この記事はこんな方におすすめ
- オーストラリアETASの申請方法を知りたい方
- オーストラリアの入国書類と注意事項について知りたい方
観光(短期間)でオーストラリアへ入国する場合には、ビザは不要ですが「ETAS」を申請しなくてはなりません。また、検疫も厳しい国なので、持ち込めない品物や食品についても調べておかれることをお勧めします。
オーストラリア旅行準備(ETAS)
オーストラリアに短期で行くときは、観光ビザに代わる ETAS(イータス) を取らなくてはなりません。ETAS(イータス) は、最後の「S」を取って「ETA(イーティーエー)」と呼ぶこともあります。ETASは、ビザと同じように入国を認可するものですが、パスポートにスタンプやシールなどで証明を残すものではなく、コンピュータによる認可となります。
ETAS取得条件
- ETAS対象国籍*1のパスポートを保持している
- 訪問目的が、「観光」「親族訪問」「ビジネスミーティング」であること
- 3ヶ月以内の滞在であること
- 健康であり犯罪歴がないこと
上記以外の人、例えば3ヶ月以上の長期滞在予定・オーストラリア国内での就労が目的・犯罪歴がある、という方は、オーストラリア大使館で、ETASでない別のビザの申請が必要となります。
ETAS 申請方法
申請するには、以下の3つの方法があります。
- オーストラリア政府移民局のWEBサイトから申請
- 日本の旅行会社に依頼
- ETAS登録代行業者に依頼
一般的に、訪問国の移民局などに直接申請を行うと無料のことが多いのですが、オーストラリアの場合は、直接申請にするとシステム利用料の20AUD(オーストラリアドル)(2019年7月現在、1AUD=75円)がかかります。旅行会社に依頼すると、700円~3,000円かかります。
代行業者へ依頼
私は、一番安価な「3」の View Grant (登録代行業者)さんで、出発の1カ月前にお願いしました。費用は450円(税込486円)でした。 団体(5人以上) だとさらに割引があったり、一人でもぎりぎり8日前までだと、540円(税込み) 安価に申し込むことができます(2019年7月現在)。
依頼方法は簡単で、パスポートの情報などをメールで送り、受け取り方法をメール/FAX/郵送から選び、支払方法をクレジットカードや、Paypal、銀行振り込みから選び、待つだけです。
ETASの確認
1週間ほどして、下のような「ETAS登録内容」が送られてきました。
ただし、代行業者に依頼した場合「確認番号」は発行されません。少しイレギュラーな方法ですが、代行業者から取得完了のメールをもらったら、 オーストラリア政府ETAS公式登録サイトで新規申請(料金を払う前にキャンセル)することで「確認番号」と取得できているかどうかを見ることができます。
登録完了後に豪州大使館のHPで取得できているかどうかを確認する方法は⇒ コチラ
新規申請する方法
公式サイトでは、年中無休で24時間申請・即日取得です。費用は、AUD20ドルです。
公式サイトはこちら⇒ オンライン申請
現在は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、申請することはできません (2020年6月24日)。
STEP1/7:登録画面
基本的にはチェックを入れたり、パスポートを見ながらローマ字で情報を入力していくだけです。わからない時は「?ボタン」を押すと、簡単な解説を見ることができます。

STEP2/7:パスポート情報
PCだけでなくスマホでも操作できます。なので、スマホの画面もアップしてみました。どちらも記入する部分は一緒です。今回一番???となったのが「ステップ2/7:パスポート情報」の赤く囲った部分(発行官庁)です。
Japan? かと思ったのですが、ここは「Minisyry of Foregin Affairs」と記入すればいいようです。よく考えたら、パスポートに書かれている通りですね。記入が終わったら「➡次へ」を押して、記入を続けます。
続いて、現住所、電話番号、電子メールアドレス、連絡方法、他の国のパスポ―トを保持しているかを回答します。住所の数字の入力がはじかれてしまう場合は、「英数字」、例えば数字の8は 「eight」と入力すれば大丈夫でした。
STEP5/7:支払画面
ステップ5/7は「支払い」の画面です。
ETAS取得の結果
クレジットカード情報が正しく送信されれば、レシート画面が表示されます。取得の結果は12時間以内に表示されます。ETASが許可された場合、公式サイト発給を確認することができます。
