旅とアロマ

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五感で楽しむ旅ブログ

【新型コロナウィルス】シンガポールの取り組み ~現地の「COVID-19」情報~

 更新日2020/03/25

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2月の初旬、1泊3日でシンガポールへ行ってきました。出発前、日本で確認できる 新型コロナウィルス (COVID-19)の情報は不安を感じるものばかりでした。実際はどうなのか?行ってみて感じたことをまとめてみました。

訪問してくださりありがとうございます。ここ数日、訪問して下さる方が増えましたので、内容を少し変更して、書き換えました。情報に関しては、出所や公式サイトを記載しておりますので、必ずオリジナルも合わせてご確認ください。

はじめに

この記事は、新型コロナウィルスの影響が広がる前に、シンガポールに旅した様子をもとにしています。

その頃、周りでは「日本人への差別」を気にしている人が多かったのですが、本当に気にしてほしいのは「出入国管理について」、そして「自分が感染して帰国しないための配慮」です。

帰国して1ヵ月以上経ち、自分自身に風邪などの症状がないことと、周囲に同様の症状の人が出なかったことで、安心しています。ただ、この危機が去っても、これから数年後、新たなウィルス危機に見舞われるかもしれません。

そのため、記事の内容を書き直し、いつかまた同じような状況になったとき、どのように取り組みが行われたのか!の忘却禄として残しておこうと思いました。

シンガポールの感染拡大予防措置

シンガポールへの入国及びトランジット制限

3月22日:MOHは全ての短期滞在者 (出発地は問わず) は、シンガポールへの入国及びトランジットが許可されないとともに、労働ビザ保持者 (帯同ビザ保持者も含む) については、保健、運輸などの必要不可欠なサービス提供に従事する者のみが入国を許可されることを発表(3月23日23:59~実施) 

3月15日:過去14日以内に、日本・ASEAN諸国・スイス・英国への渡航歴を持つ全ての旅行者(市民・永住者・長期滞在ビザ保持者・短期滞在者)はSHN(Stay-Home Notice/シンガポール帰国日から14日間の自宅待機/外出禁止)措置とする(3月16日23:59~実施)。

また、SHN期間の居所(自宅/ホテル等)を提示する必要がある。無症状であっても新型コロナウイルス検査(スワブ検査)を受けさせられる場合もある。
※シンガポール政府は、自国民に対してすべての海外渡航をとりやめるよう呼びかけています。

3月13日:14日以内にイタリア全土、フランス、スペイン及びドイツへの渡航歴を持つ、すべての新規入国者のシンガポール入国又は、トランジットを許可しない (3月15 日23:59~実施)

同時に、シンガポールに入国する発熱・呼吸器症状のある旅行者は、検査所での新型コロナウイルス検査の受検結果に関わらず入国後14日間の自宅待機規制が適用されることを発表しました。(3月13日から実施)。

3月3日:14日以内にイラン、北イタリア及び韓国 (全土) への渡航歴を持つ、すべての新規入国者のシンガポール入国又は、トランジットを許可しないこととともに、シンガポールに入国する発熱・呼吸器症状のある旅行者は、検査所で新型コロナウイルス検査の受検が義務化されること発表。(3月4 日23:59~実施)。

2月25日:14日以内に韓国(大邱広域市及び清道郡)への渡航歴を持つ、すべての新規入国者のシンガポール入国又は、トランジットを許可しないことを発表。(2月26 日23:59~実施)。

1月31日:14日以内に中国本土への渡航歴を持つ、すべての新規入国者のシンガポール入国又は、トランジットを許可しないことを発表。(2月1日23:59~実施)。

https://www.sg.emb-japan.go.jp/files/100020384.pdf

 

なお、2020年3月4日23:59~、14日以内にイラン・北イタリア・韓国への渡航歴のある

上記の情報は、MOHの公式サイトで確認したことです。 

 https://www.moh.gov.sg/

シンガポールの「COVID-19」

こちらの記事の続きです  

www.monteverde-aroma.com

出発前、シンガポール保健省 (MOH) の公式サイト (英語) を確認しました。

公式サイト:https://www.moh.gov.sg/

感染者数と状況

COVID-19 人数
感染者 84
陰性 1078
検査結果待ち 29
退院 34

(2020年2月19日12pm現在)*1

2月19日の感染者数は84人です。前日より3人増えました。彼らは隔離され手当てを受けています。既に退院した人は、12日の時点では15人だったのですが、18日には29人、19日には34人となりました。日本のように縛りがあるのか、検査受けたい人は全員検査が受けられたうえでの数値かは不明ですが、中国以外への渡航歴の有無や隔離されるまでに訪れた場所が公表されています。

