旅とアロマ

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五感で楽しむ旅とアロマテラピー

【漢方】薬膳で冬から春の体づくり @プサン

薬科大学での漢方の講義も終盤にさしかかり、少しずつ漢方の知識も増えてきました。そこで、今回の旅では、得た知識を食(薬膳)で活用しながらお店を選んでみました。主に、冬から春にかけての免疫力アップを目指します。

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季節ごとに変わる体と食事

冬は、芽吹きの春に向けて「腎」に生命力を蓄える季節です。春は「肝」にトラブルが起きやすく、解毒作用が弱くなります。

  • :泌尿器や生殖器を司る。身体の成長・発育・老化のリズムと性機能をコントロールする。
  • :全身の気の巡りを統括し、精神を安定させる。血*1を貯蔵し、臓器に分配して栄養を与える。

薬膳では、体の状態を調べる物差しである「気」「血(けつ)」「水/津(すい)」も大切です。これらは、カラダを支える3本の大黒柱で、バランスが崩れると病気になりやすくなるとされているものです。

  • :生きる力
  • :全身を巡る栄養物(血液)・思考の源
  • 水(津):全身を潤す、血液以外の体液

薬膳は、季節や体質などを考慮して食材を選ぶ料理なので、自分の体質を知ることも大切です。体質の自己診断は簡単にできます  

www.kracie.co.jp

自分の体質が分かったら、気・血・水、のバランスが崩れないよう身近な食材を探します。薬膳についての詳細は(お暇な時に)こちらでどうぞ。 

www.monteverde-aroma.com

私は「気」が不足している気虚(ききょ)と「血」が滞っている瘀血(おけつ)の両方が混じったタイプなので、それらを補う食材を使った薬膳を探しました。まず選んだのはこちらです。

「気」を補う参鶏湯

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サムゲタンは、丸ごと1羽の鶏の中に食材を詰めて煮込んだ薬膳料理です。気虚におすすめの「なつめ」「高麗人参」「鶏肉」がまとめて取れる薬膳です。本来、夏の滋養強壮のために食べられるものですが、最近では1年中食べることができるようです。


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市内の繁華街、西面にある三五亭(サモジョン)というお店に行きました。入り口には日本語での説明もありました。日本人のお客さんも多く、1人でも大丈夫でした。木の落ち着いた雰囲気が素敵なお店です。

Google マップ

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以下、サムゲタンに入っている食材です。

  • 鶏肉:気を補っておなかを温め、美肌や疲労回復に効果的
  • 高麗人参:気を補って倦怠感や疲労の回復に役立つ生薬(しょうやく)
  • なつめ:滋養強壮、老化防止、精神安定、不眠に効果的
  • モチ米:気を補う作用が強く、疲労回復や冷え性、下痢の改善に効果的。のぼせや便秘の方は食べ過ぎ注意です。
  • ニンニク:気血を巡らせて体を温め五臓の機能を活性化させる
  • :老化防止
  • ネギ:体を温め、気血の巡りを改善

このお店では、高麗人参酒も一緒に出てきました。高麗人参に含まれているアルカロイドは体内の免疫機能を高めてくれるそうです。さらに、鶏肉には、肌につやや潤いを与えるコラーゲンも豊富です。漢方や薬膳には西洋の薬のような即効性はないのですが、それでも、次の日、心なしか肌がツルツルしていた気がします^^

「気」と「血」を補う海鮮


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最終日のお昼と夜はチャガルチ市場で海鮮三昧。旬の食材をたくさん頂いて気と血を補いました。

  • イカ:血を補う。疲労回復や老化防止に有効
  • エビ:腎を強くして、体力や気力を補う。足腰の冷え改善にいい
  • ハマグリ:老廃物を代謝させる。むくみやのぼせに効果的
  • アサリ:血を補い、肝の働きを良くする。春のイライラ・五月病にいい
  • ヒラメ:気を補って消化吸収を高める。エンガワはコラーゲンが豊富

「気」と「血」を補うなつめ


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お土産になつめを探しました。なつめは、大棗(たいそう)とも呼ばれる漢方薬で、美容と健康の両方に効果的な食材です。「気」「血」を補う温性の薬効を持つと言われ、冷えの解消・貧血の改善・免疫力アップ・など、多くの効果がうたわれています。

主な栄養素 カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、マンガン、β-カロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、パテントン酸、食物繊維(水溶性、不溶性)

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なつめを買ったのは、チャガルチ市場。新鮮な海鮮が食べられると、旅行者に人気の場所ですが、乾物も売っています。お料理だけでなく、お茶でも楽しめます。

材料
  • 乾燥なつめ・・・6つ
  • ・・・500cc
  • 生姜・・・小さじ1(刺激が強いので、半さじでもOK)

【作り方】

  1. 鍋になつめと水を入れ40~50分程煮る。
  2. 柔らかくなったなつめは裏ごしをして皮を取り除き、鍋に戻し入れる。
  3. 水分が足りない場合は分量外の水を足し、生姜を入れ、器に注ぐ。

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なつめをフリーズドライにした「なつめチップ」を加えてみました。

しかし、なつめは栄養価が高いので、1粒が10gくらいなら3粒から5粒ほどがの1日の適量だと言われています。食べすぎると肥満や肌荒れ、腹痛の原因になるので、食べ過ぎに注意したいと思います。

まとめ

今回の旅行中、冬の間に疲れた体の不足部分を補って、全身の気の巡りが良くなるような食材やお料理を選んでみました。サムゲタンは、日本のスープストックトーキョーでも頂けますね。

乾燥させたなつめは、台湾などでも手に入ります。鍋料理に入れると、トロトロにとけて美味しくいただけますので、気になる方は、ぜひ試してみてくださいね。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

今回の記事の内容は、授業で学んだことを基礎に、以下の文献を参考にさせていただきました。

 

 

 

 

 

*1:全身に栄養を運ぶ血液。