旅とアロマ

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五感で楽しむ旅ブログ

飛行機の中にはコロナ禍生活のヒントがいっぱい溢れてる

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確実性のない未来ですが、それでも自分なりに頑張っているといいことがきっとある!と思い、緊急事態宣言が解除されるまで、毎日身近なところでネタを探してブログを更新しようと思います。時々お越しいただけますと幸いです。

はじめに

不自由な生活を強いられているなか「ごみ」の問題も浮上しました。仕事と同じで、やってみて発生する課題も多いようです。これからは、収集の方が感染しないようなごみの出し方やごみを減らすことも考えないといけないようです。

ところで、制限がある環境での工夫といえば、思い出すのが機内業務です。航行中の飛行機の機内にも制限がたくさんあり、その中で、客室乗務員は知恵を出し合いながら仕事をしています。誰かが出したアイデアが習慣になり、日常業務に繋がったこともたくさんあります。今日は、その中から、おうち時間に応用している3つと、機内あるあるをご紹介したいと思います。

機内のごみ事情

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機内には、飛行機のキッチン・ギャレーに大きなごみ箱 (trash can) があります。ごみは、主に飲み物のカップやペットボトル、使い捨ておしぼり、コーヒーかすなど、食事に関するもので、長距離路線になるとかなりの量になります。食事のサービスが終わった後などに回収したごみは、ギャレーのごみ箱に捨てるのですが、その際には分別しながら捨てます。

機内でも分別

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機内でのごみの分別は、20年くらい前から行っています。分別は以下です。

  • 資源ごみ:新聞紙、ペットボトル
  • ガラスの瓶:ワインのボトルなど
  • :ビールやジュースの缶など
  • その他:プラスチックや紙のパック、ビニールなど

トラッシュコンパクター

増えたごみを圧縮するための トラッシュコンパクター という機械が設置されている飛行機もあります。大型ごみ箱を トラッシュコンパクター に移動させてスイッチを押すと、バリバリと圧縮していくのです。1回の操作で、ごみ箱いっぱいだったごみが三分の一くらいになります。

ギャレーのごみ箱がいっぱいになった場合は、30リットル位の防水紙袋を使うのですが、トラッシュコンパクター が導入されてからは、防水紙袋を使う回数も減り、機内でのごみの扱いが楽になりました。

トラッシュコンパクター に入れるのは、分別した中での「その他」です。

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機内の紙カップは上の写真のような状態で搭載されるのですが、捨てるときも、水をきって、最低これくらいの長さになるまで重ねてからごみ箱に捨てます。ごみ箱内で臭いが発生しないよう、ジュースなどはシンクに流してからカップを重ねます。最初は手間かと思ったのですが、慣れると楽です。かえって、しないと気持ち悪くなります。

家での工夫

家には トラッシュコンパクター はありませんので、「ごみをまとめる」アイデアを導入しました。目標は一番小さなサイズの指定ごみ袋で出すことです。水分をきった生ごみをヨーグルトなどの空き箱などに(これでもか!というくらい)詰めて捨てることにしました。目標を決めると楽しくごみも減らせるし、実際、結構減った気がします。

コーヒー

航空会社によって、機内で飲めるコーヒーは、普通のコーヒーやカプチーノなど様々です。客室乗務員も業務の合間にいただき、ほっと一息つくこともありました。

コーヒーの香り

一般的に、精油 (アロマオイル) の香りは好き嫌いに分かれます。好きな香りだと、精油が持つ期待される効果が発揮され、一方、嫌いな香りだと効果はあまり表れないそうです。

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唯一、好き嫌いに関係なく効果を発揮するのが、ラベンダー・アングスティフォリアだといわれています。それでは、コーヒーの香りはどのような効果が期待されるのでしょうか。コーヒーの香りと脳波を検査した実験があります。使ったコーヒーは以下です。

  • ブラジルサントス
  • グァテマラ
  • ブルーマウンテン
  • モカマタリ
  • マンデリン
  • ハワイ・コナ

コーヒーは豆によって、味だけでなく香りも異なります。コーヒーの香りが脳に与える実験が行われました。20代の女性10人に5分間隔で6種類のコーヒーの香りを数十秒間ずつかいでもらい、その間の脳波を分析するというものです。使ったコーヒー豆は中挽きの6種類で「ブラジルサントス」「グァテマラ」「ブルーマウンテン」「モカマタリ」「マンデリン」「ハワイ・コナ」です。

リラックスしているとき、後頭部には α波 が多く出ますが、一番 α波 が多く出たのは「グァテマラ」と「ブルーマウンテン」でした。つまり、この2つのコーヒーの香りはリラックス効果を持っているといえます。

 一方、「ブラジルサントス」や「マンデリン」、「ハワイ・コナ」の香りを嗅ぐと、P300 という脳波の指標が現れたそうです。

P300 とは、人の集中度を図る指標のことで、「情報処理能力」と呼ばれているものです。物事を見極めたり聞き分けたりするときに脳は活発に活動することから、「ブラジルサントス」や「マンデリン」、「ハワイ・コナ」は脳の働きを活性化して、情報処理のスピードを高める効果があることが分かったそうです。

ちなみに、精油 (エッセンシャルオイル) の香りについても、α波 P300 を指標とした実験を行ったところ、ラベンダーにはリラックス効果 (α波) が、レモンには脳の働きを活性化する効果 (P300) が認められたそうです。