表示方法の変化

3月12日に最新の状況をMOHの公式サイトで確認してみました。すると、以下のように表示方法が変わっていました。

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https://www.moh.gov.sg/covid-19 (2020年3月12日閲覧)

シンガポールでは、総感染者数を表示するのではなく、現在陽性で治療している人の数を教えてくれます。2020年3月11日12時時点での入院している陽性患者は82人(73人が症状安定、9人が重篤) 。この時点での死亡者はゼロで、すでに96人が退院しています。

また、入院している人がどのような状況なのか、どこで感染したのか?という詳細情報も開示してくれています。

2月19日の感染者数より増えましたが、爆発的な増加ではなく、退院された人の数も3倍になっています。

しかし、3月21、MOHは、新型コロナウイルス感染者2人が死亡したことを発表しました。亡くなったのはシンガポール人女性(75)とインドネシア人男性(64)で、いずれも心臓疾患を抱えていたそうです。

感染症警戒レベルと予防対策措置

2020年2月7日、MOHは、感染症警戒レベル (DORSCON) を4段階中上から2番目のオレンジへと引き上げを行うとともに、以下の追加予防策措置を公表しました。

  • 大規模イベント開催に関する注意事項
  • 職場での体温測定・在宅勤務等
  • 学校・幼稚園等の予防強化措置

詳細は、 こちら(英語)でご確認下さい。

ちなみに、2020年2月19日現在、日本の外務省の海外安全ホームページによると、シンガポールには危険情報や感染症危険情報は出ていません*2

Twitterのタイムラインには、旅行キャンセルや不安な情報が目立ちました。本来なら、控えた方がいいのかもしれませんが、どうしても行かなければならない事情があり、航空機の運航も通常通りであったため、予定通りに出発しました。

シンガポールまで

※以下、シンガポール旅行での体験は2020年2月10日から12日までのことであると、最初にお断わりいたします。

機内では、客室乗務員の方々がマスクとゴム製、もしくは薄手のビニール手袋をしながらサービスをしていました。

しかし、マスクを逆さまに着用していたり、同じ手袋のまま食事のサービスやお手洗いの掃除をしているので、その衛生面には少し疑問を持ちました。衛生面にはさらに留意をすると、航空会社からお返事をいただきました。

機内で症状がでたら・・・

機内では、「発熱や咳がある人は申し出るように」とのアナウンスがありました。

激しい咳をして鼻をかんでいる(明らかに風邪の症状)旅客がいました。しかし、客室乗務員へは申し出ておらず、特に注意もされていませんでした。降機時にはマスクも外し、仲間とお話されていたので、離れるようにしました。しかし狭い機内の通路では限界が・・・(泣)。咳エチケットに対する意識は人それぞれなのを痛感した機内なのでした。

やっぱり、自分の身は自分で守らなければ!

シンガポール到着後のようす

シンガポール・チャンギ空港でも、赤外線サーモグラフィが設置されていました。「赤外線サーモグラフィ」とは、2003年のSARS発生以来、世界の空港・港湾で利用されている装置です。旅客が装置の前を通るだけで、発熱した人間を素早く検出することができます。

旅客が飛行機を降りて入国審査場に向かう途中に設置されており、発熱が疑われる場合は声がけされるようです。なので、健康な方は「気づかずに通過していた」という感じになると思います。空港ターミナルでのマスクの着用率は99%といった感じでした。

入国審査

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入国審査官の質問として「14日以内に中国へいきましたか?」という文言が増えていました。あとは、両手の親指の指紋を登録しました(この登録のおかげで、帰国時には出国自動化ゲートを使うことができました)。症状がない場合は、特に変わった点はなく、あっさり入国できました。

空港から市内へ

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空港から市内までは、MRT (Mass Rapid Transit) という地下鉄(一部地上走行)を利用しました。市内に近づくにつれ、混んできました。

シンガポールでは、マスク不足のため、政府がマスクは体調が悪い人だけするように通達しました。そのためかどうかは分かりませんが、MRT内でのマスクの利用率は少なかったです。

タクシーと個人ハイヤーサービス


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※上の写真は、2月10日に見たシンガポールのニュース番組の画面です。

タクシーは安くて便利なので、多くの旅行者が利用しています。

MOHは、2月8日、タクシー (ケース35) と、個人ハイヤーサービスの運転手 (ケース37) の感染を確認しました(過去のケースを合わせると合計3名の運転手が感染)。彼らには中国への渡航歴がありません。そのため、運転手と乗客の双方が安心できる施策が開始されると報道されていました。

まず、30万枚のサージカル(surgical)マスクが、タクシーと個人ハイヤーサービスの運転手さんに(会社などを通して)配られます。このマスクは、体調が悪いけどマスクをしていない乗客にしてもらうためのモノです。

タクシーの運転手さんたちを守るための「熱を測るステーション」も会社の敷地内に設置されます。運転手さんは、その「ステーション」に行き、熱を測ります。問題がなければ発熱していないことを示す「I'm OK」のステッカーをもらうそうです。

さらに、陸上交通庁(LTA:Land Transport Authority)*3は、GrabやGojekのような個人ハイヤー会社にも、運転手が熱を測り、その結果を提出するように付け加えました。運転手さんの健康を守り、旅行者が安心して利用できるよう対応されているようです。

タクシーなどに乗るときはマスクは必須です!

海外でみる日本のケース

以下は、2月10日に見たシンガポールのニュース番組、CNA(Channel NewsAsia チャンネル・ニュースアジア) *4からの情報です。

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行く前、シンガポールでの状況だけでなく、「日本がどのように見られているか」も気になりました。日本では、クルーズ船の感染者も含んだ数も日本国内での発祥として報道されているので、海外から「汚染国」と思われて入国拒否になってしまうのではないか?と思ったからです。

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しかし、CNAでの報道は違いました。きちんと、日本国内での感染 (武漢からの帰国者を含む) とクルーズ船での感染者の数が分けられていました。この日の日本についての報道は、主にクルーズ船で増加した感染者数についてでした。

ちょうどこの日、香港で発生した同じ建物内での感染者についてのニュースが大きく取り上げられていたので、クルーズ船のケースについては紹介にとどまるといった感じでした。

シンガポールのローカルニュースが日本の事例をどのように扱っているかが分かって(偏った、誤解を招く報道でなく)安心しました。また、ネットでも情報を得られるようです。CNAについてはこちらをどうぞ。

www.channelnewsasia.com

シンガポールの新聞に見る対策

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朝、ホテルで新聞を読みました。新聞の表には、手洗いの励行などの予防策などが示されています。このイラストは町でも見かけました。

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7つの習慣として、手洗い等の衛生対策も表示されていました。

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オフィスビルの入り口でも赤外線サーモグラフィが設置されているようです。

観光地 (建物内に入る場合) でも同じように検査をしていました。

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あるビルの入り口では、一人ひとり体温チェックをするために列ができている、との記事もありました。私が泊っていたホテルでも、チェックイン時に体温チェックがありました。おでこに電子体温計をあてて測るタイプでした。

今回持って行って良かったもの

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  • アルコールスプレー:周囲の消毒
  • 手指の消毒ジェル:食事のまえの消毒
  • 目薬:乾燥から目を守る

中国線に関しては機内の消毒をしていると聞いたのですが、シンガポール線については不明でした。なので、除菌用アルコールスプレー(非危険物で航空機に持ち込め、かつ食品にかかっても安全なもの)を持参し、機内に入ったらすぐにひじ掛けやテーブルなど周囲をさっと除菌しました。

今回は、ビジネスクラスのソロシートだったので、前後の人とは離れていたのですが、キッチンタオルにしみ込ませたもので拭き、使用量については周囲への配慮を心がけました。使用済のキッチンペーパーは、座席にある「防水性のディスポーザルバック」にまとめて捨てました。

また、食事の前には手指を消毒するようにして、目も乾燥しないように気をつけました。この他、うがい薬も持っていきました。まずは、自分で自分の身を守ります。

注意除菌用のアルコールは機内に持ち込めないものもありますので、詳細は利用される航空会社にお尋ねください。また、クレベリンは機内へ持ち込みも、預け入れもできません

機内の客室消毒について 

以下のような情報を見つけました。

日本到着後の夜間整備において、テーブル、ひじかけ、座席テレビ画面やコントローラーなどの座席周り、トイレのドアノブや蛇口ハンドルなどお客さまの手が触れる部分を、アルコールを用いて消毒しております。(機材繰りにより実施できない場合があります)
対象路線:日本-北京、大連、天津、上海(虹橋・浦東)、広州線
 
