者を「MVNO」と呼びます。
MVNO: Mobile Virtual Network Operatorの略で、仮想移動体通信事業者という意味です。
一方、自社で回線網を有するdocomo、au、SoftBank、楽天モバイルは、MNO (Mobile Network Operator) と言います。
格安SIMというと、通信状態を心配される方がいらっしゃるかと思います。
私は、安さに惹かれ、2015年の3月からずーっと、IIJmioの格安SIMを利用しています。
利用状況は以下です。
私の利用状況
- スマホの使用は、主にネット検索とSNS
- 動画を見るのは家のみ
- 家ではWi-Fi を利用
- 通話はほとんどLINE
- 海外に行くときは、現地SIMに差し替え
以前、大手キャリアを利用していましたが、IIJmioの(一番安い)ミニマムスタートプランに変えても、不便はほどんど感じませんでした。
しいて言えば、混雑している首都圏の地下鉄内での通信速度が遅~い!と感じたくらいでしょうか。
また、専用の店舗もなく、相談するときはWebだけです(これは、他の通信事業者も同じのようです)。
しかし、今まで何の不具合もなかったので、こちらも問題なし。
なので、これらをデメリットと感じない方であれば、何の問題もありません。
なぜMVNOは安いのか?
ところで、MVNOはなぜ安いのでしょうか?
MNO(docomo等)は、以下3つを自前で所有するため、大きな設備投資が必要です。
- 「基地局」:通信エリアを確保
- 「接続設備」:本設備を介して基地局からスマホなどをインターネットへ接続
- 「顧客管理システム」:通信契約者(顧客情報)を管理し、SIMカードを発行するシステム
一方、MVNO(IIJmio等)は、これらの一部をMNOから借り受けています。
なので、設備コストを軽くし、テレビCMなどの販売に関するコストを削減し、(一般的には直営店舗を持たないこともあり)安く通信サービスを提供できる仕組みになっています。
さらに、独自の交換機と通信速度の可変や、高速通信の上限を管理する速度制御用サーバーを自社設備として構築することで、docomoやau、ソフトバンクなどのキャリア(MNO)とは異なる独自の料金プランを提供しているそうです。

MNO(docomo等)との契約では、「MVNOにMNOと同等の通信環境を提供する義務」があるため、「格安SIM」であっても、利用者は、docomoやau等との直接契約と同じ通信環境を享受できるそうです。
IIJmioの新料金
2022年3月31日までは、1GB増量キャンペーンを実施中です。
ギガプランは、音声・SMS・データ・eSIMに分かれており、それぞれに5段階のデータ容量が設定されています。
通信回線は、ドコモ回線とau回線の2種類ですが、データ(データ通信専用SIM)とeSIMは、ドコモ回線のみです。
3GBが、月858円(税込)で利用できます。
そのIIJmioが、さらに安くなるようです。2022年4月1日からの新料金を発表しました。

今回の新料金で一番おトクなのは、利用者が一番多いとされている「音声SIM/4ギガプラン」!
税込みで1,000円を切る、990円となりました。
なお、既にIIJmioモバイルサービスのギガプランを利用している場合、自動的に新料金が適用されます。
こういった、利用者にとっての利便性がいいところも、長年継続している理由です。

ちなみに、5Gも追加料金は不要です。
しかし、IIJmioの方によると、「今のところ4G→5Gに表示が変わるだけで、まだ大きな変化は感じないでしょう」と仰っていました(←こういうところ正直すぎる・笑)。
なお、ドコモ回線のSMS機能付きSIMとeSIMは、5Gに非対応です。
eSIM
ところで、eSIM (イーシム) とは、スマートフォンに内蔵された本体一体型のSIMです。
eSIMの「e」とはembedded (エンベデッド)の略で、埋め込みという意味です。
SIMとは
情報通信を行うための特殊なプログラムが施されたICチップのことです。
スマートフォンやタブレットにSIMカードを挿入することで使います。基本的には、Wi-Fiなどを利用しない限り、SIMカードなしでの無線通信はできません。
つまり、eSIMだと、設定が書き込まれたSIMカードが届くのを待つこともなく、海外でも小さなカードを差し替えたりする必要もありません。
しかし、eSIM対応機種は限られています(PhoneならXR / XS以上)。
幸い、私が持っているiPhoneはeSIM対応機種だったので、とても楽しみにしていました。
eSIMのプランは、2ギガ(GB)だと月額440円です。
しかし、先ほどご紹介したようにドコモ回線だと5G 非対応だったり、通話はできません(海外だとeSIMでも通話可能ですが)。
日本の条件下ではいろいろ不便があるので、安い価格に設定しているそうです。
ギガプランを使った感想
2021年4月に、音声付き・2ギガの一番安いギガプランを申し込んでおき、翌5月1日の午後に、無事移行できました。
5月1日の0時での移行ではなかったのですが、移行までの間は以前のプランが暫定的に利用できたので、問題はありませんでした。
また、移行に時間がかかる旨は事前にメールで知らせてくれていたので、特に不安は感じませんでした。
その後、ほぼ1年。使用感に問題は全くありません。

ギガ数は3GB→2GBと減りましたが、データ容量の繰り越しもできるので、私は毎月4GBからスタートしています(2GB残して次月に使用の繰り返し)
ちなみに、同一名義で最大10回線まで契約でき、その回線同士でデータ容量をシェアすることもできるようになります(2021年6月以降提供開始)。

なお、データ容量を使い切ると、通信速度は300kbpsに制限されます。
しかし、少ないデータ容量をコントロールできる専用アプリもあります。それは、IIJmioクーポンスイッチ(通称・みおぽん)です。
高速通信と低速通信を手動で切り替えられるデータ通信量(クーポン)節約アプリで、データ量の残量もチェックできます。
メールやLINEなどを使うときは、OFFの状態で通信できます。OFFにしておくと、データ容量を消費することはありません。
通信速度が欲しい状況ではON にします。
ON と OFF の間隔は1分必要ですが、慣れればうまく調整できるようになりました。
- アプリのダウウンロードや使い方については、こちらをどうぞ >>> みおぽん
なにより、一番うれしかったのは、使用感が変わらないまま、1カ月の通信料金が902円も安くなったことです。年間にすると10,824円なので、結構大きな額です。
2022年4月からは、さらに安くなります(^^)
なので、7年前にIIJmioにして、その後、ギガプランに移行して本当によかった!と思いました。
電話を使いたい場合
ところで、データ通信量に関しはなんの不満もないのですが、音声プランの音声通話量は、22円/30秒の従量制と少し高めです。
加入者向けの通話アプリ「みおふぉんダイアル」を利用すると、半額の11円/30秒で利用できますが、ここだけがネックでした。
詳細
- アプリ利用料:無料(iOS8.0以上、Android5以上の音声通話機能がある端末で利用可)
- フリーダイヤル、ナビダイアル、110番などの3桁番号への発信はできません。
- 通話料は1ヵ月遅れて請求されます。
このほか、家族でグループ契約している等、同じサービスID(mioID)の電話番号同士なら、通話料がさらに安くなります。
- 詳しくはこちらをどうぞ >>> みおふぉんダイアル
新料金の特典
しかし、2022年2月より実施されていた「4年連続シェアNo.1記念キャンペーン」に、新たな特典が追加されました。
いまなら13ヵ月410円割引中キャンペーン中! 2022年4月30日まで
通話に関する特典が発表されました。
キャンペーン期間中に通話定額オプションを申し込むと、利用開始月から13ヵ月間410円(税込)の割引が受けられます。

2ギガのプランに、ほんの90円プラスとなるだけです。
さらに、かけ放題プランもあります。

- 詳細はこちら >>> かけ放題について
初めての方でもおトク

IIJmioを使っていてストレスフリーだったのは、「安い!」と思った後で見つける但し書きや注釈が少ないことです。
誰でも契約条件なしで1回線目からおトク!月額料金の値上がりや2年縛り、契約解除料※もありません。
IIJmioでは、スマートフォンやタブレット、モバイルWi-Fiルーターなど、豊富なディバイスがセット販売されています。中古製品もあります。
自宅でカンタンに手続き完了!
なお、eSIMをご利用の場合は、端末のSIMロック解除が必要となります。
step
1WEBで申し込み
利用するデータ量・SIMの機能・ご利用される方の名前などを登録の上、IIJmio公式サイト からお申し込みください。
step
2SIM到着後
申し込み内容に不備がない場合、最短3~4日程度で届きます。
利用前に接続のための設定を行ってください。
接続設定は こちら をご覧ください。
さいごに
各通信会社が新プランを発表して、あたかもスマホの料金が何もしなくても下がるような印象を受けました。

日本政府は、携帯会社には「競争」促し、利用者には「乗り換え」を促しています。なので、利用者が何かアクションを起こさない限り、毎月支払う通信料が劇的に安くはならないのです。
今回、いろいろ調べてみて、IIJmioのまま新しいギガプランに移行しました。私は変更だけだったので、これもまたストレスフリーで申し込むことができました。
私事ですが、最近、ジムのレッスンがネット予約に変わりました。レッスン終了10分後から予約できるのですが、争奪戦となっています。
人気のレッスンは、予約開始20分後にはキャンセル待ちになってしまいます。
格安SIMブランドでの参戦だったので、争奪戦に負けるのでは?と不安でしたが、大手キャリアを利用されている方と遜色ない感じです(一度競り勝ちました・笑)。
IIJmioのギガプランを移行したあとの感想などを、今後購入や移行を考えている方の参考になればと思い、記事にしてみました。
私自身の利用状況での感想も含まれているので、少し使用感が違う場合もあるかもしれないことをご了承ください。
最後までご覧いただきありがとうございます。