※上記の実験のようすは、(株)正プラス・稲本正会長と杏林大学医学部の古賀良彦教授との対談で伺った内容に基づきます。

コーヒーかすの消臭剤

ここからは、機内での工夫です。機内では、コーヒーを入れた後のコーヒーかすもを使うときがありました。それは、消臭のためです。大昔、機内では喫煙することができましたので、その時の消臭対策として使っていたのが、コーヒーのかすです。まだ水分が残っていた状態でも、けっこう消臭効果がありました。

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ただし、高い吸収効果を持つだけに湿気も吸いやすく、カビが生えてしまう可能性があります。なので、家で使う場合はきっちり乾燥させてから使うようにしています。毎日ようすを見ながら、効果が少なくなってきたと感じたら取り替えるといいようです。

鏡の掃除

機内のお手洗いの目的は2つあります。一つは、火災を防ぐことです。定期的にチェックして、問題を未然に防ぎます。もう一つは、清潔を保つことです。

【機内掃除の手順:鏡】

  1. 汚れを取る:濡れた雑巾で鏡を拭く
  2. アルコール除菌:アルコールスプレーをかけて拭く
  3. 乾拭きする:乾いた布で拭くと輝きが増します

鏡掃除をするときは、鏡を傷つけないように力を入れすぎずに拭くことも大切です。

また、曇り止め加工がされている場合は、アルコールスプレーをかけてしまうと加工がはがれるので、注意が必要です。曇り止め加工がされている場合は、濡れた雑巾で拭いた後、乾拭きするだけで美しく輝きます。

化粧品などによる油脂汚れには、新聞紙を使っていました。新聞紙は非常に目が細かいため、汚れを吸い取りやすいという特徴があります。落ちにくい汚れがある場合、小さく丸めて、水に濡らしてそっと磨くといいようです。

point柔らかい布の代わりに、穴が開いてしまったストッキングを使っても効果的です。

機内あるある:機内日焼け

機内で離陸着陸時に客室乗務員が座る席はジャンプシートといいます*1。新人の頃は、機種に向かって一番後の右側のジャンプシートばかりにアサインされました(その頃はジャンボジェットが主流でした。)ジャンボジェットの一番後ろのジャンプシートは、お客様と同じ方向、前向きで離着陸します。窓は右に位置しています。

ある日、ふと見てみると、右の腕が左より日焼けしています。客室乗務員は離陸と着陸の20~30分間、ジャンプシートに座っているのですが、この積み重ねで日焼けの差ができたとしか思えませんでした。

機内(特に窓側)でも、肌が太陽光・紫外線からのダメージをより受けやすい状況にあるそうです。

ここで気象学の勉強が役立つとは!

紫外線

太陽光線は、すべてが地表面にまで届くわけではありません。一部は雲などにより反射されます。その他、空気中の粒やエアロゾル*2によって、散乱させられるものもあります。

太陽光の中には、 UVA、UVB、UVCの波長の紫外線が含まれているが、そのうちUVA、UVBはオゾン層 を通過、地表に到達する。 紫外線 - Wikipedia

中でも気を付けたいのが、以下の2つです。

【UV-A】 光老化 (シミ・シワ・たるみ) の原因
【UV-B】 日焼け・シミ・ソバカスの原因

以下の様な論文もありました。

Our measurements inside the airplane revealed that the windshields blocked UV-B but allowed UV-A transmission. (the windshields は、UV-Bをブロックするが、UV-A は通してしまう)  JAMA Dermatology

the windshields とは、操縦室にある前方の窓のことです。操縦室の窓は、日焼けの原因となる UV-A (紫外線A波) が通り抜けているそうです。照射量に関しては、巡航高度 (30,000ft=9,144m) における操縦室での56.6分間は、日焼けマシーンの中に20分間いるのと同じだという実験結果も表示されていました。

客室内の窓については言及していませんでしたが、おなじような状態だと思われます。操縦室でキャプテン達は、太陽光がまぶしい時には、サンバイザーと呼ばれる日よけを利用したり、サングラスをつけていらっしゃいましたので、体に与える影響は日焼けマシーンと全く同じだとは思えませんが、何もしないとかなり影響があるのが分かりました。

家での応用

私はいつも窓に近い場所で、在宅勤務しています。PCのブルーライトを遮る眼鏡をかけているのですが、日差しが強い日には紫外線カット機能付きのサングラスも使っています。

体は紫外線を浴びることで、免疫力を向上させるビタミンDを作り出す効果などもあると聞きます。なので、紫外線を全く浴びない生活はよくないと思うのですが、過度にならないよう、家にいても日焼け止めと、紫外線カット機能付きのサングラスで乗り切ろうと思います。

まとめ

コロナ禍での家事をしていると、機内での業務を思い出します。そして、旅行や買い物など、コロナ以前の生活では簡単にできたことが難しくなると、今までの生活がどれだけ贅沢でありがたかったのかを痛感します。

途上国にいたときも同じことを感じていました。道はあっても、荷物を運ぶことさえもままならない現状がありました。その中、日本では物流が途絶えることなく、国内で品物が運搬されていることにもありがたさを感じます。

人が乗らなくなった飛行機では、マスクなどの援助物資が運搬されています。ネットで注文した品物が何日も待たなくても届くことにも感謝しています。制限の中でも、生活できることは、いろいろな方の尽力があってのことだと思っています。

私ができることは家にいることしかありませんが、(今はとりあえず)ごみを減らすなど、何か一緒に頑張れることを考えて暮らそうと思います。引き続き、気持ちだけでも前向きに過ごすよう心掛けて、一日も早い収束を願うばかりです。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

  

*1:航空会社によって呼び名は違います。

*2:気象学では、空気中に浮遊するいろいろな大きさや化学組成をもつ微粒子の総称です。