上記はJALに関しての情報ですが、シンガポール便に関しては対象外のようです(2020年2月20日現在)
 

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  • マスク
  • ウエットティッシュ
  • マヌカハニーのキャンディ

マスクは、市内から空港の往復、機内だけ使用しました。町中では屋外に多くいたこともあり、マスクなしで過ごしました。私が行った観光地(屋外屋内とも)では、マスクをしている人が少なかったです。

シンガポールの観光地のお手洗いはきれいに掃除されており、液体せっけんや紙タオルがある場所も多かったです。便座を拭く除菌スプレーが設置されている所もありました。ただ、(私が行った場所だけでの情報ですが)レストランやカフェでは紙おしぼりがなかったので、ウエットティッシュを持って行って良かったです。

また、抗菌作用が高いとされているマヌカハニーのキャンディも人混みに行くとき舐めるようにしました。気持ちの問題かもしれませんが・・・。

機内の空気の清潔性について

機内の空気は、常に機外から新しい空気を取り入れ機内で循環させ、その後、機外へ排出することにより、概ね2〜3分ですべて入れ替わる仕組みになっています。またJALグループで運航するすべてのジェット機には、機内で循環する空気を清潔に保つための高性能空気フィルター*5を装備しております。https://www.jal.co.jp/info/2020/inter/200124/

機内は密閉された空間と思われがちですが、空気が循環されているので安心です。

シンガポールからタイへ

シンガポールからタイへ行く方は、体調管理を十分になさってください。以下、外務省・海外安全ホームページからの抜粋です(2020年2月19日閲覧)。

  • 2月17日,タイ保健省は,新型コロナウィルス(COVID-19)に関し,日本,シンガポールからの入国者に対して検疫を強化する旨発表しました。
  • タイに滞在中の方,また,これからタイへの渡航等をお考えの方は,体調管理に努め,日頃から人混みを避け,マスクの着用や外出後のうがい・手洗いの励行,アルコール消毒等に努めてください。 外務省 海外安全ホームページ|現地大使館・総領事館からの安全情報 詳細

過去14日以内に、日本とシンガポールに滞在した人がタイに入国する場合、体温が37.5度以上あり、かつ、咳、鼻水、のどの痛み、頻呼吸、呼吸困難のいずれかを伴う症状がある方は、タイ国内の病院においてウイルスの検査を受けるそうです。

詳細はこちらをご覧ください⇒ 外務省・海外安全ホームページ(タイ)

まとめ

正直、不安な気持ちで出発したのですが、(私が訪問した場所では)行く前に思い描いていた異常なピリピリ感はありませんでした。私が泊ったホテルのスタッフはマスクをしていませんでしたが、ホテルのエントランスにはアルコールの消毒液があり、みなさん建物内に入ったら、まず手指を消毒していました。

また、行く前に聞いた「日本人 (感染者が多くでているので) だから差別される」ということもありませんでした。道に迷ったり、困っていたら親切に助けてもらいました。あくまでも、私が訪れた狭い範囲での情報ですが、今後のために残しておこうと思いました。

【追記】

2020年3月16日現在、入国制限がかかりました。理由は、一時落ち着いたかに見られた感染者の数が、再び増加しました。その四分の三は、海外から持ち込まれたもの(帰国者や渡航者)によるものだったそうです。そのため、医療崩壊を防ぐため、厳しい素子が取られています。

 

一日も早く新型コロナウィルスの影響がなくなり、旅ができるように祈るばかりです。

最後までご覧いただきありがとうございます。

  

*1:出所:https://www.moh.gov.sg/covid-19

*2:出所:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_005.html#ad-image-0 2020年2月12日閲覧

*3:シンガポールの交通関係行政機関

*4:シンガポールに拠点を置く英語ニュースチャンネルです。政府系メディアグループの MediaCorp が運営しています。

*5:High-Efficiency Particulate Air (HEPA) Filter 、0.3μmのサイズの粒子に関して99.97%以上の粒子を捕集。