もしレシート画面が表示されなかったり、12時間を過ぎてもETAは、が発給されなかった場合は、オーストラリア大使館にメール(英語) して照会することをおすすめします。前回申請したとき、レシート画面が表示されなかったのに「取得済」となる不具合で10日間くらい申請ができない状態になってしまいました。
※ETASの詳細ルールについては必ずオーストラリア政府移民局の公式サイトをご確認ください。本内容は2019年7月時点のものです。
入国書類
2019年7月現在、必要なのは 入国書類(Incoming Passenger Card)のみです。出国書類は不要になりました。オーストラリアの出入国 管理を行う「 Australian Border Force」の 公式サイト に日本語の書類サンプルがあります。
機内で書類は配られますが、日本語の書類があるとは限りませんので、公式サイトで確認しておくとスムーズに書くことができるのでおすすめです。
書類サンプル(日本語) ⇒ Incoming Passenger Card(入国書類)
おもて
表側は検疫書類も兼ねていて、オーストラリアに持ち込めない、もしくは申告が必要な物品例が書かれています。まずは、書類の表面に書かれている物品を持って行かないよう気をつけます。
うら
裏面で注意する箇所ですが、短期の旅行者なら、 ⒶⒷⒸの中から「Ⓑ」を選び、☒して滞在日数などを記入します。
州名
ちょっとつまづく点は「州名」です。オーストラリア は6つの州とその他の特別地域に区分されています。以下、主な行き先と州名をまとめてみました。
都市(州都) | 州 | 略 |
シドニー | ニューサウスウェールズ州 | NSW |
メルボルン | ビクトリア州 | VIC |
ブリスベン | クィーンズランド州 | QLD |
アデレード | 南オーストラリア州 | SA |
パース | WA 西オーストラリア州 | WA |
ホバート | TAS タスマニア州 | TAS |
キャンベラ | オーストラリア連邦首都特別区 | ACT |
ダーウィン | 北部準州特別地域 | NT |
税関・検疫検査
オーストラリアでの入国審査の後は、預け入れ荷物を引き取って Customs(税関)に進みます。税関では、係員に入国書類とカードを渡します。検疫での審査が不要と判断された場合は、そのまま出口に進みます。
もし、係員が「検疫を受けるべき」と判断した場合は、入国書類が返され、税関係員が案内する検疫レーンの番号の方へ進み、検疫審査を受けます。
オーストラリアに入国される際に植物、動物、動植物でできた物品、特定の食品(例:乳製品、魚・魚製品、蜂蜜、肉・肉製品等)をお持ちの場合には、機内で配られる入国カードの該当欄に印をつけて必ず申告してください。すべての原材料に完全に火の通った市販のビスケットやケーキ、植物性の原材料のみを含む市販の麺類等の食品は、申告する必要はありません。入国カードは法的書類ですので、申告漏れや虚偽の申告があった場合には罰金・罰則が科されます。https://japan.embassy.gov.au/tkyojapanese/faq_quarantine.html#01
日本のお客様から質問が多かったのが「梅干しは持ち込める?」「お茶は?」です。以下、在日オーストラリア大使館・検疫について から抜粋した回答をご紹介します。
- 梅干、漬物:可(自家製の梅干で種が入っているものは不可)
- お茶:可
- カップ麺、インスタント麺: ラーメン(卵が10%以上含まれている麺)はインスタント製品で長期常温保存可能であれば可。そば・うどんは持込可で、申告不要。
申告すべきかどうか分からない場合には、入国カードの質問に「はい」と答え、申告します。申告を怠ったり虚偽の申告をすると罰金を科せられます。
持ち込み可能物品の詳細については、 コチラでご確認下さい。
まとめ
ETASの有効期限は1年と結構短いです。 ちょうどパスポートが切れるのと同時くらいにESTAの有効期限も切れたので申請したのですが、もう少し有効期限が長いとうれしいのですが・・・。そして、オーストラリアの入国、特に食物の持ち込みなどは厳しく制限されています。でも、事前に確認しておくと、まったく問題ありません。しっかり準備して楽しい旅行になりますように!
最後までご覧いただきありがとうございます。
*1:日本・韓国・アメリカ合衆国・カナダ・シンガポール・香港特別行政区・マレーシア