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マイルの有効期限が延長 ! でも、国内線・特典航空券はPFC徴収開始!!  ~ANAとJALの比較、おまけのBA情報~

2021-09-29

ANAもJALも、マイルや航空券などの購入に利用できる電子クーポン(ANA SKY コイン・eJAL ポイント)の有効期限を延長してくれています。

しかし、喜んでいたら、有効期限が2022年3月末のANAマイルがかなりあることに気づきました。

2回目の特典航空券・世界一周の旅を目論んで(ポイ活もしながら)貯めたマイルです。

なので、有効期限前に放出してしまおう!と計画を立てたら、日本の特典航空券にも PFC (Passenger Facility Charge:国内線旅客施設使用料の代行徴収が開始されると知りました。

PFCは、8月に発表されていたものですが、見逃していました。

ただ、ANAとJALとでは、少し徴収方法が違います。

今回は、マイルの有効期限の延長と、2021年10月31日から始まる国内線特典航空券のPFC徴収について、ANAとJALを比較してみました。

オマケ情報として、JALの国内線・特典航空券つながりのBAもご紹介しています。

ANAマイル等の有効期限延長

ANAとJALのマイルや電子クーポンの有効期限の特別措置。

有効期限の延長は同じですが、ANAとJALとでは、特別措置の内容が違います。

ANAの場合は、純粋な有効期限の延長です。

当初 2021年9月末までだった有効期限が、さらに延長されて、2022年3月31日 となりました。

マイルやANA SKY コインは2021年9月30日(木)で一度失効します。ただし、2022年3月31日(木)までの有効期限として、同数のマイル・ANA SKY コインが2021年10月下旬に積算・付与されます。

これで、2022年の3月末までに使い道を考えればいいことになりました。

事前登録期間中に(1度)登録が必要です

さらに!

ANAマイルやANA SKY コインは、2023年3月末までと、さらに1年延長となります(2022年2月14日更新)。

本当にありがたい措置です!

詳しくはこちらをご覧ください >>> マイル・ANA SKY コイン有効期限延長

JALマイル等の有効期限延長

一方、JALの場合は、ちょっと複雑です。

しかも、ANAより延長される有効期限が短いのが難点です。

JAL【公式】(2022年3月13日閲覧)

JALの場合、有効期限を迎える「マイル」と「e JALポイント」は、新たな有効期限の「e JALポイント」になります。

1マイルは、1.5 e JALポイント換算されます(小数点以下は切り上げ)。

有効期限を有効期限を迎えた「e JALポイント」は、同数の e JALポイント として積算されます。

事前登録期間内に登録が必要です。

有効期限をむかえたマイルおよび e JALポイントは一旦失効しますが、事前登録した翌月下旬頃に、以下の有効期限で積算されます。

保有のマイル・e JALポイント有効期限事前登録期限新たなe JALポイント有効期限
2022年3月末~2022年9月末2022年9月30日(金)日本時間23:59まで2022年10月末
JAL【公式】(2022年3月13日閲覧)

さらに詳しく

  • なお、2022年2月28日までに事前登録して、2022年2月末に有効期限を迎えるマイル・e JALポイントをお持ちの方については、3月中旬頃に新たに10月末有効期限のe JALポイントとして積算されます。
  • 現在保有の e JALポイントの有効期限が、この取り扱いにより積算される「新たなe JALポイント有効期限」より⻑い場合は、既に持っているe JALポイントの有効期限が優先されます。

分かりにくい・・・

さらに延長

さらに、その e JALポイントの有効期限を延長する方法があります。

通常の e JALポイントの有効期限は、特典交換を行った日の1年後の同月末です。なので、追加での特典交換によって有効期限の更新が可能です。

例えば、2022年3月1日に、追加で、5,000マイルを e JAL ポイントに交換すると、保有する全ての e JAL ポイント の有効期限が、1年後の 2023年の3月末に延長されます。

つまり、有効期限を迎えるマイルを持っている場合は、ギリギリに e JALポイントに変えた方が、特別措置より長い有効期限となるのです。

とりあえず、事前登録がまだの方は、登録しておきましょう!
momoka

特典航空券のPFC

ところで、今まで、ANAやJALのマイルを使って自社の特典航空券を発券する場合、手数料などはかかりませんでした。

実質無料で、特典航空券を発券することができました。

しかし、2021年10月31日、海外の航空会社のマイレージサービス同様に、 PFC (Passenger Facility Charge:国内線旅客施設使用料)の代行徴収が始まりました。

PFC

PFCとは、旅客施設の維持・整備を使途とした空港使用料です。

この料金は、旅客が対象空港発着便の航空券を購入の際、航空運賃とともに支払い、航空会社が空港管理会社へ納入するものです。

各空港の管理会社は、当該料金を、出発・到着ロビー等さまざまな施設を整備するための費用等に充当しています。

PFCが設定されているのは、航空会社の公式サイトによると、国内 10 の空港です(2022年1月現在)。

ANAもJALもPFC徴収の開始時期は同じですが、2社の徴収方法には違いがありました。

ANAのPFC

ANAは、特典航空券の旅程にPFC対象空港を発着する便を含む場合、必要マイル数の減算の際に、クレジットカードで支払います。

発着空港大人(12歳~)小人(3歳~11歳)
新千歳空港270円140円
仙台空港230円120円
羽田空港290円140円
成田空港450円220円
中部空港440円220円
伊丹空港260円130円
関西空港・
第1ターミナル
440円220円
福岡空港110円*150円*1
北九州空港100円50円
那覇空港120円60円
ANAのPFC

上記は消費税込みの金額です。

満3歳未満であっても座席を保有(航空券を購入)する場合は、小人料金を適用します。

対象航空券

  • 国内線特典航空券*(いっしょにマイル割運賃のマイレージ利用旅客を含む)
  • 国際線特典航空券に含まれる日本国内区間*

(*) ANA便名のコードシェア便をご利用の場合も対象です。

2021年8月28日までに発券した「国内線特典航空券」は、発券後に予約を変更しても、PFCは追徴されません。

ただし、国際線特典航空券に含まれる日本国内区間:発券後に、2021年8月29日以降に予約を変更した場合、PFCを追徴されます。

出所:特典航空券における国内線旅客施設使用料(PFC)の適用開始について(2021年10月31日搭乗分より)

JALのPFC

一方、JALの場合は、PFC対象空港発着路線を利用する際、出発・到着空港それぞれに対し、以下のマイル数が追加されます。

2021年7月現在 単位:マイル

発着空港追加マイル数
新千歳空港*270
仙台空港230
羽田空港290
成田空港290
中部空港440
伊丹空港260
関西空港260
福岡空港100
北九州空港100
那覇空港120
JALのPFC

* 新千歳-女満別はシステム上の都合により追加マイル数の対象外です。

羽田-伊丹の必要マイル数 (1区間)

  • 2021年10月30日申し込み分まで:6,000マイル(A区間)
  • 2021年10月31日申し込み分から:6,550マイル(A区間+羽田290マイル+伊丹260マイル)

出所:国内線特典航空券における国内線旅客施設使用料(PFC)

ところで、通常、JALカードなどを利用して貯まるマイルは、200円で1マイル です(ショッピングマイルや、JALカードnaviを除く)

JALカードのショッピングマイルに参加している場合、対象店舗で利用すると、100円=1マイルのこともあります。

私事ですが、2021年度で獲得した1マイルの最も低い単価は、搭乗マイルの「1円=4.3円」でした。これは、1,000マイル貯めるのに4,300円かかったことになります。

さらに、羽田 - 伊丹 (片道)にかかるPFC / 550マイルは、2,365円 (=4.3円で1マイルの場合) 以上もかけて貯めたマイルということになります!

数字がほぼ同じで単位が円かマイル!なぜ!?
momoka

JAL国内線における1マイルの価値は「約3.5~6円」と聞いたことがあるのですが、それを「1マイル=1円」で放出せよとは( ゚Д゚)

マイルはおまけで貰ったものだから、出費はないと考えるといいのでしょうか・・・。

いつでも特典航空券

11月1日より、「混雑する時期でもマイルで予約が取れるよう、国内線特典航空券を使いやすくしてほしい」という旅客の声に対応するため、JALグループ国内線特典航空券の新サービス「いつでも特典航空券」を導入しました。

年末年始やゴールデンウィーク、夏休みなどの混雑する時期で、通常の特典航空券で予約できる席に空席がない場合でも、通常よりも多くのマイルを使うことで、特典航空券を発券できる機会が増えるとしています。

申し込み開始日


2021年11月1日(月) 09:30(日本時間)~ 
※2021年11月2日(火)搭乗分より予約可能

必要マイル数(普通席片道)

区間いつでも特典航空券必要マイル数
A区間2区間:26,000
1区間:13,000
B区間2区間:48,000
1区間:24,000
C区間2区間:80,000
1区間:40,000
2021年9月現在 単位:マイル
  • クラス J 席は、上記普通席の必要マイル数に1区間・1名様ごとに4,000マイルを追加したマイル数が必要です。
  • 各区間の路線については、対象路線 をご覧ください。
  • 上記で示した、発着空港別の追加マイル(PFC)も必要です。

フジドリームエアラインズ(FDA)や天草エアライン(AMX)とのコードシェア便が利用できるのは、嬉しいかな。

  • 詳しくは、こちら、をご覧ください。

BAも改悪( ノД`)

ところで、BA (ブリティッシュエアウェイズ) のマイレージサービスは、JALの国内線、もしくは650mile以内の近距離国際線の特典航空券予が、JALよりも少ないマイル数で発券できるので、人気のプログラムでした。

コロナ禍以前、国際線の航空券を海外発券にする場合、韓国発着にすると費用を抑えられました。

なので、650mile 以内の海外である韓国(プサン)まではBAでJALの特典航空券を発券していました。

BAのマイレージサービスの単位はAviosといいます(他社のマイルと同じ意味です)。

当時は、日本から650mileの距離以内の路線だと、4,500Aviosで発券できたのです(2019年5月からは6,000Avios に変更)。

そのときのようすは、こちらでどうぞ。

特典航空券
【韓国】JALビジネスクラス搭乗記 ~BAの特典航空券で釜山まで~

特典航空券でプサンに行ってきました。

続きを見る

しかしながら、2021年7月21日から必要マイル数(BAではAvios)が大幅にアップし、おトク感はかなり減ってしまいました。

現在、必要なAvios数は以下です。

区間距離(mile)必要Avios数
1-6507,500
651-115010,000
1151-2000 11,000
2001-300013,000
2021年9月現在

試しに、HND-ITMのJAL特典航空券を見てみました(以下、2021年9月28日閲覧)。

羽田ー伊丹(大阪)の往復を、本家JALで特典航空券を発券した場合、12,000マイルで発券できます。

一方、BAで発券すると、15,000Avios も必要となってしまいました。以前と全く違います。

ただし、PFCは、ANAと同様に1,100円で済みますが・・・。

次に、羽田ー福岡の往復を見てみました。

ちなみに、HND-FUKUなら、JALと同じ15,000Aviosで発券でき、PFCも800円で済みます。

また、BAの場合、利用対象者の範囲が広いので友人を誘って行くこともできます。

10月31日以降、15,000マイルで行ける区間は、BAのAvios発券の方がいいかもしれません(探せば他にもあるかもしれません)。

ANAとJAL・BAのマイレージサービス

ANAとJAL、そしてJALの特典航空券を発券できるBAのマイレージサービスを比較してみました。

ANAJALBA
利用対象者会員の配偶者・
同性パートナー
・2親等以内
会員の2親等以内、
義兄弟姉妹の配偶者
家族や友人
マイル有効期限3年*3年*3年以内の
増減により延長可
予約開始日330日前330日前330日前
予約終了日搭乗日前日搭乗日前日搭乗日3日前
PFCの支払方法クレジットカードマイルクレジットカード
マイル数・往復
(HND-ITM)
12,00012,00015,000
(HND-SPK)15,00015,00015,000
片道発券
2021年9月現在

( * ) 貯めたマイルは、利用になった月から数えて36ヵ月後の月末まで有効です(ANAダイヤモンド・JGP/JMBダイヤモンド会員を除く)。

ANAの場合は「トクたびマイル」、JALの場合は「どこかにマイル」といったマイルの減額プログラムがあるので、上記よりかなり少ないマイル数で発券できる場合もあります。

BAの場合、友人を誘って行くことができるプログラムなので、実質誰でも利用できるというメリットがあります。

Aviosの有効期限は36カ月(3年)ですが、増減により延長されます。

また、1暦年につき最大27,000 Aviosを他のクラブメンバーに譲渡することができます。Aviosの譲渡により、Aviosの譲渡を行う側と受け取る側の双方に対して、36か月の有効期限がリセットされます。

ただし、変更する場合は、電話のみと面倒な部分もありますが・・・

BAで発券したJAL特典航空券の「変更承認」が結構大変だったのよ~

BAで発券したJAL特典航空券の変更承認は、BAのコールセンターに電話しなくてはなりません。

続きを見る

さいごに

ANAとJALのマイルなどの有効期限延長や、PFC、特典航空券(おまけのBA)についてまとめてみました。

有効期限が延長されたマイルをそのまま使えるANAのマイレージサービスがいいのか?割増しで e JAL ポイントをもらって航空券を買って、またマイルを貯められる方がいいのか?

利用する方の状況によって、どちらが良いかは異なると思います。

さらに、これから特典航空券を使おう!と思った矢先のPFC徴収は、利用者にとってがっかりニュースです。

しかも、JALのPFC徴収はマイル・・・。

厳しい航空業界で、おまけにもらえるマイル、それを使っての特典航空券・・・改悪は仕方がないことかもしれませんが、ちょっと残念です。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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