旅とアロマ

旅とアロマ

五感で楽しむ旅とアロマテラピー

桃源郷での一人暮らし ~その2~

キルギス人は、日本人と同じ蒙古斑(最近の赤ちゃんにはないのかしら?)を持つモンゴロイドで、お肉好きはキルギスに残り、お魚好きは日本に行ったと言われるほど顔が似ています。初めて事務所を訪れた時、キルギス語で挨拶したらいいのか?日本語?と迷ってしまうほどでした。今回は、こんなキルギスでのお仕事のこととか、自然とのふれあいとかを綴っています。下の写真は民族衣装を着ているキルギス人です。キルギス共和国は多くの民族からなる国で、民族によって様々な衣装があります。

f:id:monteverde-aroma:20180325140246j:plain

 

www.monteverde-aroma.com

 

緑の中の通勤

{7BCD6C2C-4F4C-4ACD-B69A-9701E3C6DF95:01}

かなりな大人(笑)になってからの一人暮らし。いろいろな意味新鮮でした。その中、楽しかったのは通勤。アパートから職場までは徒歩10分くらいの緑の回廊が一番のお気に入りでした。朝8時ごろアパートを出ます。通勤途中の緑の回廊の付近には小学校もあり、時々子供たちが朝の草むしりをしていました。

4月の雪

f:id:monteverde-aroma:20180326160631j:plain

赴任してすぐ、名残り雪が降りました。といってもかなりの豪雪。ある日は、降り積もった雪を踏みしめての通勤となりました。

4月は杏の花盛り

f:id:monteverde-aroma:20180325140224j:plain

と思ったら、すぐに春の気配。桜の花に似ていますが、これは杏の花です。辺り一面に咲き乱れ、一番美しい季節を迎えます。

5月はリンゴの花盛り

f:id:monteverde-aroma:20180325140344j:plain

杏の花の次はリンゴの花。リンゴ畑が近くにあるので、この時も素敵な景色が広がりました。この時期、標高1200mでのキルギスマラソンも開催されます。テレビ番組の「ダーツの旅・世界一周」の最後にキルギスが紹介されていましたが、「ここ日本人いっぱいいますよ~」と、一人テレビを見ながらつっこんでいました。

f:id:monteverde-aroma:20180326173338j:plain

私がよく店番をしていた「一村一品ショップ」にもテレビのスタッフが立ち寄って「ここに日本人は来たことありますか?」と聞いていました。「え~そこ、日本人が作ったお店ですから」(笑)。今でも「キルギス?どこ?」と言われることが多いのですが、結構最近は日本人が多く訪れているようですね。

キルギスでのお仕事

f:id:monteverde-aroma:20180325140724j:plain

私がいたカラコルという高山都市では、日本の一村一品運動という地域活性のコンセプトを取り入れたJICAプロジェクトが進行していました。一村一品運動とは、1979年に大分県の平松県知事(当時)が県下で行われていた様々な地域活性の活動に注目し、「一村一品運動」と名付けて、県下でいい意味での競い合いを高め、女性の活躍の場や特産品の支援をした政策です。産業がなく、地域内での協力もない、さらに文化や考え方も違うキルギスで、この方法を取り入れ、地域の埋もれた資源を見極め、収入に繋げる活動を生み出し、地元の人々の能力を高め活用しようとしました。大学院でこの一村一品運動の研究をしていた私の任務は、地元の人々が作り出した製品を、継続的に売るために作られた会社での経営管理に携わることでした。開発途上国の支援では、モノ作りは得意でも売ることは苦手なことが多いのです。

f:id:monteverde-aroma:20180325140313j:plain

月曜日から土曜日までの朝8時から夕刻まで(夏だと20時くらい)地元の大学の一部を借りた建物内で、キルギス人スタッフや日本人プロジェクトスタッフと一緒に働きます。夜間は徒歩の移動禁止なので、山々が夕日に染まり始めたら帰ります。

f:id:monteverde-aroma:20180326115014j:plain

毎日、思うように進まない作業の連続でしたが、夕方に事務所の窓から見られるこの景色に癒されました。

帰宅路

f:id:monteverde-aroma:20180325113130p:plain

ある日、帰ろうと事務所を出ると、彼らがいました。ここは大学内の敷地なのですが、自由に人が出入りできるため、飼っている牛のエサやりのようです。私が写真を撮っていると「こっちにもいるよ~」とペーターが大人になったような飼い主が教えてくれ、しばらく写真撮影会に・・・(笑)。

ある日の夕食

{CD53F91F-3FF7-4E61-A96F-E597A44C18DD:01}

遊牧民族の国というと、羊のお料理が一番に挙げられますが、ここでは、チキンやビーフの方が主流でした。写真のヌードルは、「アシュランフー」という冷たい辛めのスープの中華めん、その上に、トコロテンをかけている、カラコルのB級グルメです。これに、揚げたてのお芋の粉でできたナンのようなものを一緒に食べます。 帰り道にお店があるのでよく買って帰っていました。

キルギスのお酒事情

{63AF2C49-62BE-431F-8C29-6D21EC61C1E2:01}

キルギスはイスラム教徒が多い国ですが、お酒が自由に買えます。これは、ビールの量り売りのお店。私が研究で行きだした2012年にはなかったお店ですが2015年には町中に出来ていて、結構お世話になりました。乾燥している土地なので、ビールが美味しかったです。

キルギスの風習

{512ECC11-4565-412B-B3B6-E7ADE23CE748:01}

ある日、事務所に行くと、一番の若手が頭に葉っぱを乗せていました。いつも遅刻するので、罰?(笑)かと思ったのですが、頭痛がする時、このように頭に少し湿らせた葉っぱを乗せるそうです。自然のアイスノンのようですね。

世界で認められるフェルト製品

f:id:monteverde-aroma:20180325112309p:plain

キルギスには国内の産業が育ちません。いい地域資源はありますがそれを使って高品質の国内製品を作る能力がありません。例えば、羊は育てられていますが、そこから高品質の羊毛を得て、地域の伝統技術やハーブを使って消費者が望む製品を作り、国内の雇用に繋げることができません。それを国際協力といった形で援助しながら地域の(特に)女性たちの仕事を増やし、収入に繋げたのが私が参加したプロジェクトです。

f:id:monteverde-aroma:20180325112358p:plain

羊の体にペンキで目印などが書かれるため、羊毛が汚れてしまいます。そのことをプロジェクトリーダーが繰り返し業者に話し、きれいな羊毛が採れるようにしました。そこからさらに丁寧にごみを取り除き(これも大変!)、紡毛糸にしていきます。

f:id:monteverde-aroma:20180325112413p:plain

さらに、キルギスの自然の植物から草木染めをして原材料とします。途上国の製品によくあるような「色落ち」がないように工夫され、最近では藍染めの知識も取り入れるようになったそうです。

f:id:monteverde-aroma:20180326170004j:plain

その羊毛を女性たちに配り、チクチク…

f:id:monteverde-aroma:20180325112115p:plain

次の課題は、国内にある周囲700Kmにも及ぶイシククリ湖の周辺に点在する村の女性たちが、日本の企業からリクエストされた寸分狂わない製品に仕上げることです。地域の女性たちが継続した収入を得るためには、大量に、そして納期までに生産することが大切になってきます。規格に合わない製品はやり直しになってしまい、彼女たちは働いてもお金になりません。ハンドメイドの製品を生活の糧にするのはとっても難しいのです。そのうち、生産者の家族から「型」に合わせて規格の確認するとの案がでました。それを、日本からの援助者が量産し、女性たちに配り、彼女ら自身が日本の厳しい要求に応えられる製品を作ることができるようになりました。

f:id:monteverde-aroma:20180325112208p:plain

このプロジェクトは、日本のJICAと(株)良品計画が連携して行っているものです。開発のプロであるJICAの力と、日本の企業のノウハウが見事に連携して成果を示した事例です。現在、世界中のMUJIさんの店舗で彼女らが作ったものが売られるようになりました。もし見かけられたらお手に取ってご覧くださいね。

www.muji.net

金賞をとったハチミツ

{B53D9584-8570-4C03-8E05-6713CD50051F}

このピンクの花は、6月のほんの短い時期に咲く、エスパルセットというマメ科の花です。栄養価が高く、家畜の肥料として植えられているのですが、この花から採れるハチミツを結晶化させたホワイトハニーは、普通のハチミツよりもまろやかです。そのまま食べても美味しいのですが、お料理につかっても絶品です。

{0AF79ED4-CC98-4BA9-B2B4-2600FE0D93DD:01}

この商品開発のため、ある日、ハニーハンターのところに行きました。キルギスのハチミツは、お隣のカザフスタンで開催された食品コンテストで金賞を取るほど質の高いものです。このハニーハンターの力を借りて、競争力の高いホワイトハニーを継続的に作るのが次の目標でした。

f:id:monteverde-aroma:20180325112048p:plain

ハニーハンターへの交渉への同行は、大好きな仕事の一つでした。( *´艸`)おやつに採りたてのハチミツをいただけるから♪ 最近ではホテルの朝食でもハニカムのハチミツを見かけますが、ここで食べた新鮮なハチミツの味は忘れられません。おいし~! 

f:id:monteverde-aroma:20180326165936j:plain

ほんの短い間、高級スーパーの成城石井でキルギスのホワイトハニーを見かけたのですが・・・。食料品の輸入は難しいですね。今日本で見かけるのはハワイのものが多いのですが、今の家の在庫がなくなったら、キルギスへ行くか・・・、ハワイ産にするか・・・?

オーガニック ホワイト キアヴェハニー

オーガニック ホワイト キアヴェハニー

 

アミガサダケ

f:id:monteverde-aroma:20180326171407p:plain

日本ではあまり見かけませんが、とても香り豊かなキノコです。みじん切りにしてクリームソースと合わせるととてもおいしいです。このアミガサダケ、地元で沢山とれるのですが、どうやって食べるのか?はあまり知られていません。宝の持ち腐れ・・・。

f:id:monteverde-aroma:20180326170223j:plain

ということで、センスのいい協力隊員と、とてもスマートなキルギス人スタッフと協力して、レシピを作って、商品につけることにしました。お店に並べると即完売の人気商品です。その味を知っているドイツからの旅行者がたくさん買ってくれたとか。一人暮らしの時のお休みのブランチでも重宝した一品です。

{27FD5DFA-5DB5-40C2-9611-994FF149DC38:01}

またまた長くなってしまいました。明日がキャンペーンの最終日、最後は、私がアロマにどっぷりつかってしまったきっかけの美しい風景をお届けしたいと思います。よろしければお付き合いくださいね。