更新日2019/05/15
今週のお題「2018年の抱負」
みなさま、こんにちは。2017年もあと少しですね。私にとっての2017年は旅の神様が微笑んでくれた年♡たくさん旅ができました。そのなかでも一番の思い出は、念願の世界一周航空券を使って旅行したことです。この航空券を使うと、ルートの組み方によっては、一度日本に戻って来て、もう一度同じ航空券で2回目の旅ができるのです。備忘録も兼ねて「世界一周航空券で2倍旅行を楽しむ方法」をまとめてみました。
世界一周航空券
世界一周航空券は、3つのアライアンス(スター アライアンス・ワンワールド・スカイチーム)から発売されていますが、私が選んだのは、ANA,エアカナダなどが加盟しているスターアライアンス。この航空券を使うと、加盟航空会社が乗り入れている192カ国、1,300以上もの空港を目的地として選ぶことができます(2016年6月現在)。
料金
スターアライアンスの特徴は、マイル制です。このマイル内に収まるように旅程を組んでいきます。
*燃油サーチャージ、空港税などは別途加算されます。
https://www.ana.co.jp/travelandlife/infographics/vol07/
どれだけお得なの?
これは、ある日の東京からバンクーバーのビジネスクラスの料金です。結構な額ですね。エコノミークラスだと168,000円(予約変更可能な料金)。ビジネスクラスで東京からバンクーバーに行くだけで、世界一周航空券の料金の約半分になってしまいます。でも、世界一周航空券だと、このあと何倍ものフライトを加えることができるのです。そう、とってもお得な航空券なのです!
スターアライアンスを選んだ理由
今回、スターアライアンスを選んだ理由は2つ
- 憧れの地、カナダのシャーロットタウンへはエアカナダしか就航していない。
- 同時にANAの上級会員を目指す。
修行をされている方からみると、効率が悪い移動となっていますが、全旅程にANAのフライトを3回組み込むことで、世界一周旅行も楽しみながら、一気に平会員からプラチナまでのジャンプアップも狙います。
旅程の組み方
私は、スターアライアンスのBook&Flyというツールを使って基本の旅程を決めました。
Book&Flyの使い方
目的地を入れて、「追加」を押しながら、旅程を組んでいきます。このツールのいいところは、同じ国を規定以上通過しようとすると、はじかれて、規定以内の旅程を自動的に組むことができることです。
基本ルール
それでは、実際に旅程にそって基本ルールを見ていきましょう。世界一周航空券といっても無制限に旅ができるわけではありません。以下に書くルールは、航空券を購入する際に最低限守らないといけないことです。
1.開始した国に戻る
日本を出発したら、最後は日本に戻ってくる日程を組みます。しかし、同じ国であれば、出発空港と到着空港は変えることができます。
そのため、関東に住んでいる私は、別途、特典航空券で大阪まで行き、大阪・伊丹空港を出発して、東京・羽田空港に戻る旅程を組むことにしました。「東京」から始めると、「東京」を通過する時点で旅程が終了してしまうのですが、最初の「東京」を通過点(途中降機)とすることで、もう一度「東京」発着の旅程が組めるのです。
*これは、次の2-3「三ケ所以上の途中降機」を、日本で使った方法です。
2.旅程は10日以上
- 航空券は1年間有効
- その間に10日間以上の旅行をする
- 三ケ所以上で、途中降機(24時間以上の滞在)が必要
- その途中降機は全旅程で最低3回、最高15回(各都市1回のみ)まで
- ただし、アメリカ国内では5回、その他の国では3回まで、日本国内では2回まで可能
「大阪」を始発とし、「東京」を途中降機とすることで、前半と後半に旅程を分けて組むことにしました。
「東京」通過の2つの方法
- 同日乗り継ぎ:大阪 東京 バンクーバー
- 途中降機(24時間以上滞在):フランクフルト 東京 シドニー
「大阪」から始めた旅程で立ち寄る最初の「東京」を始発ではなく、乗り継ぎとして、フランクフルトからの帰国までを「前半旅程」としました。そして、2カ月後に途中降機中の「東京」からシドニー往復することで、後半旅程を締めくくりました。
前半と後半の間の日数の制限はありませんので、全体が1年以内になるように旅程を組めばいいのです。「1:同日乗り継ぎ」と「2:途中降機」、この2つのルールをどのように上手く使って旅程を組むのかが一番難しいのですが、そこを過ぎればあとは簡単です。
3.太平洋横断と大西洋横断
スターアライアンスでは、世界を3つの地域(①南北アメリカ、②ヨーロッパ(アフリカと中近東を含む)、そして③アジア・オセアニア)に分けています。
それぞれのグループ(グループ内の横断は1回)を西に回るか、東に回るか決めて、一定方向に移動する途中、太平洋と大西洋をそれぞれ1回ずつ横断するようにします。
私はカナダへ飛び、ヨーロッパに渡ることで、このルールをクリアしました。
陸路移動
旅程中に含めることのできる陸路移動(Surface:サーフェス)の区間数は5区間までとなります。電車やバスを使っても、その移動区間の最短距離を飛行機に乗ったことと過程され、マイルに換算して加算されてしまいます。なので、地上移動しようとする際には入国と出国の都市を同じにして、周るのがいいですね。
(例)ドイツのフランクフルトに入って、陸路でスペインのバルセロナに移動してバルセロナから日本に帰ってくる時には、フランクフルトからバルセロナの区間がsurfaceとなります。
Book&Flyの注意点
私は以下の旅程を組むことにしました。
大阪 (東京・羽田) バンクーバー モントリオール (トロント途中降機) シャーロットタウン(トロント乗り継ぎ) ワルシャワフ フランクフルト 東京・羽田(前半終了) (2か月後後半開始)シドニー 東京・羽田(全旅程終了)
しかし、Book&Flyでは「トロント」を入れて上の赤字の部分を組み込むことができませんでした。理由は、禁止されている同じ国を行ったり来たりすることになるからです。つまり、Book&Flyでは、24時間以内の滞在(乗り継ぎ)と24時間以上の滞在(途中降機)を区別できないのです。
解決策
そのため、24時間以内で滞在する際は、その都市を抜かした旅程を作ります。つまり、トロントを抜かして、バンクーバー➡モントリオール➡シャーロットタウン➡フランクフルト、という旅程で入力することで、マイル数内に収まるような大まかな旅程のステータスを組むのです。
つまり、Book&Flyは、禁止項目が入っていないか?マイル数内に収まっているか?の目安として利用しました。
予約
さて、おおまかに旅程が決まったら、世界一周航空券を予約します。私は、世界の空港ラウンジも体験できるビジネスクラスのSTAR1、29000マイル以内で予約することにしました。
予約の方法は以下の3つです。
① 旅行会社
② 航空会社
③ カード会社のトラベルデスク
①→②→③の順に手数料が安くなります。最初は、③(手数料2160円)に電話して相談していたのですが、予約の最中に(航空会社に確認をとるため)即決できないことがあったり、航空券を買った後の変更手数料が高かったり(航空会社の変更手数料+カード会社の変更手数料が必要)したので、結局は ②(手数料5400円)にしました。 ANAカードを持っていると、通話料無料でANAの国際線予約に電話して、Book&Flyではカバーできなかった部分を無料で相談しながら、しかも同時に空席を確認してもらうことができます。 また、発券するまでは無料で何回も変更可能です。なので、最初に予約だけ入れて、実際航空券を買ったのは出発の前日の夕方(購入期限の日)でした。
ANAの上級会員を狙う
ANAの上級会員になるには、搭乗マイルとは別にもらえる、PPというステイタス用のポイントが必要です。 すでに持っていたマイルと合わせると、50,000PPを超えて上級会員が狙えるのですが、ANAのフライトの分が25,000PPに達していないと、ANAのプラチナという上級会員にはなれないのです。なので、うまくANAのフライトを組み込むことで、プラチナを達成を目指しました。
予約して分かったこと
同じスターアライアンス内の航空会社であっても、それぞれ、いつまでに航空券を買ってくださいという「発券期日」が違います。
当初、ポーランド航空とシンガポール航空を入れた旅程を組んでいました。シンガポール航空は早く発券しないといけないと聞いていたのですが、ポーランド航空も3日以内に発券するように連絡がきました。 つまり、「早く発券してね」という航空会社を旅程に一区間でも組み込んでいると、ANAがゆっくり発券でも、早く発券しないといけないのです。
ちなみに、ANAとエアカナダは、前日までの発券でOKでした。 最終的には、シャーロットタウン➡ワルシャワ➡フランクフルトの区間を、シャーロットタウン➡フランクフルトに変更して、ワルシャワへは、別途、航空券を買い足し、ANAとエアカナダだけの旅程を組み直しました。その方が、世界一周航空券をSTAR2に上げるより安上がりだからです。
世界一周航空券を使った旅程
別途、短距離の航空券を買い足して、以下の旅程を作りました。
ITM HND YVR(Stopover) YUL(3泊) YYZ(1泊/Stopover) YYG (Stopover)
FRA (別途航空券往復12440円+40€) WAW(2泊) クラクフ(1泊)
FRA(1泊/別途航空券 26,601円) BOD1泊 スペイン・ゲタリア(1泊) サンセバスチャン(1泊) ログローニョ(1泊) サンセバスチャン(1泊) サラゴサ(1泊) BCN(Stopover)
FRA(1泊) HND
(途中降機/2カ月後) SYD(1泊) HND
旅の様子
まだまだ一部の旅行記しかアップできていませんが、よろしければこちらもご覧くださいね。
ふたたび世界一周
世界一周航空券のいいところは、一年中料金が同じなので、年末年始や夏休み、ゴールデンウィークに旅行される方は、お得に旅行できますね。決して安くはない航空券代ですが、貯まったマイルでさらに旅行することができます。さらに、航空券を買ったクレジットカードのポイントを使えば、特典航空券でもう一度世界一周もできるのですよ。詳しくはこちらをご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